※この作品はR-18です。

【完結】転生者が権力とかでFF8とFF10のヒロインを食い散らかした挙句、最終的にスピラを救う話。   作:速射弾

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FF10編 21話 合流と結成と強大な壁

 

 

ルカで一悶着あった我々だが、なんやかんや僕が何かをする事も無いまま原作パーティと合流する事が決まり、我々はユウナ達を戦力として育てるためにレベリングしようなんて話をしながら、ゾロゾロと大所帯で移動していた頃。

 

不遜にも僕達というイロモノ感溢れる集団に向かって、声をかけてくる女の子が居た。

 

「あっ! 見つけた〜! おーいデリり〜ん、こっちこっちー!」

 

特徴的な呼び名と元気で可愛い声が往来に響き、僕の耳まで届いて来た。

その声の持ち主はタッタッタとリズミカルに足音を鳴らしながら、僕の方に駆け寄ってきて警備兵に止められる。

 

悲しいかな、今の我が身はエボン寺院のお偉いさんという立場に相違ない為、ルカの警備員がしっかりと周囲を守ってくれているのだった────。

 

 

「リュック、久しぶり。いきなりこっちに向かって走ってくる娘がいたから、誰かと思った……ってのは嘘で、声と呼び方で直ぐ誰かわかっちゃったよ」

 

僕が知り合いだと言っていなかったら彼女は寺院に捕まって、牢の中であれやこれや尋問されていた事だろう。

 

「あはは……助けてくれてありがとう。いやぁ……久しぶりにデリりんに会えて嬉しくってさぁ……」

 

「……すっごく美人になったね」

 

「でしょ〜? ま、あたしは元から可愛いけどね! でも、あれからいーっぱい女磨きしたからさ、いざ褒められるとちょっと照れるね、えへへ」

 

こんなに可愛かったかってぐらい可愛い。

というか原作とちょっと髪型違うくない?

なんだかオシャレに気合が入っているように見えるのは気のせいかな?

もしかして、僕を意識してくれたのだろうか……。なんて、そんな発想が脳裏に()ぎるのは自意識過剰ではないと思いたい。

 

「それにしても……デリりんも仲間の数、すっごい増えたねぇ。あの頃と賑やかさが全然違うからびっくりしちゃった」

 

「それに関しては僕も驚いてるよ。なんでこんなに大所帯になっているのかさっぱりだ。僕の人徳ってやつが恐ろしいよ……本当にね」

 

元々原作パーティーに入る予定だったとは言え、いきなり増えすぎだ。

主に男が増えすぎ。

ユウナレスカはエロい見た目だからまだしも、チャップとかシーモアなんかの追加コンテンツとか要らんだろ絶対。

 

「久しぶりね、リュック。まさかこんな所で合うなんて思わなかったわ」

 

「あ、ルーもおひさ〜。デリりんに連絡とりたかったんだけどその手段が無くってさぁ〜。正直困ったよねぇ」

 

(う〜ん……。これぐらいの歳の女の子がキャッキャしてるだけで、場が華やぐから良いね……)

 

萌豚というよりは年寄りみたいな気持ちで和んでいると、僕らの他にも彼女と接点を持つ男子が驚きを露わにした。

 

「まさか、リュック!?」

 

「え、君……ティーダ!? うわ〜良かった〜! ちゃんと生きてたんだ!」

 

「おいおい、お前も知り合いかよ!」

 

それに釣られてワッカも驚く。

 

「ああ、ビサイドに来る前に助けて貰ってさ、命の恩人ってやつ。『シン』に襲われて離れ離れになってたんだ」

 

「お、おう……そうかよ……。そりゃあおめぇ……良かったな……」

 

ティーダの説明に、何やら釈然としなさそうなワッカは複雑な顔で納得するふりをした。

なんでそんな感じなのかよく分からないけど……どうでもいいか。

多分大好きな男の子取られそうになって嫉妬してんだろ。こいつは見た目からしてホモだからな。

なーんて思ったが、どうやら彼に対するその雑なレッテル貼り予想は外れを引いたらしい。

 

「さっき警備員がチラッと言ってたの聞いちまったんだけどよ。コイツもしかしてアルベドじゃねぇか……?」

 

「そうだよ。あたし、アルベド族なんだ」

 

僕の腕をとって盾にしながらも、彼女は誇らしそうに出自を語る。

公の場でアルベド族だと打ち明けるのは、中々勇気が必要な筈だ。

僕を盾にする事でそれを行えている事実が、この身を頼りに思ってくれている証拠な気がして嬉しかった。

 

 

 

つーか久々に見たら成長して、女らしさも出てきてて可愛い。

……しかしお相手は、この可愛いおにゃのこの魅力に屈しないむくつけき同性愛者だ。

 

「俺達に何の用だよ。まさかデリング様を拐おうってんじゃ無いだろうな……!」

 

とまあ、こうなる事が予測されるから、大陸だとアルベド族という事が打ち明けづらいのだ。

 

でもワッカ君はリュックタソにイチャモンつけられる程、このパーティ内で自分に人権があるとでも思ってるのだろうか?

