善良魔導士の【ハーレム孤児院】運営計画 ~行き場のない命を救うために作った孤児院が、気付いたら訳あり美少女ばかりの俺専用オナホ養護施設になっていた件~ 作:ダザリアン
「うん、美味い! こりゃ美味しいぞ~! 流石はソフィ、レパートリーも沢山用意してくれて助かるなぁ……さあ、レミナも沢山お食べ!」
「あたしが作ったのに。ほとんど」
「あぁっ、確かにそうだ!? 俺は何もしていない、全部レミナのおかげだね、そうだね……! とにかく、遠慮しないで良いんだよっ!」
並ぶのが恥ずかしいので、カリオンは対面の席に座る。慌てる彼を余所にレミナは黙々と食事を続けた。ただ、表情は柔らかくなったか。
ダイニングも屋敷の規模に見合う壮大な造り。
天井は高く、壁際には年代物の燭台のようなものががずらりと並ぶ。窓から差し込む柔らかな光が床の大理石を照らしていた。
テーブルはまだまだ空っぽ。三十人いても囲み切れないだろう。脚も天板も重厚な作りで、経年による小さな傷すら威厳に満ちている。
なので、結構レミナが遠い。
手を伸ばすだけで腕を攣りそうな距離感。カリオンは少しずつ変化し始めた彼女の表情を、未だに捉えることができずにいた。
「誰かとご飯食べるのも、初めて」
「えっ……そ、そうなの?」
「ママは男に持ち込ませたり、あたしに作らせていたわ。その残飯をこっそり持ち出すの」
おかげでよく叩かれたけどね。
レミナは遠い目で食器を見つめる。
「あたし、本当のパパの顔を知らないわ。生まれる前に出て行っちゃったから……だから、最初は努力したの。ママが連れて来る男を、パパになってくれるかもって信じて……でもママはあたしを紹介しようとはしなかった」
「……嫉妬していた、のかな?」
「分かんない。あたし、全然似てないの」
高い鼻。柔らかく形の整った唇。まるで人形のようだ。少女と呼ぶにはあまりに完成された容姿。
(まぁ確かに、母親じゃなくてもこれは……)
食器を鳴らすたび指先や喉元、鎖骨が微かに動く。
あどけなさを残した仕草が妙に艶めかしい。今でも十分過ぎるほど美しいが、もう少し歳を取れば国宝級の美人と噂になるに違いない筈。
カリオンも心底納得する。
まさにそれを恐れたのだろう、と。
一文無しで無碍に放り出すほど性根は腐っちゃいなかったが、彼女の存在はまだ『女』真っ盛りの母親にとって邪魔でしかなかった。
「ねえ。やっぱりそっちに座るわ」
「お、おう? うん?」
そう言ってレミナは食器を彼の近くに押し出すと、長いテーブルの下を潜り隣までやって来た。
ワンピースの胸元から谷間が丸見えだ。
カリオンは慌てて目を逸らす。
「中には、あたしのことに気付いた男もいたけれど……ママがすぐに追い出したわ。だから、叩かれる以外のことはされてないから」
「い、以外のこと?」
「えっちなこととか」
「ブふッ!?」
口に入れていた肉が全部吹っ飛ぶ。
こちとらしっかり警戒しているというのに、自分からその話題を出すのか。一体をなにを考えているんだ……カリオンは思わず腰を引いた。
「あたし、パパが欲しかったの。パパって言うか……ちゃんとした家族? うん、そうかも……だから家を出るつもりも無かったわ」
「そ、そうなんだ……ッ」
「一人では生きていけないって、ずっと分かってた。魔法も使えないし、頭も悪いし……弱い自分を誰かに守って貰いたかった」
改めてカリオンは思う。
本当に○4歳ですか?
ちょっと達観し過ぎでは??
「ママが死んじゃったのは、もう諦めた。いつかこんなことになるんじゃないかって、なんとなく思ってたし。だから、今は前向きよ。割と」
「つ、強いんだなぁレミナは……」
「孤児院に引き取って貰えるって聞いて、ちょっと怖かったけど……でもあの部屋で貴方と会って、すぐに分かった。この人は絶対にあたしを裏切ったりしないなって……盲目だと思う? でもあたし、男を見る目は自信があるのよ」
野蛮そうなママの恋人とは、絶対に会わないようにしてたもんっ……レミナはお喋りが楽しくなってきたようだ。声色が先ほどと明らかに違う。
「あっ……そっか。パパじゃないのかな?」
「うん? まぁ、そうだね。厳密にはね?」
「じゃなくて、貴方のこと……だってまだ二十代なんでしょ? だからパパって感じがしないのよ。あたし、ちょっと勘違いしていたのかも」
横向きになってまっすぐ見つめて来る。
ここまでハッキリ捉えられては、流石にカリオンも誤魔化せない。大きな瞳に吸い込まれてしまいそうだ。すっかり硬直していた。
「……あたし、パパのことタイプなんだ」
「はいィ!?」
「分かった。もう、完全に分かっちゃった……! あたしパパじゃなくて、普通に恋人が欲しかったんだと思う。だってママが毎晩違う人とえっちなことしてるの、ずーっと盗み聞きしてたし……最初からそっちに興味があったんだわ!」
ものすごい速度で何かが展開され、そして帰結しようとしている。カリオンは彼女の思惑がちっとも分からない。分かる筈もない。
ずっと怖がられているのかと思ったら、男として見ていたってこと? タイプ? 自分が? こちとら万年童貞のヘタレ坊やですが??
