血艶・義 ~彼の血縁者を同じくらい愛してしまう女の話~ 作:大中小太郎
どういう夢なのかは、あらかじめ知っていた。
だから驚いたのは、夢が現実と区別が付かないほど鮮明であったことではなく、
「んあっはぁんっ♡ お父様っ♡ やぁんっ♡ 私っ♡ こんなっ♡ つもりじゃっ♡」
「ははっ、そんなエッチな水着で背中を流すなんて言って、なにをいまさらっ!」
彼の夢の中に――リアスという先客が居たことだった。
(お父様に……リアス……っ!?)
女の方は、悪魔である朱乃の主君であり親友でもあり、いまは一誠という未来の夫を共有する『姉妹』のような存在。
男の方は、あろうことか――婚約者である一誠の父親・成一だった。
「んあぁっ♡ お父様っ♡ だめですっ♡ そんなっ♡ 音を立ててっ♡ あぁんっ♡ 突かない、でぇっ♡」
ぱぁん! ぱぁん! と、風呂場の浴室に音が
背後から成一にハメられているリアスが甘い
そのような姿で、同じ浴室に居るという事実が、合意の行為であることを物語っている。
「ふぅっ、ふぅっ!」
そんなリアスの尻を掴み、成一が激しく腰を打ち付けている。
荒々しい呼吸を
自分が、何を求めて夢魔の術を用いたのかと言えば、彼のあの姿に他ならない。
誤算は、相手をしているのが、自分以外の誰かだったことだ。
「あはぁぁんっ♡ お父さまぁっ♡ 許してっ♡
「ダメだっ。まったく君はっ、また一誠をほったらかしにしてっ、私とこんなことを!」
恋人の父親を誘惑した女と、息子の恋人を犯す父。
夢とはいえ、あまりに不徳で
体は
(リアス……あぁ、なんて、ことを……)
親友の浮気現場だった。
リアスも朱乃も、決して婚約者である一誠を裏切る女ではない。
ただしそれは、現実の話。
もし、愛する一誠と
「いつものお仕置きだ! さぁ、今日は何回気絶してくれるんだろうなぁ!?」
「あああぁぁぁっっっ♡♡♡」
――こうやって、一誠には知られない夢の中で、ささやかな『妄想』に
そんな朱乃の密やかな『夢』が、リアスに先取りされている。
(ずるい……っ!)
気がつけば、そんな嫉妬心を抱いてしまっていた。
自覚して衝撃を受ける。それと同時に、覗いている自分に気付かず互いに夢中なリアスと成一への注目も増す。
「んおっ♡ おおっ♡ おっおっおっおっおっおっおっ♡ おおおぉぉぉっっっ♡♡♡」
パンパンパンパンパァン! と、リアスの大きな尻に、成一の下腹部が連打される。
それに重なる動物的なリアスの
覗き見る朱乃でさえ、耳を犯されるような心地だった。
「おお? 気絶するの我慢してるなっ。いい子だリアスっ、イキ狂いながらおまんこ必死に
「はひぃぃぃっ♡ らって♡ らってぇ♡ お父様がぁ♡ イカせ、続けるかりゃぁ♡ 意識、がっ♡ 飛んでっ♡ もっ♡ 叩き起こされてっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっ♡♡♡」
息子の婚約者を我が物顔で犯し、
(お父様……なんて、
現実では、ごく平凡な一般家庭のお父さんだった。
相応に年配で、同年代の妻がいて、息子が近く結婚することを楽しみにしている。
そんな彼が、ハーレム王である一誠もかくやというほど、女を支配していた。
普段の印象とのギャップが、朱乃の目に彼の横顔を王者の
「よく頑張ったなリアスっ! 出すぞっ!」
「あああぁぁぁ来てきてきてぇっ♡ お父様のあちゅいせーしでっ♡ リアスをいっぱいにしてくだしゃいっ♡♡♡ んあああぁぁぁぁぁぁっ♡」
リアスが、婚約者の一誠にさえしないような
成一は将来の息子嫁となる女の腰を掴むと、息子より先に
リアスは全身をガクガクと
やがて
壁に
「お……おとう、しゃま……あ、ひゅっ♡」
成一は射精し、リアスは気絶した。
(っ♡ いまは、だめ……)
ここで、「どうか私も」と、
しかし、朱乃の頭には、それとは別のプランも思い浮かんでいた。
(私は、違う……一番、愛しているのは……一誠さん、だけ……っ♡)
たとえこの身、この心が、同じくらい愛している成一を欲していても、
(自分から、あの人を裏切るなんて……でき、ません……っ♡)
高潔な意思で、たった一人の男への愛を貫く。
(今夜は……諦めます……でも、次は……次の、夢では……っ♡)
薄い艶笑を浮かべる朱乃。
その妖しげに発情した顔は、純愛を貫いている女のそれには、
○
現実――兵藤家は、いたって平和である。
一誠を中心とするハーレムメンバーが数多く住み着いているため
……誰がどんな夢を見ているかなんて、話題にもならない。
夢を見ていない間は、どんな夢だったのかさえ思い出さない。
悪魔であるリアスや朱乃ですらおぼろげで、人間である成一は完全に忘却している。
それでよい。現実に
「どうぞ、お父様」
「ああ、ありがとう。朱乃ちゃん」
夕食後、朱乃は一誠の父・成一の前に、さりげなくおつまみを差し出した。
その際に、ほんの少し――自分の豊かな胸が、彼の視界に入り込んだ。
(もう、お顔が一誠さんそっくり……)
胸に見蕩れるときの顔が親子でそっくりという間抜けな発見に、朱乃は笑いを
成一の視線を胸に感じることなど、気にしない。恵まれたスタイルの宿命だ。
これだけ魅力的な若い女がぞろぞろ暮らしている家の中で、視線のひとつやふたつ、気づかないふりをするのは呼吸と同じである。
「あまり飲み過ぎないでくださいね?」
