妹は無表情 作:ムッツリーニ
「兄さん、イク」
ぶっきらぼうで要領を得ない言葉、しかし彼女らの行為と、それを言った後女が細かく震えているのを見れば嫌でも言葉の意味は分かるだろう。
「兄さんもそろそろ観念してイって」
「むー!」
部屋には縛られてちんこを露出したまま仰向けに転がされた男、それに跨る女、それを見ている女が居た。
2人の性行為は実に1時間。無表情なのが玉に瑕だが、誰もが羨む程の美人が娼婦もかくやというほどの手練手管を駆使し責め立てていると言うのに、男は脅威の精神力を発揮し射精を堪えていた。あるいは、女の言っていた血縁関係を示唆する言葉が影響しているのかもしれない。
「仕方ない、兄さんを脅すような真似はしたく無かったが」
縛り付けて逆レイプをしているのに?男とそれを見ている女は当然の疑問を思い浮かべた。
「兄さんが出してくれないなら、私は今の行為を動画に収めて学校中に広める」
ドプッ!ビュブッ、ビュルルルルルッ!ビューーっ!ビュプッ!ドポォ・・・。
「あぁ・・・っ♡凄、起きてると全然違う・・・」
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「ふっ」
力の抜けた軽いジャブ、それだけで桜の木に蔓延っていた奇妙な虫は散る。それだけと言っても、拳一つで風を発生させている時点でただのジャブでは無いが。
無数に取り付いていた群体一つ一つを取り除くのは手間だし、触りたくないしで試して見た行動だが、存外上手くいったな。コイツらは俺にしか見えないし、俺にしか触れないから、気が付いたら俺自身が対処する他無い。
「兄さん、お疲れ様」
あぁいや、もう1人いたか。同じ人間は。そうは言っても俺とは違い生まれつきというわけでは無いみたいだったが、いつかをキッカケにそれらが見えるようになったらしい。
物心着いた時から、悪さをしている推定妖怪や、シンプル悪人をシバキ回していたり頃、唐突に何もないはずの空間をぶん殴っていたり大人をぶん殴っていたりした俺はとても孤立していた。だが1人きりだった訳では無い。小さな頃から後ろを着いてくる妹、叶華が居たからだ。たまには他の子と遊びなさいと言っても、イヤイヤしながら着いてくる様子にとても困ったのを覚えている。
「お疲れってほど疲れてはいないが、ありがとう」
差し出された水筒を受け取り、感謝を述べる。こうして中学三年生になってもまだ後ろを着いて来るのは、兄として喜ぶべきか窘めるべきか。まぁ男と遊んでくると言われたらブチギレるが、幸い今は女の子とは仲はいい様で、長年やって来た人助けの結果とても多くの人々と交友を持っているらしい。
らしいと言うのは、何故か自分が人を助けると、それが重大なものであればあるほど女の子が被害者である事が多く、また大抵の場合加害者が男であるので、助けた後、男である俺は彼女達を刺激しない為に直ぐに消える様にしているからだ。
だから又聞きでしか無い情報だが、叶華はそういった人達とうまいこと交流を続けているのだとか。しかし、たまに皆で集まってお喋りをしていると言っている割には、何処かに出掛けている所を見た記憶が俺には無い。
・・・アレ?ほんとに無いな。トイレや風呂以外ではいつも居る気がする。なんならトイレや風呂にも入ろうとするのでいつも土下座で辞めてもらっているレベルだ。
ま、まぁそれはいい。それに俺はほうぼうに恨みを買っている自覚もあるし、妹を守る為にも近くにいてもらった方が助かるのは間違いない。
なんせ、妹は昔と違って今は上手くやっているということだ。なんか独自に始めた商売か株かなんかが上手くいっているとかでお金があるらしいし、女の子同士の少しばかり百合の咲く交流を邪魔する程俺は無粋ではない。むしろ好きな方なのでもっとやってくれください。
むっ
「(いかん、ムラムラしてきた・・・)」
