※この作品はR-18です。

突然ムチムチ爆乳に成長した俺の幼馴染がドエロすぎる!   作:緋枝路 オシエ

69 / 104
幼馴染と花火

 水平線に夕日が沈む――

 

 それは世界の始まりか、終わりか。

 畏怖すら感じさせる自然が創り出した、幻想であり真実。

 海が焼けていく光景をしっかりと瞳に刻みつけた二人は、楽しませてくれた海へと敬礼……手を繋ぎ旅館に戻って夕食を食べた。

 夕食はこの海で取れた海の幸、特にお刺身が美味しくておかわりを頼みたくなったが、追加料金が発生するので二人は泣く泣く我慢した。

 食べてからはさざ波の音を聞いたり、アニメを見たりとゴロゴロしていたが、時刻21:00丁度に、直央が決意の表情で華月を誘う。

 

「花火やり行こう!」

「…………! おうっ! 行くぞっ!!」

 

 海セックスを終えてからは、気を取り直して砂のお城を作ったり、我流でサーフィンをしてみたり、浮き輪を使い波任せの海遊をしたり、ゴーグルを使い海の生き物を観察した。

 ……その合間合間でおっぱいを触らせたりとか、チンポをマッサージしたり、ちょっとエッチな事をしたがセックスは夜までお預けとし、海を楽しむと決めていた。

 本日のラストは必ず花火とあの時――夏休み初日から決めていたのだから。

 花火専用として持ってきたバッグの中には、大量かつ多種多様な花火がギッシリ詰まっており、両手にはバケツと水、マッチの箱と準備も完璧だ。

 

「これがねぇと夏じゃないよな!」

 

 浴衣からサマードレスに着替えた華月、直央も洗濯した私服へと着替える。

 砂浜では直央達だけじゃなく、同じ考えを持つ者達が花火をしているかもしれない。    

 なので民宿から少々離れた場所、予め二人が見つけておいたスポットがある。

 滑らかな手触りの岩が丁度二つ並んでおり、直央には「後で座りに来てください」と、岩が申しているようにも思えたのだ。

 

「アイスも持っていこーぜ!」

「チューペットチューペット!」

 

 この時の為に冷やしておいたアイスを取り出しながら、直央は顔が熱くなっている事に気が付いた。

 

(あっ…………チューペ……)

「……うっ、うううぅんっ! おらっ、行くぞ!」

 

 華月も同じ事を想いうかべてしまったのだろう、反応したのだろう、無理やりの咳払いで「アレ」な空気を捌いた。

 スポットに移動するまでの間、二人は手を繋いでいたが汗がびっしょりになっていたが、どちらも離そうとはしなかった。

 眼を付けていたスポットに人の気配はない。

 正真正銘、二人きりで花火を楽しめる……!

 

 離れた場所には他の家族連れや、カップルが花火を楽しんでいる様子が見られ、夜に現れたカラフルな虹の如く線を描く。

 さながら二人を盛り上げるバックダンサー? 今夜のメインキャラの一人、直央は花火を二刀流させながら、四方にぶっ飛ぶ火花のハデさに喜んでいる。

 

「まだまだだな直央ぉ! オレは四刀流だぜっ!」

「そんな一気に使うなよ~! すぐ無くなっちゃうじゃん!」

「無くならねーよ! まだまだどっさりあんだからよぉ!」

 

 噴出される色が次々と変化する、最新型ススキ花火を振り回すメインキャラの一人、華月は一年前と同じクソガキムーヴしちゃうほど、はしゃぎ回っている。

 

「なら俺は五刀流だっ!」

「じゃあオレは六刀流~~♪」

 

 クソガキにはクソガキで対抗。

 さっき「1本ずつ大事に使おう」と言ったばかりの直央が、遂に8本同時持ちして羽ばたくポーズを取っている。

 

「おもしれーもん見れた♪ 打ち上げもやろうぜ!」

「俺が見世物かよっ!?? よっしゃ! 打ち上げるぞっ!」

 

 本当に大事に使おうとは何だったのか、まぁ少年と少女は夏休み中だ、それだけでもテンションが上がるのでしょうがない。

 

「ロケット行くぜっ~~! 3! 2! 射出ッッーーーー!!」

「うっひょぉぉ!! たーまや~~!! …………たまやってどーゆー意味だ?」

「あぁ、それは――」

 

 初めての打ち上げ花火に興奮する二人。

 打ち上げられた花火は夜空へと、惑星型や「夏」と文字が浮かんだり、上空で何度も何度も弾けたりと仕掛けが盛りだくさん。

 いい花火を買っただけはある、しかしその花火の中には……

 

「あっ…………」

「これは…………」

 

 ハート型の模様となる花火もあり……

 

「…………チューペット、食うか?」

「あっ、うん……」

 

 ちょっと微妙な空気となって、別の意味で心拍数が高まってしまったが、クールダウンしようと直央がクーラーボックスから、例のアイスを取り出した。

 

「サンキュッ」

 

 少しそっけない、照れているのが丸分かりの華月は、チューペットを受け取っても食べようとはせず……

 

「…………直央ぉ~♪」

「ん?」

 

 直央は既にストロベリー味をチューチューしている、何で華月が食べようとしないのか?

