心地のよいまどろみの中。優しく体を揺さぶられるのと同時に、柔らかな女の子の声が頭上に降りかかった。
「おっくん、起きて? 時間だよ」
「んー。あと五分……」
瞼が重い。気分も重い。全身が睡眠を求め、温かい毛布から出るのを拒んだ。
むううっ、と女の子が唸るのが聞こえた。
「もうっ、ダメだよ? いつもこうなんだから……でも、さすがに今日は、会社に行かないと。先週一日しか行ってないでしょ?」
耳に痛い話であった。
先週の僕は、体調不良(通称、起きるのめんどくさい病。つまりは健康体である)を理由に会社を休みまくった。
有給休暇? そんなものは、とっくに使いきっている。
加えて僕は、非正規雇用。いわゆるバイトだ。
なので、働く時間がイコールで収入になる。
お金が底を尽きてしまっているわけだ……。
ていうか、もう素寒貧なんだよね。タバコも買えない。仕事もしないでソシャゲの課金とか、パチンコに注ぎ込んじゃったしなぁ……。
このまま眠りにつき、心地の良い睡眠へ身を任せたいところだが、金がないのはたしかに困る。ものすごく困る。
僕はゆったりとした動作で、体を起こした。
「おはよう、お寝坊さん。本当、私がいてあげないとダメな人だよね~」
なんてことを、何故か嬉しそうに言った。
童顔なことも相まって、どことなく幼い笑みだった。美人というよりは、可愛いという言葉が似合う女の子である。アイドルのようなパッチリとした瞳に、透き通るように綺麗な肌。整った顔立ちに、ふわふわとした桃色のショートヘアはとてもキュートだ。だけどそんな可愛らしさとは裏腹に、その体のラインはとても艶やかである。グラマラスな体格で引っ込むところは引っ込み、出るところは出ている。
スーツとシャツをパンパンに押し上げる爆乳は、もはや迫力があった。顔を埋めるどころか、沈めることすら出来るたっぷりとした肉感。両腕でも足りないんじゃないかと思うデカさもそうだが、とりわけ長さが凄まじい。
僕の顔を覗き込むため、両腕を後ろでに組んで、前に屈んでいるのだが、縦胸のラインがベッドにまで届きそうな勢いである。よく巨乳がペットボトルを挟んだりするが、彼女が同じことをしたらペットボトルが見えなくなってしまうだろう。
「ふふふ。寝癖、すごいよ? ほら、服も早く着て。裸だよ?」
ボサボサの髪に触れながら、そんなことを言う。
――天道 明日香。
僕と同棲をしている、付き合って四年目を迎える恋人だ。
こういうことを言うのもなんだけど、自分にはもったいないくらいの優良物件である。
見た目の妖艶さ&可愛らしさだけではなく、しっかりものなのだ。料理も家事も全部出来て、多分、仕事も出来る。まだ二十五歳だから、社会人としては三年目だけど。僕と違って正社員で、毎日ちゃんと同じ時間に出社している。これはとてもすごいことだ。僕は一週間まともに出勤出来たら、上出来なくらいなのにね。
「んー……ダルい……」
「朝ごはん、出来ているからね。顔、ちゃんと洗うんだよ」
「うー……」
「あっ! なに横になっているの! ダメダメ、起きて! おーきーてー!」
ぎゅうううううっ!
