※この作品はR-18です。

多元世界ヒロインズ   作:ころろこ

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『二人ボッチの聖杯戦争ー後編ー※ダ・ヴィンチ:少しあり』

「あっ……あっあっ」

 

 辛組の拠点のベッドの上で一組の男女が絡み合っていた。

男性がベッドの上に腰かけ、その上に少女が乗っており腰を振っている。

外はまだ明るく、早い時間帯からのお盛んぶりであるが、特に気にする人も注意をする人もいない。

それもその筈である。

この世界において、昼の時間帯は京之助とダ・ヴィンチの二人しかいないのだ。

 

「んっ……はぁ、マスター君……もっと、もっとおくを」

 

 京之助の方へと向いて首に腕を回して抱き着きながら、腰を振ってダ・ヴィンチは懇願する。

自分の弱点である部分を腰を回す様に振ってアピールし、刺激を貰おうと必死だ。

そんな彼女に対して、京之助は地煞七十二変化(ちさつしちじゅうにへんげ)を使って長さも形もピッタリと合わせた一物を、上下に動かす為にダ・ヴィンチを支える為に両手で掴んでいたお尻を持ち上げては落とした。

 

「お゛っ……いひぃ、あっ……そこ、そこすきぃ♡」

 

 上下に動かすだけの、ただただ単純なピストン運動であるも、ダ・ヴィンチの膣に合わせたぴったりサイズ()の一物はそれだけでも彼女にとって気持ちが良かった。

完全に合わせられたせいで、一回の往復だけで軽く絶頂をしてしまうほどである。

既にダ・ヴィンチの中で前の自分が元男性であることすら、どうでも良く、ただただこの快楽を受け入れる事が出来る体に感謝すらしていた。

 

「お゛ぉ~~っぐりぐりだめぇ♡お゛ぐっ……ますたーくん!」

 

 完全に絶頂を繰り返すだけのものとなったダ・ヴィンチをベッドに寝倒すとそのまま覆いかぶさり、今度は後ろから綺麗なお尻を見つつ、一物を叩きつける。

それだけで、もう一度膣内がぎゅっと収縮し体をびくんとさせて、ダ・ヴィンチは絶頂をした。

 

「ふぁっ……あっあっあっ♡」

 

 二度の連続の絶頂で頭の中がふわふわとなり、満足そうなダ・ヴィンチであるが腰を振るっていた京之助は満足をしていない。

そのまま射精まで持って行くために、遠慮なく腰を何度も振る。

その度にダ・ヴィンチの膣内はぎゅぎゅっと締め付けて一物の先から出てくる精液を懇願した。

 

「っ~~~~~~♡♡♡」

 

 暫くして、京之助もまた快楽が溜まり、それが爆発し亀頭の先から子宮に向けて射精が行われた。

目に涙を浮かべて、最初の絶頂以外の二回の無理矢理な絶頂に息も荒々しくなっていた。

それでも、文句を言わないのはGPの回復の為……ではない。

既に()()()()()()を無事に抜けており、それからGP回復の名目で何度もしているせいか、既にGPは完全に回復をしていて、この行為は回復以前にやりたいからやっているだけである。

元からダ・ヴィンチがそういう気質であったのか、経験日数二日目にしてこの乱れ様である。

 

『ダ・ヴィンチちゃん……GP全回復なんだけど、休んで体力を』

『いやいや、マスター君。私の場合はこれでおしまいの可能性もあり、ここはーー』

 

 などといってまだまだしたりないと、暗に告げていた。

京之助とてダ・ヴィンチのような綺麗な少女とやるのは好きであるが、英気を養えずに最後の夜を明かす事が出来るのだろうかと、少し気にはなった。

なにしろ、最後の夜の相手がエヴァである事が確定したのだ。

と言うのも、五夜目のバーサーカーであったが、これまた他の人達とは別の意味で勝負にならなった。

 

『本体……相手は九尾の狐の子、バーサーカーだ』

『隙をついて中に潜り込め……そ……う?』

 