ココ最近、少し色気のある妄想をしたら直ぐにこうなってしまう。俺はさり気なく股間のポジションを修正しながら、やはり少し疲れたので休憩したいと近くのベンチに座る。
「・・・分かった」
俺は妹と俺を繋ぐ極太の縁を見ると心が落ち着くんだ。これほどまで太く逞しい縁の糸は見た事がない、それだけ
縁結びの力
勝手に俺はそう呼んでいるが俺に宿る力の一つであるそれは、人と人の縁が目に見えるようになる力だ。悪縁、良縁も何となく区別が付き、その縁の強度は太さで表現される。
家族は大抵強い縁で結ばれており、俺と叶華は一般的な仲良し兄弟のおおよそ10倍、そうだな、近しいところで言えばおしどり夫婦の7倍と言ったところか、近しくないな。なんせ強い縁で結ばれている。
それら縁は細ければ無理やりぶった斬る事も可能であるが、力を使うし別に悪縁でも無ければやる意味もない。しかも縁を切っても原因が排除されていなければ一時的な解決にしかならず、時間が経てば結び付いてしまうのだ。なので俺は悪縁を見つけた時は必ず元を見つけ、それを正すようにしている。まぁ厨二臭くなるが、力を与えられた者の使命とでも言おうか・・・勝手に自警団の様な事を物心が着いた時から続けているのだ。勿論、ただの学生が謎妖怪やヤのつく大人に対抗出来るわけもなく、それは自分自身に満ちる謎パワーのおかげという他ない。
本気を出せばおよそあらゆる面で人を越えるこの身体に宿る力、俺は神通力と勝手に呼んでいるがそれがある限り俺は怪我もしないし謎妖怪を滅する事が出来る。身体に満遍なく満ちているとうっかり体育で世界記録を出しかねないので普段は皮膚に這わせるようにして防御だけに使っているが。
なんせ、それらいくつかの力のお陰で俺は自分の思うように人々の助けになれているというわけだな。
これで友人も彼女もいれば、人生勝ち組だったのに・・・。
妹は上手くやっている、だが俺は違う。俺は友人は悪友と呼べるような者が一人しかいないし、生まれてこの方彼女もいた事がない。勿論童帝だしさっきみたいにムラっと来ても慰めてくれるエッチなお姉ちゃんはいない。いや昔は幸運にも3人ほどいたが、全寮制の高校に入ったか何かで今はいない。居るのは妹だけだ。まぁ流石に妹をそう言う対象に見ることはないが。
ぐすん
悲しい想像をしたら何とか萎えてきた。俺は叶華を伴って帰りの電車に乗る。今日は5人の悪縁を断ち2匹の謎妖怪を倒せて調子のいい日だったのに、最後にケチが付いたな。悪縁は強姦間際の双子の子を何とか未遂で済ませたくらいの大手柄だった。世の中治安が悪過ぎる。
これでも、叶華のお友達が俺に救われたお礼として自主的に治安維持に協力してくれているみたいで、知らない間に救われている人は多いみたいだけども。
女の子が多い叶華の交友関係で、そう言った荒事に首を突っ込んで欲しくは無いが、何故か俺の助けた人達の多くは謎の覚醒を経て超人に生まれ変わるらしい?華奢な女の子が大人を軽々と持ち上げている所を見かけて、俺は彼女達に何をしたんだろう?と少し怖くなった程だ。
殆ど会話さえしてないし、何をした訳でもないはずなんだが、謎の覚醒をする前に決まって恐らく彼女達と俺とがか細く繋がっていただけの縁が太くなるもんだから何かしら影響があったのかもしれないとは思う。特に、縁結びの力に身体能力上昇のようなバフは無いと思うんだがな・・・?
まぁ、手伝ってくれている彼女彼等には万が一の時の護衛として、自分の眷属を付けているので軍隊に襲われたりしない限り問題無いとは思うが。
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船坂縁(ふなさか ゆかり)
クラス???
SP すごいりょう
GP すんごいりょう
性欲 すんっごいりょう
縁結び
眷属生産
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