突然ムチムチ爆乳に成長した俺の幼馴染がドエロすぎる! 作:緋枝路 オシエ
夏の終わりです
遂に来てしまった。
夏休みとおさらばし、来年での再会を約束する日が。
夏休みの最終日、8月31日。
……………………の、前日の夜、8月30日の午後20時29分。
「いよいよだな!」
「どんな情報が来るのか……!」
パジャマ姿の二人。
華月の部屋のパソコンから流れている動画を、仲良く、固唾を飲んで見守っていた。
何故ならまもなく……2人がハマっているカードゲーム公式チャンネルで、新弾の情報が発表されるのだから!
夏休み最終日前日を狙ってくるとは、公式側も「解っている」
配信の同時接続数は過去最多。
全世界のファン達が謎に包まれていた新カードに期待しているのだ。
「始まったぁぁ!!」
公式チャンネルでお馴染みのMCが画面に映し出され、二人は同時に拍手を始する。
緊張し過ぎて氷が入った麦茶は空っぽ、心臓もバクバク。
二人にとっては受験勉強や就職活動をするのと同じくらい、楽しみでドキドキする30分なのだ。
「おぉ! 新カード強そうだな!」
「えぇ!? それテーマ化するの?? すげぇ! 面白そう!」
次々と発表されていく新カード、新テーマ。
華月はパソコンを、直央はスマホでリアルタイムにコメント欄参戦すれば、MCが直央達に気が付き「この間の優勝者と3位のプレイヤー!」と、功績を称えてくれた。
「この弾箱買いするよな?」
「おう! いいカード再録くるわ、ボーナスパックまで付いてくるようになるわで、買い得だろっ!」
お風呂に入ったのに身体が熱い、エアコン全開なのに汗もダラダラだ。
それだけ二人はカードに力を入れているし、待ちわびた新弾の情報が濃かったのだ。
「ん……? もう一個情報ある?」
「え、何だろ?」
全ての情報を伝え終えたハズのMCは、勿体ぶるような仕草で何らかのカードを二枚……取り出し、画面へと映し出した。
拡大された手元に映ったのは――
〝ダーク・エターナル・ナイトメア・ドラゴン〟
〝二十四節気の大魔導士〟
ご存じ、華月と直央が愛用するデッキのエースモンスター……の、強化形態だったのだ。
二人は眼球が飛び出るくらい驚いて、華月は椅子から転げ落ちるわ、直央もベッドから転落するわ、最後は抱きしめ合って喜びのあまり言語不明な奇声を上げて……お母さんが凸ってきて怒られた。
「夢じゃねぇよな!」
「現実だっ!」
お互いの頬を引っ張り合えば、痛い……夢じゃない。
元々人気の高いカードだったので「そろそろ何か来るんじゃ?」とは噂されていたが、このタイミングで情報解禁してくれるとは……
「効果エッッッぐ!? 絶対ライフ0にできんじゃん!!?」
邪悪なる力を完全開放させた漆黒のドラゴンは、召喚条件は厳しいが「出せたら勝ち」レベルなえげつない超連続攻撃を発揮する。
「いやこれっ……強すぎじゃねぇのか……?」
鍛錬を重ねた魔術師は魔導士へと覚醒を果たし、複雑なテキストがプレイヤーへの挑戦状として叩きつけられるが、コントロール力が進化前の比ではない。
さらに強化形態だけでなく各種サポートカードの新規まで追加されて、デッキパワーはさらにアップするのが確定した。
「ひゃあああああっ…………♪」
配信は大好評にて終了。
SNSは大いに沸いて、トレンドも一位を獲得。
夏が過ぎてもカード業界の熱さは加速していくだろう。
「すっごい30分だったなぁ♪」
先ほどまで口をポワッと開けながら画面の前で、拍手をしていた幼馴染が可愛い。
生放送は夏休みが終わる子供達への、最高のプレゼントだった。
「ふっふっー♪ 直央ぉ~~♪」
たゆンッ♡
椅子から立ち上がるだけでパイ揺れを起こすKカップ。
お風呂に入ったばかりなのに、既に下乳には汗が滲んでいる事だろう。
「ニシシッ♪」
「おっ……華月!」
ベッドに腰かけている直央の足間へと、するっと入り込んだ-恋人しか入り込めないスペースで、華月は顔を上げてから口にする。
「寝るまでバトルしよっ?」
「興奮して堪らないんだろ?」
「うんっ♪」
「ははっ! 俺もっ!」
背面から抱きしめてあげたら華月も、直央の腕をギュッとしてくれる。
さらに頬擦りしてきて甘えてくるのだから……やっぱり可愛い。
二人はお互いに甘える事が出来る、甘えさせてあげる事も出来る。
恋人同士なのだから、いくらでもイチャラブすればいいのだ。
「両親公認だしな」
「偶に恥ずかしい時もあるけどさっ♪」
絶対にエッチしている事はバレているだろう……
それでも、ニヤニヤするだけで何も言ってこない両親に感謝をしながら――
「チュッ……んふっ♡ じゃ、やろーぜ! オレが先行な!」
「まだじゃんけんしてねーだろが! 今夜は寝かさないぞ華月!」
「あんな嬉しい情報聞いたら寝られねーよ! スケジュールなんて知るかっ、夜更かしカードやっぞっ!」
プレイマットを開く。
魂を込めたデッキを置く。
カードをドローする。
当たり前の事でも恋人と一緒にすればもっと楽しくなる……それはカードだけじゃない。
(全部! 彼女とする事! 全部が楽しいんだっ!!)
カードをしながら深夜に寝落ちした二人だったが、フィールドには強化を待つ二人のエースカード二枚が置かれていた。
そして、両親は何も言わずにタオルケットをかけてあげたのだった。