一応パーティリーダーの僕にとって君はシーモアの次に邪魔な奴なんだぞ、追放されたくなかったら弁えろよ。

 

 

そんな風にイラッとした時、ルールーが話に割って入る。

彼女がその豊満なおっぱいで緩衝材になるつもりであろう事は、想像に難くなかった。

 

「ワッカ、落ち着きなさい。彼女の名前はリュック、私達の知り合いよ。昔色々あってね、その時からの……まあ友達みたいな物かしら。教えを大事にしてるあんたは少し嫌がるかも知れないけどね」

 

「知り合いって……反エボンのアルベド族とか? デリング様、良いのかよ……」

 

しょうがない……食い下がって来るワッカが面倒臭いから、適当に説明していなすことにするか。

これ以上放っておいたら、ワッカがまた僕に対して色々なアプローチをかけてきてしつこそうだ。

 

「多分良くないと思うんっすけどね〜」とか、「これ良いんすか? デリング様が良いのなら俺は良いですけど……寺院は良く思わないだろうなぁ」とか色々遠回しな指示厨みたいな事を言ってきて、ウザい未来が容易に想像できる。

 

 

「僕達の目的は差別を出来る限り減らしていく事だ。当然、アルベド族との(わだかま)りの解消も避けて通ることはできない。

それに……アルベド族が問題視されているのは、召喚士を攫ったり寺院に許可されていない機械を使っているからだ。その問題を根本的に解決出来る重要なアイテムをリュックにはお願いしてたのさ」

 

「へへへ……こー見えてあたし、デリりんとはただならぬ関係だからね!」

 

リュックは冗談みたいに言ってるけど、本当に肉体関係があるから困る。

 

「流石は我が親友。既にアルベドとも繋がりを持って居るとは……素晴らしい」

 

げっ……シーモア! 話に入って来んなよ……。

 

「シーモア老師ぃ〜……良いんすか?」

「何か問題でも? 彼等アルベド族との交流も我々の目的には必要不可欠ですよ」

 

情けない声で縋るワッカを、シーモアが面倒臭そうに突き放した。

この厄介な青ゴキにとっても面倒臭い奴認定されるとは。流石だ。

毒を持って毒を制すか……。

良いぞ良いぞ、ゴミ同士くっ付いて対消滅しろ。お前らおじゃまぷよは僕の視界外で勝手に仲良くやっててくれ。

多分シーモアも僕に付き纏ってくる辺り同性愛の気があるっぽいから、同じ性的趣向同士気が合うだろ。あげるよ。

 

「ワッカはまだ警戒してんッスか。リュックは見るからに明るくて可愛くて元気な良い子だぞ。俺が保障する」

 

チャラ男の陽キャ丸出しで何も考えてなさそうなフォローが光る。

ユウナと付き合える目が無くなったからって、ほんとにリュック狙ってるとかじゃないよな? 許さんからな?

 

「へへーん。でしょでしょ〜? 私、可愛くて良い女だよね〜?」

 

「うーん、良い女って言うには……ちょっと足りない部分が……」

 

ティーダはルールーとリュックを見比べた。

効果はばつぐんだ!

 

「ん〜? なんか言ったか〜? セクハラか、このぉ〜」

 

「痛たた……! ごめんごめん! な、なんでも無いッス」

 

僕のリュックタソとイチャイチャしないでくれないか、原作主人公君。

君はただシンを倒すためという理由のみで、我がパーティに居る事を許してるんだからね?

どうせ消える奴が色気出すなよ?

 

「まあお互い元気でよかったよな」

 

「だねぇ……」

 

ティーダとリュックはしみじみと頷いていた。

そういえば原作開始時にティーダとリュックが出会わなければどうなってたんだろう。

餓死して物語が始まらないとかかな……。

彼等が出会ってなければ『シン』を倒す為に鍵が手に入らなかったと思うと、今更ながら僕は背筋が凍るような恐怖を感じていた。

君達、お互いに元気で本当に良かったね……。うんうん。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕等は彼女の乗って来た船まで歩きながら、親睦を深めていた。

 

「リュックが僕に会いたかったというのは嬉しいけど、それはつまり、頼んでた物の目処が立ったって事かな?」

 

「うん。よーやく見つけたからオヤジが今修理してるところ、それを知らせに来たんだよ。勿論……それだけじゃなくてデリりんに会いたかったから、態々あたしが来たんだけどね……えへへ」

 

強引に誘って致した時に好きって言わせただけなのに、ずっと僕の事を好いてくれてるというのは男冥利に尽きる。

あの時は経験則から行けると判断したが、今冷静になって考えると結構綱渡りだったよなと思う。

幼女のリュックから拒絶されてたら、原作パーティに入るとか無理だったよね絶対。

何はともあれこうして再会できたのは喜ばしい事だ。

 

「僕もずっとリュックに会いたかったから嬉しいよ。そのうち会えると思ってたから、特に再会方法を決めたりはしてなかったけど……どうやって連絡するのか困ったよね? ごめんね」

 