だから朱乃は、あくまでも
その仕草が、お盆の面で胸を持ち上げているものだから、成一は慌てて視線を
「あ、ああ。そうだね。ははは」
朱乃は自分の
胸を見られるくらい気にしないとはいえ、婚約者である一誠の父親に、これ以上自分を『女』だと意識させるべきではない。
奥様に
姫島朱乃は、自分のことを誘っているのではないか――なんて、
そう思わせるような出来事は、
「ふわぁ」
「あら、もう寝るの?」
「ああ、先に休むよ」
しばらく
「お父様、お休みなさいませ」
「あ、ああ、お休み……」
先ほどのことで気まずいのか、挨拶をした朱乃に対して目を泳がせながら、成一は去っていく。
「…………」
朱乃はそんな彼の背中を、少しだけ
婚約者である一誠との夜は、順番待ち。
今夜は別の女の番だ。
一誠が
――今夜はきっと、よく眠れる。
○
兵藤成一は、今夜も夢の中で目を覚ます。
現実から夢へと切り替わると、多重人格者がスイッチするように、別種の自分が始まる。
(ああ、そうだった――リアスと、アーシアも、俺の女にしたんだった)
これまでの夢の内容が、すっと頭に思い出される。
起きている間は忘れていた。息子の婚約者を
夢の中の出来事とはいえ、あまりに不徳で、あまりに刺激的な、
(いいじゃないか、どうせ夢なんだ……あの子たちの身体、たっぷり
そうだ、何がいけないというのだ。
ここは兵藤家、自分が家主だ。
だというのに息子は我が物顔で女を連れ込んでハーレムだの何だのと。
生意気な、
だから、ちょっとくらい
そんな、起きている間は決して考えないようなことが、成一の頭を
(さて、今日はどっちを――)
成一は寝室を出て廊下を歩く。
夢の中の景色は夕方だった。
現実では深夜だろうが、現実の時間に合わせているわけではないらしい。
廊下を進んで、向かう先はリビング。
(ああ、もう誰か居るな)
気配を感じる。女の気配を。
夢の中の、
この鋭敏な状態で交わると、自分も相手も
(どうせなら……)
そろそろ、新しい女を抱いてみたい。
なにせ我が家には、リアスやアーシアに劣らぬの美女や美少女が転がり込んでいる。
もう一人くらい毒牙にかけたところで、同じことだろう――
(朱乃が、いいな)
現実で意識させられた彼女が、自然と思い浮かんだ。
○
「あ……お父様……」
リビングには、朱乃の姿があった。
学園から帰ってきたところなのか、制服姿だ。
「朱乃ちゃん……一人かい?」
成一はリビングを見回す。
同居人が増えたことでいつも賑やかなリビングに、今日は成一と朱乃だけ。
急に
「は、はい……みんな、用事があるみたいで。お母様も……」
朱乃はどこか
自分とあなた以外には誰も居ない――という
「そうか……
言葉だけは当たり
特に、彼女の制服姿の下に息づいている豊満なバストとヒップ。
成一はそのあまりに官能的なデザインに、改めて
「……っ」
そんな彼の
自分が露骨に性欲を向けられていることに
しかし成一は、その態度の奥に秘められた、彼女の『思惑』を感じ取っていた。
「なら、いい機会だ。少し二人で話さないかい?」
「あ……その……っ」
成一は朱乃の隣に並んで、なれなれしく肩を抱く。
それだけで朱乃はビクッと身体を震わせて、目を泳がせる。
「お、お父様? お話は、いいのですけど……その……お手が……っ」
成一の手から逃れようと身じろぎする態度は、NOとしか解釈できない。
しかし触れた手から伝わる女体の柔らかさと火照りが、態度の奥底にある本心を教えてくれる。
(ああ、分かる、分かるぞ……男を求めてるんだな。肩を抱かれただけで感じて、それを必死に隠してるんだな)
精神と精神が触れ合う夢の中で、身体の接触は心が通じ合うに等しい。
お互いの求めるものが手に取るように分かり、
だから成一は、いくらでも強気になれた。
「なにを照れてるんだい? いずれ私と君も親子になるんだ。このくらい普通だろう?」
朱乃の耳元に
彼女がいずれ一誠と結婚することを前提として、未来の義父と良好な関係を保たねばならないという意識に
「それは、そうですけど……」
朱乃は顔を伏せ、成一に肩を抱かせたまま
成一に身体を求められていることなどもはや明白。
当然、婚約者である一誠を裏切るようなことはできない。
かといって、ここで強く
だから――なにもせず、なにも答えない。
そういう、有り触れた女の戸惑いから来る無抵抗が、逆に不自然だった。
姫島朱乃という、もっと強かで大人の対応ができるだろう女にしては、隙だらけだった。
まるで、『押せばヤれる女』を
「いい子だ。一誠に操を立ててるんだな?」
「っ♡」
びくっと震える朱乃の横顔に、微かな笑みが浮かぶ。
気付いてくれた、察してくれた――そんな感情が見て取れた。
愛する一誠を裏切りたくない。
しかし、同じくらい愛している成一を拒みたくない。
だから、こうして形だけは拒みながらも、いまだ成一の腕から逃げようとしない。
こんなとき、男が強引に動くべきだということくらい、成一も分かっていた。
「朱乃……っ!」
「きゃあっ♡」
成一は彼女の背後に回ると、服の上からでも目に毒な爆乳に手を伸ばした。
服の上からでもはっきり分かる、手のひらに収まらない爆乳を、激しく
「お、お父様っ♡ いけません……こんなっ♡」
朱乃の声など、成一の頭には届いていなかった。
(ああ、なんてデカさだ……っ!)
