吉岡 治が良い男かと問われると、それは違うだろうと、乾 亜美子は断言出来る。むしろロクでもない男の類だと、正しく認識出来ているのだ。付き合うのもそうだが、結婚なんてもってのほか。ああいうのは女を不幸にするタイプだ。恋愛どころか、金にもだらしがないなんて、ひどすぎる。彼女がいるのにほいほい女について行ったり、あさったりするほどの放蕩癖もあるのだから、思いやりや優しさがあるとも到底思えない。
それなのに何故、セフレなんて関係になったのか、と問われると……だからこそ、セフレに彼を選んだのだと、乾 亜美子は考えている。
肉体関係だけの遊び相手には、だらしない男ぐらいがちょうどいいのだ。
セフレならば束縛も、気を使い合うことも必要ない。まさに快楽を貪り合うだけの、ドライな関係。そう思っていた。
だけど、ふとした拍子に吉岡 治との逢瀬を考えてしまうことがある。彼とのセックスは、ただの肉体関係だけのはずなのに、とても魅力的で、気持ち良くて……。
なんてことまで考えて、首をブンブン! と振り、己を戒めた。
(くっ、なんだって、私があんな奴を……!)
しかし冷静に考えると、そこまで悪い奴じゃないような気もしてきた。
勤務態度は明らかに悪いが、物覚えが悪いわけではなく、コミュニケーションもとれる……。
見た目だって悪くない。金にだらしないと言っても、全くの無収入というわけでもない。
それに履歴書を見る限り、根っからの堕落者というわけでもない気がした。むしろ、出身の大学や会社からして、ポテンシャルは高いように思える。ああ見えて意外にも頭が良いというか、勉強は出来ていたようなのだ。
(そうよ。あいつはきっと、やれば出来る奴なのよ。だから、私が気にし始めるのは、当然のことで……)
なんて言い訳じみた思考になり始めて、ドツボにハマっていくのであった。
☆
今日は亜美子さんが奢ってくれるらしいので、仕事終わりに合流して、お店へ向かうことになっている。元から仕事量が少ない日とわかっていて、従業員の何人かは、定時より早めの退社をしているほどであった。亜美子さんもその内の一人だ。僕達は普段より一時間以上早くに仕事を終え、亜美子さんの車に乗せてもらう。
明日香には会社の友達とごはんを食べにいく、とだけ言ってある。きっとバレてはいないはずだ。大丈夫、大丈夫。
だけど到着したのは、住宅街にある低層マンションであった。
亜美子さんは顔を赤くして「私の部屋よ……時間、あるでしょ?」と呟いた。僕達はあまり会話せず、三階の部屋へと入っていく。
イメージ通りというか。亜美子さんらしい、綺麗で物の少ない部屋であった。
「ごはん、食べていくでしょ? 私が用意するから――」
「うん。いただきます」
玄関にあがるなり、体を抱きしめ、唇を強引に奪ってやった。
「んっ♡ くちゅ、くちゅう♡ もうっ、こんな、いきなり……♡ んっ、ああっ♡」
当然、食べるのは亜美子さんである。
☆
お風呂場でシャワーを浴びながら、僕達はイチャイチャとし合った。正面から抱き合い、亜美子さんの大きなお尻を撫で回す。
「ふふふ、アンタ、お尻も好きよね」
「大きくてやみつき」
「あら、ここも大きくてすごいわよ♡」
僕のペニスを手で撫でながら、亜美子さんが言う。そして腰を落とし、ペニスの裏側を舌でなぞった。
「ジュルジュルジュル♡」
口の中に入れて、いやらしい音を吸い込み、上下する。動きに合わせて爆乳がたゆんたゆんに揺れる。ペニスが唾液と舌が絡み合い、奥へ奥へ吸い込まれる吸引力に、腰が抜けそうになった。
「じゅぼ♡ じゅぼぼぼ♡ ジュルルルっ♡」
強いバキュームフェラをした後、亜美子さんは両腕で爆乳を持ち上げて、むぎゅ♡ とペニスを挟み込んだ。たっぷりとした肉感でペニスが見えなくなり、谷間がいやらしく変形する。肌色の海にペニスが溺れ、亜美子さんは体を上下させた。スリスリスリ♡ と滑らかな感触が全体を柔らかく、溶け込むように刺激していく。
「っ、ああぁ」
「アンタのきもちよさそうな顔、もっと見せなさいよ。ほら♡」
たぱんっ♡ たぱんっ♡ たぱんっ♡
パイズリが激しさを増していく。
重量感たっぷりの膨らみが、股の上で何度も何度も弾んで、変形して、ペニスに絡みつく。いやらしい二つの膨らみの中へ、亜美子さんは口を入れて、さらにフェラチオを始めた。
くちゅう♡ ちゅ♡ ぐちゅ♡
「亜美子さん、そのデカおっぱいのサイズ、教えて」
