「今日は精のつくものを作ったよ」
我が家では料理当番を交代で務めている。今日は壱華の番で、テーブルにはとろろと鰻の蒲焼きが並んでいた。香ばしい鰻の香りが部屋に広がり、食欲をそそる。
一口食べると、深い味わいが口いっぱいに広がった。
「美味しいよ、壱華」
素直に感想を伝えると、彼女は少し照れたように微笑んだ。
「ありがとう! でも、食材が良かっただけだよ」
「いや、食材を選ぶのも料理の才能だよ。ほんと、美味しい」
本心からの言葉に、壱華の笑顔がさらに柔らかくなる。
「ふふ、ありがとう」
食事を終え、後片付けを済ませて風呂に入った。湯船に浸かり、疲れを癒していると、壱華がそっと入ってきた。
「お背中、流すよ」
彼女の優しい声に、僕は頷いた。
「うん、お願い」
壱華はタオルにボディソープをつけ、僕の背中を丁寧に擦り始めた。柔らかな手つきが、心地よい温もりを伝える。
「かゆいところは?」
「大丈夫だよ、気持ちいい」
彼女は後ろからそっと抱きつき、僕の股間を優しくまさぐり始めた。
「司馬さん……」
切なげな囁きに、僕は彼女の豊かな胸を揉み、片手で秘部を愛撫する。
「あぁ……司馬さん……」
壱華の甘い吐息が響き、僕の手の動きに合わせて腰が揺れる。
「はぁ……もう、ダメ……」
彼女は向き直り、僕に抱きつくと、唇を重ねてきた。舌が絡まり、唾液を交換するように激しく求め合う。唇が離れると、唾液の糸が光に揺れた。
壱華は僕の手を取り、濡れた秘部へと導く。熱く湿った感触が指先に伝わる。指を挿入すると、膣内が強く締め付けてきた。
「ああ! そこっ!」
彼女の身体がビクンと震える。Gスポットを探り当て、集中的に刺激すると、彼女の声が一層高まった。
「あぁん! そこ、気持ちいい……!」
腰を浮かせて感じる彼女に、僕はさらに激しく動かした。彼女は身体を仰け反らせ、絶頂を迎えたようだった。膣内が痙攣するように収縮し、愛液が溢れる。
「もう……挿れて、ください……」
潤んだ瞳で訴える彼女に、僕は自身を秘部にあてがい、一気に奥まで挿入した。
「ひゃうん!」
壱華の身体が弓なりに反り、膣内がキュッと締め付ける。
「動くよ」
彼女がコクンと頷くのを見て、僕はゆっくりと腰を動かし始めた。
「あぁん! いいっ! 気持ちいい……!」
彼女は快楽に溺れるように喘ぎ、僕の動きに合わせて腰を揺らす。
「あっ! すごい……! イっちゃう!」
ペースを上げると、彼女の身体が痙攣し、膣内が精液を搾り取るようにうねる。
「出すよ!」
子宮口に自身を押し付け、熱い欲望を放った。
「あぁっ! 出てる! 熱い……!」
壱華は絶叫に近い声を上げ、身体を大きく震わせた。膣内の収縮が続き、僕の自身からさらに精液を搾り取る。引き抜くと、白濁の液体が流れ出し、湯船の水面に揺れた。
「あ……いっぱい、出てる……」
幸せそうな表情を浮かべる壱華の頭を、僕はそっと撫でた。彼女の温もりと愛情が、僕の心を満たす。それでも、黒見さんや五木さんの傷ついた心を思い、胸の奥で罪悪感と救済欲がせめぎ合う。この国では、愛人を持つことが子作りのためとされている。だが、壱華への愛と、彼女たちへの複雑な思いが、僕の心を揺らし続けていた。
3か月後、壱華が妊娠した。
「よくやったね、壱華!」
僕は彼女のまだ平らなお腹をそっと撫でながら、笑顔で言った。
「ありがとう」
壱華は照れくさそうに、しかし幸せそうな笑みを浮かべた。
「男の子かな? 女の子かな?」
ワクワクしながら尋ねると、彼女はくすっと笑った。
「まだ分からないよ。もう少し待っててね」
喜びの裏で、妊娠による現実が頭をよぎる。安定期に入るまで、壱華とのセックスは控えなければならない。そこで、黒見さんと五木さんを交えて相談することになった。
カフェの窓際の席で、壱華が静かに口を開いた。
「私、妊娠したみたいです」
