【完結】転生者が権力とかでFF8とFF10のヒロインを食い散らかした挙句、最終的にスピラを救う話。 作:速射弾
村の中心地から少し外れた所で、宴の主役が夜風に当たりながら黄昏ている。
人目につかない場所で、一息ついたといった風なデリングさん。
彼と二人きりで話をしたいなと思って、私はそこに近寄って行った。
大凡5年振りの再会は、久しぶりに会う緊張という以上に再び会えた事の喜びが勝った。
はやる気持ちを抑えながら、あの頃と違って大人に近づいた私を演出して見せようと、少しだけ背伸びをして彼と親しく掛け合いをする。
またこうして話ができる。
それがとってもとっても大事で、大切で、かけがえのない時間。
だって彼は村に居た頃とは違って……。
「デリングさんは召喚士になりましたよね?」
「お陰様でね」
「私が寝てる内に旅立っちゃったから、あの時すっごく寂しかったんですよ?」
「あーそれはごめん。でもユウナちゃん起こすのもどうかと思ったし……別に悲しませたく無いとか、気付かれない内に旅立とうとか、そんな深い意味は無くってさ。そのまま朝まで居たらワッカ達が付いてきそうだったから出来るだけ急いで出たんだよね……」
そんな裏話があったなんて、驚きだった。
そういえばワッカさん達、デリングさんが旅立ってからも何度かガードとしてついて行きたがっていた。
代わりと言ってはなんだけど、私が召喚士になった暁には、ガードになってくれると言っていたワッカさんとチャップさんの顔が浮かぶ。
「あれから二人ともたまに思い出しては、連れて行って欲しそうにしてました」
「あー……。でもねぇ……ルールーと二人だけで、旅、したかったから」
「それって……」
「ご想像にお任せします」
ルールーとデリングさんが……!
その言葉に私は思わず顔が赤くなって喜んだ。
デリングさんとルールーの距離が、ただの友人の男女という以上に縮まっていることは、あの頃の二人を見ていた村のみんなが分かっていた事だ。
そして召喚士とガードの関係性なら、旅の途中で恋仲になってもおかしくない。
私の名前の由来であるユウナレスカ様のようなガードと召喚士の恋愛模様に憧れるのは、スピラに住む女にとっては誰しもが通る道だったから……。
ルールー。昔からデリングさんの事大好きだったもんね。
おめでとうという気持ちが溢れ出して、なんだか自分の事のように嬉しい。
そんな私は久しぶりに会ったデリングさんと一緒にひとしきり笑い合って、ここに来た目的の本題へと移った。
「それで、先輩に少し聞きたいなって思う事があるんです」
「先輩?」
彼はまだ、その話を誰からも聞かされては居ないみたいだった。
そうだよね。自分の口から言わなきゃ……だよね。
「あ……その、私も……召喚士になる事に決めました……」
先程ルールーの恋愛成就に喜んでいた少し前の私は、もうここには居なかった。
だって……この話をするのは何処か後ろめたさがある。
元々幼い頃に忠告を受けていたのに、私自身の選択によってその通りになってしまったのだから。
もしかして……失望されたりするかな……。なんて思ったけど、彼の目には今の私はどう映っているだろうか?
悲しむだろうか? 反対するだろうか?
何にせよデリングさんが背中を押してくれる事はないだろう。だって、彼はとっても優しいから。
「そっか、おめでとうと言うのは冗談にしてもタチが悪すぎるかな? ……でもまぁ、同じ仕事仲間が増えたなら先輩として教えられる事もあるか。一体何が聞きたいの? あ、綺麗だった観光地は幻光河とマカラーニャの森だね。あそこの景色は幻想的でロマンチックだから一回は連れて行ってあげたいなぁ〜」
彼の浮かべる笑顔はとても自然だ。
私が召喚士になった事を反対する訳でもなく、何一つ気負う事の無い素直な表情と声で笑う。
言ってみればそう……スピラの人には無い余裕みたいな物がある。
ずっとそれが素敵だなって思っていて、それについて聞いてみたい事があった。
「召喚士に色々な責任や重荷になる事だってありますよね。それでもデリングさんは気負う事無く、誰よりも自由な気がするんです。でも召喚士の役目から逃げ出そうとしているとは思えなくて……その、何でなのかなって……。こんな事聞いてごめんなさい……。でも同じ召喚士を目指す者としてその考えや想いを知りたいと思ったんです」
私は結局、彼に言われた事を参考にしながらも迷いに迷った挙句、召喚士を目指す事にした。
丁度従召喚士として修行を始めた今、帰ってきた彼にその事実をどう切り出すか、躊躇していた。
「え? もしかして無責任な野郎だと思われてる……? こう見えて責任感はちゃんとあるからね!? 」
「うふふ……。それです……それの事」
戯けた冗談で和ませてくれる彼のおかげで、緊張が解れる。
やはり自分はさっきまで後ろめたさを感じていたんだな、と自覚できた。
そんな気持ちも、このお兄さんにかかれば直ぐ何処かに吹き飛ばしてくれるのだ。
子供の頃、村で一緒に暮らしていた時の事と変わらないそれに何処か懐かしさを覚えて、私は練習していたのとは別の……不自然じゃない笑顔になった。
この近所のお兄さんは、白魔法よりもよっぽど魔法らしい、精神回復魔法の使い手だ。
何処か抜けているように見えるのに頼りになるなんて……少し出来すぎている。
私は自分がおっちょこちょいだと自覚しているので、そういう所は羨ましいのだった。
「えーっと、なんだっけ? 笑顔の練習?」
「違います、デリングさんは旅をしても昔と変わらない気楽な笑顔なのはどうしてかな……召喚士としてどんな心境なのかなって……」
「僕が人として成長していないし、いい歳して重厚感が無いって話だね」
「ち、違いますっ! ごめんなさい……! そうじゃなくって、ええと……!」
いきなり一言でまとめて説明するのって難しい……!
