抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ? 作:神剣狩刃
先日の作戦は無事失敗に終わったため、ただいま生徒会では朝から反省会が開かれている。
精
「反省会と言われましてもねえ……作戦通りにうまく進みすぎてイレギュラーに対応できなかった、この一言に尽きるでしょう」
糺川
「……ぐうの音も出ないな。一斉掃射はおろか狙撃部隊も配置し、郁子や精まで超えられては反省も何もない」
女部田
「だからさー、気持ち切り替えてセックスしちゃおうよ? みんなで気持ちよくなって夜に備えて──」
冷泉院
「気持ちをしっかりと切り替えるためにも責任の所在を明確にするべきでしょう」
会長の一声で反省会の空気が絞まる。今回の失態に関してはSS総動員の上で起き、以後気を付けますでは済まない。誰かが責任を取って、相応の行動をしなければ収まらない。
精
「今回の大戦犯は俺でしょう。奴らを前に刀を止めてしまいましたから」
礼先輩と郁子先輩が驚いた顔でこちらを見る。桐香様は優しく微笑んでいる。
精
「詳しい事情は伏せますが、俺はあの場で反交尾勢力を切り伏せる事が出来なかった。他の人間がベストを尽くしたのに、俺はくだらない事情で手を止めました」
糺川
「お前は本気だったはずだ! 一斉掃射もしていたし、妨害を受けながらも郁子へのフォローしていた!」
女部田
「……もしかして卵ちゃんが──」
冷泉院
「二人とも、余計なことを言っては土口さんに失礼です。……どのようにして責任を取るつもりですか?」
会長は俺の思惑を知って、その上で俺に全てを委ねようとして知る。だから俺は自信満々に答える。
精
「今日の夜──反交尾勢力のリーダーを捕らえます」
具体的な捕まえるプランを説明し、礼先輩と郁子先輩は頭を抱えていた。
糺川
「仮にそうだったとして……今夜の作戦はどうする?」
冷泉院
「私が出ましょう。上の人間が現場に出向かないなどあってはならないことですから」
女部田
「トーカちゃんが来てくれるなら安泰だけど……そっちが失敗したらどうするの精くん?」
俺の作戦が失敗したら反交尾勢力の目論見通りになるだろう。それはつまり──
精
「どうもこうもありません。ドスケベ条例がなくなり、SHOやSSがなくなり、責任を取る先すらなくなります」
俺は笑いながら淡々と答える。
精
「もちろんそうさせるつもりはありません。俺は──この島を守りたいですから」
確かにこの島は憎い。だが、この島で生きていてよかったと思えることは多くある。その島を反交尾勢力の手で容易く失ってなるものか。
精
「ただ……俺には足りないものがあります。それがほしいので──桐香様。少し俺の家に来てもらってもよろしいでしょうか?」
俺は桐香様に向かって近づき、手を差し出す。桐香様は翡翠のように美しい目を細めながら俺の手を取った。
冷泉院
「もちろんです。それでは、少し出かけてきます。夜までには帰ってきますのでご安心ください」
俺は桐香様をエスコートしながら生徒会室を出ていく。
女部田
「ねえ、礼ちゃん……聞き間違いじゃなかったら精くんが桐香様って言ってたよね?」
礼
「私に分かり切ったことを質問するな……桐香様と精の間に何があったんだ……?」
会長を家に連れ込み、居間の椅子にテーブル越しに向かい合って座る。
精
「こうやってあなたと話すのは何度目になるでしょうか。そのたびにあなたは俺に新しい気付きを与えてくれましたね」
冷泉院
「最初の頃の土口さんは私との
桐香様がやんわりと頬を緩める。お互いを理解して、歩み寄って今の関係になった。話せばわかるの代表事例だろう。
精
「桐香様……正直言って──今の俺では淳之介君に勝てません」
俺の本心に桐香様はうんうんと頷いて聞いてくれた。
精
「彼が背負っているものはとても大きく、それが彼の力になっているんです。対し、俺が背負っているものは……自分のためにしかならない小さなものです」
冷泉院
「自分のために物事ができない人は、誰かのために物事を為すことはできませんよ」
精
「なんのために戦うかの問題ではありません……戦う動機の強さがそのまま心の強さになるんです。だから俺はあの時、反交尾勢力を逃してしまったんです」
俺が本当に大切なもののために戦ったのであれば、アサちゃんを切り捨てることぐらいはできただろう。それができなかったのは、俺の心が弱かったから他ならない。
精
「……あなたは今まで俺の居場所を作って、守ってくれました。その恩を返したい。だから──あなたのために戦わせてください、桐香様」
俺は桐香様の瞳を真正面から見て告白した。桐香様はその瞳を閉じ、少し考えてから言葉を発した。