「本当だよもう。どうやって会おうか考えてるうちに、なんかデリりんは寺院で重要な立場になっちゃってるしさー。結局ブリッツの大会で演説するって聞いたから、ルカに来たら会えると思って……んで来てみたらドンピシャだった──って訳。ま、居なくてもブリッツボール見れば無駄足にならないしね」

 

そんな風にせっかく仲良く話してるところに、何を気になったのか、おじゃまぷよのぷにぷにワッカが降ってくる。

 

「なぁ、お前……ブリッツボール好きなのか?」

 

「あたし? うーんどうだろ、全然嫌いじゃないよ? どっちかというと私の兄貴とか、他の仲間の方がブリッツボールに熱中してるけどね」

 

「へっ……そうかよ……。ブリッツボール好きに悪い奴は居ない……か、だよなオハランド様……」

「俺達はデリング様じゃなくてこっちのユウナのガードなんだ。宜しくな! リュック!」

 

「おいおい、チャップ、俺がせっかく神妙な葛藤してるって時に簡単に受け入れる奴があるかってんだ……」

 

「はいはい、よろしく〜! んで、そっちのモヒカンは?」

 

話を振られた彼は何かモニョモニョと言い訳しながらも、心を決めたらしい。

 

「まず、デリング様を好きな奴に悪い奴は居ないってのは間違いねぇ。……なら俺も仲良くさせてくれ。アルベドだからって強く当たって悪かったな。俺達の目的の事もあるし、アルベドの奴らもブリッツ好きだって言うなら……これからは出来るだけ色眼鏡を外す努力をしようと思う。よろしくな」

 

「へぇ〜ガチムチなのに意外と柔軟性あるんだね〜。よろしくねワッカ」

 

ワッカはもっとアルベドに対する差別意識が強かった気がしたが、割とあっさりリュックと和解していた。

 

(てかブリッツボール好きに悪い奴は居ないと言うのも、偏見の一種だと分かっているのか……?)

 

因みに……ここまで話をしている中で、全く喋っていないアーロンとユウナレスカは、お互いに冷戦状態を続けていた。

 

 

「まあ、喋ってない人達の自己紹介や、積もる話もあるかも知れないけど、とりあえずデリりんの仲間だ〜って人達は全員着いて来てよ」

 

「アルベドの船に乗るなんて何されるかわかったもんじゃねーが、俺は間違いなくデリング様の仲間だ、よーし乗ってやるぞ」

 

「なーにぐだぐだ言ってるッスか。もうみんな乗ってるからワッカもユウナも早く行こうぜ、あとキマリとデリングも」

 

「おいっ……待ってくれよ……! あ、デリング様、もしかして俺の事待っててくれたんですか……! あざっす! いやぁ〜やっぱデリング様はお優しいなぁ。俺の事心配してくれるのなんて貴方だけっすよ。こりゃ脚向けて寝られねぇなぁ。まぁ、今までも足向けて寝た事なんてないんすけどね? チャップにも言い聞かせてて、ほんとデリング様はエボンの賜物ですから……etc」

 

うるせぇ……。待ってたのはお前じゃなくてユウナんの方だ。

 

──そのユウナもここまで殆ど喋って居なかった。

複雑そうな顔でリュックの事を見ていたので、何か思う所があるらしいが……。

そのせいか、あまり乗船に乗り気じゃ無いみたいだった。

 

この感じ、多分、僕が彼女(リュック)と仲良さげな事に嫉妬しているのだ。

はぁ〜嫁が可愛すぎてやばい件について……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「デリりんのご注文の飛空艇がなんとなんと〜。見つかって引き上げに成功したんだ!」

 

船に乗り込んだ僕達はリュックの話を聞いていた。

 

「飛空艇……?」

「なんだそりゃ?」

「飛空艇って名前からしてあれか? 空飛べるやつ、ちっちゃいのなら多分ザナルカンドでもスタジアムの中を飛んでた気がするなぁ」

 

ルーと僕以外のメンバーは困惑を隠せない。

一方で僕は飛空艇がこんなに早く手に入るのは、今後歩いて旅をする必要が無くなるのでありがたいなぁ〜なんて呑気に思っていた。

 

「空を飛べる……って本当に飛べるとしたらすげぇけどよぉ。それって禁じられた機械じゃねぇのか……?」

 

「禁じられた機械でもなんでも良いよ。なんたってそれで『シン』を倒せちゃうんだからね! へへへ」

 

鼻の下を擦って自慢げに胸を張るリュック。

その言葉を聞いたメンバー達は、今日何度目になるのかわからない驚き顔を見せる。

 

「ほぅ……」

 

「『シン』を倒すって……」

 

「マジか……」

 

「ふん……」

 

「あれれ? 信じて無いなぁ〜? デリりんの考えた作戦なのに信じないんだ〜。へぇ〜」

 

15歳のメスガキが流し目で小馬鹿にする様に、ニンマリと笑いながら煽る。

はぁ、やりてぇ……。

 

「デリング様のお考えになった作戦だと!?」

「禁じられた機械を使った作戦なんて……良いんすか?」

「知らねーけどさ、『シン』倒してみんなが苦しまなくなるなら良いんじゃねーの」

 