「それも違うという事は……。プークスクス、召喚士として死にに行く旅してるのってどんな気持ち? ねぇ? 今どんな気持ち? ……ってコト? 酷いや……」
「それも全然違いますっ、そんな風に思った事なんてありません!」
「召喚士として、周りを心配させないための心構えを知りたかったんだよね」
「もー……すっごく私の言いたいこと分かってるじゃないですか……意地悪」
揶揄われてしまっていたようだ。
それにしても……自然に笑えてるのはどうして? なんて、確かに悪い意味に聞こえたかもしれない。
自分でも失礼な問いかけだと思う。
まるで死ぬ事を何も思っていないのかと聞いているに等しい。
周りを不安にさせないために、私には想像もできないぐらいしっかりと覚悟を決めた人。そう飲み込めば良い筈だ。
でも、やっぱり身近で大切な人達の気持ちは、ちゃんと知っておきたいと思ったから……。
それをわかってくれているデリングさんは、少し遠くを見ながら思い出話をしてくれた。
「……僕の父親は人々を率いる偉い立場の人でね。まあ大きい村の村長や大きな店の店長みたいな感じと思ってくれていいよ。
長男である僕は父の跡を継ぐために、幼い頃からみっちりと勉強させられてさ。それはもう本当に大変だった。その時、僕の頑張りを支えてくれた女性が居てね……。僕は彼女の事がとても大好きで、彼女の為に勉強を頑張れたと言っても過言では無い。……その時と比べると今はある意味とても気楽なんだ。あの頃は勉学や習い事に加えて派閥争いとか部下の管理とか色々背負ってたからね」
彼の過去は少し話して貰った記憶があった。あまり多くは語らなかったけど、全て『シン』に壊されたという悲しみを抱えている事は知っていた。
でもこの話は初めて聞く。
親がとても偉い人で、それをプレッシャーに感じるというのは……私にも共感できる部分だ。
そして彼にも愛する人々が居て……それの中にはきっと恋人だって居て。
全ては『シン』に飲み込まれてしまった……。
「デリングさんにも、そんな風に愛する女性が居たんですね……」
「うん。でも、もう彼女には永遠に会えないんだ……。だから、もしかしたら気楽になったわけじゃなくて……自分でも気付かない内に自暴自棄になっちゃってるのかもね……あはは」
そう言って笑うデリングさん。
少しアンニュイな表情だけど昔よく耳にした、何時も通りの明るい笑い声。
それがとても寂しそうに聞こえた。
「……ごめんなさい。私、何時もデリングさんの雰囲気に励まされてたんです。でもそんな事があったなんて知らなくて……」
「良いよ、もう吹っ切れてる……とは言えないか……。でも今はルールーもいるし、ビサイド村の人々や……ユウナちゃんだっている。ビサイドはもう僕にとって第二の故郷みたいなものだ。ここの人々にはとても感謝しているよ……」
どうしよう。もっともっと淋しそうな顔になってしまった。
私がこんな事を聞いてしまったばっかりに……。
その時、デリングさんの瞳から一筋の涙が流れた。
こんなデリングさん初めてだ。
どうにかして励まさなきゃ……この人には貰ってばかりで何も返せて無いし、悲しい顔をして欲しく無い。
「あの! 私に出来る事なら何でもします! だから……デリングさんには笑ってて欲しいです……」
「何でもしれくれるってほんと……?」
「……はいっ!私ができる範囲で……ですけど!」
「じゃあさユウナちゃん────」
何が起こったのか分からなかった。
唇に残る感触と宴で出されていたお酒の匂い……。
こ、これって……キス?
「あ……え、えと……あぅ……」
顔がどんどん熱くなって行くのがわかる。
確かに何でもするとは言ったけど、まさかキスされるなんて……。
デリングさんは私にとって、とても尊敬出来る人だ。
私の事を心配してくれて、悲しい事があった時も私の心の内を見ていてくれた先輩召喚士。
頼りになる年の離れたお兄さんのような、お父さんのような存在。
でも……彼にはルールーがいる筈なのに……。
「さっき話してて、生まれ故郷に住んでた頃を思い出してね……。本当は寂しかったみたいだ。
だから何でもしてくれるというなら、僕をホームシックにさせた責任をとってくれ」
「で、でも! ルールーは……? わ、私っ! デリングさんの事が嫌いな訳じゃありません。その……むしろ……とっても素敵な人だと思います。でもやっぱりルールーが悲しむなら私にはできません……何でもするって言ったのに、ごめんなさい」
でも……この後、彼の言葉を聞いて私は困惑した。
「ルールーは悲しまないよ」
「え?」
「僕も彼女を悲しませる事はしたくない。むしろルーは喜ぶんじゃ無いかな」
「???……どういう事ですか? もしかしてルールーと上手くいってないとか……」
「実際に見ないと多分……理解出来ないと思う。宴が終わったあと僕の泊まる部屋においで、そうすれば多分さっきの言葉の意味が……分かれば良いなぁ……。うん、ルールーも呼んでおくから」
なんだかよく分からないまま、とんでもない事になってしまった。
夜、男の人の部屋に行くなんて……。
でもルールーを呼ぶって言ってたし、デリングさんが嘘を吐くとも思えない。
それに悲しい顔をさせたのは私に原因がある。
このまま何も分からず困ったままで終わりなんて嫌だ。
だから……少し緊張するけど部屋に行く以外の選択肢は無いと思った。
そういえば私、チュウ……されちゃった。
お酒の臭いがしてたし、デリングさんは酔っ払っていたのだと思う。
そう、きっとそうだ。
彼がルールーを裏切る訳が無いから。
それにしても唇同士のキスなんて────初めてだった。
いきなりで無理矢理って感じだったけど、なんでかな……嫌じゃなかった。
正直な話をするとね、本当は……心の何処かでこの後起こる事を期待してたのかもしれない。
私だって……女の子だから。
意を決してデリングさんの待つ部屋に行く。
ドキドキした早る気持ちを抑えながら扉を叩いて開けた先には、デリングさんが一人で待っていた。
その顔や姿を目に入れると、何時も通りの筈なのにどう話しかけていいのか緊張して、分からなくなって……困った。
それに、彼が呼ぶと言っていた筈のルールーの姿は見当たらない。
私がその事についてどういう事か問いただそうとしたその時、デリングさんは人差し指で静かにしてという合図を送ってきた。
「ユウナ、来てくれたんだね(少しの間、僕と良い雰囲気の振りをして)」
聞こえるかどうかギリギリぐらいの声で私にお願いしてくるデリングさん。
どういう事? とりあえず何か理由があるのは間違いなさそう。
言われた通りに良い雰囲気の振りをする。
「は、はい……さっきの事、私……」
「皆まで言わなくても大丈夫、僕はわかってるよ(ルールーが荷物の後ろで隠れて見てる)」
そう言って彼は近づいてくる。
驚いてルールーが隠れている方を見ようとすると、彼は微かに首を振り、私の頬に手を置いて顔の向きを固定した。
男の人の手……頬に添えられてる……。
凄く自然で滞りなく行われた仕草は、大人の男性としての頼り甲斐と色気を感じた。
「ユウナ……ずっとこうしたかった……(ルールーの方を見ちゃダメだ……知らない振りをして……そのまま続けよう)」
「え!?……でも、……はい(その……どういう事なんですか?)」
「続きはベッドで……ね?」
「は、はい……」
ベッドに押し倒されて、お互いの耳元で話をする。
この状態に緊張している気持ちはあるが、それ以上にルールーに感する話が気になったし、耳元でコソコソと話されると少しくすぐったい。
「(さっき話した時ルーが喜ぶって言ったでしょ? それをこれから見せてあげるよ)」
「(そうです……! どういう事なんですか? 一体この状況は……?)」
「(良いから、ルーが本当に嫌な気持ちになって怒ってるなら出てくる筈さ。その時に話してあげるから少しの間彼女を驚かせる為に付き合ってよ……ね?)」
「(……じゃあ……はい。こんな事してルールーに怒られても知りませんよ……?)」
この状況自体、恋人の振りだとしてもとても恥ずかしい。
私、男の人にのしかかられちゃってる……。
体、当たってるよ……。
(デリングさん、少し香水付けてるのかな……。何の匂いだろ、でも凄くドキドキする良い香り……)
気分がポーッとしてくる。
汗がじっとりと滲み出て来て顔が熱い。
「あっ……んっ……」
今日2回目のキス。
ダメだ、頭がぼーっとして抵抗出来ない。
舌を入れられる。
私の唇をこじ開けて入ってくるそれに、ぼんやりとしたまま応えた。
ちゃぷ……ちゅっ……んちゅ……ちゃぷ……。
もう止められなかった。
ルールー、早く止めに来て。じゃないと私、本当にこのままデリングさんと……最後まで……。
服を手繰られて脱がされる。下着まで全部……。
男の人に素肌も恥ずかしい場所も見られてしまっている。
雰囲気に呑まれて抵抗する気が消えたのは、私が軽い女だという訳じゃなくて、彼が寂しそうだったから……。
驚くほど簡単に状況に流されて、自分の心は覚悟を決めてしまった。
「優しく……して下さい……」
私の言葉に彼からの返事は無い。
代わりに私のあそこがペロリと舐められた。
「っ! んはぁっ♡ そ、そんな所舐めちゃ……!」
男の人におしっこの出る所を舐めさせるなんて……!
