※この作品はR-18です。

案外ボックスの中は快適である~R-18~   作:喬喬

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貧乏少女は、偽りを重ねる。そしてこれからも、それからも。

 

 

 『抱いてください』

 

 

 青のノースリーブ、ピンクのショートヘアの少女はそう告げる。両手にグローブをつけており、鼻先や腕に絆創膏も貼っている彼女からは縁が遠い言葉にカルムは思わず絶句していた。そんな彼のことを無視して、ゆっくりと詰め寄る。まるで、己の身体を武器にして誘惑する初々しい生娘の様に。

 

 

 『私が魅力的な女性なら……好きに抱いて、くれませんか?』

 

 

 これは卑怯な取引だ。

 それは彼女自身、重々理解している。

 けれども、今の彼女はこうする他なかったのだ。

 

 

 『いつもいつも、ご飯を奢ってくれたり、修行にも付き合ってくれて────お金も無い私には返せるものはないんです』

 

 

 既に覚悟を決めていたのだ。多少、抱かれる恐怖心はあるものの受け入れるつもりである。後は彼に抱かれることを待つだけだ。

 

 

 『魅力、無いですか?私の身体に、価値は無い……ですか?』 

 

 

 恩返しがしたい、という本心は本物だ。けれども同時に、彼に惚れていたという要素も孕んでいた。貧相な身体ではあるものの、ダメ元で誘惑する彼女はカルムに身体を密着させ抱き付くのだ。

 格闘技を極めたその身体でも女性特有の胸の柔らかさはある。スレンダーな身体は美しくはあるものの、少し細過ぎる様にも感じるだろう。正面から抱き着いた為に、お腹に硬くて長いナニカが熱を帯びて当たるのだ。それは性知識が無さそうな彼女は、実は知っていたのだ。これが性的に興奮している証拠だと言うことを。

 

 

 『すごく……硬い。私に興奮してる、ってことですよね。嬉しいです』

 

 『【スモモ】さん。こういうのは将来を誓い合った相手とするものです。だから─────』

 

 『【スズナ】さんや【サイトウ】さんともしています、のね?』

 

 『!』

 

 『スズナさんに教えてもらいました。【カルム】さんと“パパ活”────セフレだって。将来を誓い合ったワケじゃないのにセックス、してるんですよね』

 

 

 なら、私も大丈夫ですよね?と言いたげな眼差しに彼は───カルムは黙るしかない。この流れは不味い、と察したカルムはあれこれ理由をつけて逃げようと画策する。

 

 

 

 『そもそも、避妊の用意なんて────』

 

 『スズナさんから貰いました』

 

 

 そう言われて出されたのはコンドームの箱だ。小さなリュックにパンパンに詰められているものは何かと思っていたが、コンドームの箱を5つも入れていたのだ。避妊というカードまで捨てられたカルムの思考は既に彼女を屈服させ、専用の女にしようという性欲に支配されていた。スモモはシンオウでは有名な格闘家。過酷な家庭環境に居ながらも、その実力はトップクラス。彼女とタメを張れるのは同じ格闘家サイトウやコゴミが挙げられる。生身での実力は一人を除いて(・・・・・・)女性陣が独占している世の中だ。

 だからこそ、強い女というだけでもカルムの本能にとっては魅力的だ。スモモという強い少女を、犯し尽くし、己の女にしようとその性欲に飲まれた時には───遅かった。

 

 

 

 『ひっぐ…………ぐずっ』

 

 

 彼女はベッドの上で仰向けになっていた。

 両腕で素顔を隠しながら静かに泣いていたのだ。隠しきれていない頬から一筋の涙が溢れ、床には脱がされたノースリーブとズボン。そして下着が無造作に捨てられている。加えて彼女のお尻は赤く腫れているのだ。まるで無理矢理行為をされた後の有り様にカルムは内心頭を抱えるしかない。

