※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

14 / 124
1-13 ひとりますかくいんぼう

 学園に到着する。いつになく緊張する。今日俺が行おうとしていることは、とんでもない行為だ。ばれたら相応の処分が待っていると考えていい。だが、何時までも悩みっぱなしでいる訳にはいかない。千摺るよりヤるが楽し、やってしまってから考えるべきだ。

 

 放課後になり、構内の見回りをする。人手が足りないから呼ばれたというのもあるが、今日だけは外の見回りを行うわけにはいかない。上下左右360°どこを見回してもセックスだ。

 

 精

「精力剤の在庫は十分にある!コンドームの配布もしっかり行っている!イベントだからとハメを外さずに、しっかりハメろ!」

 

 風紀委員として指導する。下手をすれば最後の仕事になるかもしれないから、気が引き締まる。

 

 糺川

「非生産者のグループを捕捉したとの連絡!ただちに一番隊、三番隊は捕獲を!」

 

 礼先輩から緊急の連絡が入る。ついに淳之介君達が動き始めたか。俺は制服を正し、気合いを入れ直す。

 

 精

「こちらω-99、ただちに援護に入る。」

 

 現場に向かう。駆ける足が少し震えている。今までにないことをしようとしているからか。それとも、武者震いか。なんにせよ、俺もまだまだということだ。

 

 糺川

「何?別動隊が、現れただと?」

 精

「…別動隊?方向は?」

 

 妙な連絡を聞いた俺は一度足を止め、その方向を見る。

 

 沈みゆく日の空の下の山、そこにそれはいた。手慣れた様子で、手に持った狙撃銃をコッキングする。ひとりの、少女の姿があった。淡い髪の色をした、着物姿の女の子。遠目だからハッキリと見ることはできない。しかし、その夕暮れに照らされた出で立ちは。まさに、この世のものとは思えないほど美しくて--

 

 精

「あの距離から当ててんのかよ…!?俺だってできるわけないのに…!?って、見惚れてる場合じゃないか…!」

 女部田

「……はぁーい、皆さんこんにちはぁ♪」

 

 郁子先輩の声が聞こえる。近くの教室の窓から覗くと、校門では郁子先輩と淳之介君達が対峙していた。助太刀しようにも遠すぎる。ここは二階、走って行って間に合うか?いや、ここが二階でよかった。三階だったらためらった。

 

 精

「郁子先輩…俺も入れてくださいよ!!!」

 

 俺は教室の窓から叫びながら飛び降りた。着地の勢いは転がって受け流す。なんかの動画の見様見真似だがうまく言ってよかった。驚く淳之介君達を尻目に、郁子先輩の横に立つ。

 

 女部田

「ふふっ、お初にお目にかかります。あたしの名前は女部田郁子。SS一番隊隊長、特別尖兵の中隊長をしているの。」

 精

「青藍島にいるなら、俺の方はお初ではないよな?俺の名前は土口精。SSの『金色の狂犬』の方が有名かもな。所属上は一番隊、こちらの郁子先輩の部下だ。」

 

 普段の郁子先輩は性産行為か特別な任務だけしか出て来ない。人手が足りないから出てきたのだ。蕩けるような甘い声とは裏腹に、殺気が凄まじい。ゆるい立ち姿に反して、微塵も隙が無い。このままだと

 

 畔

「--……橘さんっ!」

 

 畔が自転車で滑り込んできた。郁子先輩や俺が察知できないほどなのは凄まじい技術だ。淳之介君以外のメンバーがそちらに向かって走り出す。好機だ。

 

 精

「郁子先輩、俺は女の方を玩具にします!郁子先輩は男の方を玩具にしてやってください!」

 女部田

「いいねそれ!後で感想聞かせてね!」

 

 俺は反交尾勢力ガールズの尻を追った。道を走破していく畔を追うのは、俺でなければできなかった。他のSSは誰一人として着いてきていなかった。速度的には相手の方が上だ。だが彼女らは安全に帰る都合上、どこかに隠れる必要がある。隠れた場所を見つけられないから、逃がしているのだろう。

 

 精

「だが…俺は違う!」

 

 制服をギュッと握り締め、鼻を利かせる。畔の匂いは特徴的だ。深夜の中華街を練り歩いたような、食欲を刺激する匂いがする。その跡を追い、四人の前に出る。

 

 畔

「私のドラテクが通用しないなんて…!」

 片桐

「くっ…!やっぱりコイツを振り切るのは無理ね…!」

 

 比較的好戦的な畔と片桐とは対照的に

 

 渡会

「土口くん…どうしても戦わなきゃいけないの…?」

 麻沙音

「土口さん…見逃してもらえませんか…?」

 

 渡会先輩とアサちゃんは怯えている。だから、俺はとんでもないことを発言した。

 

 精

「今からお前達には…見抜きをしてもらう。」

 反交尾勢力ガールズ

「「「「…えっ?」」」」

 

 

 俺はポケットから金色のコンドームを取り出す。

 