 五回目の夜となり、GPの回復率はダ・ヴィンチの犠牲もあり、六割ほどまで回復する事が出来た。

ただ、体を張ったダ・ヴィンチは既に満身創痍であり、隠れている教室内の床でぐでんと寝転んで回復を図るほどに疲れて休んでいる。

 

『~~~~!』

『『……』』

 

 そんな状況で挑んだ五夜目であるも、敵であるバーサーカーを見て京之助は分身と共に『どうしよう』と思った。

と言うのもバーサーカーである推定『神官』の子が弱すぎたのだ。

 

 自分の身長と同じ位の大きな杖をぶんぶんと振り回し、その先から魔法のようなものが飛んで来るも、音速よりも速く動ける京之助からしたら簡単に避けられるものであった。

最初こそ、不思議に思い避けつつ観察をしてみて一つの結論に辿り着いた。

それが、単純に身体能力の差があり過ぎるのだということだ。

元から神官という枠であり、戦闘職でないので狂化による身体補正狙いでバーサーカーであるのだろうが、それでも足りてないのである。

 

『はぁ……はぁ……』

『えっと……ごめんね?』

『あっ……!』

 

 結局、疲れ切った所を苦しまぬように全力で最速の一撃を放ち消し去った。

最後の言葉といい、行動といい、倒した方が悪役ではないかと言うほどまでに儚い子である。

お陰で時間に余裕が出来て、GPも半分も残り、次の昼の時間で全回復まで持っていけるようになったのはありがたかった。

 

「はぁ……はぁ……」

「はい、もう駄目。残りの時間は寝よう」

「はぁ……ん、むぅ……」

「エヴァを倒して、クリアすれば幾らでも出来るよ」

 

 ある程度、息を整えてダ・ヴィンチが輝く目でもう一度とせがむも、京之助は彼女を抱きしめる事でそれを阻止した。

彼女は、腕の中で頬を膨らませて抗議をするも、眠気には勝てなかった。

 

 

 

 

………

……

 

 

 

 

『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!!』

「おい」

『契約に従い、我に従え……』

「まてまてまて!」

 

 それは唐突であった。

最後の夜となり、廊下に立たされて何時もの様に偵察部隊を作ろうとした時であった。

突如、学校の中央にある聖堂の方から聞き慣れた声が響き渡ったのだ。

 

『氷の女王来たれ!とこしえのやみーー』

『筋斗雲!』

「マスター君!」

 

 その声を聞いて、京之助は青ざめた。

流れ来るような呪文の詠唱、それも一番してほしくない魔法の詠唱を聞いてだ。

時間の猶予はなく、分身を出している暇もない。

速く、もっとも速い動きのできる筋斗雲に乗り出し、本人が突っ込んでいく。

 

「来たな!」

「行き成り『おわるせかい』ぶっぱとかふざけんな!」

『氷盾!』

「っ!」

 

 エヴァは、聖堂の上に浮かんでおり、突っ込んできた京之助の一撃に合わせて氷の盾を繰り出して攻撃を上手くいなす。

先ほどの大規模な魔法は、京之助をおびき出す為の囮であり、来ることを予測していたのだ。

来なければ、そのまま校舎ごと氷漬けにして終わらす気でもあったのだが。

 

「むっ」

『変化!』

「ちっ……手の内がバレてるか」

 

 攻撃をいなし、背を向けた京之助にエヴァが無詠唱の魔法の矢を放とうとするも、即座に地煞七十二変化(ちさつしちじゅうにへんげ)にて消えてしまった。

京之助からしてもエヴァのやろうとしていた事は予測しており、呪文の詠唱を一旦止める事だけに集中し、目的を達成後は直ぐにとんずらを決め込んだ。

これには、エヴァも思わず舌打ちをする。

 

「ならば、もう一度詠唱するまでだ。『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!!』」

『これだから一撃必殺を持つ奴は!』

『来れ氷精、爆ぜよ風精ーー』

『やらせねー!』

 

