【完結】転生者が権力とかでFF8とFF10のヒロインを食い散らかした挙句、最終的にスピラを救う話。 作:速射弾
私の名はメイチェンと申します。
死人になってまで、このスピラの隠された歴史を研究している者でしてな。
そんな私から、本日は有名な救世主『ビンザー・デリングJr.』についてお話し致しましょう。
かの者はスピラの人々の想いが集まって出来た幻光虫の『デリング様』と、その大本になった人物の『デリングJr.』の2種類が存在しておりますが、今回は主に後者の方を解説していこうと思っております。
〇〇〇年前、『シン』と呼ばれる化物がこの世界を襲い続ける暗黒の時代が、終わりを告げました。
私もその時代を生き延びた者の一人でしてな。
いや……当時から死人だったので、生き延びたというには語弊がありますかな。
おっと失礼。
話を戻しますぞ。
『シン』を退治して新時代を切り開いたのがデリングJr.その人だと言われておりますが、正確にはその召喚士御一行の事ですな。
当時『シン』を討伐する事は大変な偉業で、今このように平和な世で暮らせているのも彼等が『シン』が斃してくれたおかげと言っても過言では無いですなぁ。
しかし、それだけがビンザー・デリングJr.の主だった功績では無い、という所が今日の話の主題でありましょう。
ズバリ、彼の真価はこのスピラ中から差別意識を極限まで減らした事と、ザナルカンド族の社会進出にある!
今では当たり前に存在しているザナルカンド族は、当時、亜流の旧型召喚獣として人目に触れる事無く、実体すらも曖昧な者として存在していた。とされております。
そのザナルカンドの人々を旧型召喚獣システムの
夢のザナルカンドから来た彼等の持つ未来とも過去とも言える高度な技術力のおかげで、今のスピラがこれほどまでに復興して栄えて居られる事は間違い無いですわ。
当時の『シン』によって衰退していた文明力の低さは、今と比べると原始の時代と言っても過言では無いぐらいだったと記憶しております。
ザナルカンド族をジャンクションし過ぎると記憶が消えるというのは有名な話ですが、デリングJr.も後年はその記憶障害に悩まされていた……というのも同じくその筋では有名な話。
彼は記憶を思い出す為に、自分の嫁達との情事を記録したスフィアを見返す事で、何度も愛を思い出していたらしいですなぁ……。
今もビンザーデリング記念館でその映像が一部公開されておりますが……いやぁお相手の皆さん美人揃いで羨ましい話ですわ。
それもこれも、大勢のザナルカンド族をG.F.という現在使われている型の召喚獣状態に持っていく為に、大量に彼等をドローしては放流していった結果、副作用で過去の記憶を大幅に失ったとされておりますわ。
そのせいで彼の過去には謎が多く、出身地に関する記憶の大部分を失ってしまったみたいですな。
お陰で各地が彼の出身国だと声を荒げて、何処がビンザー・デリングJr.の観光地に相応しいかで激しい観光争いが生まれたとかなんとか……。
私個人の意見と致しましては、本人の言う通りシンに滅ぼされた少数部族の末裔という説の可能性が高いのでは? と考えますが……。
本人が言いふらしていた事が必ずしも真実とは限らないのが、歴史の奥深くて面白い部分ですから……真相は闇の中ですなぁ。
彼は当時『シン』を討伐して世界から注目を集める中。
己が身で証明して差別根絶の先頭に立つ事で、人々の意識に多大なショックと影響を与えたとされております。
差別意識を減らした事について、今ではどれほどの偉業なのか、ピンと来る人も少ないのでは? と思いますな。
昔はこのスピラに暮らすさまざまな種族が、皆それぞれの種族同士で婚姻関係を結び、子を成す……というのが常識でした。
異なる種族との血の交わりを忌避するような固定観念が、今より遥かに色濃く表れていたのですな。
同時に種族間の対立問題や、宗教的な物による迫害もありましてなぁ〜。
それが本来の動物の
そのような種族間の状態を限りなく平面化したのが、彼の作り出した今世の姿。
更に人だけでなく、認可された魔物にまで人権を与えるという政策は当初反発を招きかけたものの、モンスターと化した死者に人であった頃の意識と理性がしっかりと残っている事が確認されたのです。
これを発見したシンラ氏の発明を柔軟に取り入れたのもまた、彼の功績の一つですなぁ。
ハイペロ族やロンゾ族といった、人族と大幅に容姿の異なる存在と子供を作り、更にはこの年代において差別意識の強い種族であったグアド族とも婚姻している。
また、同性愛についての差別意識の根絶を目指して、同性愛者では無いにも関わらず、自らの側近だったシーモア=グアドとの婚姻を決定している。
これらは当時において本当に凄まじい事で、性豪でもあったという彼はその長所を活かして、差別へと立ち向かう武器にしたのですわ。
言わば股間のナイフを抜いて、差別という怪物と渡り合った訳ですな。
失礼、下らぬ冗談を挟んでしまいました。
話を戻しますぞ。
側近のシーモア=グアドも同性愛者という訳では無かったらしいですが、彼もデリングJr.同様差別に対する根絶を唱えていたらしく、あらゆる差別に繋がる偏見を無くす為に、同性との婚姻を決意したとかなんとか……。
いやはや、凄まじい執念だと関心はしますが、現代の考えに照らし合わせると、どこもおかしくありませんな……。
デリングJr.自身、その時代のスピラでは類を見ない容姿をしていたとされ、強い差別を受けた経験からこのような反差別活動に尽力を尽くしたのではないか? と言われていますが……。
そのような文献は確認されておらず、彼が実際に差別問題の被害者であった可能性は薄いだろう。というのが定説ですな。