 そんな罪悪感を抱いておきながら、カルムは使用したコンドームを外すとそれを溢れない様に括り、未だにベッドにいるスモモのお腹に投げるようにして置く。その後に静かに泣いている彼女の枕元に座ると言うのだ。

 

 

 『スモモさん』

 

 

 その一言で隠していた両腕を退き、ゆっくりと身体を起こす。涙の跡を残しながら彼女は酷使された身体を引摺りながら両足を開いていたカルムの元へ四つん這いで向かうのだ。彼女の瞳は確かに潤んでおり、未だにほろりほろりと涙を溢している。が、その瞳の奥には欲情に染まったもの。

 

 

 『────んっ』

 

 

 強いオスに媚びる様にスモモは彼のモノを奉仕する。未だに慣れない手付きではあるが、それでも満足させようとする一面もありつつ同時に純粋にソレを味わいたい欲望が混ざり交ざり合っていた。

 

 

 暫くして性欲を吐き出した後、これで最後だと言い聞かせる。これでスモモとは関係が切れるだろう。元々父親のギャンブル好きのせいで彼女は極貧生活を送っていた。

 一日一食。

 

 それは彼女自身に課したもの。

 ポケモン達やジムトレーナー達の食事や生活の為に自ら削りに削った結果だ。流石にリーグ職員でもあるカルムは見ていられなくなり、ちょこちょこ顔を出してご飯を奢ったり彼女のポケモン達をケアなどもしていた。

 それが、彼女にとっては救いではあったが枷でもあったのだろう。

 施されてばかりで、その対価を払っていない。自分一人なら拒絶すれば良い話だが、そういうわけにはいかなかった。

 彼女はカルムのことを聖人か勘違いをしていたのだろう。彼女が思っているより、色んな女性を抱き、骨の髄まで性的に食べている。中には泣かした者もいる程、屑な男なのだ。

 だからこそ、もうこの関係は続けられないだろう。

 

 ─────そう思っていたのだが。

 

 

 

 「あっ、あぅっ」

 

 

 

 あるホテルのスイートルーム。

 そのキングベッドの上でスモモはカルムの上で喘いでいた。身体を善がらせる様に裸になって、騎乗位で彼のモノを受け入れ喜んでいたのだ。が、この部屋にいるのはカルムとスモモの二人だけではない。

 

 

 「あーあ。まさかスモモちゃんもおにーさんに食べられちゃってたなんて。ま、竿姉妹になれてあたしは嬉しいかも」

 

 

 寝ているカルムの右側にはスモモと同じシンオウ地方のジムリーダー、スズナがお下げの髪を下ろして腕に抱きついて彼の耳元に囁く。彼女は学生服を着用していたが、スカートは捲れ水色の縞々模様の下着が露となっている。そんな彼女は耳元で囁いたかと思うとそのまま彼の耳を舌で舐め始めるのだ。それはまさしくメスとして強いオスに媚を売りつつ求愛するケモノ。彼女の腰に巻いた上着ポケットからは避妊具(コンドーム)の箱が幾つか入ってきた。既にベッド付近にあるテーブルに別の箱があるにも関わらず、だ。

 

 

 「……スモモさんの次はわたしでお願いします」

 

 

 スズナとは反対側、左側には制服姿のサイトウが彼の左腕に抱き付いて恥じらいもない表情で言うのだ。

 サイトウはガラル地方のジムリーダーだが、現在はマイナージムリーダー。本来ならメジャーでも問題ないが、今の彼女は修行中として不在の為にマイナーに降格している。周りは修行中ということと、まだ学生ということで仕方がないことだと思っているだろうが、実情は全く違う。

 

 

 「サイトウちゃんは凄いねー!赤ちゃん(・・・・)産んだのにスタイル変わらないなんて……でも大丈夫なの?」

 

 「鍛えてるので……何がです?」

 

 「ほら、赤ちゃんのお世話とかしてると学業とか親のこととか」   

 

 「それなら心配ご無用。息子(・・)は両親に預けて見てもらっていますし。そもそもカルムの子種を貰い受けることは両親からの打診でもありましたから」   

 

