※この作品はR-18です。

抜きゲーみたいな島に住んでいる狂犬はどうすればいいんだ?   作:神剣狩刃

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お待たせしました。ついに2編が始まります。


Senzuripoint:Paccoman
6-01 ワールズシフト・オナホール


 生きていれば色々なことを経験する。ココアを練ったり、ドスケベセックスをしたり、脳に障害を負ったり、最愛の人と結ばれたり。だから、BIG3と一緒に友人の家へ不法侵入したらそこで友人がオナホールでオナニーしていたり、そのオナニーが電撃や白い光を伴うようなものであったりしても────

 

 精

「流石におかしいか。この島で色々ありすぎて受け入れる所だったぜ」

 

 そして俺達は白い塊に飲み込まれる。死はいつだって身構えていない時にやってくるものだ。案外受け入れてしまうものだなと思いつつ意識を手放す。

 

 精

「────……死んでないなコレ?」

 

 目を覚ますとそこはバブみ保育園だった。俺は淳之介君の部屋にいたはずだが、何があったのだろうか? 情報を得るために鼻を利かせる。近くに女性がいる。良く知った人の匂いだ。

 

 精

「……仙波姉さん?」

 仙波

「おはようございまちゅ、精くん♪ ミルクはいかがでちゅか~?」

 

 背後から哺乳瓶とガラガラを装備した保母さんのエプロン姿の仙波姉さんが現れた。

 

 精

「おはようございます仙波姉さん。ミルクはもらいますけど────」

 仙波

「あら、今回はだいぶ混濁しちゃっていまちゅねー……大丈夫でちゅよ~、光姫お姉さんがしっかり教えてあげまちゅからね~」

 

 有無を言わさず仙波姉さんの膝枕を享受し、口に哺乳瓶を突っ込まれる。仙波姉さんの太腿は低反発枕とマシュマロを足して二乗した心地よさで、口に広がるミルクは人肌に温められストレスなく吸うことができる。

 

 精

「じゃなくて……混濁? 俺に何があったんですか仙波姉さん?」

 仙波

「精くんはね~、心因性の記憶障害を持っているでちゅよ~」

 

 子供をあやすような口調で、医者みたいな宣告をしてきた。診断書も出されたので信じるしかない。

 

 精

「……手慣れているのは何度も対応しているからですね?」

 仙波

「でも、忘れても大丈夫でちゅからね~。部隊の会議の忘備録は光姫お姉さんが全部管理していまちゅからね~」

 

 その言葉に引っかかった。俺はSSに所属しているが、仙波姉さんはSHOに所属している。いくら俺に記憶障害があるからといって、一番隊の会議内容を治安管理委員会特殊戦闘部の仙波姉さんが管理しているのはやり過ぎな気がする。

 

 精

「一番隊隊長である郁子先輩が管理するべきじゃないですか?」

 

 俺の言葉に仙波姉さんが驚きの表情を隠し切れなかった。そんなに変なことを言っただろうか。

 

 仙波

「……精くんはね、もう一番隊じゃなくて治安管理委員会特殊戦闘部のリーダーなのよ」

 精

「……は?」

 

 流石におかしい。俺の歳で特殊戦闘部のリーダーになれるわけがない。水乃月学園の2年生で────

 

 仙波

「名刺とオーダーメイドの戦闘服よ」

 

 差し出された名刺には治安管理委員会特殊戦闘部リーダー土口精と仰々しく書かれており、戦闘服は俺らしく金色をベースにした俺の体にピッタリの服だった。こうなっては仙波姉さんの発言を認めるしかない。飛び級でもしたのだろう。

 

 仙波

「精くんに負けちゃったときは本当にすごかったわ……もう、この人しかいないって思って……」

 精

「何言ってるんですか……というか、なんで"精くん"呼びなんですか? いつもみたいに"土口くん"って呼べば────」

 