朱乃のバストサイズは1メートルを超えるだろう。
そんな規格外の乳房を成一は乱暴にこね回し、その感触と大きさを
指から伝わる極上の女肉が、腕を通じて頭まで
「やめ、てっ♡ んあっ♡ やめてくださいっ♡ あっあぁぁっ♡ こんな、ことっ♡ ふあっ♡ お、お父様ぁ♡」
自分の指ひとつひとつの動きが、朱乃の乳房に快感を走らせていることが分かる。
ピアノの
服越しに乳房を
「ふあああっ♡ おね、がい、ですぅ♡ あひぅっ♡ おやめ、くださいっ♡ あはっ♡ こんなぁ、ことぉ♡ あっあっあっあっあっ♡ して、はぁ♡ ひぅぅっ♡ いま、止めてくださればっ♡ あはぁんっ♡ 言いませんからっ♡ このことっ、誰にもぉ♡ 言いませんからぁ♡ あああぁぁぁっ♡ 胸っ♡ 胸にぃ♡ 秘めますからぁ♡ どう、か――んあああぁぁぁっ♡♡♡」
身をよじって抵抗する朱乃に構わず、手指の動きを早めて深く
やがて、とうとう朱乃が全身を
「はぁ……っ♡ はぁぁ……っ♡」
朱乃が荒い息をつく。
男女が接触すること即ち快感となるこの夢の中では、彼女も形無しだ。
「お……お父様ぁ♡ もう、許して……っ♡ どうか、正気に……戻ってぇ♡」
容易に、男の腕力で征服されてしまう、弱く淫らな女――
胸を触られただけで腰が砕け、ほとんど自分から男にしなだれかかっている美女――
まるで男に貪られるために生まれてきたような、豊満すぎる若々しい女体を、この短時間で屈服させている――
「そうだ、私は君の父親になる男なんだぞ? なら、君のような大和撫子が、父親に逆らっちゃいけないなぁ?」
「そん、な……」
理不尽なことを要求する成一に、朱乃が見せた顔は、隠しようの無い興奮だった。
「誰も見ちゃいないんだ。君が誰にも言わなければ、何も起きなかったも同じだ。そうだろ?」
「っ♡」
事ここに及んで、朱乃が成一を求めていることは明白だった。
本心では『愛する人』を求めていても、同じ『愛する人』を裏切れないから、
だから彼女は――
「い……嫌、です……」
だから彼女は、
「なんだって?」
「嫌です……と、言いました……っ♡ お、お父様の、言うことでも……っ♡ こ、こんな、ことは……でき、ません……っ♡」
断る。
ここまで
「お父様ぁ♡ どうか、お願いです……♡」
言葉とは裏腹に、熱く
「乱暴、しないで……っ♡」
○
朱乃の
「来いっ!」
「いあっ♡」
朱乃の胸を背後から
向かう先は成一の寝室だろう。完全に、力尽くで女を部屋に連れ込む悪漢の行為だった。
「あっ♡ いたっ♡ お父様っ! や、止めてくださいっ♡ 離して――あっはぁっ♡♡♡」
朱乃は抵抗を
両腕の上から固く抱かれた上半身は
か弱い女が、欲情した男に乱暴される直前――そんな絵面でしかなかった。
「お、お父様ぁ♡ はぁぁ♡ おやめくださいぃ♡ こ、こんなのぉ♡ れ、レイプですっ。お父様、私にっ、乱暴なさるおつもりでっ♡」
朱乃の
声色だけを聞き取るなら、むしろ期待に満ちた甘い
「だったら何だ? んんっ? いまさら止めてもらえるとでも思ってるのかっ!?」
成一の口から、らしからぬ
(あぁ……お父様……ちゃんと、私の『お願い』、気付いてくれてる……っ♡)
「ほらっ、大人しくするんだ! 頬を張られたいのか!?」
「やぁっ♡ こ、怖いですっ♡ お父様ぁ♡ 怒鳴らない、でぇ……っ♡」
朱乃は、兵藤一誠を愛している。
心から愛している、彼の為なら身も命も
それと同じくらい――その父親を愛してしまった。
この人のためなら死んでもいい、世界を敵にして構わないというくらい、愛している。
朱乃の抵抗を奪っているのは腕力などではない。
心の内から
「じゃあここでしてやろうか? 廊下に押し倒して服を破ってやってもいいんだぞ!?」
「だ、だめぇ♡ お願いっ♡ バレちゃう……他の人に、バレちゃいますからぁ……っ♡」
――だからこうして、夢の中という
「なんだ? ここはもうびしょ
「いやっ♡ だめっ♡ そこっ♡ 音っ、立てないでぇ……っ♡」
それでも――
いくら夢の中とはいえ、愛する一誠を裏切るのは、自分で自分を許せない。
たとえリアスやアーシアが同じ過ちを犯していて、ハードルが下がっていたとしても。
「マゾだなぁ。お前は本当に救いようの無いドⅯの淫乱だ。恋人の父親に、こんなことをされて、体は大喜びじゃないか!」