恥ずかしいとか嫌だとかそんな気持ちよりも、私の汚い所を丹念に舐められている事への申し訳なさを感じる。
なんでかな、犯されているのは私の方なのに……。
それに……どうしよう。はじめての感覚……気持ち良い。
全然嫌じゃない。
もっと舐めて欲しい。
────もう私、ルールーに言い訳出来ない。
取り返しがつかない所まで来てしまった。既にフリという建前はどうでも良くなっていた。
私のあそこはぬるりとした舌先で優しく愛撫されて湿る。
舐められた箇所が敏感に反応して快楽が増して、ドキドキする気持ちと感触が高まり頂点に達した所で、眠たくなるような夢心地へと誘われた。
(あ……えっちが気持ち良いってこれの事なんだ……)
私はその手の性に関する事柄は、寺院のお話で教えられる以上の事には詳しくはなかったけど、この時生まれて初めて絶頂と呼ばれるそれを体と魂で理解した。
幸せな気分。
宙に浮かぶみたいに強い精神の浮遊感。
何も考えられないし考える気にもなれない。
そうして、おちんちんの先っぽがグニグニと押し当てられて、私は意識を取り戻す。
気がついた時には、デリングさんのおちんちんが私のお股の中に入ろうとしている時だった。
そうだ……! さっきまで彼に舐められて……それから……ルールー!
「初めるよ、泣かないで」
彼の言葉に返事をする間も無く貫かれる。
尊敬していた年上の男性に、女性としての初めてを捧げた瞬間だった。
本当にこの部屋に居るのかすらも分からないルールーに、心の中で謝りながら初めての痛みをお股の中心に刻み込まれた。
「い゛っ……! いぎっ! ……はぁうっ♡」
彼は手慣れた手際の良さでケアルガをかけてくれる、痛みがすぐに和らいだ。
こんな時にでも女性への気遣いを忘れずに、事前に白魔法を用意してくれている手際の良さは、嬉しさを通り越して感心すらしてしまう。
「はぁっ……はぁっ……んっ」
「苦しさが落ち着くまで、こうしてるから安心して」
途中まで中に入ったままデリングさんは動きを止めてくれた。
私の体を労ってくれる。やっぱり優しい人……。
「ありがとう……ござい……ます。もう大丈夫です……」
「こんな時ぐらい敬語はやめてよ、もう僕達はそんな他人行儀な仲じゃない。でしょ?」
「……うん」
そうだ……私、エッチしてるんだ。
裸を見せてあり得ない所まで身体を許してるのに。
(今更言葉だけ敬語なんておかしな話……だよね)
私の中に入っている彼が、ゆっくりと動き出す。
仰向けであられもない姿になっている状態では、何も抵抗する気になれないし……既に抵抗する気もない。
普段なら絶対にする事のない脚の開き方に、お股の付け根辺りの筋肉がジンジンする。
そこへ割ってはいるように彼の腰がぶつかりながら上下した。
「んっ♡……んっ♡……はっ♡ はっ♡ 」
汗ばんだ胸同士が擦り合う。彼の肌、暖かい。
握られて絡めあった指。男らしさを感じる骨の太さ。
デリングさんの髪の臭いや、擦りあって出てくる体臭が私の鼻腔を優しく擽る。
それはとても安心する臭いだ。
まだエッチが気持ちいいか、とかそんな事がわかる余裕なんて無かったけど。
一緒に居て安心できる男の人と身体を寄せ合って素肌を重ねている事実に、ただただ夢中だった。
この感覚はキマリにくっついて遊んでた時とはまた違う。
こちらが一方的に何かをして貰っている訳じゃ無く、相手もまた私に何かを要求している。
それが新鮮だ。
今この時だけは地位も年齢も関係無く、男と女が対等にぶつかり合っている。
例え相手が14も歳上の、尊敬するお父さんみたいな人だとしても……。
どちらかが与えるだけじゃない事が嬉しい。
何となくそんなふうに感じながら、夢中で舌を絡めていた。
「ユウナ、大好きだよ……」
「デリングさん……。私も……大好き……」
クチュクチュと鳴るセックスの音。
ゆっくり擦れるおちんちんが、中からはち切れんばかりに私を押し広げる。
この人の形に合わせて体内が作り替えられていた。
何時の間にか出ていた涙や鼻水を啜りながらも、私はその動きを受け止める。
(この人にだけはこんな姿を見せても平気)
「あっ……♡ あっ……♡ んっ……♡ んっ……♡」
往復する動きに合わせて自然と声が出た。
何度も擦れたせいで、私のあそこはきっと赤く腫れてるんだろうな……。
でも今は、彼の動きに合わせて私も腰を揺らす。
デリングさんと違って拙い動きなのはわかってるけど、そんなの関係なかった。
ヌッコヌッコ、ニュプニュプ、クチュクチュ、パンパン。
そんな聞き馴染みのない音が寝室にこだまする。
ある程度擦られた私のあそこの内側は、何度目かのケアルによって既に痛みは消えてこの行為に慣れてきていた。
最初は痛くて、こんなのはいる訳無いとか、この状態で動かれるなんて絶対に無理! なんて風に思ってた気がするのに。
すっかり私は彼のおちんちんを入れられても動けるだけの余裕を手に入れ、その動きによって発生する快楽を感じるように作り替えられていた。
唇を内側に巻き込むようにして口を瞑り、瞼をぎゅっと閉じながらその感覚に集中する。
鼻息が荒いのが自分でもわかる。
鼻の下が伸びるってこういう事を言うんだろうか……。
どうしよう。私……スケベだ。
「んっ、んっ♡ あっ……あっ……あっ♡」
同じリズムで打ちつけられて、恥ずかしいくなるほどに止まらない喘ぎ声。
カエルのように広げていた自分の脚はすっかりデリングさんにしがみつき、両手は彼の脇の下から背中へと回してしがみついてる。
耳元で男の人の荒々しい息継ぎが聞こえる度、お股の奥の方がきゅうきゅうと反応して切なくなった。
お尻の穴をぎゅうっと絞めて腰を浮かせる。
快感に打ち震えながら、がむしゃらに女性器が何かを求め──────。
「ん゛ん゛ん゛っ♡」
────意識が飛んだ。
何が起こったのか理解する気にもならないほど意識が浮遊した。
全身が痙攣してビリビリと痺れる。
あ……おしっこ、お漏らしちゃった……。
先程までの高まりが次第に落ち着いてくると、急にこの人が居なくなる事に不安を覚える。
「デリングさん好きっ……大好きっ♡ どこにも行かないでっ♡」
嫌だよ、死んで欲しく無いよ……。
召喚士の使命は私が代わるからデリングさんは何処にも行っちゃダメ……。
「行くよ……ユウナ」
「ダメぇ……♡ デリングさんは私と一緒に居るの……っ♡ 行っちゃヤダぁ♡」
行かないで……。
ビサイドに帰ってきてくれたお兄さんが、また旅立ってしまうのだという事実を思い出す。
それが何日後になるのかはわからない。一週間? 1ヶ月? 一年? それとも……3日ぐらいでまた行っちゃうかもしれない?
