抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
1-00 99_Ballade
???
「ねえ、お兄ちゃん……私も、皆みたいに気持ちよく女の子とセックスできるかな?」
黒髪の幼い少女は俺に問いかける。不安に満ちていて、今にも泣きだしそうだ。
精
「ああ……いつかきっとできるさ。そのためにも……お兄ちゃんは頑張るからな」
俺は少女をあやすように、なだめるように答える。答えた瞬間、視界がぐるりと回る。俺はどこかに投げ出される。
???
「助けて! お兄ちゃん! 助けて!」
燃える車の中で少女が助けを求める。少女の手からは血が流れ、火が付いている。助けなければ。失ってたまるか。だってこの子は。
精
「
俺は鍛え上げた体で車を動かそうとする。しかし、車はびくともしない。俺の体に火が移る。熱さなんかどうでもいい。卵を助けないと。
卵
「熱いよ! 痛いよ! 助けてよ!」
卵は泣き叫ぶ。悲痛な声を早く止めないと。それでも車は全く動かない。そして、車が爆発する。俺の体はちり紙のように吹き飛ぶ。
精
「らあああん!」
叫び声と同時に目を覚ます。汗も動悸も勃起も何もかもが止まらない。スマホで時間を確認する。AM6:00を表示している。窓から外を眺める。俺の部屋から見えるいつもの景色だ。
精
「……夢であってほしいな……」
夢であってほしい現実が、いつも夢になって出てくる。これで何度目だろうか?あれから何年か経っているというのに未だに、いや、一生見るだろう。
精
「……誰かに慰めてもらうか」
辛いことがあったら誰かに慰めてもらうのが一番だ。幸い、この島では24時間どこでも誰かが慰めてくれる。早速電話をかける。
ここは青藍島。西日本の海上に浮かぶ小さな孤島。常夏の楽園でもあり、『とある条例』による性の楽園でもある。誰が言ったか『性乱島』とも呼ばれている。
『ドスケベ条例』
性産業によって町興しをしよう、という考えで施工された条例だ。簡単に言うと24時間どこでもエロイことができる。もっとも両者の合意は必要だし、流石にできないプレイもあるが……電話一本でそれなりの女を呼んで、無料でセックスができるのはこの島だけだろう。
デリヘルの女
「おはようございます♡
女は言うや否や俺の服を脱がし、挿入する。ぬちゅりぬりゅりとすんなりと入っていく。
デリヘルの女
「朝一でちんぽ味わえて最高ですぅ♡もっと突いてくださいぃ♡」
喘ぎ乱れる女に乱暴に腰をぶつける。気持ちいい。快感だ。卵もこういう風に……いや、余計なことは考えるな。今は気持ちよくなることだけ考えろ。
精
「孕めオラァ!」
この島のチャット欄で1番目に来る定型文を吐き捨てながら射精する。ぬるい肉壺の中にびゅるると精液を吐き出す。気持ちいい。少し気分が晴れた。早くシャワーを浴びて身支度を――
デリヘルの女
「もっとちんぽ味わいたいですぅ♡今度は上のお口で味わいたいですぅ♡」
今はそんな気分じゃない。こっちは朝一で気分が乗ってないんだ。
自由にセックスできるのは嬉しいが、限度というものがある。
精
「夜に呼ぶから……その時まではお預けだ」
呼び出した女と別れて身支度を済ませる。学園の制服に身を包み、『武器』を持つ。そして妹の部屋に行く。毎朝これを忘れることはない。たとえどんな朝でも。
精
「卵……行ってきます。今日も……お兄ちゃんの活躍を見ていてくれ」
写真の中の妹に挨拶をする。小さな仏壇の中の妹はいつも笑って俺を送り出してくれる。家を出て、鍵を閉める。そして『水乃月学園』に登校する。
R-18力を高めるために始まりました新作。
あらすじにもあるように作者の文章力はクソザコなので本家みたいな文は出てきません。
その癖に4ルートきっちり書くつもりです。
付き合っていただけたら幸いです。