※この作品はR-18です。

ベルの屈辱   作:言うても

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※本作には「寝取られ」描写、ならびに匂いフェティシズム・精神的屈辱といった特殊性癖を含みます。
 苦手な方は、閲覧をお控えください。




2−1部屋屈辱

部屋の中央で、ベルは静かに正座をしていた。 その姿はまるで罪人のようで、床の感触すら冷たく感じられた。 視線の先では、カイルが椅子に腰掛け、その膝の上にアイズが静かに座っている。

 

「……カイル」 アイズが小さく彼の名を呼ぶ。伏せたまつ毛の奥で、頬がほのかに赤く染まっていた。

 

「何だ、アイズ」 カイルの声にはいつもの高圧的な調子があったが、アイズに対してだけはどこか柔らかさがにじんでいた。

 

「もっと……触ってもいい?」

 

カイルは微笑んで、彼女の髪を指先でそっと撫でた。

 

「ああ、好きなだけ触れ」 その言葉に、アイズはほっとしたように胸元に身体を寄せた。

 

ベルは視線をそらそうとしたが、どうしても二人の親密なやり取りが目に入ってしまう。 胸の奥で嫉妬と無力感が絡まり合い、息苦しさが込み上げた。 彼女の穏やかな笑みが、自分の存在を遠ざけていくように感じられてならなかった。

 

「なあ、アイズ。あいつのこと、気になるか?」 カイルが意地悪く尋ねる。

 

「……ん、別に」 アイズは一瞬だけベルに目を向けたが、すぐにカイルへと視線を戻した。

 

「そっか。じゃあ、俺だけを見てろ」 カイルはそう言うと、アイズの顎を軽く持ち上げ、その唇に静かに口づけた。

 

アイズは目を閉じ、素直にそれを受け入れる。

 

ベルは拳を握りしめ、ただ黙ってその光景を見つめることしかできなかった。 胸の内では焦燥と怒りが交錯し、膝に置いた手は震えていた。 汗が滲み、背筋に冷たいものが這う。自分だけが排除されたような感覚に、心が軋んだ。

 

顔を伏せ、震える拳を握り直す。無力さが骨の奥まで染み込んでいく。 誇りも、尊厳も、何もかもが崩れ落ちていくような錯覚に襲われていた。

 

「やっぱり、気分を変えるか」 カイルがふと表情を変え、ベルに視線を向けた。

 

「おい、ベル。両手を顔の前に持ってきて、掌を上に向けろ」

 

ベルは戸惑いと不安の入り混じった顔をしながら、言われたとおり正座の姿勢のまま両手を顔の前に持ち上げる。 その格好は、まるで何かを乞うようで、ひときわみじめに見えた。

 

羞恥と屈辱が全身を包み、頬が熱を帯びる。 この姿を彼女に見られていることが、何よりも耐え難かった。 なぜ自分だけが、という思いが胸の奥に渦を巻き、唇を強く噛むしかなかった。

 

そんな中、カイルはアイズの耳元に口を寄せ、ベルには聞こえないように小さな声でささやいた。

 

「なあ、アイズ……次は、」

 

アイズはわずかに瞬きをして、カイルの目を見つめると、ゆっくりと頷いた。

 

静かに立ち上がる。 アイズの動作には、ためらいと覚悟が滲んでいた。 その場の空気が、ひときわ緊張を増す。

 

ベルの目の前に立った彼女は、何も語らず、視線を落とすと、そっと指先を腰元に添えた。 薄布の中で、指が静かに動く。

 

小さく揺れる腰と、かすかな布ずれの音。 その手の動きが何を意味するのか、ベルには痛いほど明白だった。

 

アイズは、下着を外したのだ。

 

ただそれだけの動作が、空気に熱を持たせる。 掌の上に届く微かな体温が、逆に現実感を増していた。

 

目の前に立つ彼女が、何をさらけ出しているのか。 その事実が、言葉にならない重みとなって、ベルの内側を押し潰していった。

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