多元世界ヒロインズ 作:ころろこ
評価の際に必要な『一言欄なし』にしました。
展開について:作戦を思いついてしまったのでしょうがない。
「マスター君、寝相だけでこうなるなんて……どんだけ悪いのさ」
「……いや、普段はこうならないのだけど」
アサシンである金色の闇を倒したのが早かったお陰で、朝を迎えるまでの時間を確保することに成功した。
その確保できた時間を使って休もうとなり、眠りに就いたのだが、起きてみると少々厄介なことになる。
と言うのも、現在の京之助の目の前には綺麗なスジで閉じられた肌色の何かが、目一杯に広がっているのだ。
まぁ、何かと言えばダ・ヴィンチの秘部以外のなにものでもないのだが。
状況的には、ダ・ヴィンチが京之助の体の上にうつ伏せに乗り、何故かパンツが京之助の頭に引っ掛かり外れないようになっている。
おまけに服が乱れており、そのせいでダ・ヴィンチの足が絡まり動けない。
「マスター君、流石に恥ずかしいのだけど」
「と言っても、ダ・ヴィンチちゃんが上に乗ってるから、退くにしてもそっちが先かと」
「うひゃっ……うぅ、パンツが外れないせいで足が動かなくて……手も姿勢のせいで届かない!」
どうにか藻掻き脱出しようとするも、その行動は京之助の目の前でお尻が振られる程度の意味しかなさなかった。
染み一つない綺麗な肌と柔らかそうな大陰唇は、大人になっていないせいでぴたりと閉じたままであり、ついつい触りそうになってしまう魅力がある。
「もうっ!マスター君!」
「ちょっと待ってね……『変化』」
起きたばかりで頭が働かないのもあるが、何と魅力的な光景かと見惚れているとダ・ヴィンチから抗議の声が響き動く事にする。
これ以上もたもたしていると、ダ・ヴィンチを怒らすことになりそうであった。
少し勿体ないが、力づくで抜け出すとダ・ヴィンチを怪我させそうなので、『変化』にて自分の体を縮めて子供の姿へと変化させる。
「これでよし」
「むぅ~……マスター君、楽しんでなかったかい?」
「そんな事はないよ。朝起きたばかりで寝ぼけてただけ」
「マスター君の変態、エッチ、助平」
「それは否定しない」
子供の姿になった京之助は、ぽかぽかと痛くない攻撃を受けながら欠伸をする。
実際の所、寝ぼけと混乱で対応が遅れたのは本当であるが、彼女の言葉も別に否定するほど間違ってはいない。
男とはそういう生き物であるからだ。
「それにしても……嫌な予感がするな」
「何がだい?」
「昨日の階段の事故といい、さっきの出来事といい……もしかして」
偶然にしては、続けて『ラッキースケベ』が起き続けており、これには京之助も何かがおかしいと気付く。
その気づきが勘違いでありますようにと、自分のステータスを開けば……。
名称:須王京之助
階位:10+20+10
種族:『
属性:?
職業:『上位者』GR『
能力:『
スキルポイント:0
能力の強化
Level:2『多元世界ヒロインズ《あなたを犯したい》』
→Level3
Level:3『どこでもラブホ』
→Level4部屋の増築or設備追加、一か所扉位置記憶
「うわー……能力に何か追加されてる」
「『
「いや……デバフに思えるな。無差別でない事を祈るよ」
新しく追加された能力を見て、京之助は頬を引き吊らせた。
普通であれば嬉しい能力と思えるかも知れないが、それはご都合主義のある漫画などで使用する場合であり、現実で貰っても面倒事発生の原因でしかないのだ。
《
詳細:自分に好意を持っている異性を対象として、ラッキースケベが起きる。
「カリオストロの場合は異性に入るのだろうか?」
「どうだろね。私の場合は、適用範囲内みたいだけど」
「ダ・ヴィンチちゃんの場合は、元男性に作られた少女だからかな?」
「ん~確かに私の場合は、最初から少女の姿だったから男性の意識が薄いかもしれない」
「取り敢えず、面倒だし除去できる方法を探すか」
「取っておかないのかい?」
「今家に女性が何人いると思ってるのさ。毎日何回も起きたら面倒でしかたがないよ」
「それもそっか」
こういった出来事はたまに起きるからいいのであって、毎日起きると面倒でしかなくなる。
京之助は、能力を消す事が出来るアイテムを見つけたら即座に消す対象にした。
「まぁ、今回はGP回復で貢献してるからいいけど」
「その度に私がその犠牲になる訳だけど」
「そこはごめんといっておくよ」
「むー……まぁ、いいけどね。マスター君なら」
「ときめくセリフだなー」
「ふふふ……もっとときめいてくれて構わないよ?」