 仙波姉さんが左手を差し出してきた。その薬指には綺麗なダイアモンドが施された指輪がハマっていた。俺は思わず自分の左手の薬指を見た。指輪をしていた痕がある。

 

 精

「……うっそだろ……」

 光姫

「土口くんって呼んだらどっちか分からないじゃない♪」

 

 あまりの衝撃と情報過多で脳が沸騰しそうだったので戦闘服を着てしばらく散歩をすることにした。仙波姉さん改め光姫姉さんは夕飯迄には帰ってくるのよと送り出してくれたが、どうもバブみ保育園が2人の愛の巣らしい。マジでどうなっているんだ。

 

 精

「……うっそだろ……」

 

 街中では色んな人が至る所でドスケベセックスをしていた。もしかして夢を見ているんじゃないかと思って、その辺の女性に孕めオラァする。

 

 精

「気持ちいい……夢じゃない……」

 

 この異常事態に俺は頭をフル回転させて考える。心因性の記憶障害、仙波姉さんとの結婚、旧ドスケベ条例状態────これだけ考えても痛まない頭。

 

 精

「……別世界……もっといえば平行世界……」

 

 そうでもないと説明がつかない。スマホで時間を確認した所、不法侵入時から二日経過していた。つまり、淳之介君の異様なオナホコキによって平行世界に飛ばされたと考えるべきだ。淳之介君に会う必要がある。早速淳之介君の家に向かい、インターホンを連打する。

 

 精

「淳之介君! 早く出てきてくれ! やばいんだよ!」

 

 しかし、いくら待てども連打すれども人が出てくる気配がない。淳之介君もこの世界に来て別の場所に飛ばされたのだろうか。

 

 精

「……待ってたって仕方がない、次は水乃月学園に────」

 

 向かいの俺の家が目に入る。この世界でも俺の家はあるらしい。この世界は元の世界と事情が色々違う。もしかしたら卵が────思わず駆け出して玄関のドアに手をかける。鍵がかかっていて開かない。

 

 精

「……俺の心因性の記憶障害の原因は卵の死か。この世界の俺は元の世界の俺より心が弱いらしいな」

 

 それなのに特殊戦闘部のリーダーを務めているのだから流石俺と言った所か。いや、自惚れいている場合ではない。次は水乃月学園だ。光姫姉さんはもう一番隊ではないと言っていたから、俺は水乃月学園のOBになっているはずだ。予想通り顔パスで水乃月学園に入れた。入って早々お目当ての人物を見つけた。

 

 精

「おっ! いたいた! おーい! 淳之介くーん!」

 

 俺の声に反応するや否や淳之介君は俺に抱き着いてきた。

 

 淳之介

「精……! お前は俺が分かるんだな……!」

 精

「唯一のダチを間違えるもんか。その様子だと何が起きたのか分かってないって感じだな? ここはSSの寮で話し合おうじゃないか。俺もとんでもない情報を仕入れているんでな」

 

 

 夜になって淳之介君と共にSSの寮を目指す。この時間帯の浴場なら2人きりで話せるはずだ。光姫姉さんには調べたいことがあるので遅れると連絡する。晩御飯は温めて食べてくださいね♡とエッチな自撮りを送って来たので問題ないだろう。SSの寮に入ると礼がいた。

 

 精

「礼……おっと、2人きりじゃないから礼先輩って呼ぶべきですかね?」

 

 その言葉を聞いて礼がにやりと笑う。

 

 糺川

「やはりお前もこ(・)っ(・)ち(・)か。橘はど(・)っ(・)ち(・)だ?」

 

 俺の想像通りだ。礼先輩も元の世界からやって来たのだろう。俺もにやりと笑って返す。

 

 精

「淳之介君もこ(・)っ(・)ち(・)です。早く浴場に行きましょう。桐香様と郁子先輩も呼んで──」

 糺川

「2人とも浴場で待っている」

 