冷泉院
「……私はあなたにそこまで言われても、先輩がほしいと思っています。それでも私のために戦えますか?」
桐香様は最初から何も変わっていない。ただ自分がほしいと思ったもののために動いているだけだ。だから、俺は──
精
「……本音を言うと、俺にはどうしても淳之介君を倒したい動機があります。それを無視してあなたのためだけに戦うことはできません。でも、それと並ぶくらい桐香様のために──俺の本当に望んでいるものを気付かせてくれた桐香様のために戦いたいんです」
俺の心を晴らしてくれたのは間違いなく桐香様だ。桐香様に教えてもらわなければ俺はいつまでも迷っていただろう。だから、桐香様のためにも戦いたい。
冷泉院
「……分かりました。土口さん、私のために……そしてあなたのために戦ってください」
桐香様は優しく微笑んで快諾してくれた。
冷泉院
「ただ……言葉だけでは伝わり切らないものもあるでしょう? そういう時は──」
精
「分かっています、桐香様。──行きましょう」
俺は桐香様を自室に運ぶ。そして布団の上に横たわらせる。
精
「桐香様、俺はあなたに忠誠と敬愛を誓います」
冷泉院
「プロポーズのつもりでしょうか? ふふっ、私も土口精に信頼と敬愛を誓います」
桐香様の言葉を聞き、覆いかぶさるように唇を重ねる。俺に桐香様の熱が伝わってくる。桐香様は俺を知っていく。二人を繋ぐ唇を離したくない。
冷泉院
「んはぁ……♡ふふ、とてもいいことがしれました……♡土口さんは本当に私のことを想っているのですね……♡」
精
「俺であっても心に嘘をつくことはできません。たとえ届くことがなくとも、桐香様のことを想います」
今夜で俺は大きく変わる。勝っても負けても俺は今までの俺にさよならを告げなければならない。そんな俺を支えてくれるのはもう、桐香様しかいない。
冷泉院
「では……私が土口さんの全てを受け入れます……♡だから……挿れてください……♡」
桐香様が俺の手を秘部に誘う。じっとりと濡れていて、準備はできているようだ。制服をあえて脱がさず、下着だけ脱がせる。
精
「制服のまましたい気分です。良いですよね?」
冷泉院
「もちろんです……♡ふふ、あまり汚さないでくださいね……? 礼や郁子にバレてしまいますから……♡」
精
「……善処します」
俺もズボンを反脱ぎ、おちんちんを出す。すでに痛いほど勃起していて、我慢汁が出ている。目を合わせ、そのまま挿入する。
冷泉院
「んああぁ……♡あ、相変わらず大きいですね……♡」
あの時は気持ちよさを感じる余裕がなかったが、今は違う。きつく締めるのに窮屈さを感じさせず、うねり絡みつき求めてくる、名器中の名器だ。
精
「今日は俺が動きますよ。だから……桐香様は気持ちよくなってください」
桐香様はにっこりと笑った。ゆっくりと腰を動かす。入れるたびに蕩けるような熱が包む。引くたびに離したくないと我儘に纏わりつく。本当に最高のおまんこだ。
冷泉院
「んっ、ああっ、はぁ……♡そんなに褒められたら……照れてしまいます……♡」
俺が言わなくても気持ちよさは伝わる。でも──
冷泉院
「大丈夫ですよ……♡んっ、私も、はぁ、気持ちいいですから……♡」
精
「俺にも何か言わせてくださいよ……! 桐香様だけ全部言っちゃうのは……ずるいです……!」
本当にこの人は自分本位だ。俺がどうしたいのかを知った上で全部言ってしまう。いや、俺の我儘に付き合わせてしまっているのだ。それぐらい受け入れるべきか──
冷泉院
「土口さんも……あっ、土口さんの思いのままに言ってくださって、んん、構いませんから……♡」
なら──
精
「俺は……! 桐香様に見てもらいたいんだ……! 淳之介君よりも……! 俺のことを見てもらいたいんだ……! 淳之介君が何をしてきたとか、何を見てきたとか、そんなこと関係なく……! 俺を見てほしいんだ!!!」
そうだ。
冷泉院
「でしたら……勝ってください……♡先輩以上の存在になれば……私は土口さんをもっと知りたくなりますから……♡」
そうか。
冷泉院
「んっ♡あっ、はっ、激しくなりましたね♡いいですよ、んぅ、土口さんの思いのままに♡」
だったら。
冷泉院
「ああ、土口さんの、おちんちんが……♡ビクビクと震えて……♡いいですよ……♡んあぁぁ、想いきり射精してください……♡」
出る。
冷泉院
「んああぁぁぁ♡♡♡い、いっぱい出てます……♡火傷してしまいそうです……♡」
──欲望を吐き出して頭に理性が戻る。
精
「桐香様……」
冷泉院
「ええ──ご武運を祈ります」
最後に唇を重ねる。これで思い残すことはないだろう。後は決着をつけるだけだ。