今日も怒鳴り声が耳につんざく。
今日も呆れた声が脳に響く。
泣いたら負けだ、辛い顔をしたら負けだ。
相手を付け上がらせるだけだ。
俺はみみっちいプライド一本で今日も仕事を乗り切る。
夕方に終わるはずだったのにもう辺りは暗くなっている。
ふと見た携帯に介護施設から着信があった。
電話を掛け直す。
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どうやら祖父が死んでしまったようだ。
小さい頃から可愛がってくれた爺ちゃんが死んだ。
あのゲンコツが死んだ。
そこから寝るまでの事は覚えてない。
後日俺は葬式に参加するために仕事を休んだ。
上司にはネチネチ言われたが1時間後には解放された、安いもんだ。
爺ちゃんの家は広い森の脇にあり、その他は?と聞かれれば畑かボロ屋かジジババの笑顔だけだ。
坊主を前に据えてお経を聞く。
ただ黙って聞く俺を後ろの近所のよしみであろうジジババがヒソヒソと後ろ指を刺すように話す。
「肉親が死んだというのにうんともすんとも言わないのかい」
ババア黙ってろ、次はお前の番かもしれねえんだ、予習に励め。
「嫌だねえ、うちの孫にはああなってほしくないよ」
勝手に惚気てろよハゲ、テメエの孫は今頃スイ⚪︎チかチンコいじりに勤しんでるよ。
葬式も終わり夕方、諸々のあれこれも首を縦に振ってるうちに終わった。
最後の肉親を失った俺は臭い畳の上で寝転がる。
さて、これからどうしようか…
そう思ってる俺の耳にハエの羽音のような、妙に耳に残る声が聞こえた。
「ゆっ…ゆっ…」
ゆっくり、この世のどんな命よりも軽い
人語を話すが会話可能なのは2割いればいい程度(俺調べ)。
食って寝て遊ぶのが本能に焼きつき、理性など蒸発してる愚か者。
まあ、奇怪な饅頭にバカバカしい生態系が悪魔合体したといえば分かりやすいだろうか。
そんなゆっくりは2匹、金髪に魔女っぽい帽子を乗っけたまりさ種と黒髪に赤いリボンをくっ付けたれいむ種。スタンダードで一般的で最も知られているであろう2種は縁側の外、雑草生い茂る庭から森に向かって進んで行く。
どうやら奴らの住処は森の中のようだ。
興味無いね…俺は寝た。
次の日、俺の朝は心地よく迎え入れる事は出来なかった。
「ここをまりさのゆっくりプレイスにするんだぜ!!」
何故そうなる、と思い声の主であるまりさの近くを見ると縁側から室内を繋げるふすまが空きっぱなしだったようだ。
これは俺の過失だ、田舎特有のセキュリティの甘さが蘇ってしまったのを猛省しよう。
さてと、相手はまりさ種1匹とれいむ種1匹。
俺が軽く手を振るえば奴らは瞬く間に絶命するだろう。
この“おうち宣言”も、どっからどう見ても、そんな隙を見せた俺が悪いんだろう。
寝ぼけた目を擦りゆっくり達を無視しながら窓を閉める。
俺がここでタバコを吸えばきっと奴らは「これどくっ!!」と言い死ぬのだろう。俺がここで坦々麺を食ってもなんやかんや死ぬのだろう。俺がここでetc…。
今俺がするべきこと、それは家具やその他諸々の避難だろう。
机を畳んで押し入れに入れてカーペットを丸める。それだけで部屋は綺麗になる。
普通のおうち宣言なら死が約束されている筈が俺が突拍子もなく動き出したのをゆっくりは最初ただポカーンと見つめていたが片付けが終わった時初めて無視されている事を自覚したまりさは声を荒らげる。
「おいいいっ!!むしするなぁぁぁ!ここはっすでにまりさたちのおうちなのぜぇ!!!」
