小鳥と会った経緯は原作通りなのでそれを踏まえた上でお読み下さい。
小鳥のいる森の結界に来てから数日後――。
瑚太朗はため息をつきながら、結界の形代を跨いで中へと入った。小鳥が作ったものではないだろう、形が歪だ。おそらくは篝が小鳥から作り方を教わって作ったものかもしれない。
(どうしたものか……)
小鳥の役割は理解した。結界は篝にとって有難いものだし、むしろ助かる。だが。
こんな危険な任務に子供を巻き込んでしまうとは。
いくら結界の中とはいえ、ガーディアンが哨戒する森の中だ。いつ危険な目にあうか。子供とはいえ殺される可能性だってある。
小鳥とはいずれ決別しなければならないだろう。
篝に会うために来たが、小鳥の現状も確認する目的もあった。
「……あ」
瑚太朗の姿を見た小鳥は、ホッとしたかのような顔をして近づいてきた。
「篝は?」
「……あそこ。木の虚の中」
小鳥が指差したのは大樹の朽ちかけた虚。その中にいるらしい。
開口一番に篝の名前を出したせいか、小鳥の顔が一気に不機嫌になった。
「……篝に会いに来たの?」
「そうだが、おまえの様子も見に来たんだ。まさかずっとこの結界の中にいるのか?」
「うん」
「食事は?」
「ちびもすに運んできてもらってる。家にある保存食とか」
「家に戻れ」
「…や」
「や、じゃなくてだな。こんな危険な場所にいつまでもいていいわけないだろ。ついさっきも森の中で魔物と争った形跡を見つけた。ここはガーディアンとガイアの交戦場所なんだ。この結界だっていつまでもつか」
「篝はいいの?」
……またか。
この言い争いも何度繰り返したか。
篝は人間ではないから、と言ったところで小鳥は納得しないだろう。この子供は自分を子供扱いする瑚太朗のことを良く思っていない。
「俺が篝をガードしてる」
「じゃあ私も」
「おまえとは契約していない。ここには成り行きでいるだけだ。おまえまで面倒見るつもりはない。だからドルイドの役目とかそんなのはだな」
「篝とセックスしたから?」
「――ッ??!!」
小鳥の口からおよそ出るとは思えないとんでもない単語に、思わず後じさった。
意味がわかって言っているのか。小鳥の表情は淡々としたもので落ち着いている。
というか。
それを知っているということは……。
「……篝が言ったのか」
あの女――!
子供になんてことを口走ったんだ。
あらかじめ口止めしておくんだった。いや、もう手遅れか。小鳥と会った時点でこうなることは予想するべきだった。
「さっき聞いた」
「…………。それで?」
「それで、…って、なに?」
「それ聞いてどう思ったんだ」
「どうって……別に。昔にもそんなことよくあったし」
「よく……あった?」
「鍵を従わせるためとか、鍵に子供を作って大人しくさせるためとか、いろいろ手段はあったけど、むしろ鍵のほうが人間をコントロールするためにそういうことしたみたいだし」
「な……?」
鍵が人間を……従わせるため?
