外部はもちろん、ユスティア内部にも秘するべき聖女達のプライベード、それを清掃という形で知り尽くしている彼女からしても『極めて面倒』と感じる職務が2つある。
それは、聖女サタリナと、聖女リリアナの私室の清掃。
黙々と、淡々と、完璧な清掃を果たす彼女が内心どう思っているか、それを彼女たちが知る由もないが、敢えて記すならこう思っている。
「どいつもこいつも盛りすぎ」
※ノクターンノベルズとマルチ投稿をしております※
一応R-18としておきますが、オカズではなくオヤツです。
聖女リリアナ(https://syosetu.org/novel/370960/)
聖女サタリナ(https://syosetu.org/novel/374313/)
を前提にしてのエロ無し短編となります。
聖女シリーズを好いてくださる方の箸休めになりますように。
私、ロージアは生まれつき
他に支障はなくとも、これでは生きていくのもままならない……そう絶望していたところに、聖教ユスティアから慈悲を
そうして、私は聖教ユスティアの清掃業務、その内、私の他に任せられぬとされた物を
それは、聖女様の私室の管理。
聖教ユスティアにいる十三人の聖女様、
元々掃除を得意とし、かつ、喋ることができない私は、私的なそれを決して漏らすことのない人材として、とても重宝されました。
こうして、聖女様の私室専門の清掃員として務め始めてはや五年。
その間にも聖女様は入れ替わり立ち替わり、私が初めてお部屋を清掃した聖女様も職を辞し、今となっては
その間色々なことがありましたが、さして苦労した記憶もありません。
元より、聖女様は皆々様、巡礼で私室を開けることが多いのでさほど難しい業務ではないのです。
まあ、例外も勿論ある、と言いますか。
強いて言うなら……これまでの五年間で今が一番、作業量の多い時代だと言えるでしょう。
「……あ」
「あ」
なんと間の悪い。
ちょうど、私室から出る聖女様と顔を合わせてしまいました。
序列第七位の聖女、サタリナ様と、そのお付き候補。
サタリナ様は、私が記憶している限りだともっとも年若く聖女となられた
それもあってか、内心で気にかけておりましたので、その性格も、最近になって、お付き候補として男の子を迎え入れたことも……他の皆様よりもよおく、身を以て存じております。
「……え、ぇと……ごめん、ロージア……今日も、お願い」
「……ごめんなさい」
その、男の子と聖女様はふたり揃って余所余所しく頭を下げると、逃げるように立ち去りました。
その様に思わず溜息――呼吸する分には、まるで支障のない喉ですので――をこぼすと、サタリナ様の私室へと参ります。
……まあ、ぐっちゃぐちゃですね。
さらに、それを上塗りするかのよう、白濁した体液もちらほらと……それが何であるかなど、まあ、考える必要はないでしょう。
本当に、もう……お盛んなことで。
私の口が利けたなら小言のひとつふたつ漏らすところですが、まあそこは聖女様。避妊に関しては心配する必要もありませんし、そういう関係の男女がふたり揃えばさもありなん、と諦めも抱くというものです。
いえ、まあ……お付き候補を毎夜寝所に連れ込むのは、どうなんだ?
とはいえ、それを他者に相談する手段もなく、今のところそれを知るのは私のみ、私としても、聖女様だって人の子、極自然なこと、そうして飲み干すだけの度量もあります。
私も、これでも五年間、清掃を職務としてこなしているのです。
それがどんな汚れでも、どれだけ乱れていても、後片付けのひとつふたつなら手慣れたもの。
これらを他者に見られぬよう処理することができるからこそ、今の職務を与えられているのです。
――――。
――。
清掃を終え、元通り
一見はひどく乱れ尽くしたように見えても、所詮は寝所が汚れたのみ。
そう苦労せず、元通り整えることができました。
強いて言うなら、布を他者に見られぬよう運ぶ苦労と……あまり触りたくないなあ、と素直に思った程度で済みました。
言ってしまえば、あの二人はまだ可愛いものです。
聖女といえど人の子、と苦笑で済ませられるだけの微笑ましさがあります。
何より、
私は思わず口元に笑みを浮かべながら、道具を手に次の私室へと向かいました。
そう、次こそが本番、約束された重労働。
……上には上がいます。
「あら……おはようございますロージア、今日は早いですね」
こちらもこちらで、思ったより遅いご出発のようで、顔を合わせてしまいました。
序列にして第一位。
それどころか歴代最高と
私は頭を下げ、かけられた声に応えます。
私の口が使えぬことは、聖女様みなご存知のこと。
この一礼が私の行える最大限の礼節と、皆々様にご理解を頂いております。
顔をあげれば、私の礼に柔らかく微笑むリリアナ様、そして、その奴隷。
奴隷のほうははじめて見ましたが、へぇなるほど、この人が、そうですか。
「あ、紹介しますね、グレイブ。彼女はロージア、わたくしたちの私室を整え、清掃を職務とした専門の清掃員ですよ」
……リリアナ様、わたくし『たち』って言った?
