※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

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1-03 狂犬のチョメチョメ

 放課後にはSSの訓練が始まるが、俺は今まさにその現場に向かっている途中だった。

 

 精

「やっべぇ……郁子先輩に構ってる暇なかったわ……!」

 

 精液玉袋に帰らず、後悔するぐらいなら走れ。

 

 ???

「弱小精子に弱小卵子共! まともな受精卵になるべく今日も扱いてやる!」

 SS一同

「「「サーイェッサー!」」」

 

 グラウンドでは教官の怒声が飛んでいる。統率された返答が響く。そんな中、俺はさも悪くありませんよ、みたいな感じで入ってみた。

 

 精

「ちーっす。ちっと遅れちまいました」

 

 一同の視線が一気に俺に向く。こんな雰囲気で入ってきたら当然だ。教官の先輩がニヤ付いた顔でこちらに向かってくる。

 

 ???

「これはこれは『金色の狂犬』……どこの女に腰を振っていたんだ?」

 精

「1番隊のくせっ毛たいちょ──」

 

 腹部に強烈な衝撃が走る。思わず言葉を止めてしまう。教官と目線が合う。そういう合図だろう。とりあえず腹部を抱えながらうずくまる。

 

 ???

「舐めるような真似はまんこの前だけにしろ! このバター犬! 貴様らもこんな無様な姿を晒したくなかったら……死ぬ気でやれ!」

 SS一同

「「「サ、サーイェッサー!」」」

 

 一同はオナ禁3日後ぐらいの射精の勢いで駆け出していく。全員が去って行った後、教官が俺に声をかける。

 

 ??? 「……一同の気を引き締めるためとはいえ、こんなことをしてすまない。

 大丈夫か、精? 立てるか?」

 

 凛とした雰囲気を纏い、他者を律する鬼教官。

 しかしてその内面は、誰よりも人を想う優しき聖母。

 腕章の『風紀委員会』は己が背負いし覚悟の表れ。

 携える拳銃とコンバットナイフは俺の憧れの戦闘スタイル。

 何より……『俺を救ってくれた』恩人。

 

 精

「大丈夫ですよ。『礼先輩』が手加減してくれましたから」

 

 糺川礼。3年2組の風紀委員会委員長、そして大隊長。俺は何も気にしてないことをアピールしながら勃ち上がる。

 

 糺川

「……本気でやったんだが……相変わらずの強さだな。だが、遅刻はよくない。いくら郁子から誘われたとしてもだ」

 精

「本当に申し訳ありませんでした……腹を切って詫びます……」

 

 そこのところは本気で謝る。愛刀ティラミスを抜いて腹に添える。

 

 糺川

「待て待て!? そこまでして詫びる必要はないぞ!?」

 

 礼先輩が本気で止めてきたからティラミスを鞘に納める。こういうところが礼先輩のいいところだ。

 

 精

「そうだ、礼先輩。訓練が終わったら礼先輩の部屋にお邪魔していいですか? また特撮見たいんです。晩御飯作りますし掃除しますよ」

 糺川

「それはありがたいな……! 精の家事の腕は確かだからな……! ただし……訓練をきっちり終えられたらの話だ。今日は厳しくいくからな」

 

 今日の訓練はいいものになりそうだ。

 

 いつもより五割増しで厳しい訓練が終わり、礼先輩と一緒に礼先輩の部屋に到着する。ちょっとごちゃっとしているが一人で暮らすには十分な部屋だ。

 

 精

「早速掃除しちゃいますよ。見られたくないものとか、捨てられたくないものは今のうちに片付けてくださいね」

 糺川

「ま、待ってくれ……よし、後は頼んだぞ。私はお風呂の準備をしてくる」

 

 礼先輩がお風呂の準備をしている間に掃除を始める。俺は実家で一人暮らしをしてしまっているので、家事全般はお手の物だ。対し礼先輩は、意外と片付けができなかったりする。ゴミ屋敷なんてことはないが、この部屋に入った8.5割ぐらいの人間が『なんかもの多くない?』と言うぐらいだ。

 

 精

「礼先輩ってかっこいいけど、こういうところは可愛らしいんだよね」

 糺川

「片付けができなくて悪かったな。お風呂の準備ができたから入るぞ」

 

 いつの間にか礼先輩が背後に立っていた。がっつり聞こえてたらしい。

 

 精

「かわいいは誉め言葉じゃないですかー。本当にそう思ってますよ?」

 糺川

「全く……調子のいいやつだな……」

 

 若干不機嫌気味な礼先輩と一緒にお風呂に入る。これで『ねー、ちゃんとお風呂に入っている?』という質問にも答えられる。礼先輩は姉妹兄弟の一番だから、姉ちゃんなのだ。




ちなみに各話のタイトルには元ネタがあります。
この段階で気付けた方はかなりセンスがいいです。
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