血艶・義 ~彼の血縁者を同じくらい愛してしまう女の話~ 作:大中小太郎
喜多川海夢の場合
――
五条
彼の親代わりだった祖父の五条
「もうすぐ、『五条くん』って呼べなくなっちゃうねぇ」
「あ、そっか……僕も、『喜多川さん』じゃ、ダメ、ですよね……」
その後、『海夢さん』と呼ぶまで照れ照れだった婚約者は、最高に可愛かった。
「んもーっ、好きっ♡ 好きっ♡」
「ちょっ、喜多川さんっ」
また呼び方は戻ってしまったけど、
考えてみれば、彼を『五条くん』と呼べるのも、あと少しなのだ。
だったらそれまでは、
「好き……ああもう、幸せすぎ♡ 五条くんのこと、好きすぎるぅ……っ♡」
「お、落ち着いてください……僕もですけど……」
見ている方が気力を
「あれ? 喜多川さん、そのアクセサリ……」
「ん? ああこれ? もらったの。なんか、
新菜がふと気付いたのは、彼女の趣味とは少し
魔女が身に付けていそうなタリスマンで、どことなく妖気のようなものを感じる。
「夢の、中で?」
「そっ。眠ってる間も五条くんと一緒に居たくてー」
「い、いまは……一緒に寝てるじゃないですか……」
「もーっ、エッチ! それは最高なんだけど、ほらっ、やっぱ夢を見てる間もって言うか……」
眠りに落ちている間は、隣にいる恋人を知覚できないから、夢の中でも――ということらしい。
そこまで想われていると聞いて、新菜は赤くなった顔を乙女のように両手で
「き、
「それがさー、分かんなくって。よく考えたら夢の内容を忘れちゃってたら意味なかったよ」
カラカラと笑う海夢の言うことも、もっともな話だ。
いい夢を見られるお
個人差はあるだろうが、大抵の場合、そのほとんどを記憶に
何かの研究によると、人は絵にしたら金を取れそうなほど壮大で幻想的な夢を毎晩のように見ていて、99%は忘れてしまい、残り1%について夢見の良し悪しを語っているという。
「だからさ、五条くん。今日は一緒にこれ持って寝ようよっ。そしたら効き目が倍になるかも!」
「倍、ですか……」
倍にするならお守りを増やすべきだと思うが、それを言うのも
ちょうど、ベッドに入るべき時間帯である。
「じゃあ、寝る前に、お祈りでもしてみましょうか」
「えへへ……うん♡」
照れくさい空気が広がり、二人は共に寝室へ向かう。
若い男女として
○
夢とはしばしば、知らぬ間に『筋書き』が作られる。
自分はいま○○をしているから○○をしなければならない――といった、起きた後になって振り返るまで疑問にも思わない、奇妙な前提条件。
心療内科で夢分析など行えば、患者の精神傾向が何か分かったりするかもしれない、夢の一面だ。
この夢は、こう語る――
「新菜、体には気を付けるんだぞ?」
「うん、行ってくるよ。爺ちゃん!」
新菜は、雛人形職人としての修行のため、家を出ることになった。
自分が教えただけの技術では、新菜の可能性を閉ざしてしまうかもしれない。
祖父の薫はそう考えて、信頼できる職人の元へ、可愛い子には旅をさせよと送り出したのである。
(ここも寂しくなっちまうな)
両親を失った孫と暮らしていた我が家が、急に広く感じたとき――
「お
新菜の恋人――喜多川海夢が、スーツケースを引いてやってきた。
海夢は、見た目こそ今時のギャルっぽい派手なもので、新菜とは毛色の異なる子だ。
しかしその性格は素直で善良、
いつしか新菜と海夢は恋仲となり、将来を約束する関係となった。
薫としては、もはや孫娘を得たに等しい。
「もー五条くんってば、お爺ちゃんを残していくのが心配で仕方ないみたいで。
だから言ってやったの。私が一緒に居るから大丈夫って!」
海夢がやってきた理由はそのようなものだ。
豊満な胸を張って宣言する海夢に少し
その『一緒に居る』とは、『代わりに同居する』という意味ではないのではないか。
もちろん、自分も歳だし、いざという時に備えて誰かが一緒に暮らしてくれるのは助かるが――
「いーのっ。お爺ちゃんはもう私にとってもお
などと、新菜との結婚を前提に笑ってくれる海夢を、追い返すことなどできなかった。
それからというもの、孫息子が孫娘に入れ替わったように、薫は海夢との生活を送っている――
――そんな『筋書き』が、スッと頭に書き加えられた。
○
「ん~、いい
食後の
飲酒をしていい年頃の海夢が、薫の飲んでいる酒に興味を示したので、飲ませてみたのである。
(まったく、若い男には見せられん色気だな)
孫息子の恋人に何だが、薫は海夢の刺激的な姿を視界に収める。
海夢は黒いキャミソールとショートパンツという薄着で
そんな彼女は
「そんなに飲んで大丈夫かい?