じゃあ篝のあの行為の意味も……。
(……違う)
信じない。
確かに篝に「愛してる」と、いくら言っても通じなかったが。
そんな目的で抱かれただなんて思いたくない。いやそんなこと信じない。
「そりゃ、私じゃセックスの相手なんて無理だけど……」
「あたりまえだ。年齢差を考えろ。……いや、そういう問題じゃなくてだな。別に篝とはそればかりの関係じゃない。俺自身の目的もあるんだよ」
「目的?」
「それはおまえには関係ない。……それで、篝はあの虚の中にいるんだな?」
「…うん」
「ちょっと覗いてみる。おまえはもう家に帰れ。この結界はこのままでいいから」
「篝と、するの?」
「…………。おまえな。もう少し小学生児童らしい発言をしろ。人前でそんなはしたないことを言うな」
「あんたしか、いないもん」
「俺ならいいのかよ」
「…………。篝ね、お腹をずっとさすってる。瑚太朗に会いたいって言ってた」
「……俺に?」
一瞬、顔がほころびかけた。
こんなことで嬉しくなる自分が情けない。
「もう一度セックスしたいんだって」
「……それ、篝が言ったのか」
「じゃあ、私、お邪魔みたいだから帰るね。また来るけど。はい、これ。鍵のリボンを抑制する薬。もし攻撃されそうになったらこれを飲ませてあげて。酔ったみたいになるから」
「……大丈夫なのかよ、これ?」
「リボンでがんじがらめに縛ったりしなければ大丈夫」
「そんなことするかっ!」
どうだか、と言って小鳥は素早く走っていった。
もう見えない。どうやら本当に帰ったらしい。
(……小鳥に知られた)
だが、これは。
あまりにも気がききすぎている。
あいつ本当に小学生か。男女関係だぞ。まだそういうこともよく知らないくせに。
それとも……。
ドルイドが与える知識。それが小鳥をこうも淡泊にさせたのか。
ふう、とため息をついた。
(俺も人のことが言えないか……)
小鳥に知られてかえってよかったとすら思っている。
利用するつもりでいる。――篝を守るために。
だから遠ざけたいと思ったのに。……もう手遅れだ。知られてしまった以上、巻き込むしかない。
そもそも。
(篝のやつが、小鳥に話したりなんかしたから)
みっちりとそこを言い含めないと。
唇をキュッと結んで虚の中へと顔を覗き込んだ。
「篝、いるか?」
見ると。
篝はわりと広い虚の中に膝を抱えて座り込んでいた。
「お、おい」
手を伸ばすと、篝はその手を掴んで嬉しそうな顔で微笑んだ。
――ドキッ……
あまりに眩しいその笑顔に思わず胸が高鳴った。
「瑚太朗」
「どうした、腹でも痛むのか?」
見ると、篝は片方の手で腹部を抑えている。
下腹部のようだ。痛むのだろうか。
「いいえ。申し訳ありません、瑚太朗」
「何を謝るんだ?」
「瑚太朗の精子が届きませんでした」
「は……い?」
「受精できなかったんです。なので、申し訳ありませんが、もう一度お願いします」
「も、もう一度?」
「やはり、あの時途中でやめるべきではなかったんですね。攻撃するような真似をしてしまってすみませんでした」
「い、いや、あの……それはもういいけど……もう一度って言ったか、いま?」
「はい。そうですが、なにか」
篝の顔は。
何の照れも恥じらいもなく、ありのままのいつもの無表情のままだ。
少なくとも、求愛してるようには見えない。
事務的とすらいえる。――篝にとって。
瑚太朗の子種を得られればそれでいいのかもしれない。
(…………)
心が張りつめたように凍えた。
だが、あえてそれを顔に出さなかった。我ながらよく耐えているほうだと思う。
とりあえずここから出そう、と篝の手を引っ張り、胸の中へと抱き寄せた。
篝の手が、瑚太朗の心臓のあたりを探るように触れていた。
「鼓動がどんどん早くなっていますね」
「篝を抱いてるからな」
「あたたかい……」
「篝。もう一度抱かれたいなら、俺に言うべきことがあるんじゃないか」
「言うべきこと?」
どう言おう。
そもそも篝に恋愛感情なんてあるのかどうか。……ないな。今までの態度からして。
ならば教えてやる。
人間を恋に落としたらどうなるか、それをわからせてやる。
「俺を好きだと言ってくれ」
「好きですよ」
「そうじゃなくて。俺を一人の男として好きだと言ってくれ」
「瑚太朗のことは好きです。子供を作ってもいいと思うくらいには」
「……ほんと?」
それが本心ならどれほど嬉しいか。
篝は本当のことしか言わない。
ならばこれは本当のことだ。本心で好きだと言っている。
一気に心が幸福で満たされた。
「瑚太朗の遺伝子を解析してみたのですが、興味深い事実が見つかりました。あなたの持つ生命力ともいうべきゲノム構造の二重螺旋の中に特殊な…」
「違う違う違う!!」
篝の言葉を途中で遮り、無理やり口づけた。
誰がそんな研究者的な好意など欲しがるか。
こういうのが篝なのだとわかってはいるが、それに惹かれているのもあるにはあるが、そうじゃない。
この少女の姿をした魔物に、どう言えばわかってもらえるんだ。わかるまで根気よくねばるしかないのか。
「ん、んぅ……」
「篝、小鳥に俺たちのことを話しただろ」
「話し…ましたが?」
「どこまで言ったんだ」
「瑚太朗が4回射精したと言いました」
その通りだが。
なにもそこまで言う必要があるか?
