抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
俺の休日は一杯のココアから始まる。ココアをじっくりと、甘く、濃く、香り豊かに練る。出来上がったココアは昇りゆく朝焼けを眺めながら、お気に入りの『The Entertainer』をスマホで再生しながら口の中で転がす。そして目をつぶり、思い耽る。
あの一件で手嶋たちは捕まり本島で裁きを受けることになった。もっとも、下手打った極道が真っ当に裁きを受けられるかどうかは俺の管轄外だ。ともかく問題は解決したが、本島からの非難の声は無視できず、条例の撤廃どころかSSの存続も危うかった。そこで立ち上がったのが
淳之介
「SSを存続させたうえで条例を撤廃してください。」
仁浦
「男に二言はない、やってやろうじゃないか。だが、意外だな。君はこの島を根本から破壊したいのだと思っていた。」
淳之介
「俺はこの島が嫌いではありません。…良い奴がいますから。」
県知事との談判の末、俺達の居場所も守ってくれたのだ。これに関しては純粋に感謝しかない。なぜなら--
女部田
「おはよっ、ダーリン♪」
精
「今日のココアもいい出来です。ハニーもどうぞ。」
女部田
「ありがと♪ん~、ダーリンのココアおいしい♪」
隣にいる愛しのマイスイートハニーこと郁子先輩に本気のココアを渡すことができたからだ。
結論から言うと俺とハニーは俺の家で同居している。SSの存続に伴って学園の寮もそのままなのだから、ハニーも寮に戻ると思われたのだが--
精
「ハニーと一緒に暮らします!」
女部田
「あたしもダーリンと一緒がいい!」
二人の愛の我儘で強引に同居をもぎ取った、というと壮絶なバックストーリーがありそうに聞こえる。
冷泉院
「構いませんよ。荷物まとめ手伝いましょうか?」
糺川
「桐香様は自分の仕事に専念してください。私が手伝いに行きますから。」
実際はこれぐらいにこやかに許諾された。
淳之介
「荷物運びにはトラックがいるだろ?」
畔
「愛風改を貸し出しますよ!」
麻沙音
「あんなので運ばれる女部田先輩の荷物が可哀そうだよ…」
片桐
「ま、まあ、梱包されるから大丈夫だと思うわ?」
渡会
「よーし、後輩のために先輩頑張っちゃうぞ!」
元同僚、元元敵組織からも歓迎されるありさまだった。
琴寄
「私も微力ながらお手伝いを--」
精
「流石に文乃ちゃんはまだ体を休めててね。退院したばっかなんだから無茶はダメだよ。」
女部田
「リハビリがてらに軽い荷物を運ぶのはいいと思うけど、本当に無茶しちゃダメだからね?」
あまつさえ、退院明けすぐの元保護対象にもこういわれる始末だった。皆の協力もあり、俺とハニーの愛の巣作りは一日どころか半日を通り越して四分の一日で終わった。
これだけの歓迎を受けて何もしないのは、俺としても思うところがあった。
精
「よし…それじゃあ引っ越し祝いだ!『金色の狂犬』が料理を振舞ってやる!4545年続く土口家伝統の中華料理を見せてやる!」
淳之介
「土口家伝統なのに中華料理って言ってない?」
女部田
「中華料理は日本風の中国料理って意味だから本当に土口家の伝統かもしれないよ。」
麻沙音
「それじゃあ土口家って4545年続いているんだ…」
糺川
「いや、そんなに続く名家ではなかったと思うぞ…」
畔
「でもでも、土口さんの料理は本当においしいですよ!無限に食べれちゃいます!」
渡会
「私も礼ちゃんから聞いたトキあるよ!土口君はすっごく料理上手だって!」
片桐
「前から気になっていたのよね。美岬が想像するだけでよだれの洪水警報が発令されるって…」
ここまで期待されては仕方がない。折角だから風変わりなものを提供しよう。まずは蒸し器に水を入れ、火にかける。豚挽き肉、鶏ひき肉、エビ、タコ、イカ、ホタテ、キムチ、果ては黒糖にワサビに生姜…様々な具材に下味をつけて小さな皮で包む。包む際はシコる時のように円柱状にし、薬指と小指で土台を作るとやりやすい。へらで形を整え、クッキングシートを敷いた蒸し器に並べ、しばらく蒸す。8~10分ほど蒸したら完成だ。
精
「はい!中身は食べてからのお楽しみ!中華だけどロシアン焼売だ!」
ロシアン焼売は実に色々な反応を見せてくれた。普通に当たりを食べて喜ぶ先輩方、辛いのにあたって悶える兄妹、甘いのにあたって怪訝な顔をする大食女…作り甲斐がある。
精
「んじゃ、口直しに春巻だ!じゃんじゃん揚げるぞ!」
ちょっと具材を足して、皮を変えて揚げればあっという間に春巻パーティーに早変わりだ。サクサクバリバリ、笑顔も咲いて、頑張りましたねと皆が笑う。幸せとはこういうものだと、俺の視界が滲んでぼやける。
女部田
「どうしたのダーリン?大丈夫?おっぱい揉む?」
精
「ええ、うれし泣きですよ。だからおっぱい揉ませてください。」
淳之介
「そういうのはTPOを弁えてやるんじゃないのか?」
