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【地図・水滸伝艶義】
この頃世間に流行るもの……。
賊徒 強盗 闇奴隷
正直者は馬鹿をみて 権力者たちは欲の
金、悪、毒の世の中で
泣くのは弱い者ばかり
悪法流行る社会から
漏れはみ出した百八人
驚天動地の活劇を
繰り広げていく物語───。
『
1 香蘭、夫の解放を高俅に乞い願う
「
部屋に入ったとき、椅子は勧められなかった。
だから香蘭は、祝朝奉が深々と座るその前に、立ったままだった。
視線が、露骨すぎた。
だが、耐えた。
牢に入れられた夫を助けるには、この男と、その奥にいる高俅に頼るしかない。
この
突然だった。なにも聞かされていない。
ある日、県軍の兵がやって来て、夫を連れていった。
それだけだった。
嫌疑の内容を知ったのは、三日前。
──塩の密売。
ご禁制の“塩”を売った。
信じがたい話だった。
香蘭は、冤罪だと信じた。
夫がそんな真似をするとは思えなかった。
潔癖すぎるほどに、商売の筋を通す男だった。
──それが仇になったのかもしれない。
香蘭は動いた。
金をばら撒き、人を頼った。
この時代、賄は黒を白に変える。逆も同じ。
だから足掻いた。
祝朝奉が現れたのは、その最中だった。
東平県近くの祝家荘の長者。
莫大な財を持ち、皇都にも顔が利く男。
彼は言った。
──高俅がこの東平にいる、と。
元は禁軍の将校。地方に左遷された形だが、いまだに影響力を持つという。
確かに、名は聞いたことがあった。
若い。だが、国の腐敗を象徴するような男という噂だ。
兄の
──夫を救うには、それしかない。
祝朝奉の目が、香蘭にまとわりついたままだった。
沈黙が長すぎる。
香蘭は、無意識に両手で胸を覆った。
──妓女のような装い。
大商家の若夫人が身につけるには、あまりに露骨だった。
白と桃の薄衣。肌に密着する生地。胸元は大きく開き、脚には深い切れ込み。
香蘭は、自分の姿に羞恥を覚えた。
だが、そうしなければ夫は助からないと、祝朝奉に言われた。
すがるしかなかった。
香蘭は包みを卓に置き、中から金子を取り出した。
それを祝朝奉に差し出す。
「祝朝奉様。このたびのこと、何卒、お願いいたします。どうぞ、これをお納めくださいませ」
夫が捕らえられ、商いも立ち行かなくなりつつある。
それでも香蘭は、手元の品を金に換え、なんとか持参した。
──後がない。
夫が刑死すれば、家は潰れる。
財も、名も、すべて失われる。
ならば、差し出してもかまわない。
財でも、家名でも──この身であっても。
「なるほど」
祝朝奉は、包みに手を触れなかった。
顎を僅かに動かすと、背後に控えていた従者が無言で包みを受け取った。
包みは、すぐに部屋の外へ運ばれた。
「では、参りましょう。高俅様は、奥でお待ちです」
祝朝奉が立ちあがる。
大きな腹が揺れた。
その動きに合わせるように、別の従者と、料理屋の女が現れる。
香蘭と祝朝奉は、そのふたりに先導され、奥へと歩みを進めた。
ここは東平城でも名の知れた料理屋だ。
奥に進めば、貴人のための個室が並ぶ。
香蘭たちは、そのひとつへと案内された。
やがて、立ち止まる。
扉が静かに開かれた。
「高俅様、お待たせ致しました」
祝朝奉が頭を下げた。
部屋の奥に座っていた男が、顔を上げる。
「以前お話をいたしました李香蘭殿です。ぜひに閣下にお願いしたいことがあると申しておりました」
その男は、高俅だった。
若い。まだ二十代だろう。
