抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
体内時計とは恐ろしいもので、こんな時でも朝の5時に
精
「---なんて思うほど俺は甘くないですよ郁子先輩。」
女部田
「…すうすう。」
精
「寝ながら無意識で手コキができるなら大したものですよ。郁子先輩ならできそうですけど。」
女部田
「すうすう♪」
精
「嬉しそうで何よりです。でも、昨日のお礼だったとしたら、しっかりと愛を持ってセックスしてほしいです。」
その言葉に郁子先輩がぱちりと目を開ける。
精
「一日経って少しは落ち着いたと思います。だから、改めて言います。俺は郁子先輩が好きです。愛しています。…郁子先輩はどうですか?」
郁子先輩は困ったように笑って口を開いた。
女部田
「あたしの生い立ちを知っているから分かると思うけど…真っ当な恋愛経験ないよ?」
郁子先輩の過去はあの言動からは想像できないほどに壮絶で、実家の女部田流剣術の後継ぎとして
女部田
「だから、色々大変だと思うよ?」
精
「それでも、何であれ、俺が郁子先輩が好きで愛していることに変わりはありませんから。」
最初から恋愛を理解している人間なんていない。知識だけで恋愛はうまくいかない。体験や経験を以って恋愛は成就していくものだ。だから、郁子先輩にその第一歩を踏み出して欲しい。
精
「たとえ郁子先輩がどんなことをしようとこの気持ちは揺らぎません。良いことをしていたら一緒にやりますし、間違ったことをしそうだったら全力で止めます。それを踏まえた上で…郁子先輩の答えを聞かせてください。」
俺は郁子先輩への想いを素直に打ち明けた。これでダメだったとしてもいつの日か振り返らせて---
女部田
「それじゃあ、あたしに色々教えてね、精くん。」
郁子先輩はにぱっと笑い快諾してくれた。
精
「…で、では、さっしょく郁子先輩に教えましょう。」
女部田
「あはは、緊張しすぎだって。ほらほら、リラックスリラックス…」
郁子先輩が俺の頭をポンポンする。実際結構なリラックス効果があるからありがたい。
精
「セックスというのは生物の生殖行為ですが、人間のセックスはそれ以外の意味もあります。愛を伝える最上級のコミュニケーションです。だから、愛する人以外とはセックスをしたくないという考えの人もいるんです。」
女部田
「そうなんだ…そういえば淳之介くんもそんなことを言っていたっけ。」
青藍島生まれ青藍島育ちの俺だが、恋愛観は真っ当だ。人を好きだと思うこと、そういう人とだけ性行為をしたいという気持ちは理解できる。もっとも、理解できたところでそれを理由に条例違反していいとは思っていない。郷に入っては郷に従えと言う奴だ。この島で生きていくならこの島の決まりに従い、それに反するというなら相応の覚悟と行動をしなければならない。その辺りができていた淳之介君は見逃していた、あるいは逃げられてきたのだ。
精
「というわけで…今から郁子先輩には愛を伝えるためのセックスをしてもらいます。だから、俺との愛を確認する必要があったんですね。」
女部田
「なるほど…それじゃ、あたしをリードしてね、精くん♡」
笑顔の郁子先輩を抱きしめる。郁子先輩のいい匂いがふわっと舞う。
精
「まずは抱きしめてしっかり愛を伝えます。郁子先輩、愛しています。」
女部田
「…精くん、愛しているよ。…こんな感じかな?なんか、ちょっと恥ずかしいかも。ダーリンって呼んでいい?」
顔が赤くなっていく郁子先輩の唇を奪う。柔らかでぷるんとした唇で、もっと欲しくなる。
精
「もちろんです。こうやってだんだんと行為をステップアップしていくんです。もちろん、愛を伝えたかったらいつでも言って良いですよ。」
