※この作品はR-18です。

AnotherMaster、異世界を駆ける   作:カオスサイン

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EPⅡ「邂逅」

Side桐真

スルーズとの再会を果たし彼女と一夜を共にした翌日早々の朝の事だった。

「ひいいいいー!?」

「「!」」

宿屋の御主人の悲鳴で俺達は飛び起きる。

「一体何があったんです?」

「あ…お客様…妙な物音がしたんで様子を見に来たんですがへ、部屋の中にし、死体が!…」

そう震えた声を出しながら指差した方向を見ると半裸に剥かれた幼い少女、エルフか?の遺体があった。

「こいつは…別の場所から此処にわざわざ投げ込まれたみたいだな…直接的な死因は絞殺か…」

「え、衛兵に知らせて来るので貴方方もしばしお待ちを!…」

「…まだ死後一時間ちょっとて所か…なら蘇生は可能だな」

宿屋主人が衛兵を呼びに行ったのを確認し俺は遺体に手を伸ばし場所を変えて蘇生術を唱える。

「…此処は?…」

「無事に蘇生出来たみたいだな」

「ひっ!?…」

蘇生したエルフ少女は俺の姿を目にして酷く怯えを見せた。

「ひ、酷い事しないで下さい!なんでもするので…」

「…」

少女のこの反応…アイツ等の誰かが早速やらかしてくれたみたいだな…。

「もしかして俺と同じ様な奴に襲われたのか?」

「は、はい…怖くて私…三人、いや四人の若い男性達に…」

「はあ…」

俺は希衣菜に通信を入れる。

「『どしたの兄さん?』」

「希衣菜、そっちで今姿が見えない男子生徒は何名だ?」

「『んーとね確かー…四人だね。

本庄君に須藤君、高橋君、後は桐生君だね』」

「把握した 引き続き頼んだぞ」

「『OK!』」

絵に描いたような荒くれ者グループの奴等か…気は進まないが糞女神らがロクでもない事を企んでいる以上下手に死体を出させる訳にはいかない。

パアン!

「!?この気配!…」

奇妙な物音と共に不穏な気配を感じ取った俺は駆け出す。

「ま、待って下さい…!」

「何だい?」

「姉を探さなきゃならないんです…」

エルフ少女がそう言ってくる。

だが下手に連れ出せないな…今の気配は間違い無く糞女神が召喚したカウンターのものだろう。

蘇生術を使える事がバレるのは避けたい。

「…君のお姉さんはきっと探し出すからさ だから大人しく待っててくれないかい?」

「わ、分かりました…」

少女にそう言い聞かせて俺は霊体状態のスルーズを呼び気配を感じ取った場所へ急行した。

「これは…あの鎧の奴は…桐生か!だったら間違い無くあっちのやさ男がカウンターの暗殺者だな!」

剣を振るって戦う桐生だったがついこの間迄普通の学生だった彼等では生粋の暗殺者であろうカウンター男には敵わず追い詰められていた。

そしてその傍には傷だらけのエルフ女性と首の無い学生服の死体が三人転がされていた。

後で蘇生してやる。

「ガンド!!」

「何!?ここで新手だと!?…」

「!?」

ガンドをやさ男に撃ち込み動きを封じる。

「桐生!死にたくなかったら早く下がれ!コイツは不味い!」

「け、けどよお…!」

「そんなみみっちい安いプライドでかかれば確実に死ぬぞ!ソイツ等の体は持って早く!」

「わ、分かったよ…」

桐生に三人の体を持っていかせ下がらせる。

「そうか…お前も転移者の一人で間違い無いな?」

「そうだと言ったら?この世界の糞女神のカウンター程度が俺に勝てると思っているならとんだお笑い草だな」

「…お前達に恨みは無いが狩らせてもらうぞ!」

ガンドから解放されたカウンター野郎が突撃してくる。

「おいおい、それでも暗殺者なのかよ?」

「何だと!?…」

奴が繰り出してくるナイフを容易く回避し裏拳を繰り出す。

「俺をアイツ等と同じだと思って舐めていたら火傷じゃ済まないぜ!」

「それならばこれでどうだ?!」

「!」

ナイフが俺には通じないと悟った奴は今度は手榴弾らしき物を投げつけてきた。

「フラッシュ…」

俺はそう小さく奴が聞き取れないように呟く。

馬鹿真面目に奴と交戦している様な余裕は無いからだ。

爆風に紛れて俺はその場から姿を消した。

「なっ!?…糞っ!?…や、やられた!怪我人の異世界人まで連れていかれてしまったか!…」

そう、奴は俺を迎え撃つのに集中し過ぎていた。

爆風煙が収まった頃には俺の姿も重傷を負っていた女性エルフの姿もなかった。

 




屑主人公の戦力ダウン~
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