ふかふかダンジョンでエンジョイ&エキサイティング! 作:RAP
オーク帝国の帝都。
徒歩移動から高速馬車を乗り継いで、今は鋼道車で移動中だ。
虜囚の三人娘達は、全員が捕虜緊縛縛りをされている。
すごく細かい話をすると、原作7巻163Pまでの緊縛は首の縦縄と胸の横縄の前後が突如逆になったり、164Pで突然縄が消えたりする作画ミスがある。165Pの高速馬車以降は胸の緊縛が突然外れる。とはいえ、乳房を強調される胸の横縄の存在は視覚的に大変重要だと思うので、この世界線では胸の横縄はそのまま残っているものと思っていただきたい。小さいようで大事な話。
「たった一人の医師が帝都中の患者を診て回れる。たった一人の運転手が同じ時間で二千人分の荷を運ぶ。たった一人の農夫が100人分の農地を管理する。たった20人の兵士が城に籠もった人間の兵300人を焼き滅ぼす……」
水力車両や車輪索動を見せながら、ホヤクがドヤ顔で解説している。
最前線基地にいたクッコロやメキシ達は、アイギス周辺には既に配備済みの高速馬車や水力車両のことは知らなかったらしく青ざめていた。
* * *
鋼道車用の線路は急ピッチで敷設中だし、時間の問題だろう。
車輪索動は織津江パイセンが良く使ってるけど、アイギス周辺は平地だから活用できない。
魔王国は山中だから活用できているけれど、車輪索動は地形に左右されるから使いにくい。
場所とか地形、周辺の敵国、地震の頻度とかで技術の運用は変わっちゃうよなぁ。
壁で中を守る西洋の城郭都市と、水堀で城を守る戦国時代日本の違いもその辺にある。
まぁ、オーク帝国が凄いのはわかるよ。
ホヤクがドヤ顔したくなる気持ちはすっごくわかる。
原作の人類側は割と詰んでるから、余計にね。
でも。でもさ。
いわゆる『信用できない語り手』になっちゃってるんだよ、ホヤクの説明は。
輸送可能量と生産可能量と人口数が釣り合ってない、その一言に尽きる。
鋼道車も水力車両も、使い切れてないでしょ。
人類は全力で活用できる人口数がいるけど、オーク帝国は純粋に人口が足りてない。
畑を一人で管理できる?
一人の運転手が二千人分の荷を運ぶ?
ふぅん、凄いね。
ケンタウロス娘のレプラが、原作で説明していたように。
仮に耕作と肥料撒きと種まきと農薬撒きと水やりと収穫が一人で出来るとしよう。
種ではなく苗を植えたい場合は?
水量や温度の管理は?
収穫後の加工の手間は?
積み下ろしの労力は?
流通と分配は?
水害や冷害や病害などのチェックや対策は?
人類が病害に悩まされていたことは旧約聖書(創世記・列王記・アモス書)に載ってる。
バッタによる蝗害は紀元前17世紀の古代中国・殷王朝に記録が残ってる。
一人で全部やるには、ちょいと無理がある。
あと、ただでさえ農業は経験や研究、人手が必要なのにさ。
品種改良できませんって自白してるようなものだよね?
ヤセイカンランからケールができ、ケールからキャベツが生まれたように。
原種じゃ役に立たなかったから品種改良されたものは多い。
リンゴ、トマト、ジャガイモ、イネ、豚、牛、馬など。
トマトを例にとると、原種である野生のトマトは小さく、固く、熟しても実が赤くならず、あまりおいしくない上に、毒が含まれていて食べられないものまであった。
前世でスーパーに並んでいたトマトは、品種改良の果てに生まれたモノだ。
戦国時代、越後国は貧しかった。
二毛作ができない地域だったために、春から夏にかけては常に飢饉状態だった。
軍神・上杉謙信は、ゲームの中でこそ格好良い。
でも真の姿は生ける蝗害であり、略奪王だ。
しかし、現在の新潟県は穀倉地帯として豊かな土地になっている。
品種改良のおかげで、貧しかった越後国は穀倉地帯に生まれ変わることができた。
ノーリン・テンを崇めよ。
人類を飢餓から救った奇跡の麦、小麦農林10号の存在を僕は知っている。
知っているから、僕は品種改良の研究を指示することができる。
というか、中央大陸の研究所でずっと研究を続けさせてる。
あえてつけくわえるなら。
『科学的~』の方でハーバー・ボッシュ法が可能って書いてあったから、織津江パイセンみたく完成するまで試行錯誤したっていいんだぜ?