「おめでとう!」
黒見さんが明るく祝福し、五木さんも微笑みながら頷いた。
「今、何ヶ月?」
壱華が尋ねると、彼女は穏やかに答えた。
「3ヶ月目に入ったところです」
黒見さんが妖艶な笑みを浮かべ、提案した。
「じゃあ、壱華さんが安定期に入るまでは、私と五木さんが司馬さんの性欲を満たしてあげましょう」
「え? でも……」
壱華は驚いたように目を丸くしたが、言葉に詰まった。
「何か問題? 奥様が妊娠中は、愛人が旦那様の相手をするのがこの国の慣わし。自然な義務だと思わない?」
黒見さんの淡々とした口調に、壱華は眉をひそめた。
「そうかもしれないけど……」
反論したい気持ちが顔に浮かぶが、言葉にはならない。黒見さんは微笑みを崩さず、話を進めた。
「じゃ、決まりね」
壱華は渋々といった様子で頷いたが、瞳には不安の影が宿っていた。
「五木さんも愛人なのね?」
黒見さんが五木さんに視線を向け、軽い口調で言った。
「はい、そうですけど……」
五木さんは少し恥ずかしそうに答えた。
「えー、五木さんみたいな可愛いライバルがいるなんて、私、負けちゃうかも!」
黒見さんが冗談めかして笑うと、五木さんもくすっと笑った。
「そんなことないですよ。黒見さんだって、すごく綺麗じゃないですか」
「お世辞でも嬉しいわ。ありがと」
「いえ、本心ですよ?」
五木さんがニヤリと笑い、2人は楽しげに耳打ちで予定を調整し始めた。
「司馬さん、基本的には私と五木さんがお相手します。生理の日は無理なので、そのときは2人で相談して決めますね」
黒見さんが妖艶な笑みを浮かべて説明した。
「は、はい……」
僕は困惑しながら頷くしかなかった。
「司馬さんは何も考えなくていいの。ただ、私たちに身を委ねて」
黒見さんの言葉に、壱華の顔が一瞬曇る。僕は彼女の手を握り、そっと微笑んだ。
後日、黒見さんとデートすることになった。コンサートホールに足を踏み入れると、豪華な内装と高い天井が目を引く。
「どうですか? このコンサートホール」
黒見さんが尋ねてきた。
「初めてだから、ちょっと緊張するよ。オーケストラって、正直よく分からないし」
正直に答えると、彼女は柔らかく笑った。
「大丈夫。今日の選曲は映画音楽が中心だから、クラシックに詳しくなくても楽しめるよ。さ、行こ」
彼女は僕の手を取り、席へと導いた。
幕が開き、オーケストラが演奏を始めた。名作映画から最新作まで、幅広い選曲が織り交ぜられ、素人の僕でも心を掴まれる。演奏が終わると、会場は盛大な拍手に包まれた。
「どうだった? 楽しめた?」
黒見さんが微笑みながら尋ねる。
「うん、初めてだけど感動した。オーケストラって自分に合わないと思ってたけど、全然そんなことなかった」
「よかった。誘った甲斐があったわ」
彼女の笑顔に、どこか安堵を感じる。
帰り道、黒見さんがぽつりと語り始めた。
「私、昔、ピアノをやってたの。でも、子供の頃に手を怪我して、辞めちゃった」
「それは……辛かったね」
慰めの言葉を口にすると、彼女は明るく笑った。
「ううん、昔の話だから。気にしないで。でも、音楽は今でも大好き。だから、こうやってコンサートに来るの」
彼女の笑顔に、過去の傷と強さが垣間見えた。
「ね、ちょっと休まない?」
黒見さんが提案し、視線の先にはラブホテルが。
「え、あの……」
戸惑う僕の手を、彼女は迷いなく引いた。
部屋に入ると、黒見さんはベッドに腰掛け、隣に座るよう促した。僕が座ると、彼女は肩を抱き、濃厚なキスをしてきた。舌が絡まり、熱い吐息が混じる。
「ん……」
唇が離れると、唾液の糸が光に揺れた。
「黒見さん……」
戸惑う僕に、彼女は囁いた。
「今だけは、私のことだけ愛して」
軽く触れるキスに、心臓がドキッと高鳴る。