「ひぅっ♡ んんんっっっ♡ ふぐぅぅぅっ♡♡♡」
「ほら、ちゃんと歩け! おまんこ
朱乃は決めた。
自分は、最後まで抵抗してみせる。
決して、自分から成一を誘ったり、せがんだりしない。
(犯され、ちゃう……っ♡)
――だから、襲われるのだ。
(恫喝されてっ、乱暴されてっ、お部屋に連れ込まれちゃうっ♡)
成一が自分を襲うように仕向け、それにもギリギリまで抵抗して、より過激な脅迫と暴力を引き出すのだ。
(これ以上、抵抗したらっ♡ ぶたれちゃうっ♡ きっと、体に、あざができちゃうくらいっ♡)
ここまでされたら逆らえなくても仕方ない――というラインまで、被害を受けるのだ。
そうすることで――「自分は最後まで愛する一誠に
(こわい♡ こわい♡ 逆らえないっ♡ 抵抗できないっ♡ できない、から――)
気が付けば朱乃は成一の寝室に引きずり込まれ、ベッドの前に立たされている。
「
「っ♡」
「脱ぐんだ! それとも一誠の部屋で犯してやろうか!?」
「っっっ♡♡♡」
そこらの女なら泣き出しそうな怒声を浴びせられ、朱乃は実際に涙ぐみながらも、全身の紅潮を隠せない。
(こんなに、怖い思いさせられたら♡ 抗えない、から……っ)
暴力的な男に強いられ、とうとう諦めるしかなくなり、涙しながら自分の服に手を掛ける、気の毒な娘。
哀れむべき性暴力の被害者、たとえ真実が明らかになっても夫や恋人を裏切ったとは責められないポジション。
それらは朱乃の精神に対し、己を責めることなく不倫を働ける、魔法か麻薬のようであった。
(もう……犯されても、いいですよねっ♡♡♡)
朱乃の体から、はらりと服が落ちていく。
○
目の前で、息子の恋人が、制服を脱ぎ捨てていく。
白いシャツとスカートが肌を
あまりに肉感的な朱乃の身体を
「ああ、何度見てもいい身体だなぁ」
「……っ♡」
成一が邪心を隠さずに言うと、朱乃は恥ずかしそうに目を
その表情には、恋人の父親に
それはよくない――と、成一は思う。
それでは、まるで朱乃が、本心では自分に抱かれることを望んでいるかのようではないか――と。
「なんだ? そんなに嬉しそうな顔をして」
「っ! そ、そんなことは……あり、ません……っ」
慌てて顔を引き締める朱乃。
そう、本当は成一に抱かれたがっているだなんてことは、
姫島朱乃は、兵藤一誠を裏切ってなどいない――
だから成一は、無抵抗に立っている極上の女体を前にして、手よりも口を動かした。
「本当かぁ? 最初に犯してやったときから、お前はたいそう
「い、嫌……お父様っ」
それはいつごろに見た夢だっただろうか?
数日前かもしれない、昨夜かもしれない。ともすると、同じ夜の一時間ほど前かもしれない。
どれでもいい、夢の世界に
朱乃と成一は、過去にもそういう行為があった――互いにそう認識してさえいればよい。
「あんなに乱暴だったというのに、絶え間なくイキまくって――」
「やめ……仰らないで……っ」
「最初は嫌がっていたキスにも応えるようになって、自分から腰を振って――」
「お父様……っ!」
恥ずべき記憶を蒸し返されて
「息子のときもああなのか? それとも私だけか? 一誠に聞いて確かめてみようか?」
「だ、だめっ!」
どちらが上で、どちらが下であるのかを。
暴力と脅迫で服従させられた朱乃が、嫌々ながら
それを望んだのは、罪悪感から逃れたい朱乃なのか、背徳感を味わいたい成一なのか。
「お願い、です……お父様の、言う通りにしますからっ……一誠さんのことは……傷つけないで、ください……っ!」
どちらにせよ、これでまたひとつ、『言い訳』が整った。
婚約者の父に犯されてなおも、彼の心を守るため胸に秘め、繰り返し
そういう悲劇のヒロインに、朱乃は
「いい子だ、朱乃……っ!」
「きゃっ!?」
成一は朱乃をベッドに突き飛ばし、悲鳴を上げた彼女に
朱乃に馬乗りになった成一の両手が、彼女の爆乳を
「んっ♡ あはぁっ♡」
そのまま乱暴に
脱ぎかけだったブラは成一の手が掴んで投げ捨て、仰向けになってなおも
「あああぁっ♡ お、お父様ぁっ♡ だめっ♡ んあんんっ♡ せめ、てっ♡ 優し、くっ♡」
「嘘を吐けっ!」
痛みに耐えかねたように
瞬間、朱乃の目が見開かれ、上半身が