「あんな子供になんてこと言うんだ」
「小鳥が子供であることに何か問題でもあるのですか」
「大ありだ。……あのな、こういうことは隠しておくものなの。性の営みってのはもっとデリケートな問題で」
「よくわかりません。子孫繁栄のどこが隠すべきことなのですか」
「ただの子孫繁栄だと思ってるのか?」
「そうじゃないのですか?」
「少なくともそればかりじゃないと俺は思っている。……それを篝にもわかってもらいたいんだ」
篝の瞳を覗き込む。
深い紫蒼の瞳の奥は、吸い込まれそうなほどに透明で、覗き込む自分の顔しか映らない。
何を思うか何を宿しているか、さっぱりわからないが、それでもこの瞳の奥に語りかけるしかなかった。
「篝にはよく……わかりません」
「わかるまでやるさ。俺の想いが伝わるまで」
「どちらにしろ、瑚太朗の精子は必要なので、篝は構いません」
「…………。その言葉を後悔することになってもしらねえぞ」
「瑚太朗。そんな凄んでも篝を脅したことになりませんよ。精巣にちゃんと余裕がありますか。足りなければ意味がありません」
「安心しろ、4回で済ませるつもりはない。……ところでな、場所を変えるぞ。俺の家は知ってるよな」
「知ってますが……瑚太朗の家に行くのですか?」
「いまいる仮住まいのホテルでもいいが、俺の家を知ってるのならそっちのほうが抵抗ないだろ」
「ここでは駄目なのですか?」
「篝。俺の痕跡を消すな。この森のアウロラの源泉が、おまえの力を活性化させているが、それを使って性交の痕を消すんじゃない。森から離れればそんなこともできないだろ」
「できなくはありませんが、……してはいけないのですか」
「不愉快だ。俺は人間なんだ、そんなことをされたくない。言ってる意味がわかるか?」
「…………」
篝は考えこむような仕草をしたが。
やがて、瑚太朗に背伸びするように頬へ軽く唇を寄せた。
「……篝」
「すみませんでした。瑚太朗の気持ちを考えませんでした。不愉快にさせてしまってごめんなさい」
「い、いや、わかればいいんだ」
「瑚太朗の家に行きましょう。前に行ったときは、誰もいない状態でしたが、家自体は傷んでいる様子はありませんでした」
「定期的に清掃させてるみたいだな。……まあ、それはいい。俺も帰るのは久しぶりだし、鍵もまだ持っている。本当に俺の家でいいんだな?」
「ここでは自然と力を使ってしまいますので」
「じゃあ、……おいで。連れてってやるよ」
篝の手を引き寄せる。
肩を抱いて頭をくしゃりと撫でつけると、篝はやっとほころんだように微笑んだ。
――ガチャ……
鍵が開いた。よかった、まだこの鍵は使えそうだ。
両親がいない家を篝の手を引いて入ると、多少空気が篭っているが荒んだ様子はなかった。
ここは4年前に出ていったときのままだった。
「篝?」
キョロキョロと辺りを見回している篝を見ると、何かを探しているかのような様子だった。
「どうした?」
「魔物の匂いが残っています。僅かですが」
「なに…?」
気配を集中させる。
だが嗅覚を鋭敏にさせても感じない。篝にしかわからないのか。
「敵意は感じられません。おそらくは索敵型でしょう」
「わかるのか?」
「役目を終えるとそのまま消滅したようです。瑚太朗の私物を探っていたような動きです。何も発見できないようでしたが」
「……何が目的だ?」
「おそらくは、あなたの遺伝子提供者だと思います。瑚太朗の痕跡がないかを確認したのでしょう」
(俺の親……?)
