抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
3日目。本日の夜から丸々1日礼に絞られる。そう思うと興奮3割、恐怖3割である。残りの4割は疑問だ。なにせ礼からこのようなメールが来たのだ。
礼
『本日18時寮にて待つ』
夜のお誘いにしては早すぎて無骨すぎる果たし状のようなメールだ。誰かに相談しようにも────
淳之介
「これに関しては擁護しようがないな……」
秋野
「あー……ご愁傷様、かな……?」
シューベルト
「僕のデータによると……助かる確率は99.9%だから安心したまえ」
取り付く島もないと言った感じだ。今日はSS全体で休暇になって訓練もなく、かといって家に帰る気にもなれず、教室で悶々としていたら18時になってしまった。待っていてもしょうがない。覚悟を決めて寮に行こう。開いた扉の先は天と地のどちらのゴクか。意を決して扉を開く。盛大な破裂音と火薬の匂いに包まれ────
SS一同
「「「お誕生日おめでとうございました!!!」」」
不自然な文章で出迎えられた。思わずスマホで日付を確認する。すでに10月になっていて、俺の誕生日である9/29を過ぎている。となると誕生日おめでとうございましたが正しい。
精
「なるほどねえ……ん、なんだこの匂いは……?」
火薬の匂いを貫いて何かが匂っている。ニンニクと果実を合わせたような濃厚で甘辛い匂いと、動物性の蛋白質と油が程よく混じった匂いだ。
精
「まさか……カルビか!!!」
女部田
「そうだよ~♪ 精くん大好きだって聞いたからね~♪」
冷泉院
「畔さんに目利きと味見をしてもらったので品質は保証しますよ」
ホットプレートの上では一面のカルビの花畑が広がっていた。男だったら一度は夢見る光景だろう。
蘭
「カルビの寿司もありますよ! 土口さんが好きだから寿司桶一杯に三桶分あります!」
シューベルト
「寿司桶一杯のカルビ!? そんなの僕のデータにないぞ!?」
スス子
「いやべるさんが『土口くんが好きだから』って予約したじゃないすか……」
いつべるべるに言ったか覚えていないが事実だ。アイツのデータが役に立つこともあるんだな。
ゴリマス
「おいしいであります」
クールフール
「おいしいわね」
カルビのおいしさはバカにも、いや、バカだからこそ分かると言っていいだろう。
凛
「他人の金で食う寿司は格別ですね~! 魚がないのが残念ですね~!」
何でお前は俺が食う前に食ってんだ。寿司はカルビが一番うまいんだよ味覚まで屑畜生なのかこの女。
秋野
「はーい、ここで土口さんへサプライズプレゼントでーす!」
段々盛り上がってきたところで、水引ちゃんが人一人入る大きなリボン箱を台車に乗せてガラガラと持ってきた。なんとなく誰が入っているか分かるが、どういう風に入っているのかが分からない。わくわくクライマックスだ。まるで下着を脱がすようにしゅるりしゅるりとリボンを解く。すると突然箱展開され誰かが立ち上がる。
礼
「い、いぇーい! 空気もアソコも、も、盛り上がってるぅー!?」
ストレートに髪を下ろし若干ウェーブをかけ、一般女子生徒の制服を胸元から黒のブラがちらりと見えるぐらいに着崩して、ダルダルの白のルーズソックスで黒のローファーを踵を潰して履いている、まさにギャルの礼だ。
精
「うおおお!!! ギャル姿の礼!!! 約束覚えてくれていたんだ!!!」
礼
「こ、興奮しすぎだっつーの! そんなにがっつかなくても、あ、あーしは精のものだし!」
精
「くーっ!!! これこれ!!! オールドでステレオタイプなギャル!!! 俺の大好物なんだ!!!」
礼が前かがみになって胸の霊峰と谷間を強調する。この普段真面目な人が無理矢理振舞っています感がたまらない。