 「それって家系的な事情?」

 

 「ええまあ。そもそもわたしはポケモンバトルだけではなく、空手や他の格闘技で完全に敗北しました。敗北したわたしに残されているのは強い殿方から子種を貰い、強い子を産むことしかありません」

 

 「サイトウちゃん相手にステゴロで無傷で勝てる相手なんてカルムさんしかいないんじゃない?」

 

 「そうですよ?これでもガラルでは最強を自負していましたが……シンオウのスモモさんとタックを組んでも返り討ちされたくらいですから」

 

 

 目にハイライトが無い状態のサイトウは一児の母。無論父親はカルムだ。英才教育を受け、厳しい親からの期待に応えようとしていた。が、カルムという存在が現れた頃から彼女の人生は変わってしまったと言っても過言ではない。一目見てただならぬ人物だと察知したサイトウはリーグ職員として家に訪れていたカルムに申し出たのだ。

 そして、見事なまでに敗北した。

 この光景に驚愕を受けたのはサイトウよりも親だ。ポケモンバトルではなく、体術で娘をこれ程あっさり圧倒し倒した。サイトウの実力は両親からしても我が家系は安泰だと安心できる程だった……のにも関わらずだ。

 ガラルで対人戦では最強のサイトウ。それは他の地方でもそう認知されていた。だからこそ、サイトウが敗北した光景に信じられなかったものの事実として受け止めるしかない。彼女の努力は両親がよく知っている。よく理解しているが故に、攻めることも失望することもしなかった。ただこの対人戦は非公式ということでカルムはこの件は内密にすることにしたのだ。この場にいたのはサイトウとその両親、そしてカルムのみ。

 

 カルムの存在というのはサイトウの両親からしても目を見張るものがあった。故に彼女の、娘の婚約者として打診をすることにしたのだ。サイトウはこれを我が家の、一族の為と思っているだろうが、両親にとってはこれ程強いのなら娘を守ってくれるという親心だったのは知る由もない。

 

 

 「サイトウさん?ひ、避妊していた筈じゃ」

 

 

 少女二人左右から抱き付かれ、更にもう一人の少女が騎乗位で上下に揺れてる最中、カルムは顔面蒼白でサイトウがいる方へ顔を向ける。

 何せ初耳だからだ。サイトウが懐妊した上に出産していたなどと。彼女はまだ学生、15歳になったばかり。彼女との肉体関係では避妊はしていた記憶がある。学生の内に妊娠出産すれば学業、彼女の心身に問題ないのか心配してしまう。

 

 

 「……カルムには関係ありません。あと、認知なんて不要ですよ。貴方はリーグ職員としてわたしがメジャーリーグに行けるよう修行の手合わせをお願いします」

 

 「関係無いとか────」

 

 「貴方が他のところで女を作って子供をこさえていなければ夫婦にしたかったですが────まあそれは無茶な要求です。忘れてください」

 

 

 刺のある言い方はカルムの女事情を知っているからだろう。恐らくそういう(・・・・)コミュニティなどにサイトウだけではなくスズナやスモモも入っている可能性が極めて高い。顔面蒼白のままのカルムにサイトウは何か思い付いたのかロトムが入っていないスマホを操作し、その画面を彼に見せたのだ。

 

 

 「!」

 

 「わぁー!おにーさんと同じ黒髪だぁー!しかもポケモン達に囲まれて────」

 

 「自慢の、愛すべき息子です。もう足で立って、たくさん話して……ふふっ。将来は強く、清き子になるでしょう。貴方とわたしの子です。空手以外の道を進むことになっても、わたしは─────」

 

 「さ、サイトウさんサイトウさん」

 

 「むっ!なんですか、息子の話を遮るなど─────」

 

 「その、何歳に……なるん、ですか?」

 

 「1歳ですが何か?」

 

 