女部田
「…こういうキスは初めてだなあ…もっとしていい?」
今度は郁子先輩から唇を近づけてきた。もちろん俺は受け入れる。ちゅっちゅと啄むような、そしてちょっとぎこちないキスはすごく興奮した。
精
「ぷはぁ…では、いよいよセックスです。脱がせますよ郁子先輩…いや、ハニー。」
女部田
「ふふっ、ノリノリだね。ダーリンに脱がせられるかな~?」
挑発的に笑う郁子先輩の服をスルスルと脱がしていく。それに合わせて俺も服を脱ぐ。
女部田
「相変わらずの体だね…これを見ちゃうと力では勝てないって思っちゃうなあ。」
精
「ハニーもいい体してますよ。鍛えられているのにおっぱいやお尻が大きくて…すごく興奮します。」
どちらから何を言うわけでもなく、再び抱き合う。隔てる物がなく体温が伝わる抱擁は、二人の興奮がどれだけ高まっているのかがよく分かった。
女部田
「ダーリンのアツアツのおちんちんが当たってるよ…♡もう我慢できない?」
精
「ええ、我慢できません。でも、ハニーのおまんこも濡れていますね。挿入れますよ。」
何度も体を重ねているが、今回は違う。愛思って行う、ある意味初体験のセックスだ。正常位になり、スムーズに挿入する。ぬりゅぬりゅでどろどろでふわふわの道をかき分けていく。
女部田
「んん、まだ入りきらない…♡ダーリンのおちんちんってこんなに大きかったっけ…♡」
精
「愛のなせる業です。ハニー、愛しています、いや、愛してるぜ…」
女部田
「私もだよ、ダーリン…♡愛して、あっ、すごい…♡言うたびにおちんちんびくびくってしてる…♡」
俺の全てを郁子先輩に収め、顔を見合わせる。郁子先輩が愛おしく見えて仕方がない。このまま本能のままに快楽を貪りたいが、今は愛を伝えるセックスだ。手を恋人繋ぎにし、唇と唇を重ねる。これで繋がれるところ全てでつながった。
女部田
「…っはあ…♡すごいね…♡愛するセックスって…こんなに幸せなんだ…♡」
郁子先輩は嬉し涙を流している。ただ気持ちよくなるだけではない、お互いを想い尊重するセックスは欲だけでなく心も満たす。郁子先輩もそのことに気が付いたようだ。
精
「そうですよ。だから…いや、今は二人で愛を育みましょう。俺からだけじゃなく、ハニーからももっと愛を言ってほしいです。
女部田
「うん♡愛してるよ、ダーリン♡」
ぱちゅんぱちゅんと優しくストロークを繰り返す。いつものセックスからは考えられないほどのスローペースだ。でも、いつも以上に、これ以上ないほどに気持ちいい。
精
「マイスイートハニー…!」
女部田
「っ、ダーリン…♡」
挿入する度幸せを噛みしめる。腰を引くたび生まれてきた理由が分かる。一つになる喜びに涙がこぼれる。達する感動に胸が震える。
精
「俺、もう限界です…!一緒にイキたいです…!」
女部田
「うん、良いよ♡あたしももう限界だから♡このまま出して♡」
枷がなくなった吐精は長く続き、愛を知った膣は精液をどこまでも求めた。永く続いてほしいと心の底から願う。それほどまでに幸せだった。
愛に満たされた俺と郁子先輩は再び抱きしめ合う。しっとりと汗ばんだ肌同士が吸い付く。このまま何度でもセックスできそうだ。
精
「…今はここまでにしましょう。愛に溺れて現実から目を逸らすのもよくないですから。」
女部田
「…そうだよね。今までのことが全部なかったことになるわけないもんね…」
だからこそ、この愛を貫き通すために現実に立ち向かわなければならない。
精
「すべてが終わった暁には…結婚しましょう、ハニー。そして二人でスーパーハネムーンです。」
女部田
「…ふふっ、なにそれ?…うん、いいよ。こんな時だからこそ、前を向かなきゃいけないからね。」