秋野
「いやー……橘くんと一緒に考えて練習した甲斐があったよ。ワタシたちは感性が似ているからね。ギャルは古き良き方が良いよね」
恐らく練習するために72時間のプライベートな付き合いを避けたのだろう。その甲斐もあって10点満点中191945458585点のプレゼントになった。
礼
「つ、つーわけで、精! お誕生日おめでとー!」
礼が抱き着いてくる。ギャル特有の甘い制汗剤の匂いがする。この部屋には俺の好きな匂いしかない。ずっと息を吸っていたいぐらいだ。その雰囲気に当てられテンションしてくる。
精
「乾杯の音頭を取ってる場合じゃねえ! 今宵は無礼講! 吐くまで食え! 死ぬまで犯せ! さあ、肉地肉林の宴の開幕だ!!!」
礼
「そこは酒池肉林だろー! この……ざると下戸ってどっちが飲めないんだっけ……?」
女部田
「下戸だね。イクは強いからいいけど、飲める人もほどほどにしてねー」
冷泉院
「長い夜になりますから、ドスケベセックスもほどほどにしましょう」
確かに主役を差し置いて盛り上がりすぎるのもよくないのだろう。俺の掛け声とは裏腹に、しかし確かに熱を高めながら、宴は進んでいった。
礼
「はい、あーん……」
精
「いやー……幸せだあ……」
礼が差し出したカルビ寿司のカルビ巻きを噛みしめ、ノンアルのレモンサワーで油を流す。
礼
「あの『金色の狂犬』こうも祝われる存在になるとはな」
精
「昔の俺に言っても信じないだろうな」
かつては力無き者は恐れ、力ある者しか扱えない、まるで鞘を無くした刀のような存在だった。俺自身も独りで周りに関わりたくないと遠退いていた。
精
「……礼のおかげだ。ありがとう」
礼
「何を言って────────いや、そうだな。もっと私に感謝しろ」
珍しく礼が頭をゴスゴスと俺にこすりつける。礼も大分変わった。己を捨て自他ともに厳しく律する風紀委員長から、愛を知って愛を与え愛を受ける乙女になった。俺はその頭を優しく撫でる。卵に勝るとも劣らない黒茶色の髪がさらりと優しく広がる。
精
「────────生まれてきて、生きてくれて、ありがとう」
いつでも言えるからと言って、いつまでも言わないでいると届かなくなる。だから伝えたいと思った今この瞬間にこの言葉を礼に伝える。すると礼は少し驚いて、そして蕾が開く様に、にっと笑った。
礼
「私も言わないとな──────生まれてきて、生きてくれて、ありがとう。おかげで幸せになれそうだよ」
礼もそう思っていた。2人で思っていた。それがとてもとても嬉しくて。胸が温かい何かで一杯になって。何を言うでもなく引き合うように唇が重なる。お互いの温かい何かが伝わり合う。
女部田
「ひゅーひゅー! 見せつけてくれるね!」
冷泉院
「そろそろお開きとしましょうか。片付けは私達でしておきますので、お二人はごゆっくりお風呂にでも入ってください」
言われるまでもなくそのつもりだ。このまま事を始めたらムードがない。礼をエスコートして大浴場に到着する。
脱衣所でお互いに服を脱がせ合う。俺はすぐに裸になれたが、礼の股間は貞節帯で隠れていた。
礼
「……鍵はこれだ。外してくれ」
かちゃりと外すと汗とか愛液とかの匂いがモッっと鼻を刺してきた。
礼
「……その、これをしていると意外とうまく洗えなくてな……トイレも大変だったし……」
精
「だからこそいいんですよ……あの礼からこんないやらしい匂いがしているのがいいんですよ……」
俺が匂いフェチだったら匂いだけで射精していただろう。それほどまでに淫靡な匂いなのだ。
礼
「そ、そうか……たまにはこういうのも悪くないな……」
精
「舐めても良いですか?」
礼
「そ、それはダメだ! その、絶対にダメだ! 洗ってからにしてくれ!」