 単純計算すると、サイトウが14の時に出産した子供だ。しかもその時には既に身体を重ねて幾度としている。

 そう言えば、とこの一年サイトウとはスマホやリモートでしか会話していない。今日会うのも一年ぶり。修行の為、学校も休学して旅に出ていると聞いていたが、嘘だったらしい。

 

 「赤ちゃんかわいいな……あたしもそろそろ───」

 

 「スズナさん!?」

 

 「ダメかな?おにーさんのあかちゃん欲しいんだけど」

 

 

 そう言いながら舌で彼の耳を舐め、頬に口づけを落とすスズナは完全に本気の目だ。流石のカルムはそれだけは止めるように現実的な理由を並べて説得しようとするのだが……。

 

 「ね、おにーさん。どれだけ正しいことを言っても、あたしは諦められないよ」

 

 

 そう真剣な眼差しでポケットに入っていた避妊具をゴミ箱へポイ捨てしてしまう。不味い、と思った刹那、不意に下半身が自由になった感覚にその方向を目を向けてしまった。

 すると今まで繋がっていたスモモが彼のモノから抜くと、荒い息を吐きながら着けていた避妊具を外して再び自らの秘部に迎え入れたのだ。

 つまり、生で挿入したのである。

 

 「ちょっ!?」

 

 性欲に流されている為か、阻止できた筈の状況を声で制止させようとするカルム。そんなやり方で本当に止まるわけがないと理解しているにも関わらず、その悪手をしてしまった。

 

 「あ、あたしも……カルムさんの子供、欲しいです───あっ、あああっ!!!」

 

 

 スモモにとっては避妊無しの行為は初めて。避妊具の有無でここまで違うのかと腰を震わせ、刺激的な快楽の波を受け止める。流石に受け身ながら理性を保つカルムでも、彼女からの誘惑はあまりにも毒だ。

 

 

 「す、もも……さん!」

 

 「ありゃりゃ。スモモちゃん、生で挿入れちゃったか。これじゃ妊娠確定かな?」

 

 「カルム、本当は貴方嬉しいんでしょう。上で腰を振ってるスモモさんを押し倒して、思う存分犯し尽くしたいって……本能はそう思ってるのでは?本能のまま、強いメスを屈服させ種付けをすればいい。わたしはそれを望んでいます。そしてそれはスモモも」

 

 「おっ?そうなればあたしも孕ませられちゃうかな?いいよー!おにーさん、ぐちゃぐちゃにして……?」

 

 

 

 少女三人からの誘惑に、カルムの心中にあった何かがプツンっ、と消える。それは理性なのか、或いは自制心だったのかはわからないが、この瞬間彼は性欲の獣と化した。

 

 スモモを押し倒し、まるで道具の様に犯し尽くす。彼女の目に恐怖で染まっていたものの、弱いメスには人権が無いかの様に細い腰を掴んで腰を振るった。最初は少女相応の控えめの声だったが、彼の行為は性欲のまま暴走状態で優しさの欠片もない。やがて少女の声は悲鳴に変わり、やがて少女らしからぬ酷く汚ならしい獣の喘ぎ声と変貌していった。

 

 「ん゛ぉ゛ぉ゛お゛!?!?」

 

 例え逃げ出そうとしても組伏せられ、反撃しようと拳や蹴りをしても防がれ、更に酷い扱いをされてしまうだろう。俯せで逃げようとする彼女の顔を枕に押し付け、その体勢のまま犯される。だが体力が足らなかったのだろう。数十分後には刺激的すぎる快楽でベッドの上で俯せになり、股を開きながら失神していた。反応が薄くなった女に興味無いのか、次の相手はスズナに変える。

 

 

 スズナのお下げの髪を掴み、そのままバックで穿つ。いきなり乱暴な行為になるのは予想付いていなかったのか、彼女は驚愕しつつもそれを受け入れていた。いや、反抗しても敵わないと理解していたのだろう。生意気そうに、ああしてこうしてと注文する小娘を無視して行為に耽っていた。

 

