※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

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6-17 誰でもいいからヌき家行きたい

 糺川

「精のばかああああああ!!!!!!」

 

 あの女にビンタされてすごく痛かった。しかし、何がどう痛いのか説明できなかった。頬が痛いのは当然だが、何故か胸が痛い。もっといえば胸の中が、奥が締め付けられるように痛かった。健康診断では問題はなかったはずなのに。

 

 精

「…………今は卵を守る手段を考えないと」

 

 あの後は何も言わずに家に帰って来た。卵のために夕食を作っておこう。冷蔵庫を見て卵の期限が近いのが判明したため、卵焼きにする。盛大に6つ全てを使い溶きほぐし、チーズとツナ缶を一缶汁ごと入れて混ぜる。温まったフライパンに卵液を流し入れかき混ぜながら焼いていく。ある程度固まったら形を整えて完成だ。皿に移してケチャップでメッセージを残す。

 

 精

「『のこしてもいいよ』と……食べきれなかったら俺が食うからな、卵……」

 

 明日から色々動かなければならないから今日はもう寝よう。当てはある。あの力を俺のものに出来れば絶対に卵を守れるだろう。

 

 

 朝7時、兄貴は用事があるからとどこかに出かけてしまった。卵焼きをもう一回作ってほしかったが、何かの拍子であーしが焼かれて文字通りの卵焼きになるしれない以上やめておくか。

 

 卵

「さて…………休みだからとぼさっとしている暇はねえ。BIG4から呼び出し喰らってるんだ」

 

 BIG4にとってあーしはこの世界の反交尾勢力を知る貴重な情報源とのことで、可能な限り話をしたいと呼び出しを受けた。夜まで待つのも惜しいので学生らしくヌき家で会議をするらしい。

 

 男性店員

「っしゃせー(いらっしゃいませ)、ぁいてるきにおねっしゃーす(空いてる席にお願いします)」

 

 BIG4with『反逆の緑髪』でも店員は動じない。あるいは朝に団体で来られて面倒だと思っているだけかもしれないが、どのみちプロだ。

 

 男性店員

「ひやっつれいしゃーす(お冷失礼します)」

 

 5人分のお冷が置かれ、それぞれ注文の体勢に入る。

 

 卵

「あーしニップルコキカリビン丼の特盛と時雨抹茶臼シェイクのL」

 女部田

「朝からがっつりだね。イクは潮さばたまたまぶっかけ朝食にしよ」

 糺川

「私はソーセージダブルエッグ朝食にするか」

 冷泉院

「私はチーズ淫はぁん♡バーグカレーにします」

 淳之介

「俺はまぐろたたき丼にするか」

 

 これだけの注文をしたのにも拘らず5分程で揃うのだからあの店員はプロだ。と思ったが、礼先輩のソーセージダブルエッグの盛りつけ方が違う。二枚の目玉焼きで一本のソーセージを挟むように置くのが正解なのだが、二枚の目玉焼きの横にソーセージが添えられている。

 

 男性店員

「ったせいたしゃした(お待たせいたしました)、ごゆっくりどうぞー」

 

 しかし、あーし達にはそんなくだらないことで揉めている時間はない。早速話し合いを始める。

 

 淳之介

「卵ちゃんはあのアーマードハメドリくんの中身、要は反交尾勢力のリーダーが誰なのか知っているんだな?」

 卵

「ああ。知っているが……誰なのかは言わねえ」

 冷泉院

「私が無理矢理迫れば知り得ますが……」

 卵

「この場で舌を噛み切って兄貴に言いつけるぞ?」

 女部田

「その手の言葉が本当に脅しになることってあるんだね」

 糺川

「……今の精なら卵に危害を加えるものなら誰でも殺めてもおかしくない。そして卵自身も本当に死んでも言わないだろう」

 

 現にあーしは舌を噛んでいる。アイツのためなら死んだって構わない。アイツはあーしを認めて受け入れてくれる唯一の存在だ。

 

 冷泉院

「ただ、卵さんがそれだけのことができる人物であるということは知れました。大きな一歩です」

 女部田

「それだけで分かったら苦労しない……事もないか」

 淳之介

「アサちゃんではないかつ卵ちゃんが信頼している人間……相当絞られそうですね」

 糺川

「そうだと決めつけるわけにはいかないが、ある程度参考にするべきだな」

 