 疑問に思いつつ、これまた何故か背中を向けてしまった華月の謎の行動――その真意は2秒後に判明した。

 

「……ちゅ、ちゅーちゅー……してみるか?」

「ぶほッッ!!??」

 

 ……サマードレスからざっくり露出されている谷間に、ミルク味のチューペットを挟み込んでいる。

 乳熱で早くも溶け始めているので、急いで直央は先っぽをちゅーちゅー……凶悪おっぱいから、チューペットを助ける事に。

 

「ちゅっ! ちゅっ! ちゅうううぅ!」

「……なんかさ、直央がチンポしゃぶってるみてぇだな♪」

「止めろ止めろっ! ちょっと想像しちまっただろ……オエエエエッ…………」

 

 しょうがないと思いながら、チューペットの中身を吸い上げる直央。

 歯を見せ笑いながら肘を締めて乳圧を強める華月。

 

「ほぉら、もうちょいだぞ」

(何とか授乳に結びつけられないかなぁ…………)

 

 程なくして完食、しかし早くも二本目を谷間に挟み込んでから、舌を出しちゅーちゅー……華月っぱいを上下交互に動かしている……

 

「れろ……ちゅっー……れるっ、ちゅちゅ~~♪」

 

 疑似パイズリをしながら直央をチラ見。

 明らかに誘っているのだろう……アイスを挟んでいるのに、頬はガンガン赤くなっている。

 

「……花火まだ残ってるだろ」

「んあっ、んっ……うん……」

 

 チンポは半勃起にまでさせられたが「今」ではない。

 残る花火は少ないが、シメとなる線香花火がある。

 エッチはそりゃしたいけど、エッチ以外でも華月と沢山の思い出を作りたい……

 

(よしっ…………言うぞっ!)

 

 それに直央は心に決めていたのだ。

 夜の海岸で花火をしている最中に、また……何度だって、想いを伝えてやるんだ、と。

 恋だけは諦めが悪くたっていいのだ、初恋の相手なのだから――

 

「…………線香花火ってさ、こんな綺麗だったんだな」

 

 派手なものが大好きな華月は、花火の中ではあまり線香花火を評価していなかった。

 

「まぁ……大人に近づいたって事じゃね?」

 

 パチパチパチパチッ……

 花火はまるでセミの一生の如く……たった一瞬の為に生まれ、一瞬でその命が尽きる。

 何よりも美しく輝こうと己を主張し、儚く消えて行く……人間の一生でもあるのかもしれない。

 

「いいな、線香花火」

「あぁ、シメにはもってこいだ」

 

 椅子代わりの岩に座りながら、線香花火を付けては消えて……残り一本ずつ。

 

「付けるぞ」

 

 花火に火をつける事に、何故か「待って!」と言いたくなったのは初めてだった。

 摘まむようにして花火を砂浜へ向ける華月は、数十秒の命の輝きを見つめる。

 

「……………………」

「……………………」

 

 パチパチパチッ……

 離れた場所に居るとて、波の音や家族やカップルなどの声は聞こえていたのに――

 

「なぁ」

 

 今はもう華月の声と線香花火が、儚く命を散らす間際の音しか聞こえない。

 

「オレ達はさ」

 

 パチパチッ……

 花火を少しでも長く持たせたい……先に落ちた方の負け、という勝負は何度もしたが、今日だけは――

 

「花火みたいに……消えたりしないよな?」

 

 パチッ……――……二人の線香花火は全く同じタイミングで光を失い、煙となって海へと吸い込まれた。

 

 〝何が〟消えるかなんて華月は口にしてないが、そんな事……

 

「消える訳ないだろ」

「……………………♪」

「絶対消えない、俺達は最高の友達で、幼馴染だ」

「…………おうっ!」

 

 線香花火が消えてしまって、二人はずっと花火を握っている。

 直央は平静を保っているが、正直……心臓がバク付き過ぎてどうにかなってしまいそうだった。

 ソレは一度している、何度もソレを伝えてきたのに……どうして――

 

(気持ちを伝えるのって……こんなに緊張するんだ……)

 

 でも言うと決めている、言うんだ、言わなければならない……ッ!

 

「華月ッ!」

 

 華月は肩を震わせながら瞳孔を開く。

 それはビックリしたのか、それとも待っていたのか――

 やや視線を逸らしてしまったが、すぐに直央と向かい合う唇は、きゅっ……と閉じている。

 

「華月、俺……華月の事が好き、大好き」

 

 友達として、幼馴染として――

 

「一人の女の子としても……大好き! この気持ち絶対に変わらないよ」

「…………………………………………」

 

 華月は分かっていた。

 今日の夜、また告白をされるのだと。

 エロい雰囲気を作って逃げようとしたって、直央は飲まれずに「やるべき事」をした。

 

「華月の気持ち……教えて欲しい」

 

 〝よく分からない〟

 

 告白されて以降、その言葉で逃げ続けてきたが……潮時だ。

 本当はとっくに応えが決まっており、恥ずかしいけど「したいから」頬や額にソレをしていたのだから。

 

「っ…………」

「華月…………」

 

 燃え尽きてしまった線香花火の先端が――

 少し、本当に少しだけ、輝きを取り戻した……かに見えた。

 

「直央…………待たせちまったな」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。