「ゆっくりしてないであまあまもってきてね!すぐでいいよ!」
ゆんやゆんやと騒ぐソレを前にした俺は服をキャストオフさせた。一糸まとわぬ俺を前にしたゆっくり達は言葉を詰まらせる。
「「ゆえ?」」
営業で鍛えた脚。荷物を担いで昇り降りした階段で鍛えた腕。そして繰り返された最敬礼――なぜか腹筋まで割れた俺の肉体。
「お、おいくそどれい!なんでおくるみさんをぬーぎぬーぎしたんだぜ!?あったまおかしいんじゃないのかぜ!?」
「奴隷に服を着せるのか?」
「ゆええ?」
「奴隷は服を着ていて、主が全裸なら奴隷も全裸であるべきだろう」
「な、なるほどなのぜ…それならあまあまをもってくるんだぜ!!れいむがおなかぺーこぺーこなんだぜっ!すぐでいいよっ!」
「御意」
俺はフルチンでゆっくりプレイスと化した部屋を出てキッチンにあるタンスにあるお菓子を取り出す。包みから取り出して皿に盛り付ける。
それをもってプレイスへと入る。
皿に盛り付けられた豪勢なお菓子を見てゆっくり達は目を輝かせる。
「ゆわぁ〜!!あまあまなんだぜ!!」
「れいむにおにあいっのあまあまだよ〜」
「お待ちをっ!!」
「「ゆえっ!?」」
床に置かれたお菓子に舌づつみを打ち「ゆあーん」と口に運ぼうとする2匹を手で制する。
初めてのご馳走を邪魔されたゆっくり達は講義の声を挙げる。
「ここは不肖この奴隷が命を掛けて毒味をさせていただきます」
「ゆ〜ん?そこまでどれいがいうならしょうがないぜぇ〜」
「どくっ!だったら永遠にゆっくりするところだったよ〜」
不肖、奴隷、命を掛けて、毒味…ゆっくりが付け上がるワード(なのかどうかは知らないが)を連ねて自尊心を持ち上げる。
俺は四つん這いでお菓子を犬食いする。ゆっくりにとっては大量だろうが人間の俺にとっては2、3口で口の中に詰め込む。
むっちゃむっちゃ、よく唾液と混ぜ、毒が無いか確かめる。
無論そんなものは無いのは用意した俺がよく知ってるがこいつらにとって、従順な奴隷が持ってきた食事が安全かどうか頭のどこかで気にして…ないな。
数十秒咀嚼したお菓子をげーっと吐き出す。
豪勢な見た目だったお菓子は見るに堪えないぐちゃぐちゃのペースト状になり皿に戻される。
甘美な匂いをしていたソレは昨日歯も磨いてない口臭に毒されており、ちょっとした刺激臭がしていた。吐きそう…
「どうぞ…毒なんてこれっぽっちも入ってませんでした。ぺっ!」
口の中に残っていたカスを皿に吐き捨てる。
俺は奴隷なのだ、主の食事を口に含みはすれど飲み込まない。
「ゆっ…くっさ!?でも…どれいが…がんばってもってきたあまあまなんだぜ……」
「れいむ、これが“どくみ”ってやつなんだね……がまんしてたべるよっ」
「「すーぱーむーしゃむーしゃたいむ はっじっまっるっよおおおおお!!!」」
バカ共が、匂いに気圧されても食うのは流石餡子脳、今までゴミや木の実しか食ってこなかったんだろう。
一通り食い尽くしたゲロ食い共はもるんもるんと動き出す。
どうやら糞をしようとしてるんだろう。
なら俺もうんこをしてやる。
素早く新聞紙を何重にも敷いてその上でうんこをする。
流石に大の大人が畳の上で糞する訳にはいかない、俺だって大人さ。
「――おそれながら申し上げます。主が御身より糞をひねり出されるこの尊き刻、我が身、同じく穢れを解き放ちたく存じます。不敬を詫びつつ、便意を同調いたします――いざ、忠義による排泄っ!」
ぶっ、ぶちちちちちっっ!ぶりゅりゅりゅりゅ、べちゃ!