後から思うとおかしかったけど、その時の私は本気でそれが悲しくなって涙を流していた。
(幸せすぎたから……。失う時の事、考えちゃって悲しくなったんだ……)
おちんちんがドクンドクンと動き出して、お股の中に多分……精子を注がれた。
赤ちゃんの素。
私、お母さんになっちゃうのかな、なんて思ってたけど……。
この日、エスナが術士の使い方によっては避妊薬の代わりになる事を初めて知った。
……妊娠って状態異常だったんだね。
事が終わって布団にくるまっていた私が息を整えていた時。
デリングさんが声を発した。
「ルー、もう出てきて良いよ」
その声を聞いて一気にふわふわしていた意識が覚醒した。
(そうだ、ルールーの事忘れちゃってた! どうしよう……私、ルールーの大好きな人と……)
ちっちゃな頃からずっと面倒を見てくれたルールー。
血は繋がってないけど私は本当のお姉さんだと思ってる。綺麗でかっこよくて頼りになる憧れの女の人。大好き。
そんな大切な人を裏切ってしまった。
血の気が引いた。
なんで私は雰囲気に流されて、そのままエッチしてしまったのかと後悔する。
「……趣味が悪いわね」
不機嫌そうなルールーが衣装タンスの中から扉を開きゆっくりと出てきた。
普段ならデリングさんには絶対に敬語なのに、そうじゃないのが正に怒っている証拠だ。
ルールーが怒ったら怖い。
それは今まで叱られているワッカさんを何度も見ているから知っている。
私だって叱られた事がある。
でもデリングさんはこの状況を怖いと思っていないのか、ルールーに近づいて……なんと、彼女のおっきなおっぱいを真正面から鷲掴みにした。
「ひゃんっ♡」
「えっ?」
甘ったるい声だった。
(今の……ルールーの声? 怒ってるんじゃなかったの???)
「乳首ビンビンじゃん。ユウナと僕のセックス見ててそんなに興奮した?」
「デリング様……! 幾らなんでもこれはダメです! 最低です! こんな……ユウナまで巻き込んで!」
「最低なのは僕だけ? おまんこぐしょぐしょのルーも最低なんじゃないの?」
「っ……!! おひぃっ♡」
何……今の……。
デリングさんがルールーのお股に少し手を当てて何かする。
その時、私の尊敬していたお姉さんから聞いたことも無い嬌声が出た。
「ユウナに教えてあげようよ、ルーがなんでこんなにお股を濡らしているのか、その理由」
「ご勘弁くださいデリング様……。流石にそれは……」
「ユウナ、ルールーはね、大好きな僕が他の女に抱かれてる事に興奮するんだってさ」
「へ?」
私はデリングさんの言っている内容がわからなかった。
好きな人が他の人に抱かれてる事に興奮……?
ちょっと本当に頭の中がこんがらがる。
「えーっと……どういう……事?」
「あああ……」
私の問いかけを無視して、呻き声をあげながら両手で顔を隠したルールー。
その反応を見るに彼の言った話は正解で、どうやら私に知られたくなかった事のようだけど……。
という事は本当に? 好きな人が抱かれているのを見るのが趣味……?
今も理解しようとはしているけど、どうしよう。ルールーの気持ちや好みがそうだとしても……さっぱり意味が分からない。
「ルー、ベッドに寝ろ」
「そんな!? ユウナの前でですか!?」
「嫌な振りとかいいから早く。もたもたするならユウナと2回戦始めるぞ」
「っ……もうっ! ……はぁー……わかりました」
ルールーは私の横で服を脱いで腰掛ける。
私とは比べ物にならない程、色気の充満した大きなおっぱい。
大人びた雰囲気にその括れた女体は完璧に組み合わさって、同性の私が見ても赤面していまいそうになるぐらいだ。
こんな素敵な女性。私が男の人なら絶対に放っておかないだろう。
何故か今、この誰も敵わないような美の化身と自分が比べられている。
そんなの比べるまでもなくルールーの勝ちだ。
「本当はあんたにこんな私の姿、見せたくなかったんだけど……。もうやっちゃったししょうがない、か」
そしてその美しい姉は諦めた顔で私に言った。
「ねぇユウナ……あんたがデリング様と関係を持った事は許すわ。あれはユウナが悪い訳じゃないもの……。
でも、あんたはデリング様との行為の最中に彼を好きだって言ってた。まるで恋してるみたいに────ね。
その好きな人が今から隣で私とするのよ? あんた、本当にそれで良いの……?」
彼女の言っている事はとても常識的な物に聞こえる。……今から隣でエッチをするという宣言さえなければ。
「わ、私、デリングさんの事は好きだよ……。エッチしちゃう前は普通の好きだったけど、今はその……とっても好き……。
でもね、ルールーの好きな人とエッチしちゃったって事実は確かだし……。横入りした私に文句言う権利なんて無い……かな」
「そう……。あんたがそう言うなら私はそれを尊重するけどね。辛い気持ちになったなら私に言いなさい。その時は──私が彼から身を引いてあげるから」
ルールーは本気で言っていた。私に譲ると。
「そんなっ、ルールーが身を引く必要なんて無いよ……。私より先にデリングさんを好きになって愛し合って……それなのに私に譲ろうとするなんて……。絶対におかしい!」
私は彼女がどれだけ彼を好きなのか見てきたつもりだし、それはきっと私の知らない旅の中で今まで以上に強く深く固まっていった筈だ。嫌だ、私はそんな事望んでいない。
大好きなお姉さんが悲しむなら、欲しいなんて思わない。
「じゃああんた、好きな人を諦めるって言うの? 私はね、あんたが幸せになれないなんて御免なの。その為だったら自分の幸せなんて幾らでも捨ててやるわ。……デリング様も何か言ってください。そもそも貴方が無理矢理ユウナに手を出さなければこんな事────」
話を振られたデリングさんはルールーの肩を持って強引にベッドへと転がした。
「キャッ! ……何をするんですっデリング様!」
慌てたルールーはキッと主を睨みつけて反旗を翻す。
しかしその視線に動じずに彼は言葉を返した。
「いや、無意味な話してるなってさ。ルーもユウナもお互いの事が大好きだってのはわかったよ。まあとっくに知ってる事だから今更再確認する意味も無いけどね」
「他人事みたいに言わないで下さい! 貴方の下半身が起こした問題ですっ!」
「無意味だなんて……酷いと思います……。私、デリングさんがそんな人だとは思いませんでした……」
正直少し見損なった。
デリングさんがルールーの気持ちを考えてくれない、そんな人だったなんて……。
「ふふ、実際無駄なんだよ。だって僕は二人共大好きだし、どっちも囲うってもう決めてるんだから。それに、口ではさもユウナの事を第一に考えてますって振りをしてるけどね……」
「んっ♡」
そう言うとデリングさんがルールーの顎を持ちあげて、無理矢理唇を押しつけキスをした。
「んんっ! んうぅ♡……ちゅっ♡ ちゅっ♡ んちゅ♡ 」
激しいキス。
ルールーの端正な顔が彼の影に隠れて見えなくなる。
「ぷはっ……はーっ♡ はーっ♡」
「ルーはエッチし始めると、余計な事考えてられる余裕が無くなるほど淫乱だから」
息も絶え絶えになった“女”がそこに居た。
ずっと姉だと思ってきた人の見た事のない表情。
エッチすぎるその顔は、横で見ている私ですらゴクリと生唾を飲み込んでしまう程に蕩けていた。
そしてルールーのお股は彼の手で雑に開かれて、前戯も無しに男性の物をねじ込まれてしまう。
……同時に姉の淫声が鳴った。
「くひぃっ♡」
「十分濡れてるから前戯は要らないよな? 僕とユウナのセックス見ながらオナってたんだもんな」
「そんな……訳……。やだ……ユウナの前で言わないで……」
大きなおっぱいを片手で揉みながら腰を動かしているデリングさんは、ルールーを見下ろしながら得意げに舌舐めずりをした。
包み込むようにオスがメスを捕食している姿がそこにはあった。
その光景は、時が経つにつれて自然と一体となっていく。
覆いかぶさっていた身体が開いた時、デリングさんの顔や首筋や胸元はルールーの付けている紫色の口紅で沢山痕がついていた。
中には噛んだ後や、強く吸い付いて内出血して赤くなっている箇所もある。
そしてそれは……ルールーの美しい肌も同じだった。
「デリングしゃまっ♡ しゅきっ♡ しゅきぃっ♡ ……だいしゅきなのっ♡ るーはデリングしゃまと離れるなんていやでしゅっ♡ お゛っ」
何……これ……。
「んじゃあ僕はユウナ捨てて別れようか?」
「嫌ぁ♡ ユウナともっ別れて欲しくにゃいっ♡ んお゛っ♡」
これが……ルールー?