「どういう事です? アルベドと機械を使った作戦……。本当にデリング殿がお考えになったと?」

 

相変わらず仲の良さそうなブリッツ三人組を差し置いて、シーモアが不思議そうに聞いた。

それもそのはず、原作パーティの旅を邪魔するかもしれないので飛空艇がどうの等と、この男……引いてはエボン寺院側に話をしては居ない。

 

まぁ、そんな原作崩壊を気遣う僕の気持ちは、時、既に時間切れ。

あらゆる角度から原作が破壊されてしまい、ストーリーの流れなんて気にしている状態では無くなってしまったので、既に無用の長物だった。

 

「ここから先は私が説明しましょう」

 

ざわつくメンバー達を前に、ルールーが勝手に解説役を買って出る。

その顔はここに居る誰よりもドヤ顔だ。

それは、先程まで少し調子に乗っていたリュックさえも凌駕する程に……。

 

「私達は旅の途中でアルベドと接触する機会があったわ、そこで彼等と交渉したのがデリング様。

この方法が成功したら、召喚士が死ななくて良くなるかも知れない」

 

ルーは自分の推しが如何に素晴らしいのかを、説明したくてしたくて仕方ないらしい。

どんどん喋るスピードが早口になっていくそれを、みんなが、ほうとかすげぇとか相槌を入れながら神妙に聞いていく。

その中でまさに水を得た魚のようなルールーは、厄介オタクの心得を唐突に発揮してこれ以上無いぐらい僕の事を褒め称えていた。

 

「この方法の素晴らしい所はね、成功すれば『シン』が復活しないって所なの」

 

「……!?」

「なんだってっ!」

「嘘……!」

「召喚士が死ぬってマジかよ……」

「ほう……!」

「まさか……な」

「え、何とかなっちゃうのか?」

「デ、デリング様……。アンタって御人は……」

 

詳しい作戦内容に究極召喚の補足情報を付け加えていく度に、馬鹿みたいな原作パーティメンバー達のリアクションが順々に披露されていく。

 

「ハイハイハイハイ、そのために私達アルベドもたーっくさん協力してるって事を忘れないよーにっ」

 

なんか、話はひと段落したらしい。

殆ど何も発言していないのに、ルールーの説明が完璧すぎて、アルカイックスマイル浮かべてるだけで自動的に話が進んでいくんですが……。

 

「さっすが……デリング様だぜ。やっぱりアンタはビサイドの誇り……いや、エボンの……いやいや、このスピラぜーんぶの誇りだ、凄すぎてそれ以上の言葉が思い浮かばねぇ……」

 

「全く、さっきまで禁じられた機械がどうとか言ってたのに、調子良いんだから……」

 

「いやー……こんだけ具体的な方法を思いつくなんて、デリングって凄い奴だったんだな。見直したっつーか……1000年誰も考え付かなくて『シン』をどうにも出来なかったんだろ? ワッカやシーモアがあれだけ崇めるのにもちゃんと理由があったんだって思ったよ。そりゃモテモテにもなる訳だ」

 

本当に1000年誰も考え付かなかった作戦を考えたのは、お前ら原作組なんだよなぁ……。

 

「今更気づいたのか、度し難いほどに愚鈍な小僧だ」

 

「何だよ……そんな言い方ないだろ! やんのかコラ!?」

 

またティーダとシーモアの犬猿コンビが言い争いを始める。

ここに来るまで既に何度かこのようなやり取りが行われている為、みんなもう慣れたと言わんばかりにスルーの体制が整っていた。

 

「私と渡り合えると思っている事こそが既に愚鈍だと言っている、身の程を弁えろ」

 

「変な髪型しやがって……いちいちムカつく野郎だぜ……」

 

「私の髪はグアドの血が色濃く出ている結果こうなっているのだ。他人の容姿を不躾に批判するとは、親の躾もなっていない差別主義者め」

 

「えっ……そうだったのか……。てっきり趣味でやってると思ってたからそこは謝る。種族の特徴を貶したのは俺が悪かったよ……ごめん!」

 

「…………慇懃無礼な挑発なのか、それとも本心なのか……。まあいい、無知な赤子の言動に腹を立てるほど私はつまらぬ人間では無い」

 

早くも毎度お馴染みになってしまった光景。

やはりこの二人は相性が悪いのか……。

 

そもそもシーモアと相性が良い人間が、彼の執事のトワメル以外に存在しているのか、甚だ疑問である。

が……そこに彼と変な相性の良さを発揮しつつある、ワッカという期待のメタカードが飛び込んできた。

 

「シーモア老師……この馬鹿が本当に申し訳ありません! こいつ(ティーダ)、『シン』の毒気にやられちまってる所があるので悪気は無いんです! どうか許してあげて下さい!」

 

「………………ええ、貴方の謝罪に免じて許しましょう」

 

「ありがとうございますっシーモア老師! やはり老師になられるお方はその心の広さもすっげぇぜ……何と言ってもその若さでエボンのうんたらかんたら────」

 