 精

「このコンドームは俺だけが持ってる特別な奴だ。これに精液が入っていたら、『金色の狂犬と性産行為をした』と誰もが思うだろう。ここから逃げるのに役立つ。」

 片桐

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!そんなことしてあんたに何の得があるの!?」

 

 俺の意☆味☆不☆明な発言に片桐が反応する。俺は臆することなく説明を続ける。

 

 精

「俺には俺の考えがあるんだ。とりあえず、俺(・)個(・)人(・)としては反交尾勢力に協力することにした。」

 渡会

「…でもそれって…」

 

 渡会先輩が不安がるのも無理はない。SSを裏切る行為だからだろう。だからそこはずる賢くやらせてもらう。

 

 精

「あくまでも俺(・)個(・)人(・)の話です。SSの団体で参加した時は見逃しませんよ。」

 岬

「『トクホと一緒だからいっぱい食べてもいい』みたいな言い訳ですね…」

 

 言い得て妙だ。自分をごまかしているだけに過ぎない。でも、今はそれでいい。

 

 精

「それに、淳之介君やアサちゃんが悲しむ姿は見たくない。…ここが一番の理由かもな。」

 麻沙音

「土口さん…」

 

 結局の所はこれだ。友達とその友達が大切にしている妹を悲しませたくない。そんなことをしたら、あの世の卵に合わせる顔がない。

 

 精

「…湿っぽい話はここまでだ。さて、誰に見抜きしてもらうかだが…」

 

 俺は額に手を当てながら歩き回る。

 

 精

「まずアサちゃんはなしです。事情は伏せますが、アサちゃんにはできません。次に渡会先輩も無しです。渡会先輩に見抜きさせました、とか礼先輩に言ったら絶交ものです。そして片桐さんも無しです。噂だけだった以上、そういうことには不慣れのはずです。となると…畔美岬さぁん、あなたしか見抜きができる人物はいないんですよ、ンフフフ。以上、土口精でした…」

 

 俺の妙にねっとりとした鮮やかな推理に、反交尾勢力ガールズは唖然としていた。

 

 岬

「あの…自分でオカズを用意してするっていう選択肢は」

 精

「お前は目の前に自由に食べれるパンがあっても食べないのか?」

 岬

「…納得です…」

 精

「それに精力剤があるとはいえ、4回出さなきゃいけないんだ。普通のオカズじゃ無理がある。」

 

 他の女子達には少し離れてもらい、畔と二人っきりになる。

 

 

 他の青藍女子に比べて肉付きの良い畔は特有の色気がある。

 

 精

「ふーん、エッチじゃん。」

 岬

「あの…言いにくいんですけど…見抜きだけでお願いします。裸を見せたくないので…」

 

 こっちだってドスケベセックスするつもりはない。手っ取り早く終わらせて合流しないと怪しまれる。俺は精力剤を一気飲みし、早速肉棒を出す。

 

 岬

「うひゃあ!?き、急に出さないでくださいよ!?」

 精

「性器を出さない見抜きがこの世にあるか。ほら、見ろよ見ろよ。」

 

 意外と初心な反応をした岬に、肉棒がムクムクと反応する。手早くコンドームを付け、扱き始める。

 

 精

「ほら、出すところ見ろ。」

 岬

「ええ!?速くないですか!?」

 

 正に三擦り半で射精する。びゅるるっとコンドームに精液が溜まる。

 

 精

「さて、二回戦だ。なんかエロイこと言え。」

 岬

「えーっと…わ、わあー、射精できてえらいですねえー…」

 

 棒読み過ぎる。コイツ本当に青藍島民族か?とりあえず、脳内補正をかけて事務的な性処理として受け止める。そうすればすぐに勃起する。そして再びコンドームを着け、三擦り半で射精する。

 

 精

「折り返し地点だ。もっと気合い入れろよ。」

 岬

「ええー…なんか私の扱い雑じゃありませんか?」

 

 こう言っては何だが、見逃しているのは俺の方だ。筋も見せてない奴に扱いどうこうを言われる筋合いはない。再び勃起させ、コンドームを着け、射精する。

 

 岬

「何でそんなに早く連発できるんですか…?」

 精

「SSの男なら誰でもできる。短時間で多く性産行為をするためにな。」

 

 ここまで早くできるのは俺だけだがな。ということで最後の射精が終わる。10分で4発、簡単でしょ?

 

 

 事が終わったことを告げ、反交尾勢力ガールズに精液入りのコンドームを渡す。

 

 精

「俺は学園に戻る。反省会があるだろうからな。それじゃあ、気を付けて帰れよ。」

 片桐

「…ありがと。淳之介にも伝えておくわ。」

 渡会

「礼ちゃんには内緒にしておくね。土口くんも悪気があってやったわけじゃないからね。」

 麻沙音

「今後とも兄と私をよろしくお願いします…」

 岬

「私はしばらくよろしくされたくないですかね…あはは…」

 

 俺は駆け足で学園に戻る。さて、どうやって言い訳を考えたものか。とりあえず、反交尾勢力ガールズには性的指導をしたとでも言っておくか。




ここで共通ルート終了です。次回からは個別のルートを書き、最後にグランドルートを書きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。