 消えて居なくなった京之助を炙り出すために、もう一度詠唱を開始する。

そんなエヴァに対して、分身を作り出した京之助が身外身を飛ばす。

それを見てエヴァもまた、呪文を即座に変更するも詠唱が長すぎた。

正面の分身は囮であり、背中の方からやってきた分身の如意棒が、エヴァの胸を突き刺す。

しかしーー

 

『弾けよ凍れる息吹!』

『あっ』

『げっ……如意棒が抜けねー』

氷爆(ニウィス・カースス)!!』

 

 胸が弾け飛ぼうが、何しようが今度の詠唱は止まる事がなかった。

エヴァは周りに飛んでいる京之助の二人を巻き込むために、()()()()()()爆発を起こす。

 

「はぁ……さて、続きだ」

『うへー……まじかよ』

『やっぱり、不老不死ってチートだわ』

 

 最初に飛んでいった二人の分身は、エヴァもろとも氷の粉塵とかして消えて行った。

そんな中で、体のあちらこちらが無くなったエヴァが、直ぐに何事も無かったかのように元の体で復活を果たす。

それを追加でやって来た分身達が遠巻きに恐れおののく、これこそが不老不死の最大の利点であり、怖い所であった。

 

「うへー……サーヴァントって霊核を壊されたら駄目なんじゃないっけ?」

「それを魔力で保護してるみたいだ。流石、真祖の吸血鬼……魔力が底無しだ。凄いね。霊核を破壊して倒すのであれば、()()()()()()()で魔力を散らさないと駄目かもしれない」

 

 宣言後、魔法使いの癖に遠慮なく京之助の群れに突っ込んでくエヴァを見て、京之助とダ・ヴィンチは顔を引き攣らせた。

作戦も何もない、完全に上位存在としての無茶な戦い方である。

それでも京之助達の攻撃を上手くいなし、最低限の魔法の詠唱で戦う姿はかっこよくもあり、恐怖の対象でもあった。

 

「さて……どうするか、一寸法師作戦でいけるかな?」

「無理かなー……お腹から出てきた所をずどんか、お腹ごとずどんの違いだと思うよ」

「……そうみたいだ」

 

 本体の京之助は、何度も助けられた『一寸法師作戦』を進言するも、それも意味をなさなかった。

実際に分身の京之助が一人飛び込んでお腹に入るも、その瞬間に探知されたのかエヴァは自分のお腹に手を当てると、そのまま氷の槍を作り出し、お腹ごと京之助を貫く。

それを遠目で見ていた京之助は、そっと視線を外して見なかったことにした。

 

「どれぐらい倒せば魔力の底尽きそう?」

「んー……陣地作成もしてるみたいだし、陣地の破壊をしたとして……朝まで頑張れば何とかかな?」

「あー……なら、前から言っていた作戦かな?」

「そうなるね。本当、マスター君が斉天大聖で良かったよ。そうでなければ私は消える定めだった」

 

 今なお、遠くではエヴァの無双が続いており、本来であれば慌てる場面だっただろう。

しかし、前もってエヴァと戦うと分かっていれば作戦を立てる事は出来る。

その作戦を知っているが故に落ち着いていた。

 

 

 

 

 

………

……

 

 

 

 

 

「ハーハッハッハ!」

『いや、魔王かよ』

『実際に魔王だろ』

『頭ぶっ飛ばしても意識あるとか意味分かんねー』

 

 既に何人もの京之助が、魔王ことエヴァによって葬り去られ続けている。

頭を潰そうが、胸を潰そうが、何をしようが即座に復活するのだ。

更に言えば、近づいても合気道により上手くいなされて攻撃を与える隙さえ少ない。

魔法の使い方も、体の使い方も、京之助よりも断然上であった。

ギャグ描写さえなければ、エヴァはここまで強いんだなと、分身一同は思った。

 

「くっくっく……さて、あとどのぐらいで分身は尽きるかな?」

『うわー……完全に悪役だ』

『てか、格下に見られてるな。実際に格下だけど』

『くっ、本体がどうにかしてくるはず!』

「ふむ……そうだな。流石にこれ以上遊ぶのはまずいか」

『あっ……馬鹿!』

 