ティーダの無礼が許されて、嬉しくなったワッカは止めどなく持ち上げの言葉を紡ぐ。

その全てが御世辞に取られかねない程に大袈裟な言い回しなのに、ワッカは確実に本心から言っているからタチが良いのか悪いのか……。

 

何処となくシーモアの口元も引き攣っている。

こいつにはあまり関わりたくないと思ったのか、青ゴキブリはその場からそそくさと離れて、盛り上がるボール馬鹿達から距離を取った。

 

 

「デリングさん……あの日の約束……ほんとに叶えちゃったんだ……」

「はぁ……。ユウナもお熱ね……」

 

そんな中、どさくさに紛れて、僕に身体を寄せてきていたユウナの瞳は潤んでいる。

状況は既にリュックへの嫉妬心を抱いている場合じゃない。

あの日の約束を守った事に感激しつつ、発情もしているらしい。

ルールーはそれを察して、呆れたように妹分のフォローに回った。

 

「みんな、ユウナはちょっと色々あって疲れたみたいだから、部屋で休憩するって。リュック、休める部屋に案内してくれるかしら」

 

「……ふーん。そういう事ならまあ任せて。そんじゃこのままオヤジの乗ってる船に合流するまで乗っけて行こうか。その間は海の上で生活する事になるだろうから、男子は個室ね。女性陣は多人数用の大部屋があるから私について来て」

 

 

 

 

 

 

 

 

案内されて全員がそれぞれの個室に入っていった後、ようやく騒がしい時間に一息付いた。

するとリュックが訪ねて来て、僕は何やら別の部屋へと案内される。

 

因みに、ユウナレスカはここまでずっと僕の隣に張り付いていた。

僕の腕を取って組んでいるこの立ち振る舞いで、一端の護衛のつもりらしい。

実力は間違い無いから誰も文句は言えないが、その魂胆は見え見えだった……。

 

先程の個室より広い間取りだという大部屋に入ると、案内してくれたリュックの手によってカチャリとドアの鍵をかけられる。

 

 

 

そこにはユウナ、パイン、ルールーという女性メンバー達が、勢揃いで待っていた。

 

 

「ユウナんが休憩したいってこーいう事、でしょ? 少し聞いたけど……まさかデリりんがここまで女ったらしだったとはねぇ……」

 

「デリングは女となったら見境無いからね」

 

返事するようにボソリと呟くパイン。

 

「それは違うわねパイン、デリング様は見た目の良い女にしか声をかけないわ。だからちゃんと見境はあるわよ」

 

「そーなんだ。だから私にも手を出して来たんだねぇ。にひひ」

 

「あら、リュックも手を出されてたの……? ────って事は……11歳の子に手を出したのですか!?」

 

僕に対するルーの視線が珍しく厳しい。

 

「いや、スピラは成人年齢早いから……。早いから大丈夫……」

 

しかし、僕が責められる流れには何の影響も与える事が無かったようだ。

女共からの余計な意見がどんどん湧き出てくる。

 

「私も13の時に手出されたから、こいつ幼女趣味なんじゃない」

「もしかして、8歳の私に話してくれたあの約束って……口説かれてた?」

「8歳!? それは早い内から手を出された私でも、流石にどーかと思うな〜?」

我が夫(デリングJr.)が私の事を求めて来たのは、そういう事だったのですね……」

 

うるせぇババア。

お前はロリでも何でもねぇ癖に紛れ込んで被害者面するな。

あと最初に求めたのは僕の方からじゃなくて、お前からだっただろうが。記憶改竄すな。

 

「夫……? じゃあユウナレスカ様はデリりんの奥さん? こんな綺麗な人を堕とすなんて、隅に置けないなぁ〜このこのぉ〜」

 

「あ、あの……」

 

ユウナが小声で何かを言おうとするが、リュックのテンションに掻き消されて埋もれてしまう。

 

「結婚か〜。あたしは結婚したらガンガンエッチして、ガンガン子供産むんだ。その為に今から身体とかあっちの方とか鍛えてるんだよね〜」

 

ユウナが我慢ならずに声を荒げた。

 

「あ、あのっ! デリングさんの妻は私ですっ!」

 

「え? ユウナレスカ様とかルールーじゃなくて、ユウナんが?」

 

「うん、まだ結婚は誰ともしてないけど、結婚しようって約束したのはユウナがこのスピラでは一番最初。だから僕の正妻はユウナだよ」

 

これに関してはシーモアも賛成してくれているし、ユウナレスカだって了解してくれている。

しかし、妻宣言をして精一杯の威嚇をした僕のユウナに対して、リュックは不思議そうに首を傾けた。

そのまま首を左右に傾けつつ、何やらうんうんと唸りを上げて悩み出す。

そして、彼女は何かを閃いたように明るい顔になって、僕へと口を開いた。

 

「ユウナんはとっても可愛いと思うけど、女磨きして来たあたしだって負けて無いと思うなぁ……。ねーデリりん、正妻乗り換えちゃいなよ……あ・た・しに」

 

「!?」

 