「んあああぁぁぁっ♡♡♡ いたっ♡ 痛いっ♡ お父様ぁっ♡ 先っぽっ♡ そんなっ♡ ああああくぅぅぅぅっっっ♡♡♡」
「そら見ろ! お前の身体がとんだマゾメスだってことはとっくに知ってるんだよ!」
成一は、朱乃が痛がって悲鳴を上げる乳首に爪を立てると、今度は乳房の奥へと押し込みながら、ドリルのように指を回して刺激する。
「ふああああぁっ♡ お、お父様ぁっ♡ そんなっ♡ 違い、ますぅっ♡ わたし♡ そんなっ♡ M、なんかじゃぁ♡♡♡」
「ほう? それなら――」
成一は朱乃の乳房を苛める手を休めずに、片方の乳首に食らいつく。
乳輪の外側からがぶりと
「ひぁぁぁああんっ♡♡♡」
普通の女なら痛さしかないはずの過激な行為に、しかし朱乃は悩ましい声で歌う。
手は成一を遠ざけるどころか逆に抱き寄せ、身もだえした身体の足は自然と成一に
「ははっ! どうだ? 普通の女が、こんなことをされて感じるものか!」
成一の苛烈な
乳首を噛み、歯型が残りそうなほど乳房を食い、乳首を引き抜くかのように強く吸い上げる。
「ああぁっ♡ お、お父様ぁっ♡ お願いっ、しますぅっ♡ も、もうっ♡ 私っ♡」
「なんだ?」
「もうっ♡ だめぇっ♡ 許してぇっ♡」
「ああ? 何が許してだ! さっきからびくびく痙攣しやがって! イってるのバレてるんだよマゾメスが!」
成一は、朱乃の懇願に、乳首を
「ひぃうっ♡ ああお父様っ♡ 痛いっ♡ 痛いですっ♡ 乳首っ♡
「なら正直に言え! イクときは声に出して言うんだよ! ほら!」
「あぐっ♡ あっ♡ ああっ♡ だめっ♡ そんなっ♡ 言え、ないっ♡ あひゃぁっ♡」
「強情も結構だが、こっちの口は
成一は片手を朱乃の下腹部に
「ああひあんっ♡ お父様ぁっ♡ そこはっ♡ いまだめっ♡ だめでしゅっ♡ んあぁぁぁああんっ♡」
朱乃の
左右の乳房と秘所の三点責めが、朱乃の声と身もだえを更に激しいものへと加熱させた。
「なんだこのおまんこは!? おっぱいを貪られただけで準備万端じゃないか! 私の指を物欲しそうに吸い込んでくるぞ!?」
成一は朱乃を詰りながら、膣内のGスポットを指先で強く
「んひいいぃぃいぃっ♡♡♡ お、お父様ぁっ♡ そこっ♡ そこはっ♡ だめでしゅっ♡ ああぁあっ♡ イくっ♡ イきますぅっ♡」
その途端――朱乃の体が弓なりに反り返った。
「あ、ああっ♡ イ、イッた……っ♡ わたし、もう……っ♡ イキ、ました、からぁ……っ♡」
正直に絶頂を告白した朱乃は、両手で顔を覆いながら告白した。
犯されても一誠を裏切るようなことはすまいと、
――
「よしよし、そのままおねだりしてみなさい」
打って変わって優しい手つきで
「あっ♡ お父様ぁ……っ♡」
圧力を掛けられた後に優しくされる――古い情夫の
「ほら、どうした? もう欲しいんだろう? 言ってみろ」
「ふぅっ♡ ふぅっ♡ ふぅぅぅっ♡」
目を
「い、言えま、せん……っ♡ 欲しくなんかぁ……ありません、からぁ……っ♡」
到底、本心とは思えない顔で、断る。
「私の、身体は……一誠さんの、ものですっ♡ お父様の、ものじゃ、ありません♡」
瞳には魔性めいた色欲を
「この程度の、ことでぇ♡
あえて、自分を犯す男の機嫌を
「そうか……」
この程度の
婚約者である一誠を裏切る大義名分としても、真性のマゾ女としても――
そういう意味で、これは朱乃による、下手なおねだりよりも雄弁な、更なる行為の催促だ。
「生意気な女だ」
彼女の『期待』に応えて、成一は彼女の細い首へと両手を伸ばしていく。
○
成一の手が、ゆっくりと、そして優しく――朱乃の首を
「あ……か、は……ぁっ♡」
成一の指が、朱乃の首の
気道を
しかし、背筋から広がるゾクゾクとした感覚の甘さは、苦悶や恐怖心より
「お、父……様ぁ……っ♡」
「言うことを聞くんだ、朱乃」
成一は冷淡に言い放ち、首を絞める力を強めた。
「あぐっ♡ くぁっ♡」
現実であれば、呼吸困難くらいにはなっていただろう。
しかしここは夢の中、肉体的な危害は意味を成さない。
現実だったとしても、悪魔である朱乃にとって、人間である成一の首絞めなど脅威ではなかった。
だからこれは、朱乃の方から甘んじて受けている責め苦だ。
(首ぃ♡ 締められて、るっ♡ お父様、がっ♡ こんなに、無理矢理っ♡ 私のこと、犯そうと、してるっ♡)