私の憧れのお姉さん?
「ほらな、結局二人一緒に僕に抱かれる以外の未来は無いだろ? わかったらグダグダ口答えすんなよ。もうエッチしてやんねェぞ?」
「やだっやだっ♡ ごめんにゃさい! るーはデリング様に逆らいません! だから捨てないでぇ〜……ひぐっひぐっ……」
信じられない。
あの気高いルールーが鼻水を垂らしながら泣いていた。
自分の事をルーと呼び、普段ならありえないぶりっ子で彼氏に追い縋る姿は、今まで見てきたクールなイメージが欠片も無い。
「はぁ、こんな良い女捨てるわけねーだろ? それにルーが思ってるのと同じぐらい僕もお前を大好きだからな」
シャーっというおしっこの音が聞こえる。
デリングさんの言葉が嬉しすぎたのか、ルールーが笑顔で泣きながら失禁した。
あんなにしっかり者だった彼女は今、幼い言葉で彼に縋りながら鼻の下を伸ばして腰を擦り付けている。
まるでデリングさんの股間についていた私の臭いを、おしっこで洗い流して上書きするように……。
その光景は明らかに見せつけられていた。
「……っふ!っふ!っふ!っふ!」
ルールー鼻息がシパーフの様に荒くなり、出入りする空気の速度が明らかに早まる。
下品な鼻息のテンポは激しさを増して行き「ん゛っん゛っ」というくぐもった男の人みたいな声が、激しい鼻息に混じって聞こえた。
信じられないが、あれはデリングさんじゃなくてルールーの声だ。
そのグラマーで女性的な体を小刻みに震わせながら、男の肉体に抱きつく姉の姿。
鼻水をすすりながらスーハースーハーと元の呼吸の速度に戻っていく。
そして……愛する彼氏に頭を撫でられ、ご満悦そうに微笑んで気を失った。
「どうだったユウナちゃん」
「……凄かったです」
ルールーとっても凄かった。そうとしか言いようが無い。
彼が言っていた通り、見た事のないぐらい喜んでいた。
「私では入る事ができないぐらい二人の絆を感じました……。やっぱり私じゃ敵いませんね……あはは、ルールーの事、これからも大切にしてください」
「何か身を引こうとしてる雰囲気になってるけどさぁ、ユウナもこうなるんだよ?」
「え?」
「コイツみたいに他の女を抱いても別れたくなくなるほど、ちんぽ突っ込んで愛してやるって話。だからもう一回やるよユウナ」
「ひ、ひぇええ……お、お手柔らかにお願いしますっ……」
結局その要求を断れませんでしたとさ。
私って……押しに弱いのかな?
◆
「デリング様、手を出す事をやめないというのなら、ご存分にユウナをお孕ませくださいませ……」
たった今、そんな信じられない言葉を、私自信が姉と慕う人の口から聞いた。
その彼女に身動きが取れない状態にされたまま、私は恥部をお下品なポーズで晒す。
「きゃあっ!? な、何するのルールー!?!?」
急な事で状況についていけず、ビックリして悲鳴をあげてしまった私。
いつの間にか失っていた筈の意識から戻ってきていた彼女。
その不意打ちを防ぐ手立ては無かった。
「いいからあんたはこれから黙って孕まされなさい。エスナで避妊するのは禁止。使えないようにサイレスかけるから抵抗しちゃダメよ」
そう言われると、呪文封じの魔法による沈黙状態にさせられる。
私だって、ルールーから言われた言葉になんでも従う訳じゃないので、当然抵抗しようとした。
しかし、彼女の魔法は旅に出る前と比べて遥かに上達していて……既にあの頃とはレベルが違う。
そもそもサイレスなんて本来魔物が使ってくる魔法だ。
その習得難度の高さは、ただの攻撃魔法の比じゃないはず……。
デリングさんと旅をした事で、きっとその領域まで辿り着いたんだ。
そんな実力者からの拘束に己の抵抗は意味を成さず、その魔法によって私の口から出る音は遮断され、何を思いっきり喋ってもパクパクとすら鳴らなくなってしまった……。
そして私はベッドの上でお尻の穴と子作りの穴を曝け出させられた。
先程までの性行為で火照っていた顔はさらに暑くなり、あまりの恥ずかしさに目をつむって現実から目を背けて耐え凌ぐしかない。
しかし目を瞑った事は逃げにはならなかった。
それを私は女性器の入り口にあてがわれたおちんちんによって知る。
ゾワゾワと背筋が痺れるような感覚。
視覚が閉じられた事で感度は何時もより鋭敏になり、擦られる粘膜に意識が集中してしまっているのだ。
そのせいで私のおまんこはひくひく止まらない脈動を繰り返して、キスをするように何度もあてがわれるペニスの先を求めていた。
あまりの恥ずかしさに手をにぎししめて、ぎゅっと目を閉じる事しかできない。
(私……ダメだ……。興奮しちゃってる……)
押し付けてくるその物を早く捻じ込んで欲しい。
デリングさん。
元々彼の事は好ましく思っていた。
明らかに周りの人とは違う異国の顔立ちはスピラの人々とは違う。
鼻筋が整い、目鼻立ちはくっきりとしており、二重で眉毛も整っている。
自信に満ち溢れて、優しく微笑む優雅で洗練された雰囲気を持つ彼は、都会の空気を纏った素敵な男性だった。
ビサイド村で彼の事を嫌いな女性は存在しなかっただろう。
デリングさんは女性をスマートに扱い、気を遣ってくれる。
ガサツでもなく、柔らかい物越しで時折冗談を言って楽しませてくれる彼。
そんなお兄さんと誰もがお近づきになりたいと願い、仲良くなろうと話しかける。
比べるのはビサイドの男の人達に少し申し訳無いけど……そんな男性は少なくとも私の周りにはデリングさん以外見た事がなかった。
だから人気が出るのも当然だと思う。
しかし彼の異国情緒あふれ、男性として洗練された雰囲気と余裕はビサイドの女の人達を躊躇わせた。
私なんかが彼に相手されると思えないから、一歩踏み出す勇気が出ない。
それは村で良く聞いた女性陣の会話での決まり文句だ。
美人のルールーが彼の隣によく居た事も関係してるかもしれない。
ただ、それ以上自分が釣り合うとは思えず、もし振られて関係性が壊れて親しく無くなったらと思うと、みんな勇気が出なかったらしい。
幸か不幸か……私にとっては歳の離れた憧れのお兄さんだったので、端から恋愛関係になる事は無いのだろうなと思っていた。
歳の離れて大人な彼と恋人同士になるなんて現実的じゃない。