その顔は不敵に笑みを浮かべ、三日月のように細めながらニヤニヤと送ってくる流し目は、15とは思えない程の色気を感じさせた。

確かに……今の彼女はユウナに負けないぐらい可愛い。

女磨きをしたという言葉に嘘は無く、その見た目は10と10-2の狭間と言った感じにおしゃれな髪型やアクセサリーをバチっと決めて、嫌味の無い程度に薄らと化粧まで施されているのが分かった。

 

ギャル感が強くなっているにも関わらず髪の色は地毛なので、染め残しや伸びた部分の髪色だけが違うという不潔感も無い。

今まで僕の側には居なかったタイプ。

はっきり言ってめちゃめちゃ可愛い……。

まさに、理想的な金髪白ギャル中高生と言った感じだ。

 

 

ユウナはその挑発的で挑戦的な発言を聞いて、あまりの驚きに言葉を発する事が出来なくなっている。

その隙を見逃さず、リュックは続けて畳み掛けてきた。

 

「あたし、あれから教えられた事、一人でい〜っぱい練習したんだよ? わざわざおちんちんを再現した張形も用意してさぁ……。上手くなったあたしの舌技なら、ユウナんには負けないと思うけどなぁ〜……」

 

「…………ゴクリ」

 

自分の口元に指で作った輪を当てて、何かを扱くような動作をしながら舌を挑発的に動かすリュック。

その所作は堂に入っており、その場でしゃぶられているペニスの幻を見せる程度には、強いエロティシズムを感じさせるパントマイムだった。

 

どうやら僕が幼少期に手を出した事によって、原作では見え隠れしていた彼女の初心さは影も形も無くなり、性に明るくなってしまったらしい。

 

この女の子にしゃぶられたい。男なら誰もがそう感じざるを得ないだろう。

これを見ていると、男性機能が反射的に稼働を開始して強烈にムラムラしてくる。

 

 

「わ、私だって! ルールーにエッチな事を沢山教えて貰ってお勉強しました! まだ小さいけどっ……胸だって大きくなって来たから、少しはルールーみたいに挟んだり出来るようになってる筈……」

 

「おっぱいならアタシも最近育って来てるんだよねー。ユウナんには負けないよ〜?」

 

ユウナの健気な抵抗は、悲しい事にクラスの一軍ギャルの圧倒的な陽キャパワーに圧されていた。

 

 

「貴女達。そのような胸で一体何が出来るというのです?」

 

ここで誰も予測できない爆乳幽霊の電撃参戦。

圧倒的な身体と社会的地位を持つ歳上からの大人気ないマウント取りで、現場の未成年組に緊張が走る。

 

 

そこには今まで口出しして来なかった二柱が、圧倒的なスタイルの良さで聳え立って居た。

ルールーとユウナレスカは余裕の表情でただ座っているだけだ。

何のテクニックも理論も必要ない。

ただただ見せつけているだけの乳の暴力。ガキには無い骨盤の発達した尻。

小手調べとしてだけで出しているスタイルの良さのみで、小賢しい弁論大会を開いていた雑魚メス達を圧倒する。

 

 

いや、リュックが雑魚な訳では無い。ユウナが弱い訳でも無い。

事実として、この二人に不足は無い。

 

その胸が同年代の平均値よりも大きいであろう程度に発達している事は目算でも伺えるし、スタイルだって綺麗に(くび)れて男の劣情を誘う素晴らしい肉体だ。

この二人のどちらか一方からだけでも、誘われた男性は百人中百人が、喜んで寝屋へ(いざな)われるだろう。

例え否という者が居たとしても……それは間違いなく特殊な(へき)の持ち主か、異なる見た目をした別の種族だと断言できる。

 

 

だが、そんな女の子の頂点とも言うべき二人(ユウナとリュック)が圧倒されているのだ……。

 

顔が良い、スタイルが良い、声が良い、……そんな事など大前提。

その先のステージに居るのがルーとユウナレスカだ。

開発され尽くした肉から出る色気は、子供が偽物のマラで練習しただけでは到底手に入れる事の出来ない経験値を蓄積させている。

 

 

恥じらいを棄てたような衣類は、ある程度の年を重ねなければ辿り着けない開き直ったオープンエロス。

今のリュックの立ち振る舞いのような、ただエロに明け透けであれば獲得できる物とは違う。

ルールー達二人はこんな(なり)をしていながら、表向きはエロい事なんて何にも考えてないですよという澄まし顔で生きているのだ。

 

はっきり言って厚顔無恥も甚だしい。

 

 

だが、その気位の高さと布面積の少ない衣装の矛盾が、男にとっては堪らない……。

 

スタイルが完璧でプライドの高そうな澄まし顔の女。

この二人を心ゆく(まで)むしゃぶり尽くす時ほど、男の自尊心が満たされる事は無いだろう。

よしんば、喘がせてその表情を歪ませでもしてみろ。

その時、脳から出る麻薬の如き快楽物質の量を、想像するだけでも達してしまいそうになる。

 

そんな限界突破した先に年月によって垂れてきた乳と、今まで積み重ねてきた厚塗りの品性は、20を超えていない女子では絶対に手に入らない女の武器なのだ。

 

「あ……」

 

小さく声を漏らし、カタカタと震え出すリュック。

 

「ひっ……」

 

