始まりは、付き合っているヒアンシーとの「少し疲れたからリラックスしたい」という、なんの変哲もない雑談からだった。
「はい、じゃあグレーたん、ゆーっくり目を閉じてください」
それをきっかけにオイルマッサージをすると言われ、なし崩し的に服を脱がされ、腰にタオル1枚でベッドにうつ伏せに寝かされ、こうして身を任せる事となった。
(目を閉じたら、ほかの感覚が強調されるな……なんか甘い匂いがする……)
部屋に香でも焚いているのか、仄かに甘い香りが漂っていることに気付く。だか悪趣味なキツさは無く、心地良い香りであった。
「じゃあ始めますね、グレーたん」
とろり、と背中に粘度のある液体が垂れ落ちる感覚。やや無防備に受けたため、身体が小さくぴくりと跳ねる。
「ごめんなさいグレーたん、ちょっといきなりでしたね」
そう言いながらも、手を背中に当ててゆっくりと塗り拡げていく。
(こんなに小さくて細い手で、沢山の人達を守ったんだな……)
人肌より少し温かい程度に温められたマッサージオイルが塗り拡げられるたび、身体が熱を帯び、思考が蕩けていくように感じる。
背中、腕、腰、足。どんどんと体感の時間が減速していく。
「はいじゃあ力抜いてくださいねー」
ぐいっ、と背中の筋肉が押し込まれる。
気にはしていなかったが、やはり凝っていたのだろう。程よい力加減で筋肉が解され、身体全体が緩んでいくような快感を覚える。
やがて背中全体が解され、すっかり思考も緩んだ頃。
ヒアンシーの手が身体から離れ、ふとこれまで触れていた温もりへの寂しさを感じた時に微かに耳に届いた音。
しゅるっ、ぱさり。
布が擦れ、落ちたような音。
小さな違和感が脳の片隅に引っかかるが、蕩けた思考はそれを流してしまう。
「じゃあグレーたん、次は足の方やっていきますね」
再びヒアンシーの手の温もりが、今度はふくらはぎに触れる。
宣言通り、ふくらはぎと足を解される。
先程感じた違和感は、身体を解される快楽に押し流されて既に脳の片隅からも消え失せていた。
「太腿やっていきますね、グレーたん。上ちょっと失礼しますね」
よっ、という軽い掛け声と共に、背中の上に軽い重さが乗る。
(あれ、スカートが背中に当たらない………?)
再び、微かな違和感。
「んふふ、やっぱりグレーたんの身体はしっかりしてますねぇ……♡
じゃあ、続けますね」
細い手が太腿に触れ、凝った筋肉が解される。微かに感じた、スカートが背中に当たらない違和感も、やはり押し流されていった。
「ふふ、じゃあ次は腕ですね。よいしょ」
再び、ふわりと消えて直ぐに現れる重み。
ぬちゅり。
オイルの擦れる音だろうか、粘着質な水音。
(……なんだろう、熱い……?)