いまもマーテル協会で働いているはずだ。家に帰れないほど研究に没頭している。それはガイアに潜入したときに探りを入れて知っていた。
凝りもせず俺の行方を気にしているのか。
万が一、帰宅したのかどうかを、魔物で探らせるほどに。
(……ここはマズいだろうか)
篝と性交すればいろいろ証拠が残る。……だが、別にバレても構わないだろう。女といちゃついてるくらいにしか思うまい。
そんな息子にむしろ呆れて、そのまま忘れてしまってくれたほうがいい。
篝を横抱きにして2階への階段をあがった。
「歩けますよ」
「抱いていくから掴まってろ」
「どうしたのですか」
「どうせ監視カメラでも仕掛けてるんだろう。うちの親はそういうところ抜かりないからな」
「仕掛けていると、どうなるのですか」
「俺たちの情事を見せつけてやるのさ」
「見せつける?」
「篝、認識攪乱をこの家にいる間は解除してくれ。大丈夫、カーテンは閉めてるし、家の周りは結界で覆っているから誰にも気づかれない」
「…でも」
「ここは安全だ。おそらくは森の中よりもな。それに俺がいる。安心してくれ」
篝は戸惑いを表情に浮かべたが、やがて力を落とすかのように瑚太朗の胸に頭を預けた。
これで――。
篝が見えるようになったはずだ。
いつ隠しカメラの映像を見るのかは知らないが、俺の女だということを見せてやる。
篝を自室のベッドに下ろし、服を少しずつ脱がせながらキスをした。縋りつくように腕を伸ばしてくる篝に微笑みながら、その腕を背中へと回らせてやった。
うなじ、首筋、耳朶をくすぐるように唇で愛撫していく。
篝は抵抗せずに服を脱がされるまま従っていた。……最初に抱いたときは勝手に脱がすなと怒鳴ったくせに。
「……なあ、篝」
あとでまた怒られたくはないのであらかじめ言っておく。
「なんですか」
「中に出していいんだよな?」
「あたりまえです。なんのためにすると思っているんですか」
「なんのためだよ」
「子供を作るために決まっているでしょう」
「ところが人間はそのためだけにセックスするわけでもないんだな」
「そうなのですか?」
「快楽のためと、……もうひとつ理由がある」
「それは?」
「篝が自分で答えを見つけないと意味のないものだ」
「…………。…………。教えてください」
「ダメ。自分で答えを見つけるんだ」
「卑怯です、瑚太朗」
「別に意地悪で言っているわけじゃないよ。それを知って欲しいから今から篝を抱くんだ」
「抱かれれば、わかるのですか?」
「篝に俺の想いが伝わればね」
「……わかりました」
「わかってくれた?」
「瑚太朗が監視カメラ越しでの羞恥プレイが好きな変態だということが」
「そっちかい!」
確かに見せつけてやるとは言ったけど!
