見知らぬ配信者の家に(強硬手段で)入った美銀と泰は配信者がどこから音を出しているのか確認し合う。
「上だな」
「間違いないわね」
ギシギシっと特に階段の軋みも気にせず三人は二階へ登っていった。
「ひゃあぁぁぁぁぁ!すぐそこまで来てるよ〜!」
二階へ到達した三人の前で悲鳴を上げる配信者。
これでは何処に居るか自らバラしてるような物である。
「あの赤いドアの部屋だな……オラッ!」
泰の一蹴りでドアは難なく破壊されてしまった。
「ひょええええ!」
中にいたのは短髪ショートヘアーで普段着と見られるパーカーとスカートを着た少女だった。
彼女のパソコンの画面は顔バレ防止のように静止画が映っている。
「皆!また来世でね!愛してるよ!」
そう言い残しブツンと彼女は配信を切った。
「ぼ、僕を殺そうと言うの!?」
「んなの見りゃ分かんだろ。ってか一人称僕の女に初めて会ったわ」
「私も……」
少女は虚勢を張りながらも作り笑いを浮かべこちらに話し掛けてきた。
「ふっふっふっ。僕はねこれでも配信界では有名なんだよ!。イケボ配信者としてね!。その僕を殺そうなんて恐れおおい!」
「わ〜。そうなんだ〜。すご〜い。XouTuebのライブ見ないから分からな〜い。そもそも興味な〜い」
物凄くどうでも良さそうに泰は返事した。
「きょ、興味ないとは失礼な!。僕は……!」
「ゴチャゴチャうるせーよ。殺すぞお前」
「は、はい……」
泰の一言に彼女は黙り込んだ。
「よしじゃあ殺るか」
「ち、ちょっと待ってぇ!僕も君達の仲間に入れて!」
少女は声を荒げた。
「あん?こちとら三人で精一杯だっつの」
「泰。取り敢えず話を聞いてみましょうよ」
ホッと少女は溜め息をつく。
一先ず存命出来た事に安心しているようだった。
「ふぅ。じゃあ自己紹介した方がいいよね。僕じゃなかった………あたしの名前は森川光。ピッチピッチのFJKです!イェイ!」
イケボ(自称)を辞めいかにも華のJKらしく顔の横でピースサインを組む光に泰は殺意を覚え、美銀はこの子面白いかもと笑っていた。
光はなんとも言えない空気に赤面する。
「うわ~ん。滑ったぁ!。悩殺スマイルだったのにぃ!。勇気だしたのにぃ〜!」
「うるせぇな。泣き止め馬鹿。で、美銀はなんで笑ってんだよ?」
「ッククク……!。面白くて……!」
「ツボりすぎだアホ」
「うぅ〜!。美銀ちゃんと泰君は何年生なのぉ!?」
「「高二」」
「せ、先輩だった……!マウント取れない……!」
「こいつやっぱ殺るか?」
「落ち着いて……」
美銀が思っていた以上にこの町は頭のネジが外れてる人間が多そうだ。
色んな意味で先行き不安である。