首を絞められながら犯されようとしている状況に興奮していた。
命を脅かす行為を受けているという絵面が、新たなる免罪符を与えてくれていた。
「お父様ぁ……やめ、てぇ♡ しますっ♡ お父様をぉ、受け入れますからぁ♡」
あたかも生命を脅かされたから否応無く――というように、成一へ足を開く。
「本当か?」
ぎゅぅ――と、朱乃の細い首筋が、また成一の指により
「かはっ♡ 本当っ、ですっ♡ 好きに、してくださいっ♡ いまだけっ、お父様のものに、なりますからぁ♡ 乱暴、なさらないでぇ♡」
朱乃は、媚びるような言葉遣いでそう言った。
言い訳のための
ガシッ――と、朱乃の手が、離れていく成一の手首を掴んで、首へ添えたままにした。
「だ、だからっ♡ 犯してくださいっ♡ お父様のをっ♡ 私に入れてくださいっ♡ どんな風にされてもっ♡ お父様のことぉ♡ 朱乃がお
殺されないために、命がけで強姦魔に媚びる、女の屈辱。
されどその顔は、誰がどう見ても、成一の挿入が欲しくてたまらない、
「んああはぁぁぁんっ♡ お父様っ♡ ああだめしゅごいっ♡ おっきいのそんなに突いちゃぁぁぁっ♡」
「ふうっ、ふうっ、ふうっ!」
成一は野獣となって、正面から朱乃を突いていた。
ずちゅ、じゅぱぁ――と結合部からはとめどなく水音が
朱乃は力任せに犯され続け、しかし何度も絶頂を
「あああお父様ぁっ♡ もう私イってぇ♡ イッてましゅからぁぁあっ♡ ひぎゅぅぅぅっ♡」
「ああ、だからなんだ!? 止めろって言うのか!?」
「んあああぁっ♡」
その身動きと同時に、チャリチャリという金属音が響いていた。
朱乃の首と両手首に装着された、鎖で結ばれた首輪だった。
これもまた、朱乃の罪悪感を打ち消すためのアイテムである。
「お前にそんなことを言う資格があると思ってるのか!? いまはお父様のオナホになる時間だろうが!? ああ!?」
「んあぁあっ♡ ごめんなさいっ♡ お父様っ♡ お許しくださいっ♡ んんんああああぁぁぁぁ♡♡♡」
成一に
普段の成一なら決して口にしないような
「ほら、言ってみろ! 倅と結婚して、私の娘になるって言うなら! お父様に忠誠を
成一は怒りと興奮にまかせて、朱乃の爆乳をおもちゃのように
「ああぁっ♡ お父しゃまぁっ♡」
「なんだ!?」
「わたひをぉ♡ お使いくだひゃいぃ♡ こんなっ♡ 淫らな身体でよければっ♡ お父様のぉ♡ お役に立ててくだしゃいっ♡♡♡」
もう朱乃は、成一の性処理のための肉穴だった。
そのように強いられ、
「ああ! よく言ったぞ!」
成一が満足気に言って腰の動きを加速させる。
足を開いて両足を広く開かせ、腰を前後のみならず上下にも動かし、Gスポットを
「んおぁぁっ♡ お父しゃまっ、それしゅごいぃいっ♡ お腹っ♡ お父様のでぇっ♡ 突き破られちゃうぅぅぅっ♡♡♡」
朱乃の腹部に、内部で暴れる肉棒の存在が、薄っすらとした隆起となって表れる。
「なにを自分ばかり悦んでるんだ!」
成一は、わざと苛立ったように非難すると、朱乃から肉棒を引き抜く。
「やぁんっ♡ お父様っ♡ ごめんなしゃいっ♡ しましゅっ♡ お父様のおちんぽ気持ちよくいたしますからぁっ♡♡♡」
連続絶頂を中断された朱乃は、それに安心するどころか、激しく同様し始める。
「嘘を吐け! ただされるがままになるだけで何がセックスだ! 一誠ともそんな
朱乃の身体を返し、尻をこちらに向けさせる。
バックで突かれるのだと理解した朱乃は、喜色を隠さぬ顔を振り返らせ、成一に
「はひっ♡ お父様っ♡ 怒らないでぇ♡ しますからっ♡ お父様のピストンに合わせて腰を振りますからっ♡ いっぱい可愛い声で鳴きますからぁ♡ おちんぽぎゅーって締め付けてっ、気持ちよくびゅーてしていただけるようにしましゅからぁ♡♡♡」
朱乃は恥も外聞も忘れたように
そこに何をして欲しいのかは、言わずとも伝わってきた。
「いまさら言っても――遅い!」
パァン! と、甲高い音が朱乃の尻から生じる。
成一の手が、朱乃の真っ白な
「ひぁぁああんっ♡ お父しゃまっ♡♡♡ いたいっ♡ いたいでしゅぅ♡」
「それが、痛いって顔か!」
成一はもう一度手を振り上げ、逆側の尻たぶに平手を食らわせた。