彼女の手が僕の股間を撫で、すでに硬くなった自身に触れる。ズボンを脱がされ、パンツ越しにその大きさが露わになると、彼女はくすっと笑った。
「ふふ、もうこんなに大きくして」
彼女は僕を押し倒し、自身を口に含んだ。舌先がチロチロと動き、裏筋をなぞるたびに快感が走る。ジュプッ、ズポッという音が部屋に響き、上目遣いの視線に視覚的な興奮が煽られる。
「くっ……!」
限界が近づくが、なんとか堪える。彼女はさらに激しく喉奥まで飲み込み、吸引してきた。射精感が一気に込み上げ、
「出る!」
思わず叫ぶと、彼女の口内に欲望を放った。
「んぐっ……」
黒見さんは一瞬苦しそうに顔を歪め、ティッシュに吐き出した。
「ごめん、大丈夫?」
心配すると、彼女は微笑んだ。
「平気よ」
彼女はパンツを脱ぎ、M字開脚の姿勢で秘部を露わにした。愛液で濡れ、ヒクつくそこに、僕は目を奪われる。
「私のここにも、ちょうだい」
頷き、彼女に跨って挿入した。
「ああん! 入ってきた……!」
彼女の歓喜の声が響く。温かくぬめった膣内が、きつく締め付け、まるで生き物のように絡みつく。
彼女の唇に口を重ね、舌を絡め合う。唾液を交換するような激しいキスをしながら、ピストン運動を続ける。
「黒見さん……もう……」
限界を訴えると、彼女は強くしがみついてきた。
「私も、イきそう……!」
膣内が痙攣し、彼女が絶頂を迎えると同時に、僕も大量の精液を放った。ドクンドクンと脈打つ感触が、彼女の中に広がる。
「はぁ……はぁ……」
ベッドの上で余韻に浸る。黒見さんが笑顔で囁いた。
「ふふ、私も妊娠しちゃいそう」
その言葉に、壱華の顔が頭をよぎる。彼女の妊娠、黒見さんや五木さんの存在。愛人文化が許すこの関係の中で、僕の心は愛と罪悪感の間で揺れ続けていた。
次の日、僕は五木さんと待ち合わせをしていた。指定された場所に着くと、彼女はすでにそこに立って待っていてくれた。カジュアルな服が彼女にすごく似合っていて、胸元が少し目立つトップスに、つい視線が引き寄せられる。
「お待たせしてしまって、すみませんでした!」と駆け寄ると、五木さんは柔らかく微笑んだ。 「いえ、大丈夫です。私も今来たところなので」と、優しい声で答えてくれる。彼女の明るい笑顔に、僕の緊張がふっとほぐれた。
「今日、ぜひ一緒に行きたい場所があるんです」と言うと、五木さんは軽い足取りで歩き始めた。僕もその後に続く。彼女が立ち止まったのは、ガラス張りのモダンな建物が夕陽にきらめく、大人向けのプール施設だった。
「え、ここですか?」と驚く僕に、彼女はにこっと笑って答えた。 「はい、たまにはこういうところで楽しむのもいいかなって思ったんです。一緒に行きましょう!」 中に入ると、子供の姿はなく、落ち着いた大人の雰囲気が漂っている。確かに、18歳未満は入れない施設だ。
「じゃあ、着替えに行ってきますね。私はここで待ってますので」と、五木さんが更衣室に向かう。僕も男子更衣室で水着に着替えた。外に出ると、五木さんが白いビキニ姿で待っていた。しなやかな姿が美しく、思わず息をのむ。
「どうですか? この水着、似合ってますか?」と、少し照れながら尋ねてくる彼女に、僕は正直に答えた。 「うん、すごく綺麗だよ」と。彼女のスタイルは目を引くほどで、胸元に視線が泳ぎそうになる。
「ありがとうございます! じゃあ、行きましょう」と、彼女はそっと手を差し出してくれた。僕は少しドキドキしながらその手を取り、プールに向かった。
流れるプールに入ると、ゆったりと水に身を任せる。子供向けの賑やかなアトラクションはなく、静かな時間が流れる。 「ここ、18歳未満の方は入れないんです。だから、落ち着いた雰囲気で楽しめるんですよ」と五木さんが説明してくれた。
「プールって子供の場所ってイメージだったけど、こういうのもいいね」と素直に言うと、彼女は笑った。 「大人も楽しみたいですよね。子供がいると、ちょっと自由にはしゃげないですし」