緑の革命。人類は、人口爆発に対応できるよ。僕がその気になればだけど。
たった一人の医者が帝都中の患者を見て回れる、凄いですね。
ブラックジャックでもスーパードクターKでもいいけど、なんか凄い医者がいたとしてさ。
過労死するだけでしょ。
看護師の概念とかねーの?
薬の作成や処方とかどうすんの?
入院や手術が必要な患者が複数人同時に発生したら?
地獄のように死傷者が出る戦場で、次々と傷病者が担ぎ込まれてきたらどうするの?
赤黄緑黒でトリアージしないといけない状況とか考えたことある?
……医者舐めてんのか?
一人の医者だけで、全国民をカバーできるわけがない。
今世の僕は医者免状を持ってるから医者と言い張れるけど、前世と比べたらゴミだ。
ナイチンゲール的清潔を徹底するだけでも、チートと言い張れる可能性はある。
乱交文化のわりには、性病の話を聞かないんだよな。
思い返せば、感染症の話も聞かない気がする。
梅毒、ペスト、コレラ、結核、天然痘、エトセトラ。
『それなりに清潔にしてればOK』ということに創世神が裏で操作している可能性はある。
破傷風以外、
抗生物質ペニシリンと、抗菌薬サルファ剤。
『Dr.STONE』と『JIN-仁-』で手順の説明はあったけど……ちょっと作る自信がない。
注射器がないとペニシリンは使えないが、この世界で注射器製作の難易度が高い。
サルファ剤は飲み薬にできるけど、工程に電気使ってなかった?
うろ覚えすぎて作る気が失せる。ちょっと無理かな。
たった20人の兵士が城に籠もった人間の兵300人を焼き滅ぼす。
うんうん、凄いね。
逆をやられる可能性があることを何故考えないのか不思議だけど。
あと桁が1つ少ない。どうせなら3000人殺す勢いでいこうよ。
むしろ、城攻めとかかったるくない?
国民丸ごと、全部いっちゃうのはどう?
ケンタウロスを絶滅させる案の一つとして、馬伝染性貧血で死んだ馬の血をケンタウロスの里の周辺に隠す、あるいはばら撒く案とか考えていた。
オーク帝国と仲良くなったあとに、穀物や果実を食べるスズメの死骸を買い取るお店を作って、オーク帝国に害をなすスズメの絶滅を手伝ってあげるのはどうかな。
オークは大食いで、母親ゴブリンの母乳も足りなくなるほどらしい。
だから穀倉地帯、大事だよね。僕が善意で畑をスズメから守ってあげる。
でも、貨幣経済を導入してなさそうなんだよなぁ、オーク帝国。
ケンタウロスのように、物々交換なんだろうか。
もしオーク帝国が人類と手を取り合えたのなら、貨幣経済の導入を提案してあげよう。
その瞬間から、僕はオーク帝国の経済発展に関与することができる。
っていうか、さ。
死の森一泊二日RTAを敢行した時、誰も通らない道を通っただけあって、すっごいの見つけちゃったんだよね。
それぞれ、鎮痛剤と気管支炎のお薬の原料です。
聖教会の皆様、レッドキャップの皆様。
神や精霊に近づく儀式を手伝ってあげられそうです。
ゆっくり味わってね!