実際、彼が迫害にあっていたとすれば、それを行った民族の地位は極端に低下して再び差別の始まりになる可能性が危惧されるので……有耶無耶にしといたほうが世の中の為かも知れませんなぁ。
歴史を追い求める私としては、真実を知って語りたいのが山々ですが……。まあ仕方のない事ですな。
デリングJr.は、ガルバディアンコム2という電子掲示板兼、情報公開所を立ち上げて、そこで多種多様な種族の女子達との正しいまぐわい方と実演映像を公開していた、というのも興味深い話ですぞ。
これが当時爆発的に流行ったお陰で、人種間の理解とわだかまりの解消への道のりが急激に縮まったという説もあり、何が平和への糸口になるのか、長年このスピラの歴史を紐解いている私にも想像がつきませんですわ……。
私がこうして死人として成仏しきれないのも、それが理由の一つですな。
彼は清廉潔白な人格者としても知られており、その手の事が記された文献は枚挙に
一説によると、人の形をしているが人とは別物の何かではないか。という記述も多く見つかっており、その神格化の激しさが伺えますなぁ〜。
長年に渡ってエボン教が教義で唱えていた『罪の精算』あるいは『救い』が実体化して現世に現れたのではないか? とされる意見も良くある言説で、その時代のエボン教(現在のデリング教)の信徒達はこれを大真面目に信じており、
実際に彼の寿命が付きるその時まで、人では無い神聖な何かだと深く信じ込まれていましたな。
彼の政治的手腕の優秀さも、これを後押ししていたとされております。
デリングJr.は明らかに政治家として高度な教育を受けている節があり、
その優秀な統治が国民感情を一つに纏め上げて、今の世界の平和を守って下さっている『デリング様』を生み出す大きな起因となった事は間違い無いですな。
現在世間でデリングJr.が神や救世主や平和の象徴だと定義されているのは、その当時宗教的に一般層へと定着したという背景が、強く色を残した要因の一つとも言えるでしょう。
崇める対象が存在しなかったエボン教、その空いていた席に新たなる頂点としてピッタリと収まった。
それがビンザー・デリングJr.様ですわ。
結果として、彼が居たお陰で今の『デリング様』と呼ばれている平和を維持してくださる御方が生まれ、悪事を働こうとした者は飛んできた『デリング様』から拳骨を貰う、という平和な世界になったのです。
さて、まだまだ語り足りない事ばかりですが、ビンザー・デリングJr.については、今日はこれぐらいにしておきますかな。
他に何かお聴きになりたい事でも……?
ふむ、ビンザー・デリングについて……。
わかりました、このメイチェン。ビンザーデリングについてお話しさせて頂きたく思います。
ビンザー・デリングとは、ビンザー・デリングJr.の父の名を騙る謎の人物ですわ。
デリングJr.の死後現れて自らをそう自称した彼は、当初、ただの頭のよろしくない詐欺師か、痴呆症の進んだ御老体とされておりました。
しかし、その見た目に共通する雰囲気があるという事で調べた所、どうやら本当に繋がりがあったと後年で判明したみたいですな。
既に寿命が差し迫った程の老体だった彼は、息子の偉業を知って涙を流しながら安らかに息絶えた……とされております。
何故、親である筈の彼が、長寿で死んだデリングJr.より長生きだったのか……。
彼が語ったガルバディア出身という身の上話。
そしてガルバディアンコム2という電子情報発信サイトの名前と“2”という、何かの続編である事を示唆する数字の謎。
一説では時間軸の異なる世界にあるガルバディアという理想郷が、デリングJr.及びその父ビンザー・デリングの祖国ではないかとされておりますわ。
彼自身が息子の飼っていた犬が長生きしたお陰で、デリングJr.の臭いを辿ってこの世界まで来れた、と語っていたようなので……。
それを鵜呑みにするならば、本当に異世界から来た可能性はあるのでしょう。
とはいえ、これらの話はあまりにも突飛な内容なので、正直言って真実かどうかは眉唾物。
不可思議なお話の愛好家達の間では真実とされておりますが……まあ、この手のデリングJr.に便乗した観光誘致などは当時良くある事だったので、それの一端に尾鰭がついただけという見方が、専門家達の間では定説ですな。
しかし、共通の遺伝子情報を持っていたり、肉体に宿る幻光虫の濃度が普通のスピラの人と比べて大幅に低かったりと、
論理的には否定しきれない謎があるのも事実なので……いやはや、これだから歴史の真実というのは夢がありますなぁ。
この謎が解き明かせた時こそ、私も異界に旅立てる気がします。
さてと、他に何かお聴きになりたい事でも……?
ふむ、FF8について話を聞きたい?
その単語を良くご存じですな。
わかりました、このメイチェンFF8についてお話しさせて頂きます。
それはビンザー・デリングJr.が、たまに何かを思い出す為に呟いていた謎の単語らしいですな。
彼の祖国に関係するとされ、その単語の意味を彼以外は────。
彼の言う転生とは言葉通りの意味なら眉唾物で────。
何か、その記憶を思い出す手がかりに────。
とはいえFF8というのはどの様な────。
一説では権力と性に関し────。
スピラに纏わる─────。
宗教的な─────。
救いの────。
話が───。
───。
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転生者が権力とかでFF8とFF10のヒロインを食い散らかした挙句、最終的にスピラを救う話。完。