「んふふ~……だいじょーぶだよぉ? 酔っ払ってもぉ、お爺ちゃんが一緒だもん♡」
薫の心配をよそに、海夢は上機嫌で酒杯を
その仕草が妙に
「お爺ちゃん、私ね? 五条くんと付き合ってからずっと気になってることがあったんだぁ」
とろんとした目で、海夢が見つめてくる。
ドクッ――と、薫は胸の内に
高齢によりすっかり忘れていた、若い女に対する情欲だ。
アルコールのせいで火照った海夢の肌と表情は
「気になるって、なんだい?」
孫息子の恋人に何を――と、劣情から目を
「うん♡ 私、五条くんのこと大好きなの♡ もー愛してるって百回
「はは、そいつはよかった。新菜も幸せ者だな」
「でしょー♡ でね、不思議なんだよ? 大好きな五条くんの家族だと思うと――
ゾクッ――と、薫の背筋に妙な寒気が走った。
「は、ははっ。そうか、そいつはありがとうな」
他意は無いはずだ。
惚れた男の家族で、結婚を約束しているから、自分の家族も同然。
恋人への愛が、義理の家族への親密さを生む。何ら後ろ指さされることはないじゃないか、と。
「だからね……五条くんと一緒に居られないの、すっごく寂しいけど……」
海夢が、薫の肩に頭を預けて寄りかかる。
腕の外側が合わさる程度の接触だというのに、海夢の肉感的な体の感触が
薫はそのことに慌てながらも、海夢の
「でも、お爺ちゃんと一緒なら……大丈夫……」
そう、彼女は恋人と離れ離れであることを辛く思っているのだ。
若い男女が遠距離恋愛状態なんて、その
海夢はそんな
そんないい子が、寂しさの埋め合わせに、義理の祖父となる自分に弱みを見せているのだ。
受け止めてやれなくて、何のための
「そうか。ありがとうな、海夢ちゃん――」
「あ……♡」
自然と、薫は海夢の肩を抱いた。
海夢がそうされることを望んでいると直感したからだ。
理屈は分からない。だがテレパシーか何かのように、海夢の願いが伝わってくるのだ。
(いまは、この子の寂しさを埋めるのが、俺の役目なんだな)
まるで、神にそう命じられたかのように。
或いは、海夢の願いがそのまま、薫の願いとして転写されたかのように。
現実であればここまでしないだろうというラインを知らぬ間に越えて――
「お爺ちゃぁん♡」
甘えきった声と共に抱き着いてきた海夢を――
――夢とはそういうものである。
奇怪な状況を疑問なく受け入れ、異常な行動を自然としている。
間違いやおかしさに気付くのは起きた後で、それも
言うなれば催眠状態。
五条薫の精神は、この夢の中で、彼女に奉仕するための『
○
「んちゅ、れろぉ♡ お爺ちゃん……好きぃ♡」
海夢は薫にしなだれかかりながら、その唇を
酒の勢いも借りて大胆になった彼女は、自慢の爆乳を押し付けながら、老齢の男とキスをする。
唾液と舌肉を絡ませながら唇を押し付けるキスは激しく情熱的だ。
(ああ……してる♡ しちゃってるっ♡ お爺ちゃんと、こんなキスしてる……っ♡)
――許されざる恋心であることは、分かっていた。
愛する人の血縁者を、同じくらい愛してしまう、そんな性癖。
自分がそれに目覚めたのはいつだったか、海夢にも分からない。
(五条くんは、好き――っ♡)
彼を愛している。心の底から本当だ。
(お爺ちゃんも――好きぃ♡)
「ちゅっ♡ んっ♡ ちゅぷっ♡ あっ♡ んむっ♡」
年齢差なんてどうでもよかった。
祖父と孫ほどの年の差なんて、むしろ妙味だった。
皺の多い顔には円熟味しか感じられず、思わず甘えてしまう包容力が
