スノウのエロスーツ装着実験 作:ひっぷまん
「……これは、何のつもりだ」
「ん? いや、さっきのテストログだよ。記録もバッチリだ。
装置の動作記録とスーツ反応データ、それから……スノウの反応」
6号は、胸を張ってそう言った。
彼の背後、怪しげな端末の球体が淡く光を放ち、スーツ試験中に記録された映像と音声が再生される準備を整えている。
「やめろ。消せ。今すぐにだ」
「いやいやいやいや、ダメだって。これはリリス様の技術部に提出しなきゃいけない。正式に記録された実験なんだからよ」
「だったら技術部にだけ渡せ。私の目の前で流す必要はない」
「いや、それがさ。スノウ本人に“自己確認させる工程”もマニュアルに入ってんだわ。自分の肉体がどう反応したか、ちゃんと知っておく義務があるってよ」
「ふざけてるのか……」
だが、その言い訳が終わるより早く、映像が始まってしまった。
——目の前の光球に、もうひとりの“私”が映る。
黒いスーツ。胸を強調しすぎた下品な輪郭。揺れる乳房。突起に挿入されて、口元を歪め、肩を震わせる、女。
私だ。
「……」
音声が流れる。
《んっ……や……まって……そこっ♡♡♡》
私の声。私の、……私じゃない声。
普段の私からは信じられないほど、息が甘くて、高くて、喘ぎ混じりで、……濡れていた。
《ひぃいっ♡♡♡♡♡♡♡ し、締めちゃ……やだっ♡♡♡》
その瞬間、私は思わず腕を抱えて身体を丸めた。
画面の中の自分は、スーツの胸を押さえ、両脚を震わせながら絶頂に達していく。乳首がスーツ越しに突き上がり、腰が跳ね、太ももにまで愛液が伝っていく描写が、鮮明に、滑らかに、流れる。
「やめろ……消せっ……消せって言ってる……!」
「ダメ。スノウがどこで反応して、どこで一番気持ち良くなってたか……ちゃんと見ておけって」
「黙れっ!!」
だが、止まらない。
《あっ♡♡♡ イくっ……イくぅっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡》
その声は、どうしようもなく本物だった。
演技ではない。あれは、完全に私の中で“勝手に”漏れた音。
それが記録され、保存され、今、私自身に突きつけられている。
映像の私は、最後、脚を開いて倒れ込み、スーツの股布がびしょびしょに濡れているのを映されて終わった。
再生終了。
静寂。
6号が言った。
「どうだった? 自分の身体、どんなふうに反応してたか……理解できたか?」
「……っ……」
答えられない。
喉が焼けるほど熱くなって、言葉にならない。
「乳首、吸われただけで反応してたな。膣も、突起が浅く入っただけで跳ねてた。やっぱり感度、相当高いなスノウは」
「お前、殺す……っ!」
声が震えた。膝も。
羞恥で。悔しさで。……でも、何より、“映像の自分”があまりにも淫らだったことに、否定できない快感が、まだ身体のどこかに残っていた。
「……もう一回、見るか?」
「見るわけが……っ」
「なぁに、今度は“録画の中のお前”と、リアルのスノウを“重ねながら”試してみようか?」
「はっ、ふざけるな。今すぐこの記録、消させろ」
「じゃあ、俺の部屋で二人きりになったら、考えてやる」
「…………っ!」
私は6号を睨みつける。
睨んでいるのに——
顔が熱い。身体の奥がじわじわ疼いている。
今、スーツの下、乳首は硬く、下腹部は濡れていた。
最悪だ。
こんな記録、こんなログ……見せられたくなかった。
けれど、もう二度と忘れられない。