※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

55 / 124
4-10 右曲がりの長チン

 事件翌日の夜。風紀委員室で祝賀会が開かれた。

 

 精

「というわけで乾杯の音頭を取らせてもらう。もう知ってると思うが、県知事が拉致されかけるというとんでもハプニングがありましたが────」

 女部田

「精くんおそいよー! 精くんの射精みたいに早く乾杯しようよぉ~?」

 

 どっと笑いが起こる。

 

 精

「郁子先輩に急かされたら仕方ありませんね。それでは皆様お手を拝借ぅ! 今回のMVPである橘淳之介に乾杯ぃぃぃ!!!」

 

 俺の宣言で祝賀会が始まる。長机に並ぶ様々な料理には目もくれず、寿司桶を一つかっさらう。

 

 スス子

「あーっ! ズルいっスよ! あたしだっておすし食べたいのに!」

 精

「よく見ろススちゃん。これはカルビしか入っていない桶だ。つまり俺の物だ」

 シューベルト

「寿司桶一杯のカルビ!? そんなの僕のデータにないぞ!?」

 淳之介

「ある方が驚きだよ……昨日のあれは冗談じゃなかったのか……」

 

 淳之介君が心底驚いた顔をしている。その手の皿にはバカみたいに肉が盛られている。

 

 精

「いきなりフルスロットルだねぇ。いいセンスしてる」

 女部田

「二人共ビュッフェのセンスないねー……男のコらしいというかなんというか……」

 淳之介

「むぐ……? んぐ……女部田中隊長」

 精

「ビュッフェなんて食いたいものだけ食ってればいいんですよ、郁子先輩」

 

 我らがA-1ビッチ郁子先輩だ。そういえば郁子先輩は中隊長だった。一番隊の中に郁子先輩を『田中隊長』だと思っている奴もいたっけ。

 

 女部田

「二人共同い年なんだから郁子でいいのにぃ。いっつも言ってるでしょ?」

 淳之介

「いえ……訓練生と中隊長ですから。立場は守らないと」

 精

「俺は9月29日生まれで郁子先輩は9月17日生まれで実際に先輩ですから。あと、俺を育ててくれた尊敬も含まれていますから」

 

 俺を育ててくれたのは郁子先輩だったりする。上を目指す過程でバチコリバッコリ交じり合った。

 

 女部田

「そう言ってくれるのは嬉しいんだけどねぇ……あーあ、新入りくんのおちんちんが勃つんだったら、ご褒美にみんなですごぉくエッチなことしてあげたのになぁ……」

 精

「郁子先輩のエッチはすごいぜ? SSで一二を争うテクと回数で、亜鉛が足りなくなるんだ……もぐもぐ……淳之介君もカルビ食う?」

 淳之介

「欠乏症を引き起こすほどのエッチはちょっと怖いな……一個貰おう……意外と悪くないな」

 

 淳之介君もカルビの良さが分かったか。淳之介君も大分SSに馴染んできた。会長の曲芸を見て拍手をするほどだ。アレは糸でリンゴを切ったのだろう。本当に手品が得意な人だ。俺よりも強いのが頷ける。

 

 

 宴も終盤戦に差し掛かり、出し物や隣のヤリ部屋でセックスしたりとだいぶ混沌としてきた。特に俺によるべるべるの緊縛講座は大いに盛り上がった。

 

 糺川

「おぉい……せいぃ……」

 精

「いかがしました礼先ぱ────めっちゃ出来上がってるじゃないですか?」

 

 明らかに酔ってますという礼先輩が俺に絡んできた。

 

 女部田

「礼ちゃんのコップに媚薬入れようと思ったら、間違えてアルコール入れちゃった。てへっ♪」

 精

「俺にはやらないでくださいね? 媚薬ならともかく、俺アルコール耐性皆無なんですから……」

 淳之介

「媚薬でもダメだろ!?」

 

 ちなみに俺は3%の350ml2本で出来上がる。以前の祝賀会で、ぶどうジュースとワインを間違えて飲んでダウンした。その時に礼先輩に介抱してもらって、何か言ったらしいが本当に記憶がない。もし酔いつぶれて遅刻なんてしたら様にならない。今のうちにスマホのアラームを午前5時にセットしておこう。

 

 糺川

「なんだ、せいぃ……二人ばかり構って……もっと私に構えぇ……私を頼れぇ……」

 精

「これは限界が近いですね……すみません、礼先輩を寮で介抱してきます」

 糺川

「せいが私を追い出そうとするうぅぅ──────────っ!!」

 

 俺の背中でじたばたする礼先輩を抑えながら部屋を後にする。夜風が涼しく宴の熱が冷め────

 

 糺川

「せいぃ……お前は、一人で頑張りすぎなんだ……もっと誰かを頼ったっていいんだぞぉ……?」

 

 酔った礼先輩の熱の方が上回った。こっちを抑えないと涼むどころではなさそうだ。

 

 精

「淳之介君と礼先輩を頼りにしてますって。頼れる人が2人もいたら十分じゃないですか?」

 糺川

「せいぃ……お前は背負い込みすぎなんだぁ……死んじゃやだぁ…………うあああぁぁ……!」

 精

「死にかけたのは淳之介君の方でしょう? 俺は死にませんよだって────」

 

『礼先輩のことが好きですから』なんて言えなかった。伝えたら、礼先輩は悩んでしまうから。

 

 糺川

「私は……お前のことが……好きなんだ……」

 精

「えっ────────」

 

 今聞こえた言葉は────────

 

 糺川

「すぅ…………すぅ……」

 

 礼先輩は酔いが回って眠ってしまったようだ。ようやく夜風の涼しさを感じることができる────訳がない。先の言葉が脳内に響く。

 