(くそっ、カメラはどこだ……っ)
部屋にあるだろうカメラの死角がありそうな場所を探してみる。だがこうも暗いと強化でもしないと……。
すると。
パシッ、パシッ――、と何かが割れるような小さな音が壁や天井から聞こえた。
篝を見下ろすと、鋭利なリボンの切れ端が垂れた状態で、プイっと顔を背けて不機嫌そうに言った。
「5つほどカメラが仕込まれていましたので、いま壊しました」
半裸で、胸を隠すこともせずに、篝は顔を逸らした。
そんな篝を見て小さく微笑む。……こんな可愛いところもあったのか。
引き寄せて、抱きしめた。そのまま口づけを交わしながら股の間を割り開いていく。
「ん、んっ……」
「物騒な女だと親に思われたぞ。もっとも一瞬のことだからよくわからないだろうけど」
「見せつけるのでは、ないのですか」
「俺はそこまで変態じゃないよ。……まあ半分は本当だけど。ほら、足を開いて。準備はもう出来てるだろ」
「瑚太朗、のは…」
「俺はもうとっくに。……いくぞ」
――グチュ……
濡れた蜜壺に切っ先を少しずつ埋めていく。挿れた瞬間に弾けそうなほどそこは熱くて茹だっていた。
篝も待ちきれなかったのか。
顔を見ると、ほう……とため息を漏らして瑚太朗を嬉しそうに受け入れようと身を捩った。それに微笑み、動きを合わせて男根を少しずつなじませるように回転させていく。
ゆっくりとした動きだが、それがたまらないのか、篝は内部の収縮密度をさらに上げた。
(う……)
上手い。
セックスが上手くなっている。前に抱いたときとは比較にならない。そうか、鍵の学習能力――こんな力もあったのか。
捻じる。……突く。……穿つ。
動きを断続的に間隔を狭めながら、篝の快楽を引き出す動きをした。そう、前に抱いたときは篝がどこで感じるのかまではわからなかった。
だけど篝のこの動き……。ペニスを舐めあげるようなヤバいほどの膣内の愛撫がたまらない。自然と動きを篝に合わせて、気持ちよさだけを追い求めることに集中した。
「ん、んぁあ…っ」
……感じている。少しずつだが篝の興奮が増しているのがわかる。
これほど人間と同じ反応をすることに感動してしまった。最初に抱いたときは篝のことまで見る余裕がないほど舞い上がっていたが、もったいないことをしてしまった。
こんなに感じてくれるなんて。
もっと見たくなり、篝を抱きあげて正面からあぐらをかいて篝の両脚を背中へと回らせた。そのまま上から突き落とすように動かしていく。
すると震えるように膣入口の襞が生き物みたいに瑚太朗の男根に纏わりつき、視覚的にもエロすぎなその姿にさらに興奮が増していった。
「は、ぁ……くる、……し……」
「篝……苦しいのか?」
辛そうに歪めている顔にキスを落としながら聞くと、恨めしそうに睨み返されてしまった。
「わざと……ですか」
「え?」
「篝をいじめて楽しんでいませんか」
「そんなつもりはまったく」
「ならなぜまだ射精しないのですか」
「気持ちよすぎて……出すのがもったいない」
「忘れていました、瑚太朗が遅漏だと」
「篝さん、そのエロゲ知識は捨てなさい」
「瑚太朗の趣味嗜好はすべて把握しています。性交のどの部分で興奮するのかも」
「待て。なぜそんなことがわかる」
「セーブデータが残っていたのが、だいたい同じシーンでした。とくにおねしょしながらブルマの隙間から挿入するスチルは何度も繰り返しセーブしていたので、そこが特に興奮するのかと」
「わかったからもう言うな!」
唇を塞いでそれ以上の言葉を防ぐ。――やりにくい。これほど過去の自分を恨めしく思ったことはない。
(頭の中を覗かれている気分だ……)
鍵の好奇心ゆえの行動だろうが、今の状況でそれはブーメランすぎる。
いっそ……。
その興奮を篝にも味あわせてやろうか。
そうすれば俺の想いも伝わるのではないだろうか。エロゲシーンを再現するとか情けないにも程があるけど。
「ふぁ……あ」
「篝、俺が最も興奮する体位を知ってるか?」
「はい?」
「一番は巨乳の胸の谷間にちんこを挟んで女に咥えてもらうやつだが、これは体格的に篝には無理だ」
「……確かに篝には無理です」
「だから二番目のやつでいく。少し苦しいかもしれないけど我慢しろ。気持ちよくしてやるから」