(夢、だよね? 現実じゃ、ないよね……お爺ちゃんの、感触、
友人からもらった、『夢の中で好きな人に会えるお守り』――
その正体は、許されざる恋や性癖を抱えてしまった人間に夢という救済を与えるアイテムだった。
友人が何らかの理由で手に入れて、何らかの心境により手放したそれによって、海夢は初めて自分の性癖を自覚したのだった。
「ぢゅっ♡ あむっ♡ んっ♡ ぷぁ♡ あぅっ♡ んむっ♡」
(お爺ちゃんの、舌ぁ♡ 唇ぅ♡ 美味しい♡ 唾も、息まで♡ 口が、気持ちいいっ♡ キスするほどぉ♡ 敏感になってくぅ♡)
この夢でならば、『愛する人の血縁者』に対する不義の愛を成就できる。
夢は自分の望んだままに、無意識の願望まで
そこで出会う『彼』が、自分の妄想の産物なのか、はたまた夢を通じて
どちらにせよ――もう海夢には、自分を抑えることなどできなかった。
「ちゅるるっ♡ れるっ♡ あはっ♡ あんっ♡ ちゅっ♡」
(あぁ♡ お爺ちゃんの腕がぁ♡ ギュってしてる♡ 私のことっ♡ 男の手付きでぇ♡ 気持ちいい♡ 肩も、背中も、触られてるとこ全部っ、感じちゃってる♡ 腕、太い♡ 五条くんより、逞しいっ♡ 好きっ♡ どっちも好きっ♡ お爺ちゃんスキスキっ♡)
薫の腕に力強く抱き寄せられ、強引に唇を貪られながら、海夢は
男の力に
海夢の方から『したい』と思っていたことを強制してくれる、都合がいいまでの男らしさ。
「んんっ♡ ぷは、あむぅ♡ れろっ♡ あっ!? んあんっ♡」
乳房から走った快感で初めて、薫の片手が胸に触れていることに気付いた。
その感触は、服など最初から着ていないかのように鮮烈で、無条件で快感を伝えてくる。
(だめぇ♡ キスしながらぁ♡ 胸っ、揉まれるのっ♡ 弱いって♡ これ、五条くんしかっ、知らないのにぃ♡)
キャミソールの上から乳房をこねられ、乳首を優しく弄ばれる。
同じ『職人』であるせいか、手付きは恋人と似ていた。
しかし、手指の長さや太さは別物で、違う男に抱かれているという実感が鮮明になる。
愛する人と同じ手付きで、同じくらい愛してる別の人が、いま自分の体を求めている。
その奇妙な共通点と相違点のバランスが、海夢に脳を溶かすような快感を生み出した。
(好き♡ 無理っ♡ この気持ちっ♡ 我慢できないっ♡ するっ♡ しちゃうっ♡ もっとぉ♡ キスするのぉっ♡)
元より、並み外れてポジティブな喜多川海夢だ。
五条新菜への気持ちは、決して損なっていない。
だからこそ、目の前にいる『
夢の中とはいえ浮気になるのか、新菜はもちろん薫に対しても侮辱ではないか――
そんな陰の思考は、胸の内にある陽の熱情に、あっさり吹き飛ばされてしまった。
「お爺ちゃん……♡」
だから海夢は、名残惜しくも薫から唇を離して、キャミの肩紐に指を掛ける。
「――しよ?」
指に引っ掛けた肩紐が、海夢の
細身に不釣合いな爆乳が、恋人の祖父に向けて、ぷるんと踊り出た。
○
黒下着だけを身に付けた白い裸身が、
恋人の祖父が
「あむっ♡ じゅぶっ♡ ちゅううっ♡ んむっ♡ はぁむっ♡ あんっ♡」
熱心なフェラチオだった。
息継ぎもろくにせず、たどたどしさも無く、夢中になって肉棒を
(美味しっ♡ 気持ちいいっ♡ おじいちゃんにのっ、どんどんおっきくなってるっ♡ あはっ♡ 形が、五条くんそっくりっ♡ 私の、一番っ、好きなおちんぽっ♡)
(気持ちいいよぉ♡ お口の中、ぜんぶ性感帯になったみたいっ♡ もっと、味わいたいっ♡ 舌が蕩けちゃうっ♡ 喉の奥にずぼぉってされても♡ 苦しくないっ♡ イキそっ♡)