 少し言い過ぎたか? だが、辿り着いた所でお互いに話し合って止まる状況ではないし、かといって今すぐ争いが起こるわけでもない。それに────

 

 

 男性店員

「っしゃせいらっしゃいませー、ぁいてるきにおねっしゃーす」

 

 入店した客を反射的に見てしまうのは仕方がないことだと思う。だから相手によっては見て見ぬふりをすることも大切だ。

 

 ニノマエ

「いやー、朝から朝食を食べるなんて贅沢だねえ。余は朝が強くないけど、光姫さんのお誘いなら喜んでだよお」

 光姫

「そうですねニノマエさん! 何食べましょうか!」

 

 ニノマエの上に遠慮なく座る光姫さんを見て見なかったことにすると決めた。あーし達は禁交席だが、あっちはそうじゃない。

 

 男性店員

「っしゃせいらっしゃいませー、ぁいてるきにおねっしゃーす」

 

 朝とはいえよく客が来る────

 

 精

「俺が奢るからさ、遠慮なく食べてくれよ」

 秋野

「は、はい……」

 

 こっちは見て見ぬ振りができない。何で兄貴と水引が一緒にいるんだ? 接点らしい接点はあーし関連だけのはず。連絡先を交換していてもおかしくはないが────まさか。いや、これは言えるわけがない。これを言ったらダメだ。気付かないふりをしてシェイクを啜る────

 

 卵

「ごふっ! げほっ!」

 

 やばい、良くない所に入った。口と鼻から薄緑のシェイクを垂らしながら咽る。やっちまった。客の視線を集めちまった。BIG4と『反逆の緑髪』が集まって話をしていたら興味を持たれて聞き耳を立てられるだろう。

 

 糺川

「おい大丈夫か卵!?」

 女部田

「ただ咽ただけだと思うけど……これ以上のお話しは無理かな」

 冷泉院

「話の続きは夜の浴場でするとしましょう」

 淳之介

「ところで誰がお代を持つんですか?」

 卵

「あーしが、けほっ、PyPyで払う、はあ、もちろんVラインポイントを付けてな……」

 男性店員

「ありがとざいましたねがしまーす(ありがとうございましたまたお願いします)」

 

 それなりの値段がしたが、ポイントが付くからOKだ。いくら金に余裕があるからと言って、憑けられるポイントを見逃す理由はない。

 

 

 盛大に咽た卵ちゃんご一行を目線だけで見送る。卵ちゃんを筆頭に軽く会釈してくれた。ちょっと嬉しい。

 

 ニノマエ

「学生の青春らしくて羨ましいなあ」

 光姫

「私たちも性春しちゃいましょ♡」

 

 光姫さんが余ちんちんにお尻をグイグイ押し付けてくる。このまま前菜に光姫さんを食べたいところだがそうもいかない。精くんと秋野くんがいるからその動向に目を光らせたい。

 

 精

「たん────────────、────はん────────────だろ?」

 

 精くんの言葉に秋野くんが驚く。何を言えばそんな驚くのだろうか。性癖やスリーサイズを言い当てたってあそこ迄驚かないだろう。

 

 光姫

「……私との性春は嫌ですか……?」

 

 光姫さんがしゅんとした顔で聞いてきた。あまりあちらに意識を向けるわけにはいかないようだ。

 

 ニノマエ

「そんなわけないじゃないですかあ! でも、腹が減っては……なんだっけ?」

 光姫

「腹ペコ丸で戦えぬですよ。ニノマエ語が出ないなんてよっぽどですね……早く注文しちゃいましょう!」

 

 早く何かお腹に入れて光姫さんのお膣内なかにも挿れよう。精くんと秋野くんが気になってしょうがない。

 

 ニノマエ

「余はヴァキナシェイクにしますけど光姫さんはどうしますかあ?」

 光姫

「私もシェイクにします! そこまでお腹空いていないので!」

 男性店員

「ったせいたしゃした(お待たせいたしました)、ごゆっくりどうぞー」

 