ほっぺたを思いっきり引っ張られた。餅のようにびよーん、と伸びる。痛い。さすがの僕もびくっ! と体を震わせ、目を開けた。
「いたたっ! わかったわかった、起きるから!」
「本当、仕方のない人……私が毎日お世話してあげないと……」
なんてことを、ぼそりと言っていた。
相手は六個も年下の女の子なんだけどね。
僕はいつだって、彼女の世話になりっぱなしであった。
☆
リビングへ行くと、テーブルの上にはホカホカの朝食が用意されていた。白いご飯。味付け海苔。納豆。鮭。お味噌汁……日本らしい健康的なメニューに、僕のお腹はぐうっと鳴った。朝起きたらごはんがあるだなんて、幸せだねぇ。でもこれから出社って考えると、憂鬱になる……。
しかし明日香の言う通り、そろそろ行かないと、だ。僕は金銭面的にも、明日香に依存している。
そもそも一人暮らしの時は、支払うべきものを支払えない生活をしていた。ガスが止まったり、電気が止まったり、携帯が止まったり……毎月、なにかしらが止まっているのが当たり前だった。
だけど明日香と同居を始めてからは、支払いが滞ったことがない。家賃に生活費、食費と全てを支払ってくれるのだ。
え、僕はなにを払っているんだって? 僕が吸うタバコとか、僕が打つパチンコとか、僕がやっているゲームの課金とか……己の娯楽費担当ってやつだね。うん。
「いただきまーす」
両手を合わせて、朝食に手をつける。美味しいごはんを口にする度に、全身からエネルギーが湧くようだ。これなら頑張れそうだ。一時間くらい。
「お米、ほっぺについているよ」
「ん?」
「ほら、ここ」
僕の頬についていた一粒を、明日香は人差し指で取った。
「あーん♡」
そしてそのまま、指を僕の前へ突き出す。ぱくりと指をくわえて、米粒を舐めとった。
「やん♡ もう、朝から指を舐めるなんて♡」
「おっぱいも舐めてあげようか?」
なんていやらしい冗談を言うと、明日香は顔を赤くした。
「ダメ♡ そういうのは今夜、ベットの上♡」
「今夜かぁ」
「うん! だから……」
そこまで言うと、明日香の顔に影が差した。それまでは楽しそうだったのに、闇のオーラが見えるかのようだ。
「真っ直ぐ、帰って来るんだよ?」
視線と声音には、圧があった。僕はお米を食べながら、こくりと頷く。帰りは早い方だよ。残業なんてしないからね。八時間働くだけでも拷問なのに、それ以上だなんて考えられないよ。
「うん。わかった」
「……本当に?」
闇(病み)の視線が僕を貫く。さすがに、ぴたりと箸が止まった。
「や、やだなぁ。なにが言いたいの? そんなに念を押されたら、まるで僕が寄り道ばかりしている男のようじゃないか」
「じゃあ、おととい、甘い香りして帰ってきていたのはなに?」
通っているガールズバーの帰りだったからだ。いかがわしい店ではないんだけど、女の子とくっついて楽しくごはんを食べたりお酒を飲んだりするから、その香りがついたのだろう。
明日香に不満があるわけじゃない。当然、そんなものはない。見た目も性格も完璧。なによりも、めっっっちゃデカい爆乳だ。百点どころか一万点の女の子である。
まあ、けどね? 僕も男だから。少しくらい他の女の子と喋るとか、ちょっと成り行きで、こう、イチャイチャしたり、なんて。それくらいはあってもいいじゃないか、というか。仕方のないことだと思うんだよね。一人の女の子だけで、性欲全部満たすなんて、とてもじゃないが無理な話だ。
だけど、そんなことを明日香に言うわけにはいかない。
「そ、そうだったかなぁ。あっ、パチンコで、隣に座った人が、香水のきつい女の人だったかなー……なんて、ね! ね!」
「パチンコっていえば、この間貸した1万円返してもらってないよ?」
……飲まれたから、もうこの世にないなぁ。勝って返せると思ったんだけどね。
「それに、今朝ね。寝言で「瞳」って言っていたんだけど」
「……そう、なの?」
「誰? いつ、どこの、どういう関係の女?」
低い声で、問いかけられた。
ヤバいよ。突かれたら痛いところばっかりだよ。
正直に言うと、その子は今も会っているセックスフレンドの女の子だ。
彼氏がいるんだけど、ちょっと上手くいっていないらしくて。同窓会で再会したのをきっかけに……まぁ、その、ホテルに入ったりしたりして。それで今も、ダラダラとセックスだけする関係を続けているのだ。
こ、これはマズイのかなぁ。さすがに……。
でも、あれだよ、あれ! 本気の関係じゃないから。肉体関係だけ。相手だって、彼氏とまだ付き合っているわけだからね。成り行きだよ、成り行き!