流れるプールを上がると、彼女は「少し休憩しましょう」とベンチに座った。ふと、彼女がそっと寄りかかってきた。 「五木さん……?」と戸惑う僕に、彼女は優しく肩を抱いてきた。 「ここ、18歳未満の方が入れないのは、こういう親密な時間のためでもあるんです」と小声で言ってくれる。彼女は僕の手を取り、柔らかな胸元に導いた。弾力のある感触に、心臓がドキッと跳ねる。
「え、ちょっと……」と慌てると、彼女は穏やかに微笑んだ。 「大丈夫です、周りを見てください。皆さんもこうやって親しく過ごしてるんですよ」 確かに、周囲のカップルたちが親密に寄り添っている。
「ここ、恋人同士の出会いの場でもあるんです。運営は『自由恋愛』って言ってますけど、特別な場所なんです」と説明してくれて、近くのリラックスルームを指した。「あそこなら、もっとゆっくり話せますよ。行ってみませんか?」
薄い白いカーテンで仕切られた個室に入ると、簡素だけどどこか秘密めいた雰囲気が漂う。「ここならスタッフにも何も言われません」と彼女は微笑んだ。彼女の手が僕の水着に触れ、そっと脱がせ始めた。
「五木さん、ちょっと待ってください……」と抵抗しようとするけど、彼女の柔らかな手つきに身体が反応してしまう。彼女は優しく微笑みながら、僕の硬くなった自身に触れた。「もうこんなになってるんですね」と小さな声で言う。
快感が高まって、思わず声が漏れる。「ふふ、司馬さん、かわいい声ですね」と、彼女はさらに奉仕を続けてくれた。射精感が迫ると、彼女はそっと手を止めた。「まだダメですよ」と、いたずらっぽく微笑む。
彼女はビキニを外し、豊かな胸を見せた。「見ててくださいね」と、誘うように胸を見せる。壱華の顔が頭をよぎり、罪悪感が胸を刺す。でも、五木さんの信頼のこもった瞳と、どこか傷つきやすい心に、僕の心は揺れる。この国で許される愛人文化の中で、壱華への愛と五木さんへの気持ちが交錯する。
「触ってみたいですか?」と彼女が尋ね、僕は素直に頷いた。彼女の手が僕の手を導き、柔らかな胸に触れさせる。「ん……」と小さな吐息を漏らし、彼女は身体を震わせた。「もう少し、強くしてもいいですか?」と恥ずかしそうに言う。
彼女の声に促されて、僕はそっと力を込めた。彼女の身体が反応し、控えめな喘ぎ声が響く。「そこ、気持ちいいです……」と、彼女は腰をくねらせた。秘部に触れると、すでに熱く濡れている。「司馬さん、ここ、感じちゃってるんです」と囁く。
彼女のお願いに応えて、僕はそっと指を動かした。彼女は身体を仰け反らせ、「あっ、いいです!」と声を上げ、絶頂を迎えた。肩で息をする彼女の顔は上気して、頬に汗が滲む。
「ふふ、もう準備できてますね」と、彼女は四つん這いになって、秘部を見せた。「でも、ゴムがないんです。実は今日、危険日で……中に出したら、妊娠しちゃうかもしれないんです」と、ちょっと恥ずかしそうに言う。
「え、それは……」と驚く僕に、彼女はそっと抱きついてきた。「どうしますか? ここでやめますか? それとも、私の中に……?」と囁く。柔らかな胸が押し付けられて、言葉に詰まる。
「素直になってくださいね」と、彼女は僕の自身を握り、温かな手で包み込んだ。「私のここ、司馬さんを待ってるんです」と、愛液に濡れた秘部を見せる。誘惑に抗えず、僕は自身を彼女に預けた。
挿入の瞬間、彼女は「あっ、奥まで……!」と声を上げた。肌がぶつかる音が響き、彼女の胸が揺れる。「もっと、強くしてください!」とお願いされて、僕は腰を動かした。彼女は甘い声を上げ、絶頂を迎えた。「あっ、達しちゃいます!」
締め付けに耐えきれず、「僕も……!」と訴えると、彼女は「まだですよ」と手を伸ばして握ってきた。でも、快感が限界を超えて、僕は欲望を解放した。「あ、たくさん出てます……」と、彼女はうっとり囁いた。