身なりは華やかで、色白の顔に艶があり、軍人というより、どこか芸人めいている。
両脇には着飾った女たちが控え、食事と酒の給仕をしていた。
香蘭はすぐに頭を下げた。
「李香蘭でございます。主人を──お助けください。このとおりです。できる限りのことはさせていただきます」
すでに、金子も宝石も、持てるすべてを贈ってある。
きょうのこの場も、祝朝奉の口添えでようやく設けられたものだった。
「なるほど。まあ、いいだろう。その言葉に、嘘はないか?」
高俅が言った。
酔っていた。顔に赤みが差している。
だが、目だけは笑っていない。
獣のような眼をしていた。
香蘭は、その視線に身体がこわばるのを感じた。
祝朝奉よりも、さらに露骨なものがあった。
だが、顔に出さなかった。
耐えるしかなかった。
「もちろんでございます。ところで、夫は……」
香蘭が問うた。
声は震えていたが、それでもまっすぐに言葉を紡いだ。
「まあ、その話は後だ。まずは乾杯だ。夫人、隣に来い」
指で、自分の脇を示した。
香蘭は黙ってうなずき、その場に腰をおろした。
店の女が、酒の瓶を卓に置いて、無言で部屋を下がっていく。
祝朝奉は、高俅の正面に座った。
部屋には三人だけになった。
香蘭は、酒の瓶を取り上げ、高俅の杯に注ぐ。
祝朝奉にも酌をしようとしたが、祝朝奉はそれを手で制した。
「高俅様の相手に、集中なされ」
そう言って、自分の杯を手酌で満たす。
「近くに寄ってみれば、やはり美しいな。噂に違わぬ美姫だ」
高俅が香蘭の顔を見た。
視線が、ゆっくりと頬から首筋、胸元へと落ちていく。
「これほどの華人は、皇都でもそう多くはない。お前も飲め」
香蘭の手に、自分の杯を渡してきた。
杯は空だった。
すぐに香蘭がそれを受け取ると、高俅が酒をなみなみと注いだ。
「一気に空にせよ」
にやりと笑った。
香蘭は、頷いた。
そして、杯を持ちあげ、息を止めて呷った。
酒が喉を滑った瞬間、強い熱が腹に沈んだ。
──強い。
香蘭は目を細めた。
これは、ただの酒ではない。
酒に弱いわけではないが、身体の芯がすぐに熱を持った。
「おう、なかなかだな。もう一杯だ」
高俅が、また瓶を持った。
香蘭は、思わず首を横に振った。
「お、お許しを……これ以上は……」
「ふむ。私の酒が不満か?」
声が変わった。
その一言で、部屋の空気が変わった。
香蘭は、戦慄した。
咄嗟に、深く頭を下げた。
「も、もちろん、光栄でございます。いただきます、高俅様」
杯を差し出した。
酒が注がれる。
高俅の笑みが戻る。
再び、杯を飲み干した。
喉が焼ける。
息が苦しくなる。
三杯。
それで、ようやく卓に杯を戻すことが許された。
香蘭は、深く息を吐いた。
だが、その時だった。
──身体に、異変が起きた。
喉が焼けつくようだった。
飲み下した直後から、身体の芯が熱を帯びていく。
酒のせいではない。
酔いとは違う。
どこか、肌の下に蠢くような疼きが這い寄ってくる。
香蘭は気づいた。
これは──。
胸の奥で脈が跳ねる。
下腹に、じわりと汗が滲んできた。
脚の内側が、妙に意識される。
──おかしい。
股が、熱い。
いや、痒いような、疼くような──。
気づけば、内腿を擦り合わせていた。
はしたない。
だが、理性が働く前に、身体が動いていた。
香蘭は、自分の動作に気づき、慌てて足を止めた。
背筋に冷たいものが走る。
だが、それ以上に、皮膚の下から湧き上がる感覚が止まらない。
──間違いない。
媚薬が入っている。
身体が、熱を帯びるたびに、皮膚の感覚が研ぎ澄まされていく。