それだけでは説明のつかないような熱を感じ、蕩けた頭が心当たりを探す。
「ん♡……、じゃあ行きますね」
むにゅり。ぐぐっ。
突如背中に当たる、最近触れることが多くなった柔らかさ。
(これ……ヒアンシーの……)
意識した途端、蕩けていた思考が冴えてくる。
感覚を集中し、最大限にその柔らかさを堪能しようと身体が強張る。
「駄目ですよグレーたん♡力抜いて、はい、ぐたぁー♡」
ヒアンシーの言葉が、脳に染み込んでくる。言われたとおりに全身が弛緩し、再び思考が減速する。
「私の声に耳を澄ませて♡背中に感覚を集中させて♡」
減速した思考に、再びヒアンシーの言葉が滑り込む。安心すると同時に興奮する柔らかさを、ヒアンシーが動く度にむにむにと具合の変わるそれを、ヒアンシーの言葉通りに味わう。
下半身に身体中の熱が集まり、一部分が硬く勃ちあがる。しかし一カ所に集まりやや冷めた熱は、背中から直ぐ様充填されて再び下半身に集まっていく。
むにっ、ぐいっ。むにゅん。ぐぐっ。
ヒアンシーが腕を解す動きをする度、背中の熱は形を変え、身体の熱がどんどんと高まっていく。それでも思考は蕩け、身体は緩んだまま。
「よし、背中のほうは終わりです。じゃあグレーたん、仰向けになってください。あ、目は開けちゃダメですよ♡」
言われたとおり、目を閉じたまま寝返りをうち、仰向けになる。下半身の熱が、天に向けてタオルを押し上げわずかに漏れた熱で濡れる感覚。
「……あ……ひあんしー……」
「ふふ、グレーたん、やっぱりオトコのコですねぇ♡でもまだおあずけ、です♡」
濡れたタオルの上から、先端だけを軽く撫でられる。敏感になった先端がぬらついたタオル地と擦れ、快感にびくりと震える。
「じゃあ、また続けますね」
オイルがないはずなのに、ぐちゃり、と水音をたてながら、今度は太腿辺りに感じる重さと熱。
とろり、と再び粘性の液体が胸にかかる。そのまま胸に、腹に広げられる。
腹筋に手のひらが押し当てられ、ぐぐ、と解される。
身体が熱い。
解される快楽、ヒアンシーから伝わる熱のほか、オイルが塗られた箇所からじわじわと熱を帯び、脳に染み込む甘い香りが熱と化している。
そしてそれらの熱は、硬く勃ちあがった下半身に集い、収まりきらない熱が先端から溢れ、タオル地を濡らす。
ヒアンシーが座る太腿の内側を、つつ…、と熱い液体が流れる感覚。しかし、蕩けた思考はそれに注意を払うことは無かった。
腹回りが終わったのか、手が止まる。
「ふふ、じゃあこれ取っちゃいますね♡」
「え……?」
ぱさり、と腰のタオルが取り払われる。
熱くなった肉棒が外気に触れ、微かに寒さを感じた次の瞬間、肌の熱と共にぐいっと腹に押し付けられる。
「んっ……♡グレーたんのおちんちん、熱いです♡でも、まだですよ~♡今は、お腹の感触で我慢してくださいね♡」
きめ細やかな女性の肌の感触に、再びびくりと震える肉棒。だか身体は弛緩し、今は指すらも動かせそうにない。
細く熱い手が、上腕に伸びて揉み解される。
腹と胸の境辺りに、微かに感じる2つの硬さ。
(あ……ひあんしーも、こうふんしてる……)
動く度に、僅かに擦れる肉棒からの快感。同時に、ヒアンシーの喉の奥から微かに漏れる艶声。
マッサージの建前は捨てられていないものの、どちらも性の快楽を求めている事は、互いに理解していた。
腕も解され、マッサージはほぼ終わり。
ヒアンシーの吸い付くような腹の肌は、肉棒から溢れた粘液で肉棒諸共でろでろに濡れ、ヒアンシーが擦り付けていた太腿は、既にコップの水を零したかのような濡れ様を見せていた。
しかしヒアンシーは、上から退くことなく身体に指を這わせる。
「さて…グレーたん目を開けてください。マッサージは終わりましたが……物足りませんよね?♡」
