抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
片桐曰く、子供の頃に淳之介君と関りがあって助けになりたかった。結果としてはうまくいかず、心に
精
「なるほどな…このことは俺の胸に秘めておくよ。淳之介君自身で解決するべき問題だからな。」
片桐
「そうしてもらえるとありがたいわ。…逆に聞くけど、アンタにとって淳之介はどんな存在なの?」
精
「『友達以上、それでも友達』だな。」
今回はさっぱりと答えることができた。俺の中である程度答えが見つかったからだろう。
片桐
「随分と難しい表現ね…結局は友達なのかしら?」
精
「友達の一言では表せないぐらい複雑なんだ。だから、友達でいい。…守ってやってくれ。俺じゃ淳之介君を守ることはできない。」
俺はわざとらしくあくびをしながら自室に行く。
精
「--ああ、君って奴は。知れば知るほど--」
明くる日の早朝、俺は片桐に書置きとサンドイッチを残してSSの寮の会長の部屋に向かった。
精
「夜這いならぬ朝這いだぜ。…全く、寝てりゃ手放しに美人と褒めれるのによ…」
ベッドに横たわる会長は生死を不明にさせるほど静かに眠っている。早速俺式の方法で目覚めさせるとするか。
精
「んー、じゅるじゅる…れろれろ…」
舌を入れてキスをする。睡眠中は口腔内の細菌が何たらどうとか気にしてる場合じゃない。コイツはそれぐらいしても起きるかどうか怪しいのだ。事実、起きる気配がない。
精
「んじゃ、下の口にもキスしますかね…」
慣れた手つきで会長の下半身を露にし、そのまま舐め回す。
精
「れろれろ…きっちり洗われてやがる…どんだけ人の手を煩わせたんだ…」
冷泉院
「んっ…♡んぅ…♡」
多少反応があった。このままいけば目を覚ますだろう。
精
「早く目覚めてください…!日頃のお礼をしたいんですから…!」
そのまま思い切り吸い付く。垂れてきた愛液を吸い上げ、クリトリスごと吸い上げる。
冷泉院
「んん♡ああっ♡」
会長の体がびくんと大きく跳ねる。流石に目が覚めたようだ。
精
「起きて起きて起きて起きてくださいねー。ご機嫌いかがですか会長?『金色の狂犬』のウェイクアップコールですよ。」
冷泉院
「と、土口さん…♡ふふ、最近の中で一番心地よい目覚めでした…♡」
精
「それでは、朝の準備をしますから大人しくしてください。」
俺は会長をお姫様抱っこして1階に降りる。そして広間に座らせ、服を脱がせる。
精
「はい、バンザーイ…よっと。」
冷泉院
「相変わらずの腕ですね。まるで手品見たいです。」
澱みなく、滞りなく会長を仕立て上げていく。寝惚け眼の少女が水乃月学園の生徒会長へと変わっていく。そして髪をとかす。文字通りの緑髪*1はさらさらとしていて触り心地がいい。
精
「郁子先輩もこれぐらいサラサラだったらなあ…髪コキとかしてもらいたいけど、それ言ったら殺されかけるしなあ…」
冷泉院
「土口さん。人が気にしていることを口にするのはよくありませんよ。」
精
「あなたが言いますか。…神様が言っていた。本人が聞いていなければセーフって…言ってたんですよ。」
女部田
「じゃあ、その本人がいたら?」
背中に殺気が走る。反射的に愛刀ティラミスに手が伸びる。
精
「…ワンアウトですね。いや、直属の上司だからツーアウトでしょうか?」
女部田
「女の子が気にしていることだから無条件で試合終了だよ♪」
その言葉と共に郁子先輩の姿が消え、俺は両手両足を締めあげられながら天井を仰いでいた。
精
「あぎゃあああ!ロメロスペシャルゥゥゥ!」
冷泉院
「まあ、寝技が得意と言っていましたが…プロレスの寝技も得意なのですね。」
女部田
「精くん、何か言い残すことはあるかな?」
精
「ウギャア れいせんぱーい!!」
糺川
「朝から何事…うおおお!?何をやっているんだ郁子!?」