子供だった私にだってそれは分かっていたのだ。
子供時代に憧れた異性。
よくある恋かどうかも曖昧な感情。
それだけ。
好きか嫌いかと言われたら当然好きだった。
でも恋愛対象として見ていなかったというのが本音だ。
そしてそんな歳の差がある大人の男性から私が相手にされる事はまずあり得ない。
容姿が良いとか性格が悪いとかそれ以前のお話。
年齢という大きな隔たりは、覆す事のできない物として私の選択肢を最初から消していた。
それが悪い事だと思った事は無いし、ただただ当たり前の現実なだけ。
ううん……こんな事を考えた事がある時点で、本当は……幼心にちょっぴり憧れてたかもしれない。
そんな憧れのお兄さんだった彼の前で、全てを曝け出すなんて恥ずかしすぎる。
恥ずかしい場所なんて、もうとっくに見られたし触られたし挿れられた。
それでもこうして、まじまじとお股を開かれて、見せつける体制にされるのは話が違う。
おちんちんで入り口を擦られて焦らされた私の身体は、覚えたての快楽が早く欲しくてヘコヘコと腰が動く。
ルールーの手で動けないようにされているにも関わらず、必死に腰を揺らしながらペニスに追い縋った。
恥だ。
こんなの女として絶対に異性に見せられない。
私の女としてのプライドは腰を揺らす度に擦り減って行く。
恥ずかしすぎて目を開けていられない。
背もたれになっているルールーからは女性らしい香水の良い香りがした。
そして耳元で彼女の声が囁かれた。
「あんたが召喚士になる事、まだ許した訳じゃないから。その上私のデリング様を奪って、何もせずこのまま召喚士になって死ぬなんて許さない……。だから、責任持って彼の子供を身籠もるまでは生きなさい」
その時ようやく気づいた。
ルールーがなんでこんな事をやり出したのか。
彼女は好きな人を他の女に抱かれる嫉妬の心で八つ当たりしたい訳じゃない。
その心が無い訳じゃないけど、それ以上に私の事を想って……。
多分、召喚士になる私に、大好きな人との時間を譲ってくれようとしているんだ。
(ああ、私……自分のわがままで迷惑ばっかりかけてるな……)
ルールーからの愛を改めて理解した。
私の憧れのお姉さんは一体どこまで優しくしてくれるんだろう。
その心遣いへの感動で、泣きそうになる。
だめ。
泣いたらまた心配をかけてしまう。
こんな時こそ笑顔だ。
召喚士になると決めた時から、周りに余計な心配をかけない為に、ずっと笑顔で過ごして行こうと決めた筈だ。
その時、私のお股からデリングさんが入ってくる。
『んひぃっ♡』
先程ルールーに感じた愛情と感謝の気持ちは一瞬にしてチンポに上書きされて、私の身体が快楽に打ち震えた。
チンポ一色で塗りつぶされた頭の中は、覚えたての性行為によって馬鹿にされてしまっている。
────私はお猿さんだった。
顔を真っ赤にしてお尻も真っ赤にして、彼にしがみ付いて鳴き声をあげるしか無い。
そんな性欲に支配されたお猿さん。
まさか自分がこんなに男女の関係にどハマりするなんて……思っていなかったのだ。
沈黙状態で喘ぎ声は出ない。
しかし彼には伝わってしまっているだろう。
グラインドするペニスの動きに合わせて動く私の腰が、なによりも雄弁にそれを語っている。
何度も頭が真っ白になり、気持ち良くなったのか意識が飛んだのか訳がわからなくなった。
ルールーの香水の匂いは既に覆い被さったデリングさんの発情した雄臭に打ち消されて、私はそれを肺いっぱいに何度も何度も吸い込んだ。
もう彼の世界に包まれて私は染められてしまっている。
まるで揺籠に揺られているかのような安心感。
体が規則的なリズムで揺らされて心地良い。
恥ずかしさは何時の間にかすっかり消えて、貪欲に腰を絡めて愛と快楽を深めあう自分がそこに居た。
こねくり回され続けたおっぱいはマッサージされたみたいに熱くなり、性感帯としての性能が純粋になって行く。
「ふっ、ふっ……ふーっ……ふーっ……」
荒い彼の息。
私も抑えられない程に息使いが激しくなっているが、サイレスをかけられているせいで聞こえるのはデリングさんの音だけだ。
ものすごい彼の興奮だけが音として伝わってきて求められている悦びを知る。
普段の彼からは想像もできないぐらい凄まじい“雄”だった。
程よく筋肉質な白い肌は清潔感と神聖さを兼ね備えた彫刻のよう。
まるで別の世界から来たような、他の男性と格の違う容姿。
清らかな心や、美しい魂や、性格の良さ、と言った内面なんて……今はどうでもよかった。
その男として、生物としての格が──スピラの雑魚オス達とは比べ物にならないのだ。
私のメスとしての本能が、このオス様の子種を逃すなと訴えかけてくる。
最低だった。
私は見た目や身体という浅はかな要素を最優先に置いて物差しで測り、彼に体を許している。
そして……彼以外の男性に抱かれた事が無いにも関わらず、知った風にスピラの男の人達を天秤に乗せて下に置いた。
だってこの世界に、これ以上の男がいるとは思え無かったのだ。
意識する前から格付けは私の中で終えて、今まで見知った仲であるワッカさんやチャップさん。
お父さん、アーロンさん、キマリ……。そして村の……このスピラで見てきた様々な男の人。
恋愛対象の異性として見た時、どうしても彼等がデリングさんよりオスとして優れているとは思えないと、私の本能は判断してしまっていた。
……ジェクトさんだけは少しマシだった……かな?
まぁ、彼はカッコよかったし男性としての魅力溢れる人だったけど、当時の私にはおじさんすぎて恋愛対象には考えられなかった。
それにデリングさんとは男らしさのタイプが違うし……。
(なーんて、ほんとに最低だな。私……)
ぽやぽやと宙を漂うぼんやりとした意識の中。
私を抱いている彼が如何に素晴らしいのかを自慢げに想う。
緩んだ口から音にならない笑い声を出して、あまりの馬鹿馬鹿しさに可笑しくなった。
(あはは、私ったら、デリングさんの事を好きすぎるよ)
獣のように私の体に齧り付き貪り喰らう彼を優しく抱擁して、その素肌を優しくしっかりと味わい尽くすように撫でた。
(はぁ……♡)
じゃ、じゃあこれ……私のだから。
ごめんねルールー。貰うね?