言われて目を開けると、淡桃色のライトに照らされたヒアンシーの白く輝く肌の身体と、それを強調するかのような黒の下着。それも乳首や秘部の覆いがぱっくりと開かれたもので、性行為するためだけに作られたような設えであった。
ヒアンシーの桃色の乳首はすっかり勃ちあがり、秘部は擦り合わされたオイルとは別の粘液でぐちゃぐちゃに塗れていた。
つつ……と穹の胸に指を滑らせ、乳首のまわりをくるくると焦らす。
「うん……ヒアンシー、もっと……」
ぐにっ、ぎゅっ。
「ぅあっ」
「うふふふふ、はい、グレーたん♡」
穹の返事に応え、乳首をきゅっと捻られる。
いつの間にかぐちゃぐちゃの秘部の下に押し込まれた肉棒が、びくんびくんと快感に震える。
ぐにっ、ぐちゅっ、ぐりぐり。
穹の乳首を捻りながら、ヒアンシーの腰が肉棒に擦り付けられる。
「んんっ、私も、きもちいいです♡グレーたん、どうですか?♡」
「おれも、きもちいい……ひあんしー……っあ!」
ぐちゅっ、ぐりぐり。
ヒアンシーの腰が少しずつ早くなる。乳首をひねるヒアンシーの指が、爪を軽く立てたり上をかりかりと軽く引っ掻いたりと、意地悪な攻め方へと変わっていく。
ぴたり。
ヒアンシーの腰が突如止まり、胸から手が離される。
「あぇ……ひあんしー……?んむっ、ちゅぅっ」
「ちゅうっ、じゅるるるっ、んぅっ」
ヒアンシーが唇に吸い付き、穹の舌を吸い上げる。
肉棒はぴくぴくと跳ね快楽を懇願するが、ヒアンシーのしとどに濡れた秘部がそれを押さえつける。
「ぷはっ、ねえグレーたん、気づいてますが?」
「はぁ、はぁ……、な、なにを…?」
突然の問いかけに、蕩けた顔のまま困惑する穹。
一方ヒアンシーは、上気した頬のまま、にやりと企みが成功した意地悪な笑みを浮かべる。
「部屋に漂う甘い香り……焚いてるお香は、えっちな気分になるお香です♡それに、マッサージに使ったオイルには、身体の感度を上げて気持ちよくなりやすくするお薬……媚薬が混ざっています♡」
「な、なんでそんなことを……?」
「それはもちろん、グレーたんをきもちよくしてあげるため、です♡それに、私も同じ部屋にいて、ああしてグレーたんのオイルまみれの身体をすり合わせたんですから、わたしにも効いていますよ♡」
こぽり、ぐちゅり。
新たにあふれてきたヒアンシーの愛液が、こちらもあふれてきた肉棒の粘液と混ざり合い、粘ついた水音を立てる。びくり、と肉棒が跳ね、秘部は目の前の熱い肉棒を咥えたがるようにむにむにと揉みあげる。
「ねえグレーたん、最後にひとつ、グレーたんに決めてもらいたいことがあるんです♡」
かちゃり。
側机から取り上げられたのは、液体の入った薄桃色の小瓶と青色の小瓶。
「こっちの青色の小瓶は、男の人にはせーしを元気にするように、女の子には排卵して授精しやすくなるお薬です。飲み薬ですね♡
そしてこっちのピンクのほうは、おちんちんとおまんこの感度を上げるお薬です。グレーたんのおちんちんにたぁーっぷりかけて、わたしのおまんこの奥に塗り込むんです♡
使ってもいい、というのであれば、ふたりでこれを飲んで、グレーたんのおちんちんにいっぱい塗りこんで、わたしのぐちゃぐちゃのおまんことぱんぱんってえっちして、わたしの奥にびゅぅーって射精して、わたしのことをママにしちゃいましょう♡
いやだ、そんなのに頼りたくない♡って言うのであれば、このまま入れさせてあげません♡なんなら射精の瞬間にぱっと離して、だらだらお漏らし射精にしちゃいます♡
さあ、どうしますか?♡」
にたぁ、と粘つく笑み。
蕩けた思考、蕩けた身体、快楽をお預けにされて震える肉棒。
もはや穹の理性は焼け落ち、いるのは快楽を求める獣。
「使う、いや使ってください♡」
「ふふ、グレーたん、パパになっちゃいますよ♡ホントにいいんですか?♡」
「うん、いい、ひあんしー、けっこんして♡」