僕は誤魔化すため、首を横に振った。
「き、気のせいじゃないかなぁ。瞳なんて、よくある名前だよ。昔のクラスメイトでいたかもね! 瞳ちゃん! 昔の夢って、よく見るよね!」
「この間の同窓会?」
クラスメイトという一つの単語で詰めようとしないで。怖いから。てか、頭の回転早すぎでしょ。
僕は急いで朝飯を食べて、手を合わせた。
「ごちそうさま! 美味しかったよ! やっぱり明日香は最高の女の子だよね! お嫁さん力高い!」
「誤魔化している……でも、お嫁さんだなんて♡ やん、やん♡」
手を頬にあて、いやんいやんする。なんとか誤魔化せたが、食器を水につけながら、冷や汗が止まらなかった。
そんな攻防(?)の後、僕達は連れ立って玄関へ。ドアに手をかけようとすると、くいくいっ、と袖を引っ張られる。そこには顔を真っ赤にして、上目遣いする明日香がいた。
「なに?」
「キス……」
「いってきますの?」
「うん」
明日香はとても甘えん坊だ。
両肩を抱いて、ほっぺたに柔らかく口を当てた。
「……むうっ」
だけど、明日香は不満げに頬を膨らませている。
「口じゃないといや?」
「深いのじゃないといや!」
「え? おわっ!?」
こちらへ勢いよく飛びついてきて、唇を重ね合わせてきた。舌を口内に入れられて、中をかき回される。
「んっ、くちゅ、くちゅ♡ はっ、んんっ♡」
明日香は甘い息を漏らしながら、僕と唾液を絡ませ、いやらしくディープキスをかわす。舌はベロベロと舌と口内を舐め回し、明日香の唾液が蜜のように溢れてきた。押しつけられたグラマラスな体は柔らかく、温かい。両手をスカートの下へと突っ込み、パンツ越しにお尻を揉んだ。大きく膨らんだ二つの山は、強く掴むと僕の手を吸い込むように、深く沈んでいく。手形が出来ると、僕の指を包み込むように尻肉がたっぷりと包み、押し返す弾力が跳ね返ってきた。エッチなお尻である。
「んうっ♡」
唇を離す。つうっ、と唾液の細い糸が伸びた。明日香はウインクして、小首を傾げた。
「ごちそうさま♡ じゃあ、行こっか」
「む、無理だって」
「え?」
「ほら、こんなになっちゃったから」
明日香が視線を下げる。僕のペニスは勃起した、ズボンを大きく押し返し、テントを作り上げていた。
「おっくん……♡ もう、元気なんだから」
「明日香、ちょっとだけでいいからさ」
爆乳な体を抱きしめる。ぎゅっとすると、明日香のスーツ越しに感じる、爆乳がどデカい低反発クッションの如く、体と体の間でむぎゅううっ♡ と弾力性をもって形を変えた。
「えー? 遅刻しちゃうよ?」
「ちょっとくらい、いいでしょ?」
明日香が僕の背中越しに、腕時計を確認する。
「もうっ、ちょっとだけね♡ 手間がかかるんだから♡」
屈んで、僕のズボンに両手を伸ばされた。すうっ、とズボンとパンツを手際良く降ろすと、ぶるんっ! と勃起したペニスが、打ち上げられた魚のように元気よく現れて、明日香の可愛らしいほっぺたにぺちんっ! と当たった。驚いた明日香が、片目をつむって、びくりと体を震わせる。
「きゃ♡ ふふふ、やんちゃなおチンポ♡」
ぺろり、と舌を伸ばしてペニスを舐められる。しっとりとした舌の感触が、裏側を下から上へとねっとりと這い上がる。可愛らしい顔で見上げられながら、ぺちゃ、ぺちゃぺちゃ♡ といやらしく唾液を絡ませ、何度も舐め回された。
「うっ、ああっ、明日香……」
「口の中、いれちゃうね……♡」