私が喋れないからって油断しすぎでしょ、ダメですってそれは。
「……え゛」
おい奴隷。
あなた一応、人前で声を出すのもダメなんですよ?
いやまあ、気持ちはわかりますけどね。
「ふふ……♡ それでは、今日もよろしくお願いします」
そしてお気持ちのまったくわからない、平然と微笑むリリアナ様。
その様は正に清楚、何もなく受けたら『聖女様に微笑まれちゃった』と女だてらに
私はまあ、そうして微笑まれたところで、もし口が利けたなら文句のひとつふたつみっつよっつ……無限に畳みかけると思いますが。
そして奴隷の評価を改めました、いやもう、すっごい気まずそう。
そうも申し訳なさそうにしてくれると、こちらも掃除のし甲斐があります。
そんな内心はさておいて。
私は改めて頭を下げ、立ち去るお二人を見送った後、意を決してリリアナ様の私室を開きました。
…………。
……。
……ふぅ。
よくもまあ、この部屋を残して平然と居られるものです。
いやホントひどいな? 私でも羞恥で悶えますよコレ。
寝所はもう、地獄絵図。
下腹部があったであろう箇所どころか上も下も問わず体液塗れ、基点がどこかなど分からないほどびっしょりぐっしょりまるで洗い立てのよう濡れきってます。これ布変えるだけで済むかな?
そしてそれだけ濡らしておきながら、床も水溜まりがちらほらと……犬じゃないのですから、その辺に体液を撒き散らすんじゃありません。
まったく、これと比べたらサタリナ様はまだ可愛らしいものです。
……いやホント、どうヤったらこうなるんですか。
一箇所で落ち着いて励んでくださいよ、動きすぎでしょ。
あと、臭いが薄く色素もないのでわかりづらいですが、私にはわかります、ちらほら混ざってますね、尿。
そして、白濁した体液もあちらこちらそちらどちら……。
またしても奴隷の評価を改めました、猿ですかあなた。
いえまあ、慣れたものですけど……まさかとは思いますが、いつか大便が残されちゃいないかと私は気が気じゃありません、その暁には最近ようやく会得した文字を駆使して、紙一面に記した文句を突きつけてやる所存ですよ。
さておき、私はこんなこともあろうかと……というか、絶対必要だろうと用意していた掃除具と
本日最後の、そして最大の大仕事のはじまりです。
――――。
――。
本日の業務は二部屋のみ。
日によっては、もっとたくさんの部屋を掃除する日もあるのですが、それと比べてもあまりに作業量の多い一日でした。
掃除用具一式を
さて、職務の内容が内容
裕福に暮らせる、とまでは言えませんが、衣食住を聖教ユスティアが負担してくださるおかげで、かなりの金額を好き放題に扱えます。
それを用いて、特注で作らせた代物がようやく届いておりました。
皮の端切れでくるまれたそれを開けば、中には注文通りの形と大きさの、
私はその、手触りや香りを確かめると、小さく一息こぼしました。
いえ……まあ、あんなものを見て、平然と過ごせというのは無理な話。
そもそも、聖女と称されるあの方達があれだけの性欲を持つのですよ?
私にだって人並みの性欲程度、あるに決まってます。
私は寝所に
喉のせいで、まともな声こそ漏れませんが……その分、と言わんがばかりに我がことながら汁気も多く、寝所の
でも、どうせ、誰も部屋に招くことはありません。
なにより、私は清掃を生業としているもの。
自分の始末ならそれこそ、楽なものです。
何の心配もなく、今宵も自慰に
お読みいただきありがとうございました。
ここすきなど、皆様からの反応を心よりお待ちしております。
無言+地の文のみ自慰描写に挑戦しようかとも一考したのですが、どう考えても難易度が高かったので戦略的撤退とさせてください。