舌足らずな獣が紡ぐ、震えた声のプロポーズ。
「うふふふふ♡はい、いいですよ、グレーたん♡」
かちゃり、きゅぽん。
ピンク色の小瓶の栓が抜かれ、肉棒の上にあてがわれる。
「いきますよ、グレーたん♡」
とろり。ぴくん。
ローション並みの粘度の液体が肉棒に落ち、その刺激に反応して肉棒が跳ねる。
とろとろ。とろり。
「はい、じゃあつぎはこっちですね♡」
きゅぽん、と再び栓の抜ける音。
んく、とヒアンシーが口に含み、こくり、と一度だけ喉が鳴った。
「んちゅっ♡」
「んっ、んむぅ」
口移しで薬を与えられ、こくり、こくりと薬を嚥下する。
「んぇ、れる♡」
「れろ、んむぅ!」
薬を飲み終わった後も舌を絡めあっていたが、ヒアンシーの手が突如肉棒に触れ、驚きの声を上げる穹。
そのまま薬を塗り込むように、細い指が肉棒を這い回る度、ぴくりと震え声が上がる。
「ぷはぁっ!ヒアンシー、もう……!」
「んはぁ♡はい、じゃあいきますよグレーたん♡」
ヒアンシーは腰を僅かに上げ、濡れた光を反射する肉棒の先端を己の秘部にあてがい、ゆっくりと腰を沈めてゆく。
「んんん♡」
ぐじゅ、ぐにゅにゅにゅ。
「うぁぁぁぁぁあ……」
肉の海に沈められた肉棒が、妖しく蠢き締め付ける膣肉とこんこんと溢れる愛液の感触を過剰な程伝えてきた。
「ふぅー♡ふぅー♡グレーたんのパパおちんちん、熱いですね♡わたしも、身体がどんどん熱くなって……♡」
ぐりぐり。くちゅくちゅ。
意識せずともお互いに腰が揺らめき、性器を擦り合わせて快楽を貪ろうとする。
「じゃあ、動きますねグレーたん♡」
ぱちゅん。
「うぁっ!ひあんしー、きもちいい!」
「うふっ♡あんっ♡わたしも、きもちいいです♡」
ぱちゅん、ぱちゅん。
初めて故か、遠慮がちだったヒアンシーの腰が、精と快楽を求めて加速する。蜜壺は締め付けを強め、白濁した愛液が溢れて泡立つ。
「ひ、ひあんしー、もう
「いいですよグレーたん♡わたしもいきそうです♡」
ぱちんぱちんぱちゅん。
擦り合わせる動きから、精を絞る動きに変化する。肌と肌が打ち付けられ、汗とオイルが飛び跳ねライトに煌く。
ぐいっ、ぎゅっ。
どちらからともなく互いに手を握り合い、ゆびをを絡め合う。
「ひあんしー、ヒアンシー、すき♡イく♡んむ、じゅるる」
「いいですよグレーたん♡わたしもすき♡イって♡わたしもイきます♡
びくん、びくん。びゅぅっ、びゅるるるる。
びくん。びくん。ふるふる。
穹にキスが落とされ、舌を絡め合った瞬間、2人同時に絶頂する。
長い射精。マッサージと称して長時間焦らされ、熱を溜め込み続けた肉棒が、ここぞとばかりに熱を放ち続ける。
「ん、んちゅぅ♡」
「んむ、れる、ぇろ♡」
ぺちゃり。くちゃり。
未だ互いにぴくぴくと身体を震わせながら、舌を絡めて熱を交換し合う。
やがて、射精も止まり、震えも収まってきたころ。
「ぷはぁ♡お腹の中が熱いです♡火傷しちゃいそう♡」
すりすりとお腹を擦りながら、幸せそうにふにゃりと笑うヒアンシー。
その顔を見たせいか、精を放ち終わり芯が抜けたように柔らかくなっていた肉棒が、再びむくむくと硬さを取り戻し始めた。
「あんっ♡まだシ足りないんですか?いいですよあ・な・た♡んっ、もっと硬くなりましたね♡」
「あぁ……もっとしたい。ヒアンシー」
「はい♡今度はグレーたんが上になりますか?それともこのまま、いじわるなお嫁さんにあまあまにいじめられますか?んっ♡おちんちんがお返事してくれましたね♡じゃあ次は……ここ、またいじめながらえっちしましょうね♡」
かりかり。くにっ。
固くなった乳首に手が伸ばされ、再び弄ばれる。
ぴくん。ぴくん。
穹の乳首が遊ばれる度、肉棒と身体が跳ねる。
「うふふふ♡じゃあもっといっぱいして、わたしに溺れてくださいね、ぱーぱ♡」