※この作品はR-18です。

【ゲームのデータ】引き継ぎ! C級テイマーに転生!   作:BIBI

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第24話 第二部の評判!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ゲームだと第二部は、第一部の2年後に始まる。

 

 

 エリカという主人公がトラウマを乗り越え、大きな闇ギルドの一つを壊滅させる物語である。

 

 

 多くのユーザーが感動した結末で、最初は評判が良かった。

 

 

 しかし追加エピソードで、復讐を終えた事に満足して自害するエリカの姿が描かれる。引くほどエリカという少女は人気だっただけに、評価は大荒れ。

 

 

 

 しかも彼女が昔仕えていた相手のクラリスという少女は、ただ敵に殺されたのではない事が判明するオマケつき。

 

 

 

 主人公のエリカを超える天才として描かれる回想シーンがあり、薄幸の美少女として説明されていた。そこまでは良い。

 

 

 

 ただ死に方があまりにも残酷だった。巫女として生まれ、モンスターの生贄にされる事が最初から決まっていた挙げ句、民の為に努力し国を改革するが全て功績は奪われ、最後は全身の皮を剥がされ、エリカの手で殺される。

 

 

 

 クラリスはエリカほど人気はなかったが、それなりにコアな層に刺さっていたらしい。この追加エピソードにぶち切れるユーザーが多く、シナリオの変更を求める署名活動までされていた。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 日ノ国の隣国――桜帝樹。長い歴史を持つ高層の和風城。

 

 

 黒髪を肩まで伸ばした羽織袴姿の少女――エリカは、昨夜の出来事を思い出し、悔しさと恐怖で震えていた。

 

 

 

 燃え盛る炎。半壊する街。

 

 

 かつて守り神と崇められていた、暴れ狂う特例指定モンスター。

 

 

「…………ッ」

 

 

 一室。敷布団の上で痙攣を起こし、今にも死にそうにしている少女――クラリス。非常に美しい巫女として有名だった彼女は、もう面影は金色の髪くらいのものだろう。

 

 

 

 特例指定モンスターによる攻撃で、体はズタズタに引き裂かれ、尻や胸の肉も殆どが焼け落ち、顔や胴体の皮膚は剝がれている。

 

 

 今は全身に包帯を巻き、血の流れを止め、ギリギリで命を繋ぎ留めている。定期的に回復薬を使っているが効果は薄い。

 

 

 本来、テイマーである彼女は魔力で大体の傷を回復できるはず。それが適わないのは恐らく、特例指定モンスターから受けた傷故だろう。

 

 

 

〈呪印〉

 特殊状態異常の一つ。自然回復力を著しく低下させる効果を持つ。通常の状態異常とは異なり、回復薬で呪印は治らない。

 

 

 

 これが傷の回復を妨げていた。

 

 

「…………」

 

 

 全身に走る痛みの中で、クラリスは既に生きる希望を失っていた。周囲が無理やり延命させているだけで、彼女は死を望んでいたのだ。

 

 

 

 そもそもクラリスは長く生きる希望なんて、最初から期待していなかったのだ。

 

 

 巫女として生まれた彼女は、生贄の儀で死ぬ事が既に決まっていた。特例指定モンスターの力を抑え込む供物として、捧げられる命だと言われ育ち今に至る。

 

 

 もういっそ殺して欲しいと、体の痛みに苦しみながらクラリスは強く願っていた。

 

 

 彼女は病を持った訳でもなく、優れた頭脳と才能を持っていたのにも関わらず、生まれた所がここだったというだけで、巫女として死ぬ事を強いられた。

 

 

 

 故に自分が何故殺されないといけないのか。努力せず怠惰を貪り、悪い事を平気でやる様な連中でも長生きできているのに、何故殺されるのが自分なのか。

 

 

 

 ずっと理不尽に感じ、疑問に思い、口に出さずにおいた本音。

 

 

 その不満や憎悪を最期にぶちまけたかったが、喉の焼ける様な痛みで声が上手く出せなかった。

 

 

 

 






〈あとがき〉

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