「んっ、なんでよ」
「いいから」
「じゃあ、愛しているって言って」
「ええ?」
「言わないなら、教えてあげないわ」
僕はパイズリをする亜美子さんへ向けて、愛の言葉を口にした。
「愛している」
「ふふふ、いけない奴。彼女いるのに」
「あ、亜美子さんが言わせたんだけど……? それより、約束」
「116センチ、Mカップよ♡」
むぎゅうううっ♡ とおっぱいを持ち上げられる。
瞬間、ペニスが大きく脈打ち、ドピュっ、どぴゅゆゆううう♡ と射精する。
亜美子さんが素早く口に含み、一滴もこぼさず、全て嚥下した。そうしてうっとりと顔を赤くした後、ぷはっ、と口開けた。
「ねぇ、まだ硬いから、このまま……♡」
立ちバックの体勢で、亜美子さんが大きなお尻をこちらへ向けてくる。お尻を撫でながら、ペニスがあてがう。マンコの入口付近を先端でキスしながら、けれど中には入れない。
「やだ、もう、なに焦らしているのよ♡」
「どうしようかなって」
「っ♡ 中におチンポ、入れてちょうだい♡ ガチガチのおチンポ、ほしいのよ♡」
ズプププププっ♡
淫靡な感触と共に、僕達は一つになる。
亜美子さんは両腕を上げ、爆乳をムチムチ♡ と壁に押しつけ、打ちつけられたパン粉みたいに、おっぱいを変形させていた。
「ああっ♡ きたっ♡」
パン♡ パン♡ パン♡
爆乳を壁に押しつけながら、ペニスをマンコに打ちつける。お尻の肉が激しく波打つ。挑発するような、エロティックな光景だ。僕はお尻を両手で掴み、やがて大きく振り上げて、パチンっ♡ パチンっ♡ と叩いた。
「あああんっ♡ ふぁっ、ぁぁあああ♡ すごぉいっ♡ ぁぁあああ♡」
ビクンっ♡ ビクッ♡ ブルルルっ♡
亜美子さんがケツを叩かれるたびに、全身を痙攣させる。普段しっかりとしたクールな女性が、今だけはどエロなメスへと変わり果てている。
「もっとぉ、激しく突いて♡ めちゃくちゃに叩いてぇ♡ 今だけは、私はあなただけのものだからぁ♡」
「っ、亜美子!」
より強く叩き、立バックの角度でペニスを突き上げる。お風呂場に、肌と肌がぶつかり合うエロい音が響き合う。僕達の頭の中は、もうセックスのことだけが木霊していた。
「ぁぁぁあああ♡ すごっ、すご、しゅごっ、あっ、ダメ、だ、ダメ、わたし、先に、っ、ひっ、あっ、いぐっ、いぐのぉ」
「いいよ、見せて、亜美子のイクとこ」
だらしなく喘ぎ乱れる亜美子は、もう我を失い、快楽を貪るだけの獣であった。
「ぁっ、ああああ♡ あ゛あ゛あ゛あ゛♡ イグぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♡」
ぶしゅうううううっ♡ と、潮を吹きながら、ビクビク♡ と体を痙攣させる。目はハート目になり、顔は真っ赤で、舌をだらんとたらし、淫らでだらしない顔つきになっている。
亜美子を立正常位の形にして、再び挿入する。
ぐちゅ♡ ヌチュ♡ ズボッ♡
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛♡ おさむぅ、突いてぇ♡ 奥、つきあげながら、なかだしぃ♡ せぇしおマンコにぶちまけてぇ♡」
「亜美子、亜美子!」
亜美子とディープキスを交わす。くちゅう♡ クチュ♡ べっとりとした舌と舌を素早く交わし、吸い込み合う。
くちゅ♡ と雑に離しあい、再び中を突き上げる。亜美子は背中を大きく仰け反らせ、爆乳を突き上げるかのように、僕の眼前でぷるんっ♡ ぷるんっ♡ と上下に弾ませた。腰をふるたびに連動して震えるおっぱい。踊るように動く乳首を口で掴み、こちらも仰け反らせて引っ張った。
「お゛お゛っ♡ オ゛オ゛オ゛っ♡ お゛お゛お゛お゛お゛お゛♡」
「う゛っ、あ゛あ゛っ、ぉ、あ゛あ゛あ゛!」
絶頂に狂った亜美子が、下品な喘ぎ声を上げる。僕もとろけるようなマンコと、あまりのエロさに、声が上がった。
「中、出すよ、このままっ!」
「きてぇ、きてきてきて、全部だしてぇ♡」
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛」
「イグぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♡♡♡」
ドクンっ♡ ドクンっ♡
大きく打ちつけたペニスと共に、中で射精する。精液を注ぎ込む。何度も脈打って、奥へ奥へ、何度も精子を出す。