篝の両脚を掴んで上へと持ち上げる。
そのまま折り曲げて上から押し潰すような恰好にした。……そう、一度やってみたかった。
篝の顔を正面から見ながら、まんぐり返しに突き挿す体位。
上から真下にペニスを深く突きこむと、子宮の先が曲がっているのが感触で伝わる。それを感じたのか、篝が苦しそうに眉を顰めた。
だが優しく額の前髪を撫でながら、容赦なく上から先端のリング状を抉った。
「あう……っ!」
「く…っ」
傘が絞られる。いままでの数倍強い力。
だがなんとかカリ首まで突き挿した。勢いよく抉ると、篝の腹部から興奮を露わにした自らの象徴が形まではっきりわかるほど膨らんでいるのが見える。それにほくそ笑み、さらに強く抉った。
篝が怯えたように視線を向けてきた。それに笑みで返し、下半身の動きだけは激しさを増していた。篝のリボンがむくむくと動きかけている。
また攻撃されてはたまらない。仕方ない、と隠し持っていた薬を篝に口移しで飲ませた。
「なに…を」
「害はない。ただ君のリボンを大人しくさせたいだけだ」
すぐに効果は出た。――リボンがふわふわと漂っている。
篝の目も焦点が合わなくなっていた。大丈夫かこれ、と思いながらも、抵抗のなくなったのを好機とばかりに腰を掴んで思いきり動きを加速させた。もう、止まる気もない。
ダメだ、これ。
気持ちよすぎる。
篝の小さな身体をまるで蹂躙するような抱き方。だけど、たまらないほど興奮する。硬度はこれ以上なく限界を迎え、あらゆる方向から篝の奥の子宮を叩きつけていた。
(あ……)
奥から、何か。
染みわたる愛液のような感触。
そうか、穿つ男根に合わせて迎え入れやすいように子宮内から滲み出てきてるのか。
俺を受け入れようと……。
初めて篝からの求めを感じた。肉体的な感覚ではあるけれど、自ら受け入れようとしてくれている篝の身体に、たまらないほど愛おしさを感じた。
そのまま勢いをつけた状態で子宮の穴を突き破ると。
溜まりに溜まった精がいま、――奥まで噴出した。
「う……、……っ」
射精が、……射精が、とまらない。
篝の腰を掴んだまま深く穿った状態で出していた。涙が滲む。出しながらも快感は続いていた。
篝を見ると。
震える唇が紡いでいるのが自分の名前なのだとわかり、嬉しさのあまりやっと篝を持ち上げて抱きしめた。
口づけながらも射精はまだ続いていた。……ヤバい、出しすぎた。出したはいいが、カリが引っかかって孔から抜けそうもない。
篝の子宮口はぴったりと吸いついたように瑚太朗を捉えていた。
「あの……篝さん」
そろそろ離してもらえないだろうか。
そう思って声をかけると、篝はやっと「仕方ないなぁ」といった顔で瑚太朗の顔を両手で掴んで唇を離した。
「もっと出せるでしょう」
「無理です」
「まだ萎えていないですよ」
「それは篝の子宮が咥えたままだから」
「このまま二回目の射精をお願いします」
「…………。タフだな」
「足りません。この前出したときはこれよりも多かったですよ」
「そんなの覚えてるのかよ」
「なんなら㎎単位で教えてあげてもいいですが」
「結構です。……いまの体位の感想、聞いてもいいか?」
「感想ですか?」
「気持ちよくなかった?」
「そうですね……。どちらかというと、苦しかったですけど」
「けど?」
「瑚太朗の必死な顔が見れるのは面白かったです」
「…………。それだけ?」
「ふふふ……あの顔。可愛かったですよ。特等席で見せてもらえました。気持ちよかったですか?」
「そ、そりゃ……。なんだよ、可愛いって。それは篝もだろ」
「あ……また膨らみましたね。二回目、いけますか?」
「たく……。じゃあ、今度は篝から動いてくれ」
よいしょ、と篝を腰に乗せて騎乗位にさせた。
そのまま導くように腰を持ち上げる。
篝は自ら足を大きく開いて、子宮内の男根を締め上げるように動きだした。
続いてしまいました、すみません!
「受け継がれる想い」の篝があまりに可愛くて、こっちの篝をもっと掘り下げてしまいたくなりました。
そうしたら痴女もどきのエロゲーマーみたいな思考に……。
カワ(・∀・)イイ!!
はい、すみません。こういう篝も好きです。
この続きも読みたいですね、とくに作者が。
もしかしたらこの続きも書くかもしれません。