しかし辛いのはゆっくり達だ。餡子製のうんうんより人間の時間をかけて熟成されたうんうんのほうが何万倍も臭くて汚い。
「ゆぐっ!?ぐっざっ!!なにごれっ!?しぬのじぇぇぇぇぇ!!」
「れいむのおめめっ!おめめがぁぁあああっ!しんじゃうよぉ〜〜〜っ!!!」
「ぼぉいくそどりぇい!!さっさとうんうんをかたづけるんだじぇええええ!!」
「御意」
俺は新聞紙を纏めて外に投げ捨てた。
いい土になれよ。
少しふすまを開けて換気する、勿論ケツも拭いてきた。
俺の糞に圧倒されたのかゆっくり達はうんうんをする事を忘れたようだ。
そうこうしてる内に夜、お互いを認識できるくらいの明るさに調整された部屋にて。
適当なベッドを用意してやる。
俺?俺は部屋の隅っこで座ってるよ。
そんな中、ゆっくりがごそごそとしだした。
こんな恵まれた環境にいるのだ、子作りに励もうとしてるのだろう。
れいむがまりさに向かって、目を細めて身体をすり寄せる。
餡子の体がふにゅ、と音を立ててこすれ合う、うわぁ。
「……まりさぁ……こんなにふかふかで、あまあまもあって……れいむ、こどもつくりたいよ〜……」
「まりさも、そうおもってたんだぜ……どれいもいるし、ぜったいゆっくりできるのぜ!」
「れいむたち、いまがいちばんの“ゆっくりろまんちっくないと”よ〜〜!」
まりさのえれくとしたぺにぺにがれいむのまむまむに入ろうとしたその瞬間俺は思いっきり立ち上がった。
まりさより逞しく、太く、硬いフル勃起した股間を見せびらかすように。
「ゆうっ!?なんなの…ぜ?」
「まりさとの“むーど”さんをじゃまっしな、い…で」
ゆっくりのサイズにもよるがぺにぺにのサイズなんてデカくて小指ほどのサイズ。確認したこのまりさのサイズはその半分の長さ程度。人間のブツなんて天と地の差がある。
その差にまりさは顔を青白くさせる、対してれいむは息を飲む。
ブルンブルンとブツを振りながられいむに近付く。
まりさは「お、おいっ」と弱々しく言うが無視をする。
雄(両性である筈だが)としてのプライドが完全に折れたのを俺は感じ取る。
釘付けになってるれいむを前に胡座をかく。
勿論俺は良識のある大人、ゆっくりで興奮はしない。頭の中ではAV女優のあられもない姿で一杯だ。
「これを見て、どう思う?」
「ゆぅ♡すごくおおきい〜」
「れ、れいむぅ!?」
れいむをひょいと持ち上げる。
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「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ねっとり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」
どうやられいむはばーじんだった様だ。処女厨な俺もにっこり。
ピロートークでれいむはまりさと半ば駆け落ちの形で群れを飛び出した所じいちゃんの家を見付けておうち宣言をすることになったようだ。
「ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ねっとり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ねっとり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!ゆっくり!」
「さてと、ソレどうする?」
「ゆぅん…ポイッでいいよっ!かりもできないまりさはだめだめだよっ!」
「さいですか」
まりさの頭を掴んで外にある投げ捨てた汚物の中にまりさを投げる。
汚物に塗れたまりさはピクピク動いた数秒後に息絶えた。
「さてれいむ、俺の飼いゆっくりになるか?」
「え、いやよ。れいむはむれにもどるよ」
「………」
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俺は縁側に立ち空を仰ぎ見る。
ゆっくりなんてのはどうしようも無い生物だと思っていたがそうでも無いようだ。
「ありがとな…やりたいことができた」
俺は視界の端に映る汚物に埋もれた2つの餡子に微笑んだ。
あーーーー!
すっきりーーーーー!!!