袖の内側が擦れるだけで、胸が疼いた。
乳の先が、布地の下で勃ち始めているのが、わかる。
高俅が、笑っていた。
祝朝奉も、目を細めていた。
「ほう、なかなかの効き目のようだな。女を夢心地にする夢薬を、大量に三杯……。無理もあるまい」
「死にかけの老女でさえ酔い狂って肌を晒すという代物ですからな。ましてや、夫人のような熟れきった肉には、辛かろう」
ふたりが笑う。
嘲笑だった。
香蘭は、俯いたまま唇を噛んだ。
震えた。
それは、怒りか。羞恥か。
それとも、身体の奥で芽吹いてしまった、どうしようもない疼きのせいだったか。
「さて──改めて訊ねるが、夫を助けたいか。香蘭とやら」
高俅の声に、香蘭ははっと顔を上げた。
脳の奥にまで、熱がこもっていた。
理性の声は薄れ、それでも、言葉だけは、喉の奥から零れ出た。
「は、はい……お願いいたします。このとおりです……。なんでもいたします……」
息が乱れていた。
言葉の端が震えている。
けれど、懇願は本気だった。
「お、夫は──商売仇に陥れられたに違いありません……。ど、どうか……閣下のお力で、牢より救い出していただきたく……。このとおりでございます……」
香蘭は、椅子に座ったまま、膝を折った。
頭が、卓に触れるほどまで垂れていく。
黙っていた高俅が、杯を置いた。
冷えた声で、言う。
「確かに、この東平の県令と私は旧知の仲だ。罪なき罪により皇都を追われたこの私を、惜しまず迎え入れてくれたほどのな」
香蘭は、ただ耐えていた。
脈が乱れ、額に汗が伝う。
「だが──お前の本気を見せてもらおうか。さっきの言葉が、飾りでないと証を立てろ」
「証……とは?」
香蘭の声がかすれた。
目の前が滲んでいた。
「着ているものをすべて脱げ。ここに、置け」
言葉が、静かに突き刺さる。
香蘭の背が震えた。
「そ、そんな……。こ、ここで……でございますか……」
反射的に口をついた声だった。
高俅の顔に、ゆっくりと笑みが戻る。
それは、拒絶の余地を与えぬ男の微笑だった。
香蘭の指先が、椅子の縁を握りしめた。
声を失っていた。
膝が、わずかに震えていた。
──ここで。
寝台でもない。屋敷でもない。
料理屋の個室。
すぐ外には給仕の女たちがいる。人の気配もある。
それでも──。
「どうした。夫人。私が見たいのは、お前の本気だ」
高俅の声が低く響いた。
祝朝奉が、口を開いた。
「夫人、高俅様のご命令には、絶対服従。それがご主人を助ける道でございます」
声が、冷たく背をなぞった。
香蘭は歯を噛んだ。
目の奥が熱い。
だが、涙ではない。羞恥と怒りが、喉の奥でせめぎ合っていた。
「お……お待ちくださいませ……」
絞り出した声だった。
「なんだ?」
「せめて……別の場所で……。こ、ここでは……」
「私になんでもすると言ったのは、嘘だったのか」
高俅が、静かに言った。
卓の向こうで、笑っていた目がすうっと細まる。
「まさか、たかが商人の女が、私を愚弄するとはな」
「い、いえ……そんなことは……。本当です。嘘ではございません……高俅様……」
「ならば──証を示せ」
突きつけられるような言葉だった。
香蘭は震える唇を噛み、ゆっくりと立ち上がった。
椅子がきしんだ。
汗が背を伝う。
熱かった。だが、それ以上に、冷えていた。
ここで脱げば、すべてが終わる。
──恥も、誇りも、矜持も。
だが、脱がなければ、夫が終わる。
背に、手を回した。
着衣の留め紐に指をかける。
だが、震えていた。指先が、言うことをきかない。