「はぁ、はあ♡ ねぇ、全然、足りないわよ……♡」
「今日、すごいね、亜美子」
「だって私、このデカおチンポのせいで……♡」
くちゅ、くちゅう♡ セフレであるはずの僕達は、深いキスを再びかわした。
☆
ギシっ♡ ギシッっ♡ ギシっ♡
ベッドが激しく軋む音が、部屋中に響き渡る。
「あ゛あ゛あ゛♡ ふぁっ、あ゛あ゛あ゛♡ とまんないっ、アンタのおチンポ、好き♡ 大好き♡ もう離れられない♡ 子宮が求めてるのぅ♡」
寝バックの体勢で突き上げると、亜美子がもう乱れ果ててしまう。僕達は体を熱くしながら、何度も何度も愛し合う。
「亜美子、ぁぁ、んんん! すごいっ、とろけそうだ……!」
「はっ、んはぁ♡」
ぐちゅ♡ ヌチャ♡ ずぷぅ♡ ぬぷぷっ♡ たんっ♡ たんっ♡ たんっ♡
「私も、うごくっ、からぁ」
僕達はベッドから、硬い床へと転がり落ちる。亜美子に押し倒され、騎乗位で腰を振り始めた。最初から激しい動きで、爆乳がぶるんっ♡ ぶるんっ♡ と重々しく揺れる。
「んああああっ♡ かたぁい♡ ねぇ、おっぱい、揉んで♡」
どっしりとした爆乳を両手ですくい上げるように揉む。亜美子は僕の両腕を掴み、おっぱいへたぐり寄せた。
「もうっ、乱暴にして!」
両手で爆乳をぎゅうううううっ♡ と掴み、口で乳首を吸い込み、引っ張る。柔らかな爆乳はチーズみたいに長く伸び、亜美子は腰をくねらせて感じた。
「オ゛オ゛オ゛オ゛♡ オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛♡」
だらしない腰使いをしながら、だらしないオホ声を上げる。僕達はセックスに夢中になった。
「イグぅぅぅぅぅぅぅ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡」
亜美子の貪るような騎乗位のまま、果てた。ビクン、ビクン、と僕は打ち上げられた魚みたいに腰を痙攣させながら、射精する。入りきらず、中から大量の精子が溢れだしていた。
亜美子の体を持ち上げ、正常位にする。のしかかるような体勢にして、ペニスをグリグリ♡ と乱暴に入れた。
「んあっ♡ んっ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡」
ぐちゅ♡ ぐちょ♡ ズププ♡ ズポっ♡ ヌチュ♡
「ダメぇ♡♡♡ これ以上、もうっ、こわれちゃう♡」
亜美子の両腕をクロスさせて、爆乳を強調させ、大きく弾ませる。激しい腰振りと共に、精液にまみれたマンコの中を突き上げる。もはや気持ち良すぎて、ずっと絶頂しているかのような快楽だ。再び射精感が高まる。
「亜美子、亜美子、亜美子! 中に、出したい」
「私、もう、中に出されることばっかり、考えてるっ♡ ほしくてしょうがない♡ 狂っているのぅ♡」
「イク、また、イクよ!」
「こわれるぅ♡ イグぅ♡ ん゛ん゛ン゛♡」
「あぁ、ああああ!」
「キス、キスしながら、なかだしに、してぇ♡」
唇と唇を重ね合い、ディープキスをしながら、腰を振る。僕達は舌を絡ませ合いながら、何度目かわからない絶頂を迎えた。とろとろなマンコの中への中出しは、何度しても全身を痺れるさすような快楽と支配感を満たしてくれる。
「あ゛あ゛あ゛♡ もう、おかしく、なりそうぅ……♡」
僕達は床の上で、ぐったりとした。抱き合いながら、セックスの余韻に甘く浸る。
☆
あまりにも、夢中になりすぎた……。
というか……亜美子と、こんなに相性がよくて、深い間柄になるなんて。
けど、僕には明日香がいるわけで。とっても大切で、お世話までしてくれる、素敵な彼女がいるのだ。だからこれはつまり、浮気ということになる(※とっくに)。んー……まぁ、でも、なんとかなるよね。深く考えるのはやめよう。
なんて、いつも通りのお気楽思考回路をしていた時である。
長く電話が鳴っていたので、僕は裸のまま、訝し気に手をとった。画面には知らない番号が出ている。
「どうしたのよ……?」
亜美子が問いかけてくるも、僕は首を傾げる。画面を操作して、通話に応答した。聞いたこともない、男性の声。慇懃と口調と、声で何者かを告げる。そしてその後に語られた内容は、僕を激しく動揺させた。頭の中が、真っ白になる。今までのお気楽思考なんて、全てぶち壊すかのような、衝撃だった。
明日香が、職場で倒れたのである。