持っていた錫杖で体を支えなければ、満足に立つ事も出来なくなってしまったユウナ。

そんな獲物を更に追い詰めるために、ユウナレスカが優しく語りかける。

 

「男性は女性の胸が大きければ大きい程喜びます。それが自然の摂理……。安心しなさい、貴女達もそのうち大きく育つ日が来る事でしょう。それまでその胸の大きさと同じように慎ましく生きるのです。故にデリングの正妻はこの私にこそ────」

 

語るに落ちた女幽霊の狙いは、見え透いていた。

 

その本性を表したユウナレスカはユウナを押し退けて僕の正妻の座を狙いに来ていたのだ。

気づいた時には既にその死神の鎌は振り抜かれ、首元まで接近を許している状況。

ユウナが己の無力さを後悔しかけた────その瞬間、彼女を助けるパインの声がその場を遮った。

 

 

「アンタら何時までやってるんだ。デリングは今、色んな種族からお嫁さん探してる。ならアルベド族からはリュックにすれば良いだけだろ。いちいち正妻だとかそんな事で言い争うなよ、どうせこの男は色んな女に手を出すんだし、誰が一番なんて考えるだけ無意味だ」

 

間一髪の所で助けられたユウナは、しかし、その恩を仇で返すかの如く不機嫌そうに言葉を返した。

 

「……随分冷めてるんですね。パインさんはそんなにデリングさんがお嫌いですか?」

 

「は? 別に、尊敬ポイントは結構貯まってるから嫌いって程じゃないけど……。ユウナは何でちょっと私に怒ってんのさ……。少しデリングを貶したからってそこまで下げた訳じゃ……」

 

「私、パインさんがデリングさんとエッチしてる事をまだ許せてません。大好きって言える程じゃないなら夫とはエッチしないで下さい」

 

自らの味方をする者が敵じゃないとは限らない。

ユウナのシビアな目線がパインの油断を貫く。

己の窮地を救った相手にも咬みつかんとする手負いの獣と化したユウナは、軽い考えで壇上に上がってきた泥棒猫を許しはしなかった。

 

「あらら、ユウナんに睨まれたら怖いよぉ〜?」

 

何故かユウナの肩を持つリュックが煽る。

彼女だってパインの言葉に救われたはずなのに、その立ち位置を瞬時に把握して状況に有利な方へと付いたのだ。

頭の上からざんばらに垂れる金髪は、先程までと違ってハイエナの(いや)しい毛並みのようだった。

 

完全なる敗北の経験から一瞬にして落ちぶれたリュックは、プライドを捨ててまで生き残ろうとしているのだ。

 

 

「好きか嫌いか、どっちなんですか? どっちでも無い程度ならエッチする必要も無いですよね?」

 

「あちゃ〜、こりゃユウナんが正論だね。ほらほら正直に言っちゃいなよー」

 

ユウナから完全にロックオンされた銀髪の毛高き一匹狼は、何でこんな事になっているのか困惑している。

自分には関係ないという当事者意識の欠落が、今の彼女を追い込んでいた。

 

「いや、だから嫌いって訳じゃ……。アンタさっきまでユウナと言い争ってたのに……」

 

「ちゃんと好きだって言うまで……何度でも言わせ続けたほうが良いってデリングさんから教わりました。だから教えてくれるまで離れません」

 

それは僕が性行為の時に言わせまくっていたやり口だった。

ベッドの中で余計な事を学んだ嫁候補は、そのダークプリンのような粘り強さで食い下がる。

 

 

「……ハァ、面倒くさ……。分かった分かった、好きだよ。……だから?」

 

「ねーねーユウナん、これは明らかに照れで誤魔化してるよねぇ……。許して良いのこれ?」

 

「うん、許しちゃダメだよね……。誰が誰をどれぐらい好きなのか、ちゃんと言おう?」

 

結託した二人の追及は本当にしつこかった。

もう許してやれよ……。とは思わない。だって僕自身に関する話だったから。

 

パインはクールにズケズケ物を言うと思いきや、本心を口にするのは結構恥ずかしがるタイプである。

愛してるとか好きとか言ってもあまり言葉が返ってくることが無いので、こういう機会は貴重だ。

なので口出しせずに見守ることにしたのだ。

 

チラッチラッと此方を確認してくるパインの焦りが、可愛く見えるのは……僕だけだろうか?

お前からも何とか言って止めろよという圧を感じるが、此方に止める理由は無いなぁ……。

 

 

「……分かったって! ユウナとリュックはくっ付いて来んな! ちょっとは離れろっ! ……あーもうっ! 私はデリングと結婚ぐらいなら、してやっても良いと思ってるぐらいには好きだよ! エロい事だって上手いし人としても尊敬してる! だからここまで付いて来てるんだ……。これで良いだろ、文句あるか!?」

 

魂の叫び、聞かせていただきました。

その言葉にユウナもご満悦である。嫁の今の精神状態が正直、僕には良くわからない……。

 

「うん、納得……出来たかな。教えてくれてありがとうパイン」

 

「ふぅ……全く、なんなんだコイツ……。優しげな見た目に似合わず狂信者じゃないか……」

 