口淫とは思えない快感が、海夢の思考を溶かす。
過敏になった舌はひたすら彼の怒張を求め、浮き出る血管を一本ずつ確かめるように竿を
上顎から喉奥へ
(恋しちゃった♡ 一口でっ♡ おじいちゃんのおちんぽに恋しちゃったぁ♡♡♡)
自分の体が、このペニスをとてつもなく求めていると、痛感した。
口に含むだけで達しそうなこれを、下の口に受け入れたら、どれだけ快感なのだろう。
(もっと、これでっ、気持ちよくなりたいっ♡ もっと、気持ちよくしてあげたいっ♡)
海夢の頭にあるのはそれだけだった。
相手がその祖父だと言うのに、心境は恋人に奉仕するときと同じもの。
肉体の接触がダイレクトに快感化する夢の中では、より猛烈なものとなる。
「くぉぉ、気持ちいいぞ、海夢ちゃん」
(っっっ♡ 頭っ、
薫が感じてくれていることに、多大な
相手の肉棒で自分が気持ちよくなるだけでなく、自分の口が相手に与えた快感もこちらへ返って来るかのよう。
相手を気持ちよくするほど、こちらも気持ちよくなる。
ああ、なんて――人を狂わせる夢なのだろう!
「おぶっ♡ じゅぼっ♡ あむぅっ♡ んおっ♡ じゅるるっ♡ はぶっ♡ おぉんむっ♡」
海夢の頭が激しく前後し、水音と吐息が
(あはっ♡ おじいちゃんのおちんぽっ♡ びくびくってしてっ♡ 言ってるっ♡ もっと気持ちよくなりたいって♡ 言ってるっ♡ お口じゃ足りないっ、あたしの
これも夢であるせいか、相手のしたいことされたいことが、接触で伝わってくる。
(狂わせちゃった♡ あたしのエッチな体がっ♡ おじいちゃんをおかしくしちゃったんだぁ♡)
五条薫がこのような真似を許す人物でないことは、知っている。
それがこうなったのは、夢の中で正気を奪われているところに、海夢の情欲が伝わったからだろう。理由は分からないが、海夢にはそれが分かる。
(あたし、まるで――サキュバス、みたい♡)
男性を夢の中で
そういう『魔性の女』にでもなったかのような優越感と恍惚感が、海夢を支配する。
「ぷあっ♡ ふふっ♡ おじいちゃん……」
「ああ、もう辛抱
海夢が口を怒張から離して見上げると、薫もほくそ笑みながら海夢の身を起こす。
その目はどこか空ろで、催眠術にでも掛けられたかのように見えた。
こちらの考えが言葉にせずとも伝わっているのを感じる。
祖父の恋人を操り人形にして――海夢は己が身を布団へ運ばせる。
○
「ふぐぅぅぅっ♡ ひぅぅぅぅっ♡♡♡」
海夢は手で口を押さえながら、薫の
布団で仰向けになり、一糸まとわぬ身体を未来の義祖父に
「ふっ、ふっ、どうした海夢ちゃん。そんなに口を押さえて、声が恥ずかしいのかい?」
薫が腰を振りながら、荒い呼吸と共に問う。
老人とは思えない腰付きは止まらず、巧みに角度と緩急を変えながら、男を一人しか知らない海夢の膣内を掻き回している。
「あぐっ♡ んぎぃっ♡ ふぐぅっ♡」
(お、大きいっ♡ お爺ちゃんのすごいっ♡ 五条くんのと、大きさそんなに違わないのにっ♡ 中で感じる形っ、ぜんぜん違うっ♡)
恋人以外の男性に抱かれているのだという実感が、海夢に背徳感をもたらす。
口を開いたら獣のように
「つれないじゃないか。ほら、お爺ちゃんに聞かせてみなさいっ?」
「んあっ♡ あっはぁぁぁ♡♡♡」
薫が海夢の両手を
手を口から離された
「おごぉっ♡ おぐぅっ♡ あがっ♡ んごっ♡」
そのまま体重をかけて腰を打ち付けられ、海夢の口から獣のような悲鳴が