* * *
……みたいなことを真面目に考えている僕ですが。
鋼道車の座席ではなく、木材を運んでいる後ろの部分。
人間部分の脚を開いたブラウィドちゃんに抱きしめられた形。
蜘蛛部分の手が僕の椅子代わりとなって、僕はブラウィドちゃんの身体にすっぽりとハマるように座っている。ブラウィドちゃんのおっぱいを枕代わりにしているから、後頭部はふにょふにょとした感触、そんな最高の居心地の中。
僕に
2Pカラーとはいえ、彼女はセスレそっくりの外見なので、正直興奮する。
「んっ……はっ♡」
ちゅぽん、と音がして、一度口が離れた。
緊縛状態で余計にエロいセズレが、チロチロと愛しそうに僕のナニを舐めはじめる。
これはちゃんと、事前に『捕虜の口なら使って良い』と許可を得ている。
聞いてみたら、あっさり承諾されたのでセズレにしゃぶってもらっていた。
僕はセズレの左肩に右手を置き、人差し指を使って光信号通信パターンで叩く。
『現状維持・連絡』
セズレは右手の人差し指で、僕の陰嚢を刺激してきた。
『監禁場所・仲間・否定。全員・信じる・否定』
セズレは右手の親指と人差し指で輪っかを作って僕のナニをしごきはじめる。
パクッ、と僕の愛息を改めて咥える。
『無理・否定。生還・要請』
顔を真っ赤にしたセズレが、激しくしゃぶりはじめた。
……こ、これはYESでいいのか?
「あは。ありがとね、セズレ」
僕はなんとなくセズレの頭を抱えて、強引に動かした。
突然のイラマチオに、セズレではなくブラウィドが驚愕した。
「ほわぁぁあ……♡」
無理矢理相手に奉仕させる、というのはアラクネ女にとってどう変換されるのか?
さっぱりわからない。
セスレは無理矢理に色々やっても喜ぶ雌犬なので、セズレもそうだろうと思っただけ。
それはともかく。乱交文化で乱交しまくっていても『清潔にしている』という建前があれば性病が発生しないように、創世神が裏で操作しているというのなら。
……ゴム無しアナルも、アリっちゃアリなのか?
左手の人差し指を、右手全体で握ってシゴくのが膣でのセックスなら。
右手の親指と人差し指で輪っかを作ってシゴくとアナルセックスになります。
超どうでもいい話ですね。
「ホヤクー」
「なんだー?」
鋼道車の座席にいるホヤクに、僕は大声で尋ねる。
なお、手は激しく動かしてイラマチオ続行中です。
セズレは涎をぼたぼた落としながら、素直に受け入れてくれてます。
「子供ができなきゃ、なにやってもいいー?」
「……あ、ああ。構わない!」
僕達の問答に、座席にいる皆が不思議そうにこちらを見る。
僕はイラマチオからセズレを解放し、ブラウィドにお願いする。
「ねぇブラウィド、手伝ってくれる?」
「いいよー♡ ユーリ、なにする?」
「前じゃなくて、後ろの方の手で僕のお尻を支えてもらっていい?」
「こう?」
次列二脚。蜘蛛部分の後ろの手で、僕の椅子を作り直してもらった。
その上で、セズレに命じる。
「セズレ。お尻をこっちに向けて、僕の上にまたがって」
「……は、はい」
「そこじゃない。こっちの穴」
「えっ?」
セズレの唾液でたっぷり濡れて屹立した僕のペニスを、セズレのアナルに添えた。
僕はセズレの腰を掴んで、一気にセズレを座らせる。
濡らしてもほぐしてもいないのに、セズレのアナルは僕のペニスをするりと受け入れた。
ロクな前戯も無しにお尻とか、本来は絶対駄目なんだけど。
これも創世神の加護なのかねぇ。
生挿入でアナルセックスしても病気にならない加護。
前戯一切無しにぶちこんでも、前も後ろもスムーズに出し入れできる加護。
……マジでありえるな! この世界の創世神なら笑顔でサムズアップしてくる!