「ああぁっ♡ ごめんなさいぃっ♡ お父様っ♡ お尻ぶたないでっ♡ お父さまぁ♡」
朱乃は
「なんだ、物欲しそうにおまんこヒクつかせやがって! オナホもろくにできない
成一は、本心では突いてやりたい気持ちを
「ひぎぃっ♡ お父しゃまぁっ♡ もう許してぇ♡ おちんぽっ♡ おちんぽ欲しいですぅ♡」
「誰がおねだりしていいと言った! 反省を示せ!」
成一は尻たぶを左右に開いたり、五指を食い込ませて揉みくちゃにしながら、朱乃を言葉で責め立てる。
「あはぁぁっ♡♡ ああぁんっ♡ 申し訳っ、ございませんっ♡ 生意気な、朱乃をっ、許してくだしゃいっ♡ あひゃぁん♡」
再び尻を叩く。
朱乃の美白なヒップが赤く染まり、薄っすらと手形が描かれていく。
「お父様にぃ♡ 求めていただいたのにぃ♡ 嫌がるふりしてごめんなさいっ♡ あひんっ♡ お父様のことっ♡ 悪者にしてっ♡ ごめんなしゃいっ♡ ああぁんっ♡ こんなマゾメスにぃ♡ お情けをかけてくださったのにっ♡ 不出来なセックスでぇ♡ ごめんなしゃいっ♡」
言葉の合間にも尻を鳴らされ、朱乃はそのたびに痙攣し、淫らな本性を
「でもぉ♡ 一誠さんがっ♡ いるからっ♡ 好きなのっ♡ お父様と同じくらい、一誠さんも大好きだからぁ♡ 裏切れないっ♡」
涙を流しながら、朱乃は己の苦悩を口にした。
「だからっ♡ 犯してほしかったんでしゅっ♡ 胸とかっ、お尻とかっ♡ エッチな眼で見られてっ♡ 欲情したお父様にぃ♡ その場で無理矢理されたくてっ♡ イってもイっても止めてくれない鬼ピストンでぇ♡ 滅茶苦茶にされたかったんでしゅぅ♡」
成一に尻を叩き続けらるたび、朱乃の
尻は手形を描いて赤くなり、スパンキングの激しさを物語っていた。
「お願いお父様ぁ♡ レイプでいいでしゅっ♡ ううんっ♡ レイプがいいのぉ♡ 誰の目にも分かるくらいっ♡ 脅してっ、打ってっ、組み伏せてっ♡ 死んじゃうくらいイカせまくってっ♡ 孕むくらい中出ししてくだしゃいっ♡ そしたら私ぃ♡ この先ずぅーっとぉ♡ お父様に逆らいませんっ♡ いつでもヤれる肉奴隷になってっ♡ 一生そのこと秘密にしますからぁっ♡♡♡」
もう我慢できないというように、朱乃は足を開いて
「その言葉……」
成一もそこへ肉棒をあてがい、先端を埋めてから、朱乃の腰を
「もう取り消せないぞ!!」
一気に奥までぶち込んだ。
「んおぉおおぉぉっっっ♡♡♡」
待ち望んだ肉棒の感覚に、朱乃は歓喜の声を上げた。
「んあぁあ♡ お父さまぁ♡ ああぁぁんっ♡ しゅごいっ、これっ♡ いいっ♡」
(ああ、一誠さんごめんなさいっ♡ 気持ちいいっ♡ あなたと同じくらいっ♡ お父様のセックス気持ちいいのぉっ♡)
成一が腰を引くたびに
その全てが、朱乃の心に、愛する一誠を思い出させた。
それでいて、一誠とは異なるセックスと、夢の世界の性感過敏が、より大きな快感を呼び起こす。
朱乃の心には、「愛する一誠に抱かれる悦び」と「愛する一誠を裏切る背徳感」が同居していた。
「おひゅうっ♡ んおっ♡ おっおっおっおっおっおっおぉぉぉぉぉっっっ♡♡♡」
「ははっ、すごいイキ方だなっ! 尻を叩かれてる間も子宮の揺れで感じてたんだな!」
成一は猛獣の如く腰を振り、繊細な女の子宮を砕かんとするように激しく突き入れる。
「しゅごいぃっ♡ おとうしゃまっ♡ あっひぃ♡ あへぇぇっ♡」
腰を引くときは亀頭の返しで膣壁を
その一連の流れに、朱乃は麻薬をキメたようなアクメに達した。
「一誠さんっ♡ ごめんなさいぃ♡ あひあっ♡ 犯されてるのぉ♡ んおっ♡ あなたのっ、お父様にぃ♡ ふああぁぁぁ♡ 逆らえなくてっ♡ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ♡ イクイクイクの許してぇぇぇっ♡♡♡」
朱乃は婚約者へ
いつの間にか体位が変わり、騎乗位で下から突き上げられても、乱れようは変わらない。
「んお゙っ♡ あおおおぉぉぉっ♡ ふおっ♡ おっおっおっお゙お゙お゙ぉぉぉっ♡」
ばるんばるんと上下する爆乳、天井へ向けて
下から突き上げられる朱乃は、絶頂と思っていた快感を、更に
(だ――め――おかしい――こんな――イキっぱなしの、まま――天井、越えて――もっとおっきなイキ方してっ♡ 声? これ、私の声っ!?)
