「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
ピュアとヒーラー達はそれぞれに模索しあってゆく───
ユウヤは自宅で厳しい表情を浮かべ、外出の準備を整えていた。
病院を離れる際、ドクター・キリコに声をかけられ、精神状態の危うい女の子の存在を告げられた。
自分自身も薄々感じていたことだった。キリコの助言もあり、入寮前に直接話し合う必要がある。
その末、彼女がこれ以上戦うのを辞するならば───
その事を考えれば、どうにも複雑な気持ちになる。何にせよ、覚悟は必要だ。
そう考えていると。
スマホが振動し着信を告げる。ヒナタからだ
「おう、ちょっとツラ貸せ」
短くも有無を言わせない口調。
優先したい順位はあるが、ここは先にヒナタと会うべきだと予定を修正する。
そして呼び出された場所に向かう。河川敷だ。
【果たし逢い】
河川敷。
冷えた風が草を揺らし、遠くで電車が陸橋をガタンガタタンと音を立てて通り過ぎる。
荒れた地に、ヒナタが立っている。
革ジャンの襟を立て、チューブトップが胸元を覆い、スキニーなダメージジーンズ姿。
一本の影を睨み据える彼女の眼光は、夜の街灯より鋭い。
やがて、ゆっくりと足音が近づく。
「穏やかに、カフェでもしながら──というのは確かに今は似合わないよね、僕たちにはさ」
ユウヤが黒の薄手パーカーを跳ね上げ、白い顔を見せる。ダークグレーのパンツに白のロングTシャツ。自身の白さも加えてモノトーンな構成。
ストリートなスケバンと番長が、荒っぽい河川敷で空気を張り詰めさせ対峙する。そうとしか見られない、いや当人としては同じく感じているのであろう。
微妙な距離を残し、ただ相手の呼吸のリズムまで読み取ろうとする視線のぶつけ合い。
男女の話し合いというよりも果たし合い。
「カオリの下で戦うってやつは、いかすけないなあ」
「あのお嬢さんは、別の戦いかたをしている。それがわからないというわけではないでしょう」
ヒナタの本気ではない笑い。けれど、言葉の奥にある獰猛な獣としての矜持は隠しきれない。
ユウヤは、色白の頬に冷たい影を落としながら、静かに目を細め笑う。
その微笑は、温度を感じさせない刃物のようだ。
「ああ、共に戦うってやつだ、それならいい。アキラたちは組んでから見るとしてってやつだが、まあまあセーフハウスでの漢気や、病院での態度見ても悪かあない」
「確かに、しかし───そんな話をしに呼びつけたわけじゃないですよね?」
ヒナタは鼻で笑い、足元の砂利を軽く蹴る。
ユウヤは小さく頷くが、視線をヒナタから逸らさず返した言葉に、ヒナタの口角がぐっと上がる。
「へっ、やっぱお見通しかよ。さすがあたしの男だ。まっ、な~んかダチの間で、もやもやしちまったのあると気持ちわりいし、すっきりすんなら───コレだろ?」
「確かに」
風が彼女の髪を揺らし、長身の影がユウヤの足元に伸びてゆく。
ユウヤは静かに深く息を吐き、わずかに肩を落とす。その仕草は覚悟の整え方。
じりじりと見えない張り詰めた空気が迫りあう。
なぜいま拳を交えなければいけないのか?