 ものの数十秒でシェイクが出てきた。朝からシェイクはちょっと夢がある。ヒヤッとシャリっと目覚める甘みが舌で広がり、和らぐヴァニラの香りが鼻腔を満たす。いろんなシェイクがあるが、プレーンの奴が一番なのだ。

 

 精

「卵を守るために力を貸してほしい」

 秋野

「……成程、そういうことだったんですね……」

 

 なんだ睦まじい兄妹愛か。真剣に聞き耳を立てて損をした。こうなったら光姫さんと不倫を楽しむぞ。余ちんちんを抜き身にし、光姫さんの桃尻を生身にする。揉んでよし、挟んでよし、枕にするのもよしのプリプリでモチモチのいいお尻だ。

 

 光姫

「やぁん♡今日はお尻の気分ですか♡」

 ニノマエ

「足もいいけどお尻もいいからねえ。さて、ドレッシングはいっぱいかける主義なので……よいしょお」

 

 備え付きのヒヤリとドロリが混じった性のドレッシングを盛大にかけ、光姫さんのお尻に余ちんちんをこすりつける。ぬちゃりぐちょりとやらしい音を奏で店内BGMとなる。

 

 ニノマエ

「んんー、たまらないですねえ。これができないから禁交席は遠慮したいんですよねえ」

 光姫

「うぅん♡精くんのおちんちんも大きいけど、ニノマエさんのおちんちんも大きくて熱くていいですぅ♡」

 

 余と光姫さんに気付いた精くんが硬直した。不倫現場を見ながら食べるアンイクカリビン丼はとてもおいしいだろう。脳が蕩けて壊れる味のはずだ。

 

 ニノマエ

「イェーイ! 精くん見てるぅ!? 光姫さんは今余ちんちんに夢中になっていまーす!」

 光姫

「ああ♡ごめんなさい精くん♡ニノマエさんのおちんちん最高なんです♡」

 

 秋野くんも流石に気付いたようだ。彼が食べているのはとりそぼろん丼だろうか。あんぐりと開いた口の横に海苔がついている。

 

 ニノマエ

「このまま出しますよお! 髪や服にぶっかけますのでこのまま銭湯に行きましょうねえ!」

 光姫

「はい♡銭湯でもエッチしましょうねえ♡お膣内に出すのはそちらでいいと思いますう♡」

 

 そのまま光姫さんに余のホワイトソースをトッピングする。紫の髪や薄水色の服に、粘度の高い白が足されて非常にいいプリパレーションになった。ヌき家で出せば2480円でも品切れ間違いなしだろう。

 

 ニノマエ

「お代は余が出しますよお。勿論、PyPy払いでVラインポイントも付けますよお」

 

 ちなみに余はそこまで高給取りではないから、つけられるポイントはじゃんじゃんつけていく。

 

 

 卵やニノマエと関係者が多く集う中でこの話を進めるのはリスクがあったが、誰にも気づかれずに進めることができた。卵を守るための力への大きな一歩だ。まずは秋野ちゃんの望みの物を手にしなければならない。俺はショッピングモールのアルコールコーナーに向かうことにした。

 

 生潮

「お前濡場(ぬれば)アクメって言うのか、エロい名前してんなあ。とにかく美化委員会に歓迎するぜ。好きなモン買いな。美化委員会の経費で落とす。私は美化委員会委員長だからな」

 性格がキツそうな眼鏡女子

「まったく貴女はいつもそうやって……! 委員長を何だと思っているんですか!?」

 気弱そうな眼鏡女子

「それじゃあこの19万円のキャビアで」

 生潮

「うへっ、いきなりいいモン選ぶじゃねえか! だったらあたしはこの1919万円のワインにするぜ!」

 

 いくらイカれている青藍島でも金銭面は厳しいはずだ、アレの経費落ちが通ることはないだろう。イカれた学生たちの交流を尻目にお目当ての物を買う。

 

 精

「ウォッカにブルー・キュラソーにレモンジュース……これだけあれば十分か。あとは病院に行って薬を貰ってくればいいか」

 

 待っていてくれ卵。お兄ちゃんが必ずお前を守ってやるからな。




何かの間違いですき家とぬきたしがコラボしないかなあと思う毎日です。
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