うまく、結びがほどけなかった。
何度か、空を掴んだ。
それでも、香蘭は手を止めなかった。
首の後ろの留め具が外れた。
体側の結び目を、片手で引く。
汗が滴る。布が肌に張りつく。
──音もなく、上衣が落ちた。
すぐに抱えた。
脱いだ布で、胸と下腹を隠す。
だが、布越しに感じる自分の熱が、恥を煽った。
「卓の上だ」
祝朝奉の声が飛んだ。
香蘭は、小さく身をすくめた。
おそるおそる、服を卓の端に置く。
指先が、離れがたそうに、布の端をつまんだ。
──濡れていた。
下着が、汗ではないもので濡れていたのを、香蘭はそのとき、はじめて自覚した。
脚の内側が、妙に熱い。
ぬるりとした感触が、肌にまとわりついていた。
──さっきの薬だ。
香蘭は、肩を震わせた。
だが、立ち尽くしたまま、胸を腕で抱いていた。
「ここまで来て夫を見捨てるか。ここで恥を晒さねば、夫は死ぬ。早くせんか」
「……は、はい……」
声が掠れた。
香蘭は、胸の布を卓に置いた。
最後に残った小さな腰紐に、手を伸ばす。
解いた。
下着を脱ぎ、そっと卓の衣の下へ押し込んだ。
膝が崩れそうだった。
だが、踏みとどまった。
両手で、胸と股を隠す。
「やれやれ、やっと終わりましたか」
祝朝奉の声が、乾いて響いた。
そして、手を叩いた。
香蘭は、凍ったように立ち尽くした。
祝朝奉が、手を打った。
その音が、扉の向こうに合図を送る。
「……っ」
香蘭は、息を呑んだ。
卓に手を伸ばしかけた。
だが──。
「触れれば、話はなかったことにする」
高俅の声が、釘のように突き刺さった。
香蘭は動きを止めた。
目を見開いたまま、服の上に伸ばしかけた手を引っ込める。
「そ、そんな……お許しください……高俅様……」
喉が震えた。
声を出すことが、これほどまでに辛いとは思わなかった。
「服を着るか、着ないかは、夫人の自由だ。だが、脱いだものに触れた瞬間、この話は終わる」
祝朝奉が嗤った。
香蘭の背が竦んだ。
脚が震えていた。
「どうされますか。身体を隠さないのですか? すぐに人が戻りますぞ」
その言葉の直後、扉が外からの合図もなく開いた。
ふたりの女が入ってくる。
──給仕の女たちだった。
「きゃっ……」
「えっ……」
悲鳴が上がる。
香蘭は咄嗟に身体を丸め、両手で胸と股を庇った。
けれど、座ることは許されていない。
高俅の言葉が、頭にこびりついている。
「どうした、夫人。裸を晒しているぞ。服を着たければ、どうぞご自由に」
「……っ」
喉の奥が詰まった。
香蘭は、しゃがみこみたい衝動を抑えて、肩を震わせながら立ち尽くしていた。
「夫人の選択ですな。恥を晒して夫を救うか、それとも、ここで諦めるか」
祝朝奉の声が響く。
香蘭は、卓の上の服に、視線を走らせた。
手を伸ばしたい衝動が、喉元まで上がってきている。
だが──動かなかった。
首を、ゆっくりと横に振った。
「……このままで……」
声は涙に濡れていた。
両眼から、こぼれる雫が止まらなかった。
「ははは、李家の若夫人は、見事な露出狂いだな。卓の上の服を、外へ下げておけ」
祝朝奉が女たちに命じた。
香蘭は、小さく、だがはっきりと叫んだ。
「あっ──」
女たちは躊躇いながらも、香蘭の服をひとつ残らず拾い、部屋の外へと持ち出していった。
──すべてが、剥がされた。
香蘭の裸身は、下着までを失っていた。
目の前には高俅。
向かいに祝朝奉。
部屋の出入口には、怯えたような給仕の女が立ちすくんでいる。
逃げ場はなかった。
そのときだった。
扉の外から、男の声がした。
