突然ムチムチ爆乳に成長した俺の幼馴染がドエロすぎる! 作:緋枝路 オシエ
水平線に夕日が沈む――
それは世界の始まりか、終わりか。
畏怖すら感じさせる自然が創り出した、幻想であり真実。
海が焼けていく光景をしっかりと瞳に刻みつけた二人は、楽しませてくれた海へと敬礼……手を繋ぎ旅館に戻って夕食を食べた。
夕食はこの海で取れた海の幸、特にお刺身が美味しくておかわりを頼みたくなったが、追加料金が発生するので二人は泣く泣く我慢した。
食べてからはさざ波の音を聞いたり、アニメを見たりとゴロゴロしていたが、時刻21:00丁度に、直央が決意の表情で華月を誘う。
「花火やり行こう!」
「…………! おうっ! 行くぞっ!!」
海セックスを終えてからは、気を取り直して砂のお城を作ったり、我流でサーフィンをしてみたり、浮き輪を使い波任せの海遊をしたり、ゴーグルを使い海の生き物を観察した。
……その合間合間でおっぱいを触らせたりとか、チンポをマッサージしたり、ちょっとエッチな事をしたがセックスは夜までお預けとし、海を楽しむと決めていた。
本日のラストは必ず花火とあの時――夏休み初日から決めていたのだから。
花火専用として持ってきたバッグの中には、大量かつ多種多様な花火がギッシリ詰まっており、両手にはバケツと水、マッチの箱と準備も完璧だ。
「これがねぇと夏じゃないよな!」
浴衣からサマードレスに着替えた華月、直央も洗濯した私服へと着替える。
砂浜では直央達だけじゃなく、同じ考えを持つ者達が花火をしているかもしれない。
なので民宿から少々離れた場所、予め二人が見つけておいたスポットがある。
滑らかな手触りの岩が丁度二つ並んでおり、直央には「後で座りに来てください」と、岩が申しているようにも思えたのだ。
「アイスも持っていこーぜ!」
「チューペットチューペット!」
この時の為に冷やしておいたアイスを取り出しながら、直央は顔が熱くなっている事に気が付いた。
(あっ…………チューペ……)
「……うっ、うううぅんっ! おらっ、行くぞ!」
華月も同じ事を想いうかべてしまったのだろう、反応したのだろう、無理やりの咳払いで「アレ」な空気を捌いた。
スポットに移動するまでの間、二人は手を繋いでいたが汗がびっしょりになっていたが、どちらも離そうとはしなかった。
眼を付けていたスポットに人の気配はない。
正真正銘、二人きりで花火を楽しめる……!
離れた場所には他の家族連れや、カップルが花火を楽しんでいる様子が見られ、夜に現れたカラフルな虹の如く線を描く。
さながら二人を盛り上げるバックダンサー? 今夜のメインキャラの一人、直央は花火を二刀流させながら、四方にぶっ飛ぶ火花のハデさに喜んでいる。
「まだまだだな直央ぉ! オレは四刀流だぜっ!」
「そんな一気に使うなよ~! すぐ無くなっちゃうじゃん!」
「無くならねーよ! まだまだどっさりあんだからよぉ!」
噴出される色が次々と変化する、最新型ススキ花火を振り回すメインキャラの一人、華月は一年前と同じクソガキムーヴしちゃうほど、はしゃぎ回っている。
「なら俺は五刀流だっ!」
「じゃあオレは六刀流~~♪」
クソガキにはクソガキで対抗。
さっき「1本ずつ大事に使おう」と言ったばかりの直央が、遂に8本同時持ちして羽ばたくポーズを取っている。
「おもしれーもん見れた♪ 打ち上げもやろうぜ!」
「俺が見世物かよっ!?? よっしゃ! 打ち上げるぞっ!」
本当に大事に使おうとは何だったのか、まぁ少年と少女は夏休み中だ、それだけでもテンションが上がるのでしょうがない。
「ロケット行くぜっ~~! 3! 2! 射出ッッーーーー!!」
「うっひょぉぉ!! たーまや~~!! …………たまやってどーゆー意味だ?」
「あぁ、それは――」
初めての打ち上げ花火に興奮する二人。
打ち上げられた花火は夜空へと、惑星型や「夏」と文字が浮かんだり、上空で何度も何度も弾けたりと仕掛けが盛りだくさん。
いい花火を買っただけはある、しかしその花火の中には……
「あっ…………」
「これは…………」
ハート型の模様となる花火もあり……
「…………チューペット、食うか?」
「あっ、うん……」
ちょっと微妙な空気となって、別の意味で心拍数が高まってしまったが、クールダウンしようと直央がクーラーボックスから、例のアイスを取り出した。
「サンキュッ」
少しそっけない、照れているのが丸分かりの華月は、チューペットを受け取っても食べようとはせず……
「…………直央ぉ~♪」
「ん?」
直央は既にストロベリー味をチューチューしている、何で華月が食べようとしないのか?