繋がったまま余韻に浸り、引き抜くと白濁液が流れ出た。彼女は満足そうに微笑んで、「すっごく気持ちよかったです」と言う。「大丈夫? 立てる?」と尋ねると、「ちょっと腰が抜けちゃいました。少し休んでから戻りますね」と答えてくれた。
濃厚なキスを交わし、舌が絡まる。「ふふ、赤ちゃんできちゃうかもしれないですね」と、彼女はお腹を撫でながら笑った。壱華の妊娠を思い出し、罪悪感が胸を締め付ける。でも、五木さんの信頼とどこか傷つきやすい心が、僕の心を揺さぶる。愛人文化が許すこの関係の中で、壱華への愛と五木さんへの気持ちの間で、僕の心は揺れ続けていた。
その後、半年後、壱華が安定期に入りお腹も大きくなってきた頃に、五木さんと黒見さんは妊娠した。
「デキました」二人は僕に妊娠検査薬を見せてきた。確かに真ん中の窓に線が一本入っており陽性反応を示していた。
「お、おめでとうございます」僕は戸惑いながらも祝福の言葉を述べた。
「えーなんか他人行儀じゃないですかー。パパになるんですよ?」五木さんは不満げな表情だ。
「あ、いや……その……」僕はどう答えればいいのかわからず言葉に詰まる。
「そうですよ。もっと喜んでください」黒見さんがフォローするように言ってきた。
「ほら、触ってみてくださいよ。私たちのお腹の中に赤ちゃんがいるんですよ?」五木さんは自分の大きくなったお腹に手を当てながら言う。「ここに私達の子供が入っているんです」彼女は愛おしそうに撫でている。その姿はまるで聖母のようだと思った。
僕は恐る恐る手を伸ばすと優しく触れた。まだ、お腹の具合は分からないが確かに中に何かが入っている感じがする。
それはとても不思議な感覚だった。
「でも、愛人なので色々と手続きとか大変ですね」
「ええ、そうですね」二人は言う。
「え?そうなんですか?……」僕は疑問に思ったことを口に出す。
「ええ、愛人が子供を妊娠した場合、その旦那様の年収と遺産を3分の1を国が支払ってくれます。」黒見さんが説明してくれた。
「そうなんですか?」
「ええ、お金も貰えるし。むしろ、結婚より気楽だと考えてる人も多いですね。」
「なるほど」僕は納得して頷く。
僕は家に変えると、壱華に二人のことを話した。彼女は複雑そうな表情をしていた。
「やっぱり混乱しちゃう?」
「うん、そうですね。まあ、赤ちゃんが産まれてくるのは嬉しいし、お金も貰えますしね」
「そうなのかい?」
「ええ、愛人以外にもお祝い金として私達に赤ちゃん一人につき100万が貰えるんです。だから、合計で200万貰えますよ」
僕は驚いた。まさかそんなにお金がもらえるとは思わなかったからだ。しかし、壱華はどこか浮かない表情をしていた。
「でも、なんか複雑な気分です……」彼女は呟くように言った。
「どうして?」
「だって……あなたの子供は他にもいるわけですよね?産まれたらその子たちのことも同じように愛せるのか不安です……」彼女は悲しげに言う。
僕は彼女の手をそっと握った。「大丈夫だよ、きっと」僕は彼女に微笑みかける。
壱華は僕の顔を見ると安心したような表情を浮かべた。そして、ゆっくりと唇を重ねてくる。
半年後壱華は女の子を、1年後二人は男の子を、それぞれ出産した。そして、大人4人、子供三人で大きな公園にピクニックに行った。
子供達は、初めて会ったのにすぐに仲良くなり、楽しそうに遊んでいる。
僕は壱華をチラり見る。彼女は幸せそうな表情を浮かべていた。
「ねえ、桃太さん………赤ちゃん達可愛いですね」と言った。それは、決して社交辞令ではなく本心から言っているようだった。
僕は彼女の言葉に応えるように手を握ると、彼女も握り返してくれた。その手はとても温かかった。
僕は三人女性に愛されている。これからとても大変になるだろうけど、三人がいるから乗り