 流石俺の礼だ。ということで急いで服を脱いで浴場に入る。そこには裸の桐香様と郁子先輩が浴槽に腰掛けていた。

 

 冷泉院

「──……ふふっ、ようこそいらっしゃいました、先輩、土口さん?」

 女部田

「うひゃー! 噂には聞いていたけどバッキバキだね精くん! 元の世界よりも身体能力は高いんじゃない!? おまんこするのがたのしみだな~♪」

 

 この時間帯の大浴場は特定の役職を持つものしか入浴できない。BIG3は当然、OB兼特殊戦闘部の俺も入れる。

 

 精

「……あれ、じゃあ何で淳之介君は咎められなかったんですか?」

 糺川

「それも含めて情報共有だ」

 

 BIG3の調査によると、この世界は俺達の知る青藍島と大して変わっていない。時間も地続きで条例も旧条例なだけだ。

 

 冷泉院

「先輩と土口さんを除いて、ですね」

 

 ただ、淳之介君が生徒会副会長にして"性帝"になっており、俺が飛び級に飛び級をして史上最年少で治安管理委員会特殊戦闘部リーダになっている。結論としては俺の推測通り『平行世界にやってきた』というものになった。

 

 精

「とにかく情報集めですね。『この世界の自分』と演じて────」

 糺川

「そのことなんだが……精、お前にとって重大な話がある」

 

 礼先輩が待ったをかけてきたので大人しく話を聞く。

 

 糺川

「お前の妹、卵の事なんだが……こ(・)の(・)学(・)園(・)に(・)い(・)る(・)か(・)も(・)し(・)れ(・)な(・)い(・)」

 

 流石の礼先輩も平行世界転移でお疲れなのかもしれない。だから────

 

 淳之介

「いえ、かもしれないではありません……い(・)ま(・)す(・)。俺(・)は(・)彼(・)女(・)に(・)会(・)い(・)ま(・)し(・)た(・)か(・)ら(・)」

 女部田

「私(・)も(・)会(・)っ(・)た(・)よ(・)! 一番隊にいて、すっごく強かった!」

 

 淳之介君の話によるとアサちゃんを探して1年1組に入った時、ロングの緑髪の時代錯誤のスケ番に『性帝サマが何の用だ!?』といきなり胸ぐらを掴まれたらしい。その時の声が卵とそっくりだったという。郁子先輩の話によると放課後のSSの訓練で『あーしを忘れたか隊長サマ? "反逆の緑髪(リベリオン・ダーク)"土口卵をよ?』と名乗る、これまたロングの緑髪の時代錯誤スケ番と一戦交えたという。2人の話を聞いて思わず笑ってしまった。

 

 精

「いや、どう考えても別人だろ。俺の卵はそんな粗暴な奴じゃない。そもそもこの世界でも事故が起きて卵は死んで────」

 冷泉院

「では……私が生徒の名簿を見た時に土口卵という名前がありました、と言ったらどうしますか?」

 

 名簿など調べればすぐに分かる。それに会長はこんな時に嘘を言う人間じゃない。だとしたら────俺は急いで浴場を後にして家に駆けだした。髪や体を乾かす時間も、服を着る時間さえ惜しい。そして玄関のドアを叩きまくった。

 

 精

「卵! いるのか!? いるなら返事してくれ! どうしてもお前に会いたいんだ! 頼む!」

 

 記憶障害の持っている人間が裸でドアを叩いている。はたから見たら通報物だろう。それでも構わない早く卵に────ドアがガチャリと開いた。そしてそこにいたのは、サラサラとした長くて綺麗な緑髪で、可愛さと美しさを兼ね備えたぱっちり金色タレ目で、ちょっとふっくらしたモチモチの丸顔で、おっきなおっぱいで、160㎝ぐらいで、俺とお揃いの金色のジャージを着ていて────

 

 卵

「……お兄ちゃん?」

 

 紛れもなく卵だった。




一話目からかっ飛ばしていきますよ。
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