そこまで否定されたら流石に洗うまではお預けとしよう。理性の我慢の限界がギンギンと迫っているので早く体を流したい。礼を優しく引っ張って、お互いに洗いっこをしたら準備万端だ。
礼
「……ど、どうする? いきなりシちゃうか……?」
精
「まずは抱き合いましょう。久々の礼ですから」
立ったままお互いの腰に手を回しぎゅっと抱き寄せる。お湯で濡れてしっとりとくっつく肌からお互いの昂ぶりが伝導していく。礼の匂いが、ぬくもりが、鼓動が、ゼロ距離で俺を包んでいく。
礼
「……ちょっと抱く力が弱くなったな。また鍛えてやるから覚悟しろよ」
精
「お願いします。礼が満足できるハグをしたいですから」
返事の代わりに礼が力強く抱きしめる。意外と強くて驚いたが、それだけ求められているのだと改めて実感する。
礼
「……我慢させちゃったな。もう入れていいぞ」
礼がくちゅりとおまんこを俺のおちんちんにあてがう。今すぐに入れたい。でも、ぐっとこらえて唇から繋がる。そして一気に礼のおまんこに入れる。
礼
「──────っ! んぅ、んっ、んん……」
何か言いたそうな礼の唇を塞いだまま、礼の中で熱を留める。蕩けるように熱く、優しく全てを受け入れてくれ、でも向こうからも求めてくる。だからこそ動かない。礼の熱と俺の熱がより高まるまで待つ。
礼
「っぷはあ……き、キスしながら入れるなんて……イッちゃったじゃないか……」
精
「入れていいって言われましたので」
礼
「そ、そうだが……立ったまますると危ないから一度座るぞ」
繋がったまま風呂場の椅子に座る。ぐっと礼の重さが伝わる。これからはこの重さをずっと支えていく。俺だけじゃなくて頼れる仲間たちと一緒に支えていく。でも、礼を気持ちよくするのは俺だけだ。
礼
「……う、動かないのか? だったら私から動くぞ?」
精
「今日は礼をじっくり感じたいんです。だからもう少し待ってほしいです」
礼
「そ、そうか……で、でも、私はもっと気持ちよくなりたいんだぞ……?」
上目遣いの礼のおねだりの破壊力はすごい。思わず一ストローク打ち付けてしまった。腰から脳に快楽の電撃が昇る。そして、一瞬で崩壊を訪れさせる。
精
「っ!!!」
礼
「んひゃあ!? で、でて、る……?」
一突きで射精した。ゼリー状に固まった精液が鈴口から飛び出ていく。量は大したことはないが、まさかこんなに早く絶頂を迎えるとは思っていなかった。
精
「……出ましたね。俺も驚いています」
礼
「ふふ、そんなに気持ちよかったのか。嬉しいよ」
精
「じゃあ、本格的に動いていきますよ」
礼
「もちろんだ。全力でこい。精の愛を──────私にいっぱいくれ」
その言葉を皮切りに浴場に愛の交わる音が響きだす。自然とお互いの動きが合わさり、一回一回が最高の快楽になる。
礼
「んん、はあ、ま、まだ足りないぞ……! もっと、もっと私を愛してくれ……!」
激しくすることが愛だとは限らないが、この場においては激しさが愛の大きさを表す適切な表現なのだろう。だとしたら、俺の礼への愛はこんなロマンティックなものではない。もっと欲深く、貪り、喰らい尽くすまで止まらない餓鬼のようなものだ。だからこそ礼に全力をぶつける。
礼
「き、きたぁ……こ、これが欲しかったんだ……精の、んん、私が壊れるギリギリの、激しいピストン……!」
礼が嬉しそうに笑う。セックスのたびに見る、礼の笑顔の中で二番目に好きな顔だ。それを見て俺も自然に笑みがこぼれる。
精
「今はこれが全力です……! 鍛え直してもっと激しくできるようになりたいですね……!」
礼
「こ、これより激しくなったら……もっと気持ちよくなれそうだな……! だから私ももっと鍛えるぞ……!」