疑問に思いつつ、これまた何故か背中を向けてしまった華月の謎の行動――その真意は2秒後に判明した。
「……ちゅ、ちゅーちゅー……してみるか?」
「ぶほッッ!!??」
……サマードレスからざっくり露出されている谷間に、ミルク味のチューペットを挟み込んでいる。
乳熱で早くも溶け始めているので、急いで直央は先っぽをちゅーちゅー……凶悪おっぱいから、チューペットを助ける事に。
「ちゅっ! ちゅっ! ちゅうううぅ!」
「……なんかさ、直央がチンポしゃぶってるみてぇだな♪」
「止めろ止めろっ! ちょっと想像しちまっただろ……オエエエエッ…………」
しょうがないと思いながら、チューペットの中身を吸い上げる直央。
歯を見せ笑いながら肘を締めて乳圧を強める華月。
「ほぉら、もうちょいだぞ」
(何とか授乳に結びつけられないかなぁ…………)
程なくして完食、しかし早くも二本目を谷間に挟み込んでから、舌を出しちゅーちゅー……華月っぱいを上下交互に動かしている……
「れろ……ちゅっー……れるっ、ちゅちゅ~~♪」
疑似パイズリをしながら直央をチラ見。
明らかに誘っているのだろう……アイスを挟んでいるのに、頬はガンガン赤くなっている。
「……花火まだ残ってるだろ」
「んあっ、んっ……うん……」
チンポは半勃起にまでさせられたが「今」ではない。
残る花火は少ないが、シメとなる線香花火がある。
エッチはそりゃしたいけど、エッチ以外でも華月と沢山の思い出を作りたい……
(よしっ…………言うぞっ!)
それに直央は心に決めていたのだ。
夜の海岸で花火をしている最中に、また……何度だって、想いを伝えてやるんだ、と。
恋だけは諦めが悪くたっていいのだ、初恋の相手なのだから――
「…………線香花火ってさ、こんな綺麗だったんだな」
派手なものが大好きな華月は、花火の中ではあまり線香花火を評価していなかった。
「まぁ……大人に近づいたって事じゃね?」
パチパチパチパチッ……
花火はまるでセミの一生の如く……たった一瞬の為に生まれ、一瞬でその命が尽きる。
何よりも美しく輝こうと己を主張し、儚く消えて行く……人間の一生でもあるのかもしれない。
「いいな、線香花火」
「あぁ、シメにはもってこいだ」
椅子代わりの岩に座りながら、線香花火を付けては消えて……残り一本ずつ。
「付けるぞ」
花火に火をつける事に、何故か「待って!」と言いたくなったのは初めてだった。
摘まむようにして花火を砂浜へ向ける華月は、数十秒の命の輝きを見つめる。
「……………………」
「……………………」
パチパチパチッ……
離れた場所に居るとて、波の音や家族やカップルなどの声は聞こえていたのに――
「なぁ」
今はもう華月の声と線香花火が、儚く命を散らす間際の音しか聞こえない。
「オレ達はさ」
パチパチッ……
花火を少しでも長く持たせたい……先に落ちた方の負け、という勝負は何度もしたが、今日だけは――
「花火みたいに……消えたりしないよな?」
パチッ……――……二人の線香花火は全く同じタイミングで光を失い、煙となって海へと吸い込まれた。
〝何が〟消えるかなんて華月は口にしてないが、そんな事……
「消える訳ないだろ」
「……………………♪」
「絶対消えない、俺達は最高の友達で、幼馴染だ」
「…………おうっ!」
線香花火が消えてしまって、二人はずっと花火を握っている。
直央は平静を保っているが、正直……心臓がバク付き過ぎてどうにかなってしまいそうだった。
ソレは一度している、何度もソレを伝えてきたのに……どうして――
(気持ちを伝えるのって……こんなに緊張するんだ……)
でも言うと決めている、言うんだ、言わなければならない……ッ!
「華月ッ!」
華月は肩を震わせながら瞳孔を開く。
それはビックリしたのか、それとも待っていたのか――
やや視線を逸らしてしまったが、すぐに直央と向かい合う唇は、きゅっ……と閉じている。
「華月、俺……華月の事が好き、大好き」
友達として、幼馴染として――
「一人の女の子としても……大好き! この気持ち絶対に変わらないよ」
「…………………………………………」
華月は分かっていた。
今日の夜、また告白をされるのだと。
エロい雰囲気を作って逃げようとしたって、直央は飲まれずに「やるべき事」をした。
「華月の気持ち……教えて欲しい」
〝よく分からない〟
告白されて以降、その言葉で逃げ続けてきたが……潮時だ。
本当はとっくに応えが決まっており、恥ずかしいけど「したいから」頬や額にソレをしていたのだから。
「っ…………」
「華月…………」
燃え尽きてしまった線香花火の先端が――
少し、本当に少しだけ、輝きを取り戻した……かに見えた。
「直央…………待たせちまったな」