 「ん゛ーっ!?ん゛ん゛ぉ゛!!!」

 

 正常位で突きながら、キスで彼女の口を塞ぎ、加えて両腕で強く抱き締めながらピストンの速度をマックスにする。キスとはいえ、唇を離すことをせずただ酸欠の様な状態になるスズナは呻く様に叫びながら眼球が上に向き今にも白目になりそうだ。彼女もまた理性だけではなく意識も手離そうとしているのだが、反応がないのは面白くない。故に定期的に唇を離し、大きく呼吸をするのだがその一定時間を長めていく。その結果、彼女は身体を酷く痙攣させ、絶頂したのだ。勿論絶頂後に気絶した後に失禁したのは言うまでもない。

 

 

 「あっ、んんっ♡もっと───もっと突いてっ♡」

 

 

 スモモとスズナとは変わりサイトウの場合、身体の練度が違う。そもそも三人の中で最も彼と行為をしていたのは彼女だ。初めての頃、最初の頃は二人と同じ様に失神や気絶をし、失禁はしていた。が、彼女はカルムとの行為を最後までする為に体力をつけ、今では彼との性行為は一種のスポーツや鍛練の様になっていたのだ。

 騎乗位では彼女はスクワットをし、腰を落とす度にカルムが下から突き上げる。これは既にサイトウとカルムにとっては最初の肩慣らしの様なもの。そこから様々な体位をしていくのだが、カルムにとってほぼ唯一と言って良い程に最後まで意識を失わず互いに情熱的な行為が出来るのがサイトウだ。

 

 

 「はぁはぁ………ふぅ────満足しましたか?」

 

 

 とは言え、意識を失わないだけで身体は悲鳴を上げて最後はぐったりするしかない。「二人目の名前考えなければ」と冷静に呟くサイトウに我に返ったカルムは頭を抱えるしかない。既に一夜を過ぎ、早朝の朝日の日差しが窓から注がれる時間帯だ。

 

 

 「はぁ……」

 

 ベッドの上で踏み潰されたかの様に股を開けて呻くスズナは撃沈。前回同様、翌日は筋肉痛確定だろうか。そんな他人事を思いながらソファーに座るカルムは左右にスモモとサイトウを侍らせながら黄昏ていた。

 

 「カルム?」

 

  右側に座り彼の身体を舐め、口付けを落としていたサイトウは溜め息に反応する。するとカルムは彼女の身体に手を回し、抱き寄せると鼻と鼻が触れる距離で真剣な表情(かお)で見つめるのだ。

 唐突の行動にサイトウは驚きはしたものの、真剣な眼差しに再度心を打たれたのか目をとろん、とさせて今にも口付けを受け入れようとしていた。が、彼は言ったのだ。

 

 「子供は……元気ですか?」

 

 「─────えぇ。わたしと貴方の子です。すくすくと育っています。もしかして、怪しんでいますか?本当に貴方の子だと」

 

 「いや、そんなことは」

 

 「貴方が怪しむのも無理はないでしょう。そもそも、わたしは貴方と肉体関係を持つ前に他の殿方と交際をしていましたから」

 

 「そう、でしたね」

 

 

 初めてカルムとの行為、その時には彼女が言うように交際相手はいたのだ。同じ学校の先輩であり、空手の道を歩む同志。両親に隠れての交際だったが、彼女は恋人がいる身にも関わらず行為をしてしまったのだ。カルムにとって、行為の後にその事実を告げられ、罪悪感に悩まされた。では何故、その後にも関係が続いていたか。

 

 「安心してください。彼との関係は終わっています。あの時にはもう恋人としての関係は崩壊していました。わたしが休学している最中、彼はマネージャーと関係を持っていた様で─────この話はいいでしょう。貴方が望むならDNA鑑定も受けます」

 