そういってにやにやと笑うダ・ヴィンチを見て、京之助は改めて勝ち抜かなければと決意した。
そうしなければ、この笑顔は永遠に失われてしまうのだから。
………
……
…
「取り敢えず罠を使えば行けそうな気がしてきた」
朝ごはんを食べながら、今度の対決に対しての対策を練って行く。
その際に昨日の金色の闇と戦った感じを思い出して、これはいけるのではと思った。
何しろ、身外身と
意思のある動く罠など害悪でしかない。
「まぁ……マスター君の『
「そこまで?」
「マスター君は何処まで小さくなれる?ミリ以下の物に変化出来るかい?」
「んー……いける。おひいさまにお願いして
ダ・ヴィンチの言葉に京之助は、問題なしと答えた。
普段より、能力の強化を行う為の訓練をしており、特に力を入れていたのが身外身と
おひいさまにお願いして、毎日
更に言えば、原点である斉天大聖も大きなものよりも、小さなものに化ける方が得意であり、その特性も引き継いでいるのか小さくなるのは得意であった。
「うんうん、それなら勝ったね」
「何をする気?」
「そうだね。マスター君が、卑怯とかそういう拘りがなければ一撃必殺が完成したも当然さ」
「ふむ……好みとしては全力でぶつかり合う方が好きだけど、今回はダ・ヴィンチの命がかかってるしね。拘りは捨てるさ」
「えへへ……良かった。ならば、今後の作戦は『一寸法師』で行こうか」
「……一寸法師?」
「うん、一寸法師」
………
……
…
「……えげつないね?」
「自分で提案したけど……これは酷い」
簡単に言えば、その後の戦闘はほぼほぼ戦う事もないほどに意味のない物となった。
と言うのも二夜目のナルメアも三夜目のホシノや四夜目のキノもこの作戦の前にはなすすべがなかったのだ。
無論、危ない場面は幾つかあった。
ナルメアの場合は、上の階から床を切り裂いて奇襲をされ、ダ・ヴィンチを庇った京之助が真っ二つにされた。
罠を使うも、捕まる前に切り裂かれて拘束も不可能ときた。
ホシノの場合は、行き成り窓から飛んで来たと思えば、ショットガンによる攻撃と消火器を撃ち抜いての煙幕による奇襲により、危うく死にそうになる。
罠はこちらも普通に避けられて、ナルメアといいふざけるなと京之助とダ・ヴィンチは叫びそうになった。
キノの場合は即席のトラップ塗れと狙撃により、ドローンと分身が大きく削られた。
これにより、京之助のGPが四夜を突破した段階でほぼほぼ底を尽いた。
警戒心が強く、決して目の前に現れようとしないキノとの追いかけっこと言う名の持久戦に持ち込まれたのだ。
しかし、ダ・ヴィンチが提案した『一寸法師』作戦により、そんな三人は呆気なく倒れる。
と言うのも『一寸法師』作戦とは、罠も囮で本命は目に見えないほどに小さくなった京之助が相手の体内に入って変化を解くという酷い初見殺しの作戦であったからだ。
元ネタである『一寸法師』は敵の鬼に食べられて、胃の中で暴れて倒すということをおこなっており、それを元にした作戦である。
幾ら歴戦の三人であっても、戦闘中に意思のある動く罠と敵対する二人を前にして、ミリ以下の虫のようなものに気付けと言うのは無理があった。
口や耳などから入り込めれば、それだけで勝負ありなのだ。
正直いって可憐な少女のお腹が膨れ、破裂して京之助が出てくる姿は本人とダ・ヴィンチからしても引いた。
「エイリアンかな?」
「エイリアンだね」
『頑張った俺に対して酷くない!?』
キノの体内から出て来た分身を見て、京之助とダ・ヴィンチは一歩だけ後ろに引く。
そんな彼等を見て、隙をついて体内に入り込んだ分身は嘆いた。
酷い作戦であるが、勝ちは勝ちである。
「まぁ……問題は、GPの回復が追いつかず底を尽いたことかな」
「あとはバーサーカーとキャスター……今までは戦法や戦い方が分かる相手だから良かったけど」
「次は、不死身のエヴァと何も分からないバーサーカーが相手か……エヴァ相手にはGPを全回復させときたいな」
一撃必殺の作戦を手に入れて意気揚々とはいかなかった。
何しろ、強敵であるエヴァにはこの作戦も通じない可能性があるのだ。
最初の一撃は通じても、不死身により復活し何をしたのか看破される可能性がある。
そうすると対策を取って来るだろうし、それをされると真正面からの対峙となり、京之助のGPがどれぐらい持つかの持久戦となるだろう。
「キノが痛かったな」
「少しばかりいい気になってたかも知れないね。これは作戦を練り直さないと」
残りの二人を前に、京之助とダ・ヴィンチは残りの時間でどのぐらいGPが回復出来るかと頭を悩ませるのであった。