理屈でない清算が必要だと、二人は感じただけに過ぎない。
【攻防そして】
ヒナタが右手を伸ばす。
その長いリーチを活かした牽制──のはずが、次の瞬間には身体がしなるように一回転し、裏拳が風を裂く。
「シャァッ!」
ユウヤはその気配を読むように身を沈め、腕の軌道を潜り抜ける。
ヒナタはそれすら計算済みとばかりに、沈んだ頭めがけて膝を跳ね上げる。
だが──
ユウヤの足はすでに後ろへ滑っていた。
バックステップで僅かに間合いを外し、そのまま軸足めがけて鋭いローキックを叩き込む。
「ちっ!」
ヒナタは舌打ちし、片足だけで地面を蹴る。
小さく、しかし鋭いバック転。
ローをかわした瞬間、ユウヤの影が頭上に迫る。
ローキックに使った足はフェイントで、それを踏みきりに使っての飛び回し蹴り。
ヒナタは着地と同時に身体を潰すように四つん這いへ。
蹴りが頭上を風切り音だけ残して通過し、地面に着いた手のひらが弾む。
そこから、獣のような低い姿勢で一気に踏み込む。
「食らいなっ!」
タックル。
地を蹴る音が河川敷に弾ける。
ユウヤは着地の反動を利用し、あえて前へ出る。
突っ込んでくるヒナタを、出がかりの勢いを殺して組み付き投げに持ち込む。
だが、ヒナタの体格がそれを許さない。
長い腕がユウヤの身体を逆に掴み返し、互いに相手を地面へ叩きつけようと力を込める。
重心が揺れ、足元の砂利が滑る。
二人の身体が大きく傾き、視界の端に川の水面が迫り、水がゆらりと揺れながら二人を飲み込もうと近づいてくる。
否、二人が飛び込んでゆく。
どっぽ~~~~~~~ん!!
【風呂口淫】
「あ~~~~引き分けってことに」
「ケチがつきましたが、幕引きの頃合いですね」
近隣のセーフハウス。
寮よりも自宅よりもそしてラブホテルよりも、ここの方が近い。
川に落ち、ずぶ濡れになった二人は合理的な選択を行い移動し。濡れた服を洗濯機に叩き込み、冷えた体を風呂場に飛び込み湯舟に湯を張る。
「それにしても手の内わかってるって言っても。なかなか有効打ぶち込めねえのは、成長なのか鈍ってんのか無意識に手加減してんのか、わかんねえな」
「手加減───は、無いでしょう。フェイント掛け合いと読みあい。それが複雑化して明確な勝ち負けの組み合わせが曖昧になってゆく」
「一撃必殺って遠いよな~」
「ええ、本当に」
少ない湯量でも二人で湯舟に入れば。密着した体に湯に浸かるとだが。
今一つ色気の無い感想の応酬。
溜まってゆく熱い湯に冷えた肌が温もってくると、ユウヤの股間を見て、ヒナタは唇を大きく舐める。
半勃起のおちんちんに唇を寄せ、大きくぺろりと舐めあげる。
「お、おい」
「いつもケイのおしゃぶり棒なんだから、たまにはあたしにしゃぶらせろ」
亀頭を舌先でのペロペロから、唇で咥えてのチュパチュパに進めてゆく。
充血で膨らみと張りを硬くした亀頭を、括れを咥えて口内で舌が嘗め回す。
ケイのねっとりと味わうような包み込むフェラチオとは違う、荒っぽく吸い付くヒナタの口淫。
徐々に肉茎を飲み込み、喉奥まで飲み込むと鼻息も荒く舌を絡め刺激する。
そのお口の奉仕を見下ろす視線にヒナタが気付くと、ぶぱっと勃起肉棒を吐き出し。
「じ、じろじろみんなよ。恥ずかしい…………」
「いやその、かわいいなって」
「てめえ………射精させっぞ」
ヒナタは先ほどの戦いの鋭さからは信じられないほど、恥じらいの頬染めを全開に表し。
ユウヤの股座に顔を埋めるように口腔全体を使う飲み込みでおちんちんを頬張ると。激しく頭を上下させて、ぐぽっぐちゅっと唾液の粘る音を風呂場に反響させ、射精に導いて行く。
「出すぞ!」
射精の宣言に、返答代わりにユウヤの腿をヒナタが軽く叩き、さらに口淫が加速する。
びゅっくっびゅっぶちゅゅゅゅちゅちゅっ!!