長く大きな勃起ペニスを、明日香が飲み込むように口の中へと入れる。そして口をすぼめ、じゅぼ、じゅぼ♡ と奥へ奥へ吸い込みながら、顔を動かした。吸う勢いも、動かす勢いも強く、カリ首がちらっと見えるまで大きく引きながらバキュームフェラをしている。
「ん、んうっ♡ くちゅ、じゅぼっ、じゅぼ♡」
強い吸引力と動きに、ペニスが刺激されて、僕は息を乱した。フェラチオの動きに合わせて、スーツに包まれた爆乳がゆっさ、ゆっさ♡ と重量感たっぷりに揺れている。屈んで、重力に引かれ、だらしなく長く伸びるデカ乳は、皺ひとつないくらいパンパンのシャツを、はち切るかのような肉感を主張していた。
「パイズリ、して……」
「なぁに?♡ おっぱい好きなの?♡」
「うん」
「もう、しょうがないなぁ♡」
明日香はスーツとシャツの前ボタンを外し、肘の辺りまで服をはだけさせた。現れるのは、でっかいピンク色のブラジャー。二つの円は、巨大な丸を描き、爆乳を力強く支えていた。明日香は後ろのホックを外し、おっぱいを開放する。
瞬間、ぶるんっ、ぶるんっ♡ と重々しく、凄まじい勢いと共に揺れながら、大きく長い二つの膨らみがその全容を現した。美しい白いモチモチとした肌。パンパンに弾けるように実ったおっぱい。明日香は両腕を伸ばして、膨らみを抱きしめた。細い腕をモッチリと、包み込むようにおっぱいが形を変え、重たそうにしながら持ち上げる。
むにゅううう♡ と、勃起したペニスを谷間に入れ、爆乳に包み込まれた。温かい、たっぷりとした肉感の膨らみ。モチモチとした弾力があるのに、とろけるようにしっとりと柔らかい。明日香は両腕と体を動かし、パイズリを始めた。ズリュ、ズリュ♡ と上下に動かし、ペニスで形を変えながら、柔らかな爆乳に挟まれる。
「んっ、んっ♡ きもちいい?」
「っ、すごい、いいよ……」
「ふふふ、腰、ビクビク動いているよ♡」
「だ、だって」
「もっと気持ち良く出来るからね……♡」
そう言って、明日香はパイズリしながらペニスの先端をフェラチオした。柔らかなおっぱいの感触と、艶めかしい口と舌の感触に、思わず腰を振った。
「明日香……!」
「んっ、んうっ、んううっ♡」
さらなる快楽を求めて、爆乳と口をマンコにするかのように、カクカクと腰をだらしなく振った。オス丸出しの動きを、エロい爆乳はたゆんたゆんに柔らかく形を変え、跳ね返し、弾むようにいやらしく躍動する。バイン♡ バイン♡ バイン♡ と腰振りでおっぱいが揺れるたびに、大きくツンと勃起した乳首も揺れた。溶けるような快楽と、エロティックな光景に興奮したペニスは、凄まじい勢いで射精感を高める。
「はぁ、あぁ、もう、出そう……!」
「いいよ♡ このまま、出して♡」
「っ、ああぁ!」
大きな、大きな快楽の奔流が脳内を駆け巡る。パンッッッッ♡ と、大きな一突きと共に、爆乳に包まれながら、明日香の口の中へと射精した。
「んっ、んんんっ……♡」
「飲んでるとこ、見せて」
「っ、ぱぁ……♡」
明日香は口を開ける。ぬちゃあああ♡ と口の中には僕の精子がたっぷりと入っていた。そして口を閉じたあと、それをごくん♡ と飲み込む。可愛らしい童顔は赤く染まり、瞳は淫靡に潤んでいた。だけど明日香は、悪戯っぽい笑みを浮かべて告げた。
「ふふふ♡ 続きは今夜、ね」
「えっ……そんな」
「ダーメ♡ が・ま・ん♡」
おあずけをされるのだ。まあ今からセックスしたら、遅刻確定なるからだろう。
……と、まあ、こんな感じで。
僕を世話してくれる爆乳美女との、甘々な一日が始まる。