 そういうと、エヴァはにやにやと笑い、()()()()()()()()()()()()()()()を詠唱しだす。 

 

『リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!!』

『止めろ!』

『『変化!』』

『契約に従い、我に従え、氷の女王』

 

 再度、一撃必殺である広範囲魔法の『おわるせかい』の詠唱に分身は慌てて、阻止をしようと動き出す。

分身の一人は、地煞七十二変化(ちさつしちじゅうにへんげ)にて巨大化しエヴァの身長を越える大きさの拳を振るう。

 

『来たれーー』

『っ!!』

 

 その拳を余裕を持って、避けて詠唱を続けていくエヴァに、もう二人の京之助が動く。

一人は大きな風魔手裏剣と変化し、それをもう一人が投擲。

しかし、それも紙一重で避けられるも、エヴァを過ぎた後に変化を解いて挟み撃ちの形へと持って行き、二つの如意棒が拳を避けていたエヴァへと当たった。

 

『とこしえのやみ!』

『止まらない!?』

『あっ……終わった』

 

 頭を潰せば、詠唱も止まるだろうと思ったのだが、下顎を残し上全部を持って行ったのに詠唱は止まらない。

即座にエヴァの欠けた部分が元に戻り、エヴァはニヤっと笑い詠唱を完成させーー

 

『えいえんのひょーー』

『おろ』

『あれ?』

『……落ちたな』

 

 最後の一説をドヤ顔で完成させる直前で、エヴァが文字通りに()()()

 

「よっと」

『あっ……本体』

『あー……あの作戦が成功したのか』

『結局はギャグみたいな落ち方だったね』

 

 下へ下へと行き成り意識をなくして落ちていくエヴァを、何処からか現れた本体が回収していく。

なるべく、エヴァに刺激や衝撃を与えて()()()()()()()()()()()()()()

 

「不老不死は、確かに強いけど無敵ではない。上手く行ったね。マスター君」

「これで効かなかったら危なかったけどね」

「ぐー」

「薬の類が効くと聞いてたからね。問題はないとは思ってたよ」

 

 落ちたエヴァはというと、深い眠りに陥っていた。

と言うのも、京之助達が行った作戦は、斉天大聖が得意としたものであり、『眠り虫』を作り出して刺して眠らせると言うものである。

不老不死もものによるが、エヴァの場合は普通に薬の系統が効くものであり、倒すならこれしかないと前もって決めていた。

 

「霊核の場所は?」

「胸の中央……魔力も纏ってないし、今なら普通に壊すのが可能だよ」

「あいよ」

 

 地面にエヴァを寝かせると、霊核の場所をダ・ヴィンチが探り出して場所を言い当てる。

それを聞いて、京之助は一息だけと付くと、全力の力でそれを撃ち抜いた。

 

「ぐげっ……」

「ぐげって……」

「意識がない状態だからね」

 

 霊核を撃ち抜ければ、あさりとそれは壊れてエヴァは影が解けるかのように消えて行った。

それと同時に、夜が終わり朝がやって来る。

 

「クリアでいいんだよな?」

「そうだろうね。ほら、聖堂の扉が開いてる」

 

 朝日が差し込むと聖堂の方から鐘の音と共に扉が開く音がした。

それが、元の世界へと戻る為の場所であると京之助は直感的に分かる。

 

「無事にクリアで良かったよ」

「ほぼ、マスター君のお陰だけどね」

「いや、ダ・ヴィンチちゃんだって作戦を立てたり、GP回復を手伝ってくれたり」

「むー……もっと直接的な手伝いをしたかったかな」

「そこは、ダ・ヴィンチの出番じゃないしな」

 

 そんな事を言いつつも、ふらふらと歩き聖堂の扉へと近づいていく。

 

「まぁ……なんだ。これからもよろしく、ダ・ヴィンチちゃん」

「うん……そうだね。喜ばないと、よろしくね。マスター君」

 

 最後に扉を潜る直前で、二人は互いに握手を交わした後に、手を繋ぎなおして二人して扉を潜って行った。

 

 

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