 糺川

『私は……お前のことが……好きなんだ……』

 

 精

「……礼先輩もだいぶ酔っていたからな。信頼と好意がごっちゃになったんだろう。……今日は礼先輩の部屋に泊まるか。朝のお手伝いも必要だろうし」

 

 部屋に入り礼先輩をベッドに横たわらせる。穏やかに寝息を立てて、ぐっすりと眠っている。任務の時の凛とした面影はなく、一人の糺川礼という人間の優しさが垣間見える。その顔に思わず唇を重ねてしまった。

 

 精

「……この想いがいつか届きますように」

 

 俺もそのままベッドに入る。今、この時だけは、俺の想いに従ってもいいだろう。

 

 

 精

「……自分の早起きっぷりと目覚めの良さに嫌気がさすぜ……」

 

 礼先輩の部屋で迎えた朝は最悪だった。午前4時55分、ベッドが異常に濡れている。俺と礼先輩の寝汗? 違う。寝てるときに無意識にドスケベセックスをした? それも違う。寝てる間の粗相────言ってしまえばおねしょ、しかも俺ではなく礼先輩のだ。

 

 精

「あれだけ酔っていたからなあ……しかしどうするか……どうやって証拠隠滅を────」

 

 頭を掻きながら考える。まずは礼先輩を退かしてシーツを取り払う。礼先輩の制服はどうする? この際裸にさせるか? 酔って脱いだんですとでもいえば────俺のスマホのアラームがけたたましく鳴り響く。

 

 精

「やっべ!? そういえばセットしていたんだった!」

 糺川

「……んん、誰だ……? うるさい……ぞ……?」

 

 寝惚け眼の礼先輩も段々と事態を把握してしまっている。礼先輩がコンバットナイフを取り出す。

 

 糺川

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 精

「早まっちゃダメですって!」

 

反射的に礼先輩をベッドの上に組み伏せる。

 

 糺川

「死なさせてくれ!!! お前の前で粗相をしたんだ!!! 生き恥にもほどがある!!!」

 精

「大丈夫ですって!!! 俺しか知りませんから!!! あと言ってないですけどおもらしも俺の癖ですから!!! おねしょしちゃった礼先輩ってだけで勃起しますから!!!」

 

 その言葉に礼先輩の動きが止まる。流石の礼先輩もここまで言えば動揺して止まる────

 

 糺川

「ほ、本当にそうか……? だったら……ここで今すぐ、お、オナニーして見せろ……」

 精

「えっ……」

 

 まだ酔いが残っているのか、想定を超える礼先輩の発言が逆に俺の動きを止めた。

 

 糺川

「私の失態の姿で興奮するというのは嘘だったんだな!?」

 精

「違いますって! 俺は礼先輩のおねしょで興奮していますって!」

 

 

 礼先輩の死を止めるべく俺はベッドに座りおちんちんを曝け出す。興奮しているのは嘘ではなく、マジでガチガチに勃起している。

 

 糺川

「ほ、本当に興奮しているのか……?」

 精

「礼先輩に嘘はつきませんって……だから、これで────」

 糺川

「い、いや! お前は『金色の狂犬』だ! 瞬時に勃起させて誤魔化そうとしているだけかもしれないだろ!? 速くオナニーするんだ!」

 

 相当支離滅裂なことを言っているが、許可はもらえた。俺は早速おちんちんを扱く。鼻をツンと突くアンモニアの匂いがひどく興奮を促す。

 

 糺川

「お、おい……あまり匂いを嗅ぐな……私だって恥ずかしいんだぞ……」

 精

「す、すみません……でも、口呼吸したら実質礼先輩のおしっこを飲んでることになりますけど……」

 糺川

「気持ち悪いことを考えるな! 少ない呼吸で終わらせろ!」

 

 久々に礼先輩から無茶ぶりを受けた気がする。しかし、そうなると興奮の源となるものが少なくなる。今この状況にあるものは何だ? 礼先輩のおしっこが染みたベッド────いや、そもそも礼先輩がいる。

 

 精

「じゃあ、パンツ見せてください。この大失態に比べたらパンツぐらいよくないですか?」

 糺川

「くっ……! 見せてやるから早く終わらせろ……!」

 

 礼先輩が恥ずかしがりながら膝立ちになり、スカートをまくり上げる。純白のパンツはおしっこで黄色く染まっており、今なお滴っている。

 

 精

「めちゃくちゃ興奮しますよ……!」

 

 あの礼先輩がおねしょをして、その失態の証であるパンツを見せている。あまりにも背徳的で錯誤的な興奮が全身を駆け巡る。

 

 糺川

「……っん……早く……終わらせろ……!」

 

 流石の礼先輩も恥ずかしさで身をよじらせている。ちょっとでも見せまいと足を内股気味にしている。それが非常にそそる。

 

 精

「もう出ますから……! うっ、出る……!!!」

 

 勢いよく放たれた精液が礼先輩の顔に思いっきりかかる。

 

 糺川

「うひゃぁ!? ────あっ……」

 

 驚いてかわいい声をあげた礼先輩がぐしょりと座り込む。それと同時にちょろろろとせせらぎの音が聞こえる。礼先輩のパンツから新たなおしっこが漏れている。考え直せば恥ずかしかったからではなく、おしっこがしたかったからあんな動きをしていたのかも────

 

 糺川

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 精

「死なないで下さぁぁぁい!!!」

 

 礼先輩をなだめるのと後片付けで大遅刻をかましたのは言うまでもないだろう。




土口のアルコール耐性は作者と同じです。ちなみに作者はその後に3日ほど体調を崩しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。