「おう。始まっておりましたか」
香蘭の心臓が、一瞬で凍りついた。
扉が再び開き、ゆっくりと、男が入ってくる。
──
県軍の将校。
夫が捕らえられたその日、指揮を執っていた男。
香蘭にとって、最も憎むべき顔。
過去に何度も言い寄ってきた。
襲われかけたこともある。
あのとき、必死に逃げて助かった──その白文天が、いま、目の前にいた。
「なんの、間に合ってよかった。これからが佳境というやつでしょうな」
高俅が笑った。
白文天も、にやついた顔のまま部屋へと入ってくる。
「高俅様に愉しんでいただくための趣向、準備しておりますので」
香蘭の膝が、かくりと落ちそうになる。
両腕で裸身を隠していたが、指先が震えていた。
──どうして、この男まで。
白文天は、部屋の外に控えさせていた何人かの男に、指で合図を送った。
すぐに、車輪のついた台が押し込まれてくる。
香蘭は目を疑った。
その台の上に、見慣れない器具が載せられていた。
金属の環と帯具。造は簡素で、見てすぐに意味がわかった。
──拘束具。
ほかにも、男根を模した淫具、刷毛、数本の筆、得体のしれない油剤の小壺。
香蘭の呼吸が浅くなる。
口が、勝手に動いた。
「……っ……」
肌が泡立つ。
寒気と熱が、同時に襲ってくる。
「文天。これは、なんだ」
「ええ、これは夫人のような淑女にこそ相応しい玩具でございます」
白文天の声が、背を這った。
香蘭は、思わず、もう一歩下がりそうになる足を止めた。
──裸のまま、逃げる場所もなく、嗤われながら、見知らぬ器具を前に立たされている。
その現実を受け入れきれぬまま、唇を噛みしめた。
香蘭の喉が鳴った。
だが、声にはならなかった。
なぜ、ここまでの辱めを受けなければならないのか。
なぜ、白文天がここにいるのか。
問いは渦を巻いたが、答えはなかった。
「さあ、夫人、ここへ──どうぞ」
白文天が、片手を台の前に向けて差し出した。
香蘭は動けなかった。
足を一歩でも前に出せば、心が砕ける気がした。
そのときだった。
「いやなら、断ってもいい。無理にとは言わぬ」
高俅が、冷たく言った。
香蘭は、その言葉に首を上げた。
「だが──その代わり、夫を助ける道は、閉ざされる」
追い討ちだった。
逃げ道はなかった。
祝朝奉は、卓の端で杯を揺らしながら、静かに笑っていた。
誰も、助けてはくれなかった。
香蘭は、口を開いた。
「……わかりました……。お、お願いします……」
膝が折れそうになるのを堪えながら、一歩、踏み出した。
もう逃げ道などなかった。
衣服もなく、脚も腰も震えたまま動かない。
目の前の道具が、冷たく沈黙していた。
その形が、なによりも雄弁だった。
■
かつては、禁軍──すなわち皇帝直属の親衛軍に名を連ねた将校。
若くして頭角を現したが、その粗暴さが仇となり、帝都より追放される。
年齢二十六。実兄・髙廉は、皇軍が誇る道術師であり、現在も政中枢に通じている。
高俅自身も、禁軍の中枢に復帰すべく、祝朝奉ら地方権力者との連携を深め、反攻の機を狙っている。
※原典:軍政を掌握した四大奸臣のひとり。その権勢により多くの忠臣を貶め、梁山泊の敵として最大の宿敵とされた。
■
地方徴税官を兼ねる一方で、私兵を抱える有力豪族。年齢、四十代半ば。
中央から派遣された役人ではなく、地の民と血を分け合うようにして育ったその統治は、粗暴だが筋が通っている。
※原典:梁山泊軍を苦しめた山東の三大荘園勢力のひとつ「祝家荘」の頭目。三兄弟とともに抗戦し、最終的には滅ぼされる。