自分の口から出るケダモノ声に、内心で
そんな胸中と切り離されたように、体は成一の上で腰を振り、
(知ら、ない――こんなのっ、一誠さんとでも――あぁ、だめっ♡ それ考えちゃだめっ♡ 比べちゃダメっ♡ 負けちゃうっ♡ 一誠さんが負けちゃうぅぅぅっ♡♡♡)
肉体の限界を超える夢の中の法悦は、現実で味わうセックスとは別種の悦楽を
単純な快感の
「まだだぞっ、勝手に気絶するなよ!? 私が射精するまで待つんだ!!」
「はひいっ♡ イって、くらしゃいっ♡ おとぉしゃまもぉっ♡ わたひのなかでぇっ♡ 出ひてぇっ♡ いっぱいっ♡ しゃせーしてくだしゃいっ♡♡♡」
「ああ、出すぞっ! 朱乃の膣内に全部だ!」
成一は朱乃の腰を
朱乃は忘我の境地で、勝手に
「お、お願いしまひゅっ♡ 子宮がぱんぱんになるまで♡ んひぁっ♡ お精子でぇ♡ いっぱいにしてくだしゃいっ♡ あひっぃいぃっ♡♡♡ ああぁぁああぁあああっっっっ♡♡♡」
どぷんっ! と、白濁液が炸裂する。
肉門を押し開き、最奥に子種を叩き付け、亀頭で
腰に乗せた朱乃の体が上がるほど体を反らし、全身を
「か――は――ぁ――っ♡」
膣内射精の瞬間、朱乃の意識は完全に飛んだ。
気を失ったのではなく、常人には
(中、に……お父様のが、子宮にぃ♡ でき、ちゃう♡ お父様の、赤ちゃんっ♡)
全身にぞくぞくとした悦楽を感じながら、朱乃は腰を落としていた。
子宮に亀頭で
夢の中のセックスで子ができることはないが――
そのような行為を朱乃が受け入れているということには、恐らく大きな意味があった。
○
今夜も、リアスは成一の夢に忍び込む。
恋人であり婚約者である一誠、その父親との
当初はあった罪悪感も、いまや薄れてしまった。
特に、ハーレム王である一誠が、自分以外の女をベッドに連れ込んでいる夜などは。
元よりそういう関係であると承知した上で愛した男でも、いざ自分以外の女と情事に
あるいは、そんな一誠へのささやかな
愛する人の血縁者を、同じくらい愛してしまう――そんな病のような性癖を、隠し通しながら満たすために。
「……え?」
いつものように始まった夢の中、現実のそれを忠実に再現した兵藤家に立ったリアスは、目を瞬いた。
家の中に、自分以外の悪魔の気配がある。
愛する未来の義父・成一の気配と共に。
「……うそ」
背筋を凍らせながら、リアスは気配の方へ急いだ。
「――ぁっ♡ あぁんっ♡ お――さまぁ――っ♡」
薄暗い夜の廊下を進んでいくに連れて、耳が女の声を拾う。
それが情事の声であることなど、疑う余地は無かった。
――もっと早く、気付くべきだった。
愛する人の血縁者を同じくらい愛してしまう……その性癖が、自分だけとは限らないことに。
悪魔の契約で魂を結ばれた眷属なら、趣味思考が『伝染』してしまうことも有り得ることに。
もし、成一を愛してしまった女が自分だけではなくて、自分と同じ手法で『夢』を求めたら……
「いいぞっ! すっかり正直になったな! ほら、また中に欲しいだろうっ!」
「はいっ♡ くださいっ♡ お父様ぁ♡ ありったけ、ぜーんぶっ♡ 私にくださいませっ♡」
同じ人間の夢に、同じ時間帯に忍び込んでしまった――なんてことも、起こりうる。
(この、声……)
リアスが足音を殺して近づくのは、成一の寝室。
自分も何度となく足を運び、許されざる密通を重ねたその部屋に、先客が居る。
少しだけ開いた扉から室内の光が廊下に出ており、男女の交わる水音と衝突音が
「あはぁっ♡ お父様ぁっ♡ 好きっ♡ これ好きぃ♡ 私をっ♡ 孕ませたがってパンパンするのぉっ♡ 素敵ですぅっ♡」
「ああ孕めっ! 一誠より先にっ、私の子を宿すんだ!!」
「あはぁっ♡ はひっ♡ くだしゃいっ♡ お父様のぉ♡ 赤ちゃんくだしゃいっ♡ 一誠さんにも孕まされてない私の体っ♡ お父様の子種で征服してくだしゃいっ♡」
夢中になっている二人は、扉を開いたリアスに気付くこともなかった。
「朱、乃……?」
リアスが見たものは、ベッドの縁に手をついて床に立つ朱乃と、それを後ろから突く成一の姿。
男と女の衝突音、汗が散るほど激しい抽挿、
「そんなに欲しいかっ! 一誠よりも私がいいんだな!?」
「はひぃっ♡ お父様でしゅっ♡ 一誠さんよりっ、愛してるのぉっ♡ 気持ちいいっ♡ お父様の方がっ♡ 気持ちいい気持ちいい気持ちいいのぉ♡」
激しく交わる二人の結合部からは、
朱乃は突かれる度に絶頂させられ、その繰り返しで更なる境地に到達させられていることが、覗き見るリアスにも分かった。
その光景以上に、朱乃が口走っている許されざる言葉が、リアスに衝撃を与える。
「一誠さん、なんてぇ♡ いいんでしゅっ♡ お父様にっ♡ お会いするためのっ♡ ステップだったんでしゅっ♡ あなたなのぉ♡ 朱乃の体はっ♡ あなたのために女に生まれたんでしゅぅっ♡ きてっ♡ お父様きてぇっ♡ 中に出してぇぇぇっ♡♡♡」
「ぐおっ! 出すぞぉ! 朱乃ぉ!」
「おほおおぉっ♡ いひぃいっ♡ イクああぁぁああぁっ♡♡♡」
朱乃は全身を
「――――」
呆然と見守るリアスは、言語化しがたい熱と寒気を同時に感じていた。
熱は――成一と朱乃がまぐわう様を目撃したことによる、どこか
寒気は――こう言っていた。
現実では満たせない欲を満たすために始めた、この淫らな夢。
同じ苦しみを抱えている女の救いになればと、自分以外にも広めた夢魔の術。
もしかして自分は、何か取り返しのつかないことをしてしまったのではないか――と。
ご一読いただきありがとうございました
ずいぶん投稿の期間が開いてしまいましたが、
別に前回アンケートの結果に拗ねていたわけではありません
親族乱交NTRは別原作かオリジナルでやるとして、
このD×Dは成一ハーレム形式で進めていくことにいたします
ひとまず、リアス・アーシアに続いて朱乃の回でした。
原作登場順で考えれば、次は小猫かな?
今回は挿絵に関してアンケートをとりたいと思います
D×D編のこれまでの挿絵について率直にご回答ください
今後の更新に関して、アンケートにご協力ください
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挿絵のクオリティには向上の余地がある
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挿絵のクオリティは現状で満足している