「ああっ、あーっ♡」
「え、嘘、お尻……?」
セスレが嬌声をあげ、ブラウィドは動揺する。
ついでにいうとホヤクや戦士長達は驚愕している。
孕めと命じたって絶対に孕まない穴に入れているわけだからなぁ。
亜人にとっては種付けして子供を増やすのが全てなので、アナルセックスの発想は無い。
クロスのように『ウチの国には尻に突っ込むなんて文化はねぇ』と言われそうだ。
「ブラウィドちゃん、前の手で彼女のお尻と太ももを抱えられる?」
「こ、こう?」
「うんそうそんな感じ。よいしょ」
僕はセズレの脚をM字開脚的に広げてさしあげる。
セズレが羞恥に顔を染めて、いやいやと首を振る。
「あ、あ、あ……」
状況を整理しよう。
いまは鋼道車で移動中。木材が置かれている荷台の上。
晴れ渡る青空、流れる白い雲。
僕はアラクネのブラウィドに抱えられ、後頭部おっぱい祭り開催中。
僕とセズレはアナルで繋がったまま、二人ともブラウィドにお尻を抱えられている。
セズレは乳房を強調される捕虜緊縛縛りをされ、強制的にM字開脚させられている。
鋼道車の走行による小刻みな振動を受け続けているので、そのままでもセズレに刺激はある。
……でもなぁ。
膣ならともかく、
「セズレ。オークやゴブリン達に優しく抱いてもらえる言葉を教えてあげる。僕の言葉を覚えて、暗記するんだ。それを伝えるだけで、オーク達に殴られることはなくなる」
「は、……いっ♡」
鋼道車の振動を受け、セズレは恥ずかしさに顔を歪める。
皆が見ている前の青姦羞恥プレイ、しかもアナルセックスだ。
「さあ、繰り返して。セズレ
「セ……セズレ、フ、クハジュデ、ムク、イ、ハズニカクハ、ドゥムルジェラ!」
セズレはたくましいモノに屈服しております。
「
「レクド、カ、ヅグハシ、イ、ブクァド、レ、ムスラハァン、ハクァクセジェブ!」
私の子宮に子種をお恵みくださいませ。
これは、オークのトンドンが自分に自信を無くしていた時に、レッドキャップのワインがトンドンをハグし、自分の膣を見せながら伝えた愛の言葉だ。
亜人達にとっては『本気で恋をしていなければ言わない種類の台詞』なので、言われたトンドンは真っ赤になったし、聞いたクリムとローズは黄色い歓声をあげた。
実際にトンドンは元気になり、ワインと濃密なセックスをはじめていた。
だからブラウィドの顔も真っ赤になった。
ホヤクや戦士長の顔も真っ赤になった。
「セズレ、そのままずっと台詞を繰り返し続けて、完全に覚えて。ブラウィド! セズレの尻を、ちょっとだけあげたりさげたりして!」
「う、うん。わかったよ、ユーリ」
「うあぁっ!?」
アラクネパワーで、セズレが身体ごと持ち上げられ。
アラクネパワーで、セズレの尻が僕のペニスに打ち付けられる。
「あっ、うっ、あ……あはぁっ♡」
「駄目だよセズレ、ほら! 繰り返して!」
僕はセズレの緊縛された裸体に手を伸ばし、乳や陰部などを手当たり次第に撫ではじめた。
乳首もクリトリスも、初手から遠慮無く攻める。
この状況で、順序立てて丁寧に愛撫とか、いらんでしょ。
「セズレ、フ、クハジュデ、ムク、イ、ハズニカクハ、ドゥムルジェラ! レクド、カ、ヅグハシ、イ、ブクァド、レ、ムスラハァン、ハクァクセジェブ!」
セズレは叫びながら、身体を何度も痙攣させている。
縄で強調された乳房がぷるぷる震えているのが、後ろからでもわかる。
アナルでいきなりイケるとか、後ろの素質があるね。
あるいは、この青姦羞恥プレイのシチュエーションに興奮しているのか。
「ユーリ。本穴、入れてあげる。どう?」
ブラウィドが心配そうに声をかけてくる。
オーク帝国とか無視して彼女の願いを叶えてあげればいいのに、という顔だ。
「彼女の本穴に入れると、人間の子供が産まれてホヤク達に怒られちゃうんだよね」
「私の肛門、興味ある? ユーリ、入れたい?」