礼も負けじと腰を打ち付けてくる。おまんこがねじれるように締め付けて搾り上げてくる。下手すればおちんちんをもぎ取るんじゃないかという強さだ。これも礼の愛なのだから笑って受け止める。
礼
「気持ち良さそうだな……! わたしも、あぁん、気持ちいいよ……!」
精
「俺もです……! こんなに気持ちいいセックス、初めてです……!」
ああ、俺はこれを手放してしまったのか。なんて馬鹿なことをしたのだろう。卵が大切だからといって、手放していいものではなかった。
礼
「ああ、私もだよ、精……! 嬉しくて、気持ちよくて、笑顔なのに涙が出るんだ……!」
あの時の涙とは違う。温かなものが心から溢れてこぼれているのだ。それを愛する人と分かち合うことができる。これが本当に心から繋がることなのだと、心から、魂から、感じられるところ全てで理解できた。
精
「礼……! もう……出る……!」
礼
「うぁ、んん……い、いつでもいいから……精の好きなタイミングで出していいから……!」
言い終わるか否かのタイミングで果てる。放たれる愛が礼を満たしていく。3日分どぷりどぷりと注がれていき、あっという間に礼のおまんこから垂れてくる。
糺川
「っはぁ、はぁ、い、いっぱい出てるな……そんなに気持ちよかったか……?」
精
「────はい。今までのどんなセックスよりも気持ちよかったです」
心の底からそう思える。嘘、偽り、お世辞、おべっか。ありとあらゆる建前を吹き飛ばしてそう言えた。礼にもしっかり伝わったようで、再び口付けをすることでより確かなものとなった。
唇を離した礼が妖しく笑う。
糺川
「……私とのセックスが一番だな……?」
精
「もちろんです。礼以外とセックスすることがあっても、礼とのセックス以上に気持ちよくなることはないですよ」
糺川
「だったら……それを証明してもらおうか」
礼がパチンと指を鳴らす。すると──────
女部田
「いやー! いいもの見せてもらったね! おかげでおまんこぐちゅぐちゅだよ!」
冷泉院
「ああも愛を見せつけられてしまうと……はしたなく滾ってしまうものですね……♡」
郁子先輩と桐香様が浴場に入って来た。
精
「うええ!? な、なんで!?」
礼
「お前に引っ張られて入った際にドアを開けておいてな。丸聞こえだっただろうな」
礼とのセックスしか考えてなくて何も気にしていなかった。
冷泉院
「ちなみに、私達だけではありませんよ?」
精
「え?」
何を言って────────
蘭
「大変花丸な愛を見せてもらいました! ぜひとも私達にもお裾分けしてください!」
凛
「なーにが礼が一番だですか!私と姉さんのバイノーラル殺法よりも気持ちいいものは存在しない!」
花丸姉妹が。
ゴリマス
「愛って何でありますか?」
クールフール
「分からないわね」
太田部
「きっと大切な物じゃないんですか?」
一番隊のバカたちが。
梅ノ木
「土口さんの狙撃の腕は認めますが……」
宮千代
「性交の腕はあまり知りませんからね」
イモハモ狙撃コンビが。
秋野
「ワタシも女として『金色の狂犬』のおちんちんは味わっておきたいからね」
水引ちゃんが。その他SSの女子達がわらわらと入って来る。その手にはA級精力剤が握られている。
精
「……嘘だろ?」
糺川
「言っただろ? 丸々1日絞ると」
精
「……確かに1人で絞るとは言っていませんでしたね……」
糺川
「B世界では5Pだったが、今回は何Pになるんだろうな?」
精
「10P以上だからたくさんですね」
数えるのが馬鹿々々しくなった。そして、礼がたくさん側に立って、精力剤を受け取る。
糺川
「お前の分の精力剤もあるから安心しろ。さあ、肉地肉林の宴だ。頑張れよ、『金色の狂犬』」
さて、頑張りますか。