なんて現実逃避を続けていたら、いつの間にか手を握られていた。真っ赤に染まったカリオンの耳元へ指を伸ばし、レミナは悪戯っぽく微笑む。
「パパ、可愛い……♡」
「はへぇぇ……ッ!?」
「どうしようっ、ねえやっぱりパパじゃなくてカリオンって呼んでも良い? あたしちょっと、パパとして見れそうにないんだけど……!?」
若気の至り。暴走。
或いは世間知らずが故か。
しっかり恥ずかしがってはいるのに、喋る口と甘える態度はまったく収まる気配が無い。情操教育をロクに受けていないからだ。
それもその筈。
カリオンが知る由も無いが、レミナの生活はご飯を食べて眠り、起きたらセックスしている母の姿を盗み見し、一人で慰め、また眠る……。
性に目覚めたここ数年、ずっとそんな調子だった。要するに彼女は今、恋愛感情と性欲がイコールで繋がってしまっている。
「……いいよ? あたし、たぶんデキると思う。胸も大きいし……ママが言ってたの。アンタみたいなのが外に出たら、一瞬で男に喰われるって」
「ま、待ってレミナ、待っ……!?」
「そういう瞬間がいつか来るって、分かってた。だから嬉しいの。好きかもって思えた人に、ちゃんとした形で捧げられるなんて。夢みたい……♡」
ちゃんとした形? 御冗談を。
保護者と孤児の性的関係。恐らくこの世に存在する中で最もちゃんとしていない関係だ。カリオンは身を震わせ、席から離れようとする。
だが、上手く立てなかった。
転んでしまったのだ。
間違っても怪我の後遺症ではない。
普通にビビっている。
「ねえカリオン、良いでしょ? あたしのカラダ、きっと気持ち良いよ? ママも性格はアレだけど、付き合ってた男の人はみんな喜んでたし、そういうところとか受け継いでいると思うの……!♡」
「あ、ぁ、あぁ……!?」
「それともパパって呼んだ方が良い? そっちの方が興奮する? ……嗚呼、運命ってこういうことなのねっ♡ あたし、幸せになれるんだ……っ!」
で、馬乗りされてしまう。
目が完全に捕食者のソレだ。
何故だ。さっきまで普通に昼飯食ってたのに。
会話すら覚束なかったのに。
今度はカリオンが口も利けなくなっている。
こんな風に女性から迫られたことは一度も無かった。ソフィもクロエも偶に変なことを言ったりはしているが、あくまで友達だ。
当人たちがどう思っているかはともかく、カリオンはそう思っていた。エロい目で見て嫌われたくないので我慢していた節もあるが。
(ヤバいって……ヤバいヤバいヤバいッ!?)
数多の死闘と討伐を繰り広げ生き残って来た、その本懐とも言える危険察知能力。残念ながら、女性の前ではまったく機能していない様子。
その気が無くともカリオンはもう少し警戒するべきだった。ソフィに無理を言ってでも、暫く一緒に暮らして様子を見て欲しいと頼んでいれば。
孤児院の運営はラクではないのだ。
常に子どもたちの手本でなければならない。
例え初めて受け入れた孤児が、性的な知識と欲求に特化した未成年の甘えたがり爆乳美少女であったとしても、それは変わらないのである。
だが彼には、その覚悟が足りなかった。
人を助ける仕事がしたい?
笑止。理想論では救えないのだ。
少なくとも、ドスケベという評価さえ相応しくないような、頭空っぽのえっちな肉塊に過ぎない無知むち少女を立派に教育するなど――不可能。
「パパ……食後の運動、しよっ?♡」
云うならば食後のデザート。
人生最高のご馳走を前に、腹ペコのレミナは一切の迷いを見せなかった。
蒼褪めるカリオンの頬にそっと掌を寄せると。
「むぐぅっ!?」
「はむっ、ひちゅ♡ じりりゅるるるるっ!♡」
ぎこちなさの否めなかった食器裁きからは一転、丁寧かつ豪快にカリオンの唇を所狭しと食べ尽くす。
夜な夜な男と交わっていた母の見よう見真似ではあるが、年齢イコール彼女ナシの実践経験皆無なカリオンでは抗えるわけもなく。
(嗚呼ッ……終わった。キス、しちゃった……預かった孤児と、○4歳のデカパイ未成年とベロチューしちゃってるよぉ……!)
これもまた血筋というやつか。
舌と唾液をたっぷり絡ませた淀みない濃厚なディープキスは、困惑するカリオンの理性を取っ払うに十分過ぎる代物。
ふざけるのも大概にしなさい。
今すぐ上から退くんだ。
保護者を名乗りたいのなら、今すぐにも叱ってやるべきだった。立派な孤児院を預かる大人の男性として、威厳ってやつを示さなければならない。
しかし……。
「ぷはぁ!♡ へへっ、パパぁ♡」
「待って、ダメだ……せめてベッドでぇ……!?」
「んふふっ……いいよ♡」
考えるより先に口が動く。
何もかも童貞だったのが悪い。