女部田
「精くんがイクの髪を貶したの!」
糺川
「そうか…精、痛みは一瞬だ。」
マン情一致で俺への刑が執行された。
精
「本当にすみませんでした…でも、俺、郁子先輩に髪コキしてもらえるならいいかなって…」
女部田
「精くんに悪気がないのは分かっているよ?でも、本当に気にしていることなんだからね?」
糺川
「流石に郁子のコンプレックスを軽率に扱ったお前が悪い。反省しろ。」
先輩二人から鬼詰めされて結構精神的に来るものがあった。しかし、俺の失態なので受け入れる。
冷泉院
「まあまあ、その辺りにしましょう。土口さん、用事があったから私を起こしに来たんですよね?」
精
「そうですよ会長、朝ごはん食べに行きましょう。」
会長からの助け舟に飛び乗る。
精
「寮でご飯を食べるのもいいですけど、たまには朝から外食っていうのもいいと思いますよ。先輩方も毎日朝ごはん作るのも大変でしょうから。というわけで会長借りますね。」
先輩二人に何か言われる前に会長を抱きかかえ寮を出る。
女部田
「精くんなりの気遣いなのかな?確かにありがたいから嬉しいけど…」
糺川
「なら、朝はパンだろう。郁子、準備するぞ。」
いくら青藍島と言っても朝からやってる飲食店は意外と少ない。そんな中でもヌき家はほぼ24時間営業している。マン汁セットに異物挿入で一時期大騒ぎになったが、俺は今でも朝飯を作るのが面倒な時に愛用している。早速自動ドアをくぐる。
男性店員
「
朝ともなると店員のやる気もそこまで出ないのだろう。ワンオペで回しているのだからなおさらだろう。会長の介護をするためカウンター席に隣り同士で座る。
男性店員
「
精
「タブレットで注文するんですけど、タブレットぐらい使えますよね?」
冷泉院
「使えますが…何を注文したらいいのでしょうか?」
有名なマン汁セットは朝はやっていない。ワンオペの時にそんなことをしていたら店が回らないからだ。
精
「んじゃ、俺のおすすめにしますよ。会長は並盛で…俺は特盛のトッピング付きで…」
タブレットをピッピと操作し注文を飛ばす。しばらくして注文の品が届く。
男性店員
「
冷泉院
「まあ、おいしそうです。普通の牛丼とは何が違うのでしょうか?」
精
「カルビ肉を使ってるんです。普通の牛丼と味付けもうま味も段違いですよ。ちなみに俺のはニンニクがトッピングされています。」
前までは小袋のタレが付いていた気がするが、昨今の物価上昇もあってか無くなっている。企業努力と言う奴だろうということで納得し、肉と米を頬張る。うまい。噛みしめるたびに肉と油と米のうま味が押し寄せてくる。
精
「会長さーん、ご飯ですよー、あーん…」
冷泉院
「あーん…なるほど、これはなかなかおいしいですね。寮では食べられない味です。」
精
「ヌき家はこれが一番おいしいんです。カリビン丼は、もうこれ以外頼む価値ないみたいなもんなんで。」
普通の牛丼は作る人によってムラがあるし、カレーは最低限のカレーだし、牛丼ライトやお食事サラダなんてもってのほか。外食で健康を目指そうなど烏滸がましいにもほどがある。外食は本能の赴くまま、おいしいものをお腹いっぱいになるまで食べるのが正解なのだ。
精
「朝から外食ってのもいいですね。ちょっとした贅沢を楽しむのが人生を豊かにするコツです。」
半分程食べたところで七味をかけて味変をする。風味豊かな辛味、肉と米のうま味、ニンニクのパンチのあるうま味。一体となった幸せが全身を駆け巡る。いつまでもこうやって--
冷泉院
「土口さん、もっと食べたいです。あーん…」
今度来るときはコイツは連れてこないようにしよう。俺の至福の時間が台無しに--
精
「はいはい、あーん…」
台無しかと思ったが、会長の世話をするのは何か心地よいものがあった。あびゃびゃと咀嚼する会長を眺めるのは---これはこれでなんか、いい。