彼の事、たまに味見させてあげるから許してね……。
きゅうきゅうと泣くように私のお腹の奥の方から切なさが増して、性交の気持ち良さは再び容易く私の許容量を超えた。
私は、絶頂に伴いある程度の冷静さを取り戻した。
ペニスで広げられたおまんこの壁が、ヒリヒリとした痛みを伴う快感で傷を伴いながら往復によって拡張されて行くのがわかる。
カリ首によってつけられる細かな傷と、大きな物をねじ込まれて広がる粘膜の破裂。
痛みを伴った上下運動は本来なら苦痛でしかないはず。
しかし、違和感を抱かない程繊細なケアルが、その都度私のおまんこの内側にかけられて絶妙な快楽を生み出していた。
(白魔法の技術……凄い)
今の私には到底できない巧みな技に惚れ惚れする。
同じ白魔法の使い手として尊敬に値する素晴らしい腕前に、胸の奥にある女心が疼く。
「ユウナッ……ユウナッ……!」
今なお腰を振り続けている彼は私の身体に夢中だ。
それがとても嬉しい。
私は体勢を変えられながら様々な角度で膣を抉られた。
穴を存分に楽しんだ彼は幾度となく子種を注ぎ込んで来る。
彼と私のお股の周りは精液でドロドロだ。
多分精液だけじゃなくて私の体液も沢山ついている。
村の女性全員の憧れだった彼の男性器に、私のおまんこから出たお汁が纏わりついているのだ。
初めてエッチをした時からずっと……何処か現実感が無くて夢を見てるみたい。
とても綺麗な物とは言えないそれが彼の一番大事な物を汚していると思うと、どうしようもなく自尊心が満たされて行く。
恥ずかしい汁をドロドロと分泌しておちんちんに染みつけるのは、なんだか神聖だと思っていた彼に私の物だという証を刻み込んでいる感覚に陥って、おまんこの奥がジクジクと疼く。
『デリングさん……大好き』
サイレスがかかっているのを良い事に私は愛を告白した。
その言葉は当然聞こえることもなく、この空間になんの影響も及ぼさないまま空気に紛れて消えた。
『顔も好き。もう貴方の顔を見たら他の男性が弱く思えちゃうの』
私を抱きしめながら腰を揺らし続けている彼の耳元で繰り返し囁く。
こんなに近くでしゃべっても聞こえていない。それがなんだか可笑しくなって私はどんどん色々な事を打ち明け続けた。
『身体も好き。少し色白で繊細な肌。ガサツで黄色がかって日焼けしたスピラの人間とは違う肌。何時までも触ってたくなる』
『臭いも大好き。汗をかいても臭い筈なのに良い香りがするの。まるで物語の世界からやってきた理想の男の人みたい』
香水とは違うこの香りは、他の人から嗅いだ事が無い。
まるでこの世の人間とは別物。
男らしさを損なわず、不快に感じるどころかいつまでも吸っていたいと思わせる良い香りがするのだ。
これは私だけじゃなくてビサイド村の女性達の間でも密かに羨ましがられていた。
もっとも、本人にそんな質問は失礼すぎて、できなかったけど……。
『デリングさんのおちんちんも……大好きだよ?』
ずっと私に打ち込まれ続けている肉の杭。
今、私を支配しているご主人様。
痛みも快楽も、飴と鞭のように自由自在に与えてくる。
それがひとたび本気を出すと、私の子宮は潰されて滅茶苦茶に壊される。
それとも精子をぶち撒けられて女の悦びを与えられるか。
死ぬも生きるもこのちんぽ次第。
壊さないように手加減して射精を繰り返し、私を何度も絶頂に導いてくれる優しいちんぽ。
浮き出た血管は男らしさを存分に発して私を魅了する。
程よく引き締まり角ばった男性の肉体を伴って、雄弁に雌を孕ませたいと主張するそれが、ただの田舎娘の私にとってどれだけエロく感じるのか……デリングさんは知らないだろう。
『好き』
『ちんぽ好き』
『おちんぽ大好きっ』
私は彼に顔を見られず声を聞かれていないのを良い事に、存分に鼻の下を伸ばして本音を吐き出し続けた。
デリングさんのちんぽえっちすぎるよっ!
私がどれだけ興奮して発情してるか、知らないでしょっ!?
ずっとずっと触ってたいし挿れていたいの……臭いも嗅ぎたいし、舐めたいし、頬擦りだってしたい!
このおちんぽ様に征服されたいのっ♡
おちんぽだいしゅきぃ!
デリングさんだいしゅき!!
結婚したいっ。
ぜったい結婚しゅるっ♡
わたしっ♡ ぜったい赤ちゃん産むからっ!
ちんぽっ♡ ちんぽっ♡
おほぉっ♡♡♡
夢中になって晒す私の正体。
それはただの性欲の塊で……。
普段は勇気が無くてそんな機会もなかったけど、男性という物への憧れはきっと自分で思っていた何倍も強かった。
そのあまりの気持ちよさと解放感に快楽指数は限界突破して、半分白目を剥きつつ絶頂を迎えて悦びのおしっこを噴き出した。
「お゛っ……♡ お゛ほっ……♡」
「ユウナちゃんの本音、聞けて嬉しいよ」
「ふぇ……?」
はぇ?
「ユウナ、あんたかなり性欲強かったのね」
ルールー?
「あんたがあそこまでハッキリと言い切るなんて、驚いたわ。でもこれで婚約成立ね。おめでと」
あの、さっきから、2人とも、何を……言ってるの?
段々と意識が覚醒してきた私は状況理解してきていた。
もしかして……。
もしかしてもしかしてもしかして。
途中で沈黙状態が治った?
そ、そんな事あるの?
「あー、あっ、あー……。声、聞こえてる……よね?」
「ああ、ユウナが何か言いたそうに必死に口をぱくぱくさせてたから、エスナで沈黙治してあげたよ」
「え゛っ、で、でもぉ……。避妊のためにエスナは使わない筈じゃ……?」
「うん、避妊のためのエスナは使わないよ?こう見えて結構魔法には自信があってさ、部位ごとに分けて状態異常治したりできるから────」
「ええええーっ!?そ、それじゃさっきの事聞かれて……!」
「うん、必死になって熱い告白してるユウナちゃん可愛いかっt────
「あああああああ!?!?わっわわわ忘れて忘れて忘れてっ!?忘れてくださいっ!!!」
「無理よ、あんなすっごいの、私だって似たような事思ってたけどあそこまでハッキリ口に出すなんて……忘れられるわけ無いじゃない」
ギギギと顔を声が聞こえる方に向ける。
この女の人の声……あ、あ。
「る、ルールー? 何時から居たの……?」
「何時から居たの……って最初から居たに決まってるでしょ? 誰があんたにサイレスかけたと思ってるのよ。もしかして、夢中になりすぎて私の事忘れてた?」
だよね。
だって今二人と話してたもん……。
「じゃあさっきの事全部……」
「あんたも女なら、あんまり男性器の名前を何度も叫ばない方が良いわよ。はしたないからね」
「はへ……き、きをつけまひゅ……」
状況を理解して、口から幻光虫が抜けて動けなくなった。
私は気が動転して何がなんだかわからなくなり、記憶がこんがらがっていた。
何これ……。さっきから何が起きてるの……。
結婚……? 私が言ったの……? まだ結婚なんて絶対に早いよ……!
あれは本気で言ったわけじゃなくてっ……!
本気で言っちゃった事だけどっ!
あーもう……どうしよ〜〜!!