 何て強い女なのだろうか。そしてこれ程魅力的な牝だ。彼女の強さ、気高さ、そしてその容姿であれば恋人や結婚相手など引く手数多だろう。どうしてこんな女の関係にだらしない己にこうも関係を続けるのかわからない。わからないからこそ、カルムは若干投げやりで回していた手を彼女の胸を鷲掴みにして抱き寄せる。その瞬間、鷲掴みにしていたハリがある胸、そのぷっくらとした尖端からぴゅーっと出てしまったのだ。それは彼女が女であり、子を産んだ一つの証であった。

 

 「ん……カルム」

 

 「信じますから」

 

 「……バカな人。ちゃんとDNA鑑定をして、その結果を書面で貴方に送ります。只でさえわたしは貴方に隠れて貴方の子を孕んだ前科がありますから」

 

 サイトウにとっては一度カルムを騙していたことが彼女自身罪だと理解していた。それを何だかんだ許した彼だが、信用は落ちてはいるだろう。だからこそ自身が出来る証明を自ら提示する。彼女なりの罪滅ぼしだ。

 

 甘い口付けを交わす二人だったが、左側にいたスモモがカルムの左手を取り己の胸を揉ませるのだ。サイトウがやっていることを自分にもしてほしい様に、自慰行為するようにして彼の左手で感じながら口付けするカルムの耳、その穴に舌を入れる。

 

 「きゃぅっ」

 

 スモモの行為を咎める様に左手で彼女の胸の尖端をつねると彼女は小動物の悲鳴の様に身体を反らせた。カルムは彼女に己の指を突っ込ませ、彼女の舌を挟むイタズラをしたのだ。が、スモモはそのまま舌を挟んでいた人差し指と中指を咥えたかと思えばじゅるじゅると厭らしい音を立ててしゃぶり始めたのである。彼女は、スモモは強い格闘家ではあるがカルムの前ではイジメられることが好きな牝。恐らく自分より遥かに強い雄に屈服し、支配されるのが、何より安心を感じているのだろうか。

 

 「か、カルム。わ……わたしにも」

 

 どうやら格闘家の女というものはスモモやサイトウみたく、自分より強い男に支配されることを好むらしい。

 

 《─────カルム様、失礼します》

 

 爛れた肉欲に充ち満ちるその部屋に入室する者が一人。

 その空間がそういう(・・・)場所になっていることを理解した上で入ってきた。

 それは黒い振り袖の少女。

 

 「お元気そうですね、カルム様」

 

 「キリカ……さん」

 

 

 左右の格闘家娘からの奉仕されているカルムの姿を目の当たりにしながら、取り乱した様子も無い。ただ彼女は

アラームの様に起こしに来たのだ。厳密には時間を知らせに来たのである。

 

 

 「何時も当店のご利用ありがとうございます」

 

 

 そう、このホテルはクノエジムのジムリーダーであるマーシュが運営するリゾートホテル。パルデア地方に存在しており、マリナードタウンに存在する。それがキリカが言う“当店”の利用だ。そしてその利用の大半が、このような肉欲に溺れる為に使用しているのだ。そしてそういうことになれば対応するのはキリカなどの振り袖の娘達。

 

 「本日チェックアウトの予定ですが……延長はされますか?」

 

 「いえ。スズナさんは夕方から講師としてシンオウ地方に戻る予定で。スモモさんはジムで開催しているトレーニングのコーチの為、スズナさんと一緒に。サイトウさんは─────」

 

 「ガラル地方に戻ります」

 

 

 各々この後に予定がある為に否応なしに打ち止めをしなければならない。奉仕が終わり、身体を流し着替えた後にそれぞれ別行動となる。カルムは身体を伸ばしながらこの後に向かう場所の確認をしていた。

 

 「カルム様。次はどこへ?仕事で二週間休みがなかったらしいとマーシュ様からお聞きしました」

 

 「仕事が仕事ですからね。ですが、カロスで纏まった休暇を貰いましたので暫くゆっくりします」

 

 「─────何方かと会われるのですか?」

 

 「……配信者(・・・)の知り合いが遊びに来る位ですよ」

 

 

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