(こ、これっ♡ しゅごいっ♡ 気持ちいいのがっ♡ 苦にならないっ♡ からだっ、どんなにっ、びくびくぅってイってもっ♡ ぜんぜん平気っ♡ いくらでもっ♡ 何度でもぉっ♡ イっちゃうよぉっ♡)
夢の中の肉体に、現実と同じ制限はなかった。
息苦しさを伴うはずの性感は、不純物を取り
絶頂は全身運動、強い疲労を
当然――女は気が狂う。
「おほっ♡ おじいちゃっ♡ あひぃっ♡ これぇ♡ あああっ♡ らめぇっ♡ イって、りゅ♡ あおっ♡ おじいちゃんっ♡ 最初からっ♡ ずっとっ♡ イってりゅからぁっ♡♡♡」
(これダメぇっ♡ あたま壊れるぅ♡ お腹の奥からすごいのくるぅっ♡ イキっぱなしでイキながらイってりゅっ♡ バカになりゅ♡ あたまバカになっちゃうぅぅぅっ♡♡♡)
もはや快感と絶頂の濁流だった。
現実だったら気絶するか何かで中断されるはずの快感が、際限なく上昇していく。
人体の限界を越えた天国に、海夢は最初の一突きから叩き上げられてしまっていた。
「まったく、困った子だ。あんなに強気に誘惑してきたというのに、ちょっと突いてやったらすぐこれだっ!」
「おごぉっ♡ だって♡ だってぇ♡ おじいちゃんの、しゅごいっ♡ おちんぽきもちよしゅぎっ♡ とまらにゃいっ♡ 幸せな気持ちでイクのとまらにゃいのぉぉぉっ♡♡♡」
海夢は薫にしがみ付き、頭を左右に振り乱して
布団の上で女体を
「ほら、次は後ろからだ」
「あっ♡」
体を反され、バックの姿勢にされた。
動物的な姿勢、オスへの服従を示すような体位に、興奮が
(しゅごっ♡ しゅごいっ♡ おじいちゃんにお尻向けてるだけでっ♡ おまんこひくついちゃうっ♡ 子宮きゅんきゅんして止まんないっ♡ してるっ♡ 私の中の、メスの部分がっ♡ この人がいいってっ♡ 言ってるっ♡ 自分からっ、喜んでっ、屈服しちゃってるぅ♡)
相手から見えているわけでもないのに、
首は自然と前に倒れ、布団に自ら顔を押し付けて、涎を垂れ流しながら尻を高く掲げる。
薫の五指が
「んおぉぉお゛ぉお゛ぉっ♡♡♡ お゛っ♡ ほおぉっ♡ ふかっ♡ ふかいぃ♡ おぐっ♡ ごりごりってぇっ♡♡ んお゛ぉーっ♡ いっぐぅうーっ♡♡」
絶頂、再び。
口端から
現実で体感したらトラウマになってしまいそうな、暴力的なまでの快感が、夢の中では一切の苦痛を伴わない悦楽だった。
「おごっ♡ おぁっ♡ はぁっ♡ 私いまっ♡ お爺ちゃんとぉ♡ エッチしてりゅぅ♡ あはっ♡ おじいちゃんっ♡ 雄になってりゅっ♡ わたしの体でぇ♡ 元気いっぱいになってりゅっ♡ あひゅうっ♡」
海夢は薫に向けた尻を振り乱し、彼のケダモノめいた情欲に
いま海夢の頭にあるのは、そういう原始的なまでの、メスの
「くうっ、しゃぶるように
「しゅきっ♡ きてっ♡ もっともっとぉ♡ 奥まで
悦楽に脳を
それを、
「そんなに言うなら、儂の女になるかねっ?」
「ふえっ? あぁぁぁっ♡」
薫の腰付きが小刻みなものに変わり、性感の周波数を変えられた海夢が別種の快感に目を見開く。
「だ、だめっ♡ それはだめっ♡ あたしっ♡ 結婚っ、しゅるからっ♡ 五条くんとぉ♡」
五条くん――そう、五条くんだ――
自分の、愛する人の名前だ――
いま、自分を支配下に置いている男と
「そうかそうか、なら――愛人はどうだ?」
「あっ♡ あい、じん? あひゅうんっ♡」
愛人――ひどく背徳的で、大人の
ああそうだ、自分はこれから『彼』と結婚するから、この人の彼女や妻にはなれない。
けど――愛人になら、なれるじゃないか。