「じゃあ、次はリュックの番だね。まだ私の話は終わってないよ」

 

「ひょ……?」

 

それは必然。

立場が宙に浮いた風見鶏に味方する勢力は何処にも居ない。

先程までハイエナだった女は、その身が袋のネズミになっている事に気がついて、姑息な話題逸らしを繰り出した。

 

「す、少し話は戻るけどさ! あ、あたしさぁ……思うんだよね〜。あたし達じゃ幾ら頑張って可愛くなっても、絶対にユウナレスカ様とルールーには勝てないんじゃないかってさ!」

 

「…………悔しいけど、確かに……そうかも」

 

ユウナが渋々納得する。

 

「リュックの下らないその場凌ぎだけど……まぁ、そうだろうな。言ってる事は間違ってない。あの二人は馬鹿みたいにデカすぎる。女としての魅力で立ち向かうのは無理だ。……だからアンタらは諦めな」

 

パインはクールに敗北を認めて戦略的撤退を促した。

しかし、リュックはそこに起死回生のチャンスを見つけた、という風に不敵な笑みを浮かべ直して言う。

 

「でもさぁ。あたし達でもあの巨乳お化け達に勝てるかもしれない方法があるんだよね〜」

 

「そ、そんな方法あるの!?」

 

「どう足掻いても無理だろ」

 

興味のあるユウナと興味の無いパイン。

その相反する二人を乳化させるようにリュックが言う。

 

「そ、れ、は〜……若さだよ!」

 

「若さ……?」

 

「────なるほど」

 

僕の右隣に座って、モニョモニョと腕を組んだり指を絡めて遊んでいた女幽霊が、ピクリと反応を示した。

パインが何かに気づいたようにリュックから言葉を奪って喋り出す。

 

「デリングは幼女趣味の気がある。なら歳は若ければ若い方が良いはず……」

 

既に僕に対する偏見が彼女の意識には浸透していた……。

いや、ロリコンじゃねーから。

あんまりそれ言うなよ? 左に腰掛けてるルーちゃんが抓ってきて痛いから。

あと、ペドまで行くならともかく、男は誰でも可愛いロリになら手を出せるだけだから。

 

 

「でも……若いだけでルールーのスタイルの良さに勝てるなら、苦労はしないと思うよ?」

 

「ちっちっち……このリュックちゃんを甘く見てもらっちゃ困るな〜。それぐらい想定済み。ズバリ、若いだけじゃ少し弱いなら、数の暴力で押せば良い!」

 

「……なるほど、それで今私とユウナに話を持ちかけようって算段か」

 

「そうそう、いや〜話が早くて助かるよ。という訳で……『ユ・リ・パ』の結成をここに提案しま〜す!」

 

「ユ・リ・パ……?」

 

あーあ、10-2時期に入っても居ないのにユリパ結成しちゃいそうだよ。

10の時代なのに、明るいノリでシリアスぶっ壊れちゃいそうだよ……僕しーらね。

 

 

「ユウナんは一番最初の妻なんでしょ? だから特別に先頭を譲ってあげて『ユ』

次があたし。この作戦を考え出した中心人物、超有能リュックちゃんの『リ』

そして〜……最後は順番に拘りとか無さそうなパインの『パ』どうよこれ〜!イケてるでしょー?」

 

「どうでもいいけど、私も参加させられるのか」

 

「それはそうだよ、パインが向こう陣営に着いたら私達の若さっていう利点が無くなって、勝ち目無くなっちゃうじゃん」

 

「はぁ……しょうがないな。特別に1000ギルで請け負ってやる」

 

「えー! お金取ろうっての〜!?」

 

パインが阿漕な事を言い出す。状況的には売春婦みたいな物だ。

リュックは渋々それに従って、小遣いからなけなしのギルを捻出して差し出し、女を買った。

 

そうして最終的にパインが年下から中々にしっかりとした金額のギルを巻き上げ……『ユ・リ・パ』が結成される事になったのだ。

 

スフィアハンターでは無く、僕の股間に付いた二つのスフィアから精子をハントする、ドスケベ未成年トリオがここに誕生した瞬間だった。

 

「目標は……巨乳に負けるな! ユ・リ・パ レディ! ミッション スタート!」

「ス、スタートっ!」

「なんだそりゃ……」

 

元気良く号令をかけたリュックと、戸惑いながらそれに追従するユウナ。

掛け声に文句を言いたげで、ダルそうな気配を隠そうともしないパイン。

3人の女を賭けた寝屋の戦いが……今、始まる。

 

 





なんか飽きるほど究極召喚とかについて同じ説明してますが、多分これで最後になると思います。
これについては作者もうんざりしているのですが、どうしてもはずせなくて泣く泣く書いてます(言い訳)

あと主人公がワッカに当たり強いですが、作者はワッカさんの事は大好きです。
ワッカが簡単にアルベドを受け入れたのは、チャップが死んでないからです。
主人公が勝手に内心で決めつけているだけで、ワッカさんは別に同性愛者じゃないです。

感想とか評価とか貰えると喜んだりモチベが上がったりします。
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