◆
次の日はお股に違和感がずっと残って、変な歩き方になっちゃった。
ケアルかけて貰ったから傷は治ってる筈なんだけど……今の私にはデリングさんのおちんちんが大きすぎたみたい。
案の定、キマリに心配されてしまった。
「ユウナ、何時も歩き方が違う。修行で何か怪我でもしたか」
「う、ううん? そ、そうかな? 何時も通りだけど……」
「ふむ、キマリは心配だ。無理は禁物。怪我を庇っているなら医者に見せた方がいい」
「あ、あ〜……ちょっとだけ変な体勢で寝ちゃってただけだから、大丈夫っ。ほらっ! ね? …………あっ! 寺院に行かなきゃ! ごめんねキマリ、私行かなきゃだからっ! 修行、行ってくるねっ!」
「…………? 焦らなくても、そこまで行きたいなら止めはしない。ユウナが行きたいように行けばいい。ユウナの行く道をサポートするのがキマリの役目だ」
こういう時のキマリは私を心配して強情になるから誤魔化すのが大変だった。
首を傾げるキマリ、ちょっと可愛かったな……。
デリングさんはしばらくした後にまた旅に出るという。
久々に会えたのに……。でも召喚士だし仕方ない……よね。
だから彼がピサイドに居る間はできるだけ彼とルールーの側に居たい。
そして私は……その間ずっと……。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」
寝転ぶ彼の上に跨って腰を振る。
はしたないのはわかってる。でも覚えたばかりで止められない。
本当は修行しなきゃだけど……デリングさんがこの村に居る間だけ、今だけだから……。
「ひぅっ……♡ ひっ……♡ んふ〜……♡」
おっきなおちんちんが私を下から押し広げる。
私が太いそれにお股を擦りつけて気持ちよくなっていると、デリングさんは何時ものように精子を出した。
そのまま倒れ込んだ私を抱っこしてくれる。
ふた周りは歳上の大人の男性の上でこうして抱きしめられるとなんだかお父さんみたい。
「んっ……。あの……今だけ……お父さんって呼んでも良いですか……?」
「ふふっ、良いよ、今日から僕はユウナの2人目のパパだ」
「えへへ……。お父さん♡ おとーさん♡ お父さん♡」
それでも父親に対する安心感以上に、父と呼ぶ状況に快感を覚えているのは、私がはしたないからだろうか?
「こんな姿、ルールーが居る前じゃ恥ずかしくて見せられないよね……えへ」
「そうだね、僕がユウナのパパになったのは二人だけの秘密にしよっか」
「うん♡ 約束ね? 絶対に誰にも言っちゃダメだからね? 絶対だよ?」
「はいはい、わかったわかった。でもルーはこの前恥ずかしい姿見せたのに、ユウナが見せないのは良いのかなぁ〜」
「あー……良いの! だって、恥ずかしいんだもん……♡」
「恥ずかしいならしょうがないか〜。ユウナはしょうがないなぁ」
背中をヨシヨシしてくれる。
私はやっぱり、今はもう居ない大好きだったお父さんを求めているんだろうか。
もしかしてこうしてくれるデリングさんも、寂しい気持ちがあったりするのかな。
その時、彼が子供の時お母さんと会えなくなったと、寂しそうに言ってたのを思い出した。
彼も私と同じなのかもしれない。
そうだっ!
「ねぇデリングさん……。私の事、おかーさんって呼んでも良いよ?」
「え?」
「デリングさんもお母さん居なくて寂しかったよね……。代わりに私がヨシヨシしてあげまーす、よーしよーし♡」
あれ?どうしちゃったのかな? デリングさんが動かなくなっちゃった。
「う゛う゛っ……うん……お母さん……。ママ……う゛ぅ〜」
「えっ!?」
泣いちゃった!? どうしよう! もしかして私、泣かせちゃった!?
とにかく何かしないと……。
「ごめんユウナちゃん……女の人からお母さんって呼んでも良いって言われたの……初めてで……。ずっとそう言って貰いたくて……。ちょっと泣かせて……」
「なら……今日は私がいーっぱい甘えさせてあげるからね。よしよし」
どうしよう。こんなつもりじゃなかったんだけど、胸がぽかぽかして凄く嬉しい。
普通なら男の人にママなんて呼ばれたら、気持ち悪いと思っちゃうかもしれないけど、なんでだろ。
大人の男の人をあやしてあげるのが、なんだか……その……凄く優越感を感じてる自分が居た。
「うふふ、私達、パパとママだね……」
「…………そうだね」
「……? どうしたの?お父さん、もっとママに甘えて良いんだよ?」
「ユウナちゃん……本気で結婚しよう」
「え?」
本気……?
顔は真剣だ、何時もみたいに冗談を言っている風では無い……。
真面目に言ってくれた彼には悪いが、鼻水が垂れていて肝心な時に格好がついてなかった。
「……………わ、私で良いの? もっとルールーとか美人な人は一杯居るし……。パインさんとだって……エッチな事してるんでしょ?」
「それは……ごめん。でもユウナちゃんが良い」
「そっか……ありがとうございます……。でも、あの時は私から言っちゃったけど、今はまだ15歳だから少し早い気がする」
スピラでは15歳で結婚する人だって居るけど、流石に私としてはちょっと気が早いかな?
それにあの時、流されて逆プロポーズしてしまった事を思い出してしまい、恥ずかしさで顔が熱くなっているのを自覚する。
「う……」
「それに……。そんな真剣な顔で言われても、こんな状態じゃ格好つかない……かな? もっと女心に配慮しなきゃダメだと思います」
私は彼の鼻水を拭ってあげた。
「……はい」
「でも、嬉しかった。また何時か改めて素敵なプロポーズ……聞かせてね?」
「……うん。なんか凄い恥ずかしい……」
ふふっ、おとーさんのお顔、真っ赤になっちゃった。
結婚してくれと言われて、今更ながら照れが出てきた私も真っ赤だった。
これで一緒だね。
『どうでもいい補足裏情報』
ユウナは自分が死にに行く仕事に着いたから、ルールーが最後の思い出を作ってくれようとしている。と思っていますが……。
ルールーはユウナの命が助かる見込みがある作戦を知っているので、そういう意識でデリングJr.を譲った訳では無いです。
今作戦の概要を話すと、ユウナと寺院の間に変な亀裂が入るかもしれないし、そもそもサブプランで自分が死ぬという作戦をユウナが知ったら絶対反対されるので話してないだけ。
それはそれとして、妹分が好きになった相手を譲る意識が強いです。
元鞘である己に遠慮するユウナをもっと吹っ切らせるために「孕め!デリング様の御子を!」とか思ってます。
『どうでもいい捕捉裏設定』
FF8の世界の人間という種族は、ハインの生み出した奉仕種族。
ハインがなんなのかは諸説あるが、基本情報としては神の如き力を持った始まりの魔女であり、
プレイヤーの間で語られる一説では月からきた魔物たちの親玉。
すなわちそこから生み出されたFF8のヒューマンはモンスターの亜種というか魔女のしもべの様な物で、厳密には人間と少し違う存在。
なのでFF10の住人から見たFF8出身者はまごう事なきファンタジー世界の住人であり、本能的に僅かだが異質な存在感を感じる事がある。
当然見た目もJRPG出身なのでファンタジックに美男美女寄りだし、体臭もファンタジーの香りだし、己に無い遺伝子情報にも惹かれる。
逆も然りでFF8出身者から見たFF10の住人達はファンタジー世界の住人。
なので別物のスピラ人の遺伝子を取り込みたいと思うし、臭いも良い香りだと感じる。
フルーツみたいな香りに例えられがちなのは、モンスターという捕食者サイドとしての本能によるもの。……かもしれない。
とはいえこれらの魅了要素は洗脳じみた効力を発揮するほど強い物ではない。
せいぜい良い臭いだとか好みの容姿だとか思う普通の感性に+補正がかかる程度。
感想とか評価とか貰うと喜んだりモチベが上がったりします。