そんな、現実であれば考えもしないような理屈に、海夢の心は気が付けば食いついていた。
「なりゅっ♡ 愛人になりゅっ♡ おじいちゃんのぉ♡ 愛人っ♡ するするっ♡ ぜったいするぅっ♡」
薫の手に顔を導かれて、海夢は彼を振り返る。
「だからぁ♡ してぇ♡ もおっとぉ♡ おじいちゃんのデカちんぽでっ♡ 限界までっ♡ イキまくりたいっ♡」
愛人という背徳的な肩書きを得て、海夢の肉体は更に感度を増している。
このまま激しく抱かれたらどうなるか分からない――
分からないから、知りたかった――
どうなってもいいから、知りたかった。
○
背面座位の体位で、乳首を
「お゛っ♡ あぉーっ♡ おほっ♡ あっあっあっ♡ あへっ♡ おっぱいっ、だめぇえっ♡」
薫は海夢の胸を
コツコツと叩かれる子宮口、赤子をあやすように揺れる体、踊る乳房を吊り上げる乳首。
まるで職人が機械の調節でもするように、海夢の体が、ただイキ続けるだけのものへと作りかえられていく。
「おぅっ♡ ほぉぉっ♡ ひゅごっ♡ きもちいいっ♡ これっ♡ もうっ♡ イグとかじゃないっ♡ なんかだめなのっ♡ ぜったいだめなの感じてるっ♡ 女だめにしちゃうの起きてるぅぅぅっ♡」
肉体があったら
精神までも散り散りになってしまいそうなほどのエクスタシー。
魂が交わるような夢の中でだけ至る、認識しきれないほどの
「おひゅっ♡ おうっ♡ んほぉっ♡ んあぁぁっ♡ もうらめぇ♡ ごわれるっ♡ おなかもっ、あたまもっ♡ きもぢよしゅぎで溶けちゃうよぉぉぉっっっ♡♡♡」
海夢は口の
止めて――とは、ただの一度も口にしていない。
「おんっ♡ あっあぁっ♡ ひゅごっ♡ おじいちゃんしゅごいっ♡ してっ♡ 好きにしてぇっ♡ わたしできりゅっ♡ なんでもできりゅうっ♡ おじいちゃんがっ♡ イって、くれりゅならぁ♡ なにしてもぉ♡ いいからぁっ♡♡♡」
女としてこれ以上は無いというくらいに、海夢は薫に
快感が得られるからというだけではない――
本当なら、たった一人の男にしか言わなかったはずの、愛の
「海夢ちゃん、そろそろ出すぞっ!」
薫の腰の動きが早まる。
限界が近付き、ラストスパートに入った男の腰付き。
ただでさえ連続絶頂していた海夢の意識を、もうひとつ上の快楽の階層へと打ち上げていく。
「お゙っお゙っお゙っお゙っお゙っ♡♡♡ あ゙っあ゙っあ゙っあ゙っあ゙っ♡♡♡ らひてぇっ♡ ああおおぉぉぁぁっ♡ おひーしゃんらひれぇっ♡♡♡ ほしいっ♡ あへぇあっ♡ ほしぃのっ♡ お爺ちゃんのっ♡
何かの発作を起こしたようにガクガクと痙攣しながら、海夢は背後の薫の首を抱いて、精一杯に
「うお、おぉぉっ!」
「お゛っごっ♡ ぉあぉぉぉ♡♡♡」
薫が獣のような声で唸り、海夢の乳房を力一杯に揉みしだきながら射精する。
びゅるびゅると音が聞こえてきそうな大量の精液が、海夢の子宮に
膣内射精による、脳を焼くような悦楽に、海夢は感電したように痙攣しながら白目を
(あ――は――♡ もら、っちゃ、ったぁ♡ おじいちゃんの精子♡ 五条くんと、同じ血の、子種っ♡)
愛する人と、同じ遺伝子を持つ精子が、子宮を満たしている。
それはいま海夢にとって、愛する恋人を受け止めたときと同じくらいの幸福感だった。
「あ……」
見える景色が薄れていく。
快楽のあまり気絶しているのだが、正確な理解ではない。
夢の中での気絶は、夢の終わり――夢から覚めて、現実のベッドに戻ろうとしているのだ。
(あ、れ……?)