それもそうだったと、涙を飛ばして笑う。皆で片づけをして、ゲームもやって、いつの間にか日も沈んでいた。パーティーがお開きになった後、俺とハニーが2人きりで残される。ふいに視線がぶつかる。
精
「ハニー…」
女部田
「ダーリン…」
それ以上の言葉はいらなかった。俺の部屋に行って唇を重ねて、布団に押し倒す。
精
「愛してます。マイスイートハニー。」
女部田
「愛してるよ。マイスイートダーリン♡」
何度もキスで愛を伝える。求めあい、満たしあう。お互いの服を丁寧に脱がしあい、なんの隔たりもない抱擁を交わす。温かさが伝わる。鼓動が伝わる。
精
「今日はお互いに抱き合いながらしたいです。」
女部田
「いいよ♡それじゃ…よいしょっと♡」
お互いに起き上がり、ハニーが俺の股間の上にまたがり、いわゆる体面座位になる。お互いの顔がよく分かる。
女部田
「えへへ…♡ダーリンの顔ってかっこいいね♡改めて惚れちゃいそう♡」
精
「ハニーも可愛くてエッチな顔ですよ。これが俺の意志でどうこうできるんですから…最高です。」
改めてキスをする。下半身の熱がさらに高まる。すでにハニーのおまんこはぐしょぐしょになり、俺のおちんちんもガチガチに勃起している。
女部田
「じゃあ、挿れるね♡--んんんっ♡」
ずちゅりと一気に熱に包まれ、締め付けられて震える。
精
「もうイッちゃいました?」
女部田
「だって…ダーリンのおちんちんガチガチで気持ちいいところ全部に当たるんだもん…♡」
ハニーが蕩けた顔で素直に答える。だから俺も素直になる。
精
「それじゃあ、俺が動かしますよ。」
女部田
「うん♡んひゃあああ♡」
ハニーはしっかり鍛えているおかげで見た目以上に重い。だが、それほどまでにしっかりとした愛を持っている証拠だ。俺はハニーの尻を下から持ち上げ動かす。
女部田
「すっごい♡奥までずんずんって響くよぉ♡」
精
「ハニーの感じてる顔がよく見えますよ。最高です。顔も声もおまんこも…全部わかっちゃいます。」
体面座位ならではの良さだ。ハニーの愛をゼロ距離で感じながらセックスできる。
女部田
「ダーリンに動かしてもらうのもいいけど…♡あたしももっと動きたいよぉ…♡」
精
「もちろんですよ。ハニーの思い通りに動いて気持ちよくなってください。」
俺は支えを外しハニーに全てを委ねた。瞬間、激しいピストンが始まる。
女部田
「ああん♡これこれ♡これぐらい激しく感じたいよぉ♡ごめんねダーリン♡あたしもう我慢できない♡ダーリンのおちんちんいっぱい感じたいの♡」
精
「問題ありませんよ…!今日はお互いの思うがままに愛を感じましょう…!」
女部田
「じゃあダーリン、キスして♡キスしながらしたい♡」
言われるがままに、求めるがままにキスをする。何度も、舌を絡ませながら、まるで互いの呼吸を互いの呼吸で満たすようだった。そして、その時がやってくる。
精
「ハニー…!そろそろ限界です…!」
女部田
「あたしももう限界だよ…♡一緒にイキたいよぉ…♡」
その言葉を聞き俺もハニーの動きに合わせる。そしてごちゅりとハニーの一番深いところに当たる。
精
「うっ…!射精る…!!!」
女部田
「イックゥゥゥ♡♡♡」
限界まで高まった愛は鉄砲水の如く流れ出し、ハニーの蜜壺に注がれる。背中から脳にかけて灼けるような快感が走る。その快感にふらっと倒れそうになる。
女部田
「大丈夫…♡あたしが支えてあげるから…♡」
ハニーがぎゅっと抱きしめる。絶頂の真っただ中でビクビク震えながらも支えてくれた。すごく嬉しかった。
精
「ありがとうございます…でも、まだまだこれからですよ…初夜は長く楽しみましょうね…」
女部田
「んもう♡いつプロポーズしたの、ダーリン?」
精
「前に言ったじゃないですか。すべてが終わった暁には結婚するって。それが今ですよ。」
女部田
「そしたらスーパーハネムーンだったけ♡どこに行ってもダーリンと一緒なら楽しいよ♡」
精
「でも、まずは一緒に愛の楽園へ行きましょう。『
女部田
「そうだね♡一緒にイこ、ダーリン♡」」
俺とハニーは愛を交えて、愛に乱れて、愛に狂った。だからこそ、どこまでも愛する。
思い返せば濃密な初夜だった。なにせ終わったのは先程、具体的には二時間前だ。
精
「いやー…もはや仮眠レベルの睡眠時間でしたね。ぶっちゃけて言うとまだ眠いです。」
女部田
「ふぁぁ、そうだね~…でも、これからは毎日こんな感じになると思うよ~♪」
精
「ははは…良いでしょう。俺も『金色の狂犬』、愛故に再び狂いましょう。そして、ハニーを幸せにします。」
女部田
「ありがと♪一緒に幸せになろうね、ダーリン♪」
ココアの濃厚な香りが香る。口の中では甘苦のデュエットが奏でられている。まるで、これからの二人の未来を暗示しているかのようだった。
ここで郁子ルートは完結です。次のルートをお楽しみにお待ちください。