「セズレ、フ、クハジュデ、ムク、イ、ハズニカクハ、ドゥムルジェラ!」
「(栗結パイセンもアラクネのアナルは未経験だろうし)興味はあるけど、ブラウィドが嫌がることはしないよ?」
「ユーリ……」
「レクド、カ、ヅグハシ、イ、ブクァド、レ、ムスラハァン、ハクァクセジェブ!」
ブラウィドが、僕とセズレの身体の位置を微調整した。
ブラウィドの人間の手が伸び、僕の顔を振り向かせて……キスをした。
「んっ……ユーリ……好き……♡」
「ブラウィド……」
セズレは強引にアナルを突かれ、直腸ごと子宮を刺激されながら、亜人語を繰り返す。
僕は僕で、ブラウィドと濃厚なディープキスを続ける。
いやぁ、流石にこれは、前世じゃ味わえないプレイだな。
アラクネパワーとアラクネの手の本数あってこそ可能なやつ。
亜人達は青姦乱交プレイが日常の文化だし、僕もそうしないとね。
郷に入りては郷に従え、ってやつだ。
「……おッ♡ ~~おごッ♡ お♡」
セズレが何も言えなくなって、カクンカクンしはじめた。
あ、これは首の骨が折れちゃうかも。
僕はそっとブラウィドの口を離し、セズレに命じる。
「いくよ、セズレ! お尻を締めて!」
「おっ♡ おお"っ♡」
僕がセズレの腰を抱えたので、ブラウィドがセズレの尻を下ろしたままにしてくれた。
セズレが肛門を強く締めたのがわかったので、それが嬉しくて全力で精子を吐き出してあげた。
びくびくっと大きく身体をのけぞらせ、涎やら愛液やらでぐちゃぐちゃになったセズレが完全に気を遠のかせた。
晴れ渡る青空、流れる白い雲。鋼道車で移動中だから、風も涼しい。
アレですね。青姦羞恥アナルプレイ日和ってやつですね。
いやでも、亜人達には羞恥プレイの概念が無いかもしれない。
乱交・青姦が日常の亜人文化は色々難しいな、と僕はぼんやり考えていた。
* * *
「セズレは……強い、たくましい……ひれ伏す?」
セズレの叫びが気になったクッコロは、必死に翻訳しようとした。
だが、まだ亜人語は難しい。
そこを、ホヤクがフォローしてくれた。
「『セズレはたくましいモノに屈服しております。私の子宮に子種をお恵みくださいませ』。本気で相手を愛していないと、絶対に言わない
「それだけの愛の言葉と共に懇願されたのに、孕まないお尻の穴に?」
「ああ。どれだけ孕めと命じても、尻の穴では何度種付けをしようがあの女が子を産むことはない。ユーリは我々の言葉を話せるから、そういったことは全てわかっているはずだ。わかった上であの女の懇願を無視した」
ホヤクは戦慄していた。
確かに、子が出来なければ良いとは言ったが。
女にあれほどの台詞を言わせた上で、無視するとは!
「セズレさん、何度も何度も気持ちよくなって、イってましたね……」
メキシが、遠い目をした。
ホヤクは、なおのことわからなくなった。
戦士長が何事かを告げ、ホヤクが通訳する。
「クッコロ。お前も尻に興味があるのかと、戦士長が聞いている」
「なっ、無いです! 興味はありません!」
「メキシはどうだ?」
「同じく、興味は無いです!」
クッコロもメキシも、慌てて首を左右に振った。
「『ユーリ側』、か……理解できんな……」
なんの実利もない快楽目的の行為は、この世界の亜人達には忌避されがちだ。
ケンタウロスの遊び穴は挨拶だし、アラクネの遊び穴も交尾とみなされない。
アラクネ男は、アラクネ女の遊び穴へのクンニですら嫌悪の対象だ。
奉仕、つまりフェラやクンニ一つとっても、感覚が全く変わってくる。
ユーリに言わせれば「たかがイラマとアナル程度で何言ってんだ」なのだが。
原作の白面金毛がジャンのことを『違う世界の常識で動いてるような得体の知れない奴』と評していたように、ユーリは違う世界の性感覚と性知識で思考するから仕方が無い。
ホヤクは、真剣に悩んだ。
我々は、本当にあの男と手を取り合えるのだろうか?