意識が夢から遠ざかるに連れて、急速に忘れていく。
苦労して作った砂の城が波にさらわれていくように、ついさっきまでの出来事が、記憶から
それは海夢にとって、
(あぁ、でも……大丈夫……)
夢から遠ざかるに連れて近付く現実。
そちらにも――
(五条、くん♡)
五条くん――そう、同じ『五条』だ。
さっきまで夢で抱かれていたのも、それより前に現実で抱かれていたのも、どちらも『五条』だ。
夢の方は、もう姿も思い出せないけど――
だって、どちらに対しても抱くこの愛情が、まったく同じだったから。
○
翌朝――
「んん~~っ、思い出せない~~っ! ぜーったい幸せな夢だったのにぃ!」
喜多川海夢は、五条新菜と共に目覚めた後、朝食の席で首を
「あはは、まあ夢ですからね」
新菜は微苦笑しながらコーヒーを口にする。
「うん、まあいっか! きっと
内容は思い出せなくても、すごく幸せな気分の夢だったから、それは新菜の夢に違いない。
喜多川海夢は、そう信じて疑わない。
「ていうか五条くん、ちょっと寝不足? あっ、もしかして私の
「ああいえ、ちょっと僕の姿勢が悪かっただけで――」
少し顔色が悪く見える新菜だったが、深刻なものではない。
「それに――僕も、喜多川さんの夢を見れましたから」
「っ、もうっ! 五条くんってばもうっ!」
両頬を押さえて身もだえする海夢は、新菜をそれ以上は追求しなかった。
「…………」
愛する人の血縁者を、同じくらい愛してしまう――そんな性癖が、世界にはある。
普段は無意識のうちに抑制して、眠っている間にだけ夢の中に表れる――そんな症例もある。
そういう意味で、喜多川海夢は新菜を裏切っていないのだ。
新菜の血縁者を愛してしまっているその感情すら、起きている間は自覚しないレベルにまで抑圧している。
その現象は、或いは彼女の強固な自意識が齎した、物欲を
だから――もしそんな彼女が、夢の中でだけ過ちを犯しているのなら、許してあげたいと新菜は思った。
たとえ――同じ『お守り』に触れて眠った自分が、同じ夢を見ていたとしても――
全ては夢と共に消えていくべき、一夜限りの不徳な妄想でしかなかったのだ。
「五条くーん、早く行こー?」
「あ、はいっ。すぐにっ!」
現にほら、こうして休日のデートを意識すれば、夢なんてもう思い出せなくなっている。
今日こそは、自然に名前で呼んでみせよう――
そんなことを胸に決めながら、五条新菜と喜多川海夢は、腕を組んで歩き出すのだった。
○
愛する人の血縁者を、同じくらい愛してしまう――そんな性癖が世界にはある。
そんな彼女を見て興奮してしまう――という性癖と、同じくらい。
ご一読いただきありがとうございました。
『着せ恋』から海夢ちゃんでした。
名前に夢が含まれてますし、サキュバスコスプレもしてましたので。
投稿時点でアニメ放送中なので、アンケート結果に関わらず、
『着せ恋』はもう何話か更新していきたいと思います。
『追記』
手違いでアンケートを削除してしまいましたので、再掲しております
ご回答いただいた方々、まことに申し訳ございません
今後の更新に関して、アンケートにご協力ください
-
同じヒロインで続きが見たい
-
同じ原作の別ヒロインで続きが見たい