大量の精液がヒナタの口内に弾け、生臭い白濁が満たし喉を叩く。
じゅっぽっと唇がおちんちんを吐き出し、喉をんぐっんぐ鳴らし精飲する。
飲み干すと惚けた口を開き、だらしなく伸ばした舌に、精液の残滓を見せて。
「その、さ、えと、ごちそうさま」
ヒナタが精液を飲み干した言葉をかわいらしく零し。
ユウヤが柔らかく頭を撫でると、さらに恥じらう表情を見せたかと思ったら。湯舟に沈ませその顔を隠してしまった。
【睦事】
「あ~~まだ服、乾かねえな」
「あれだけずぶ濡れになったんだ、それなりに時間はかかるさ」
風呂で冷えた体を温めても服はまだ乾かない。
バスタオルで水気を拭いながら、ベッドルームに二人は入ってゆく。
「じゃ、時間潰すか」
ヒナタはバスタオルを投げ捨て全裸になると、ベッドに乗り座ってかける誘いに。
ユウヤも応じてベッドに裸で向き合いながら座り、話しかける。
「その前に少し話を──ケイと……マリアの事だけど」
「ああ、確かにな。二人ともその………あたし達みたいに、戦う覚悟が最初っから決まってるってわけじゃねえよな」
共通の恋人と、庇護した異国の巨女。
共に戦ってきた仲間だ。
「そうなんだ。いままでは一緒に……というのが当然と思っていたけど。本人の意思によっては、これ以上戦うべきじゃないかもしれない」
「そこんとこはさあ、本人の気持ちではっきりさせてやろうぜ。でないと今までやってきた事だって半端な気持ちじゃねえ。それを踏みにじるのは──優しさじゃない」
これまでの戦いとは違ってくる。
ただハラマセーと戦うだけじゃない。広く仲間達のためにも戦わなければならないし。もっと見ず知らずの人達のための戦いにもなる。
それを比較的荒事に身を置いていた自分達と。一般人的な感性を持つケイとマリアに強いるべきではない、が。
「もちろんだ。だけど特に今………マリアは心が危うい。二人とはちゃんと話し合う、そして決めてもらう」
「そうなると……あたしよりやっぱりあんただよな。しゃあねえ。任せるぜ」
ケイとマリア──
純粋で、戦いに向かないかもしれない二人。それでも、これまで一緒に歩いてきた仲間。
だからこそ、道を選ぶのは本人たち自身。
それを尊重するのが、二人のの義理と優しさだ。
「湯冷めしない内に、一発ヤルか」
話がまとまった次の瞬間。ヒナタはユウヤに抱き着き唇を奪い、情熱的に吸い、舌を絡め、高ぶりを肌の温もりで伝播してゆく。
ユウヤも応え抱き返し。二人はベッドに重なり倒れる。
ひーりんぐとは違う。
ゆっくりと、確かめあい。
そして褐色と白い肌が肉を絡みつき合わせ。快楽を貪りあう。
男のような女の可愛らしく上げる享楽の喘ぎ声。
女のような男が責め立てる荒々しさ。
絶頂で身体を逸らし、射精が膣内を満たし。
軽い疲労と充実感に、とろとろとまどろみ素肌を寄せ合う。
「あ~~~以前、逃げる時に川に飛び込んだ時もずぶ濡れだったよな」
「そうだな、あの時は危なかった」
ヒナタが、もうずいぶんと過去のような記憶になってしてまった事を、睦言に語り出し。
ユウヤも当時の切迫思い出す。別の意味も込めて。
「あいつらを巻くのもだけど………あたしはあんたに男感じちまって、女ってこと意識しちまった。おかしくなる寸前だったかもさ」
「……………僕はケイがいるのに、共に戦う友に、女の子を意識した。罪深い」
「それはお互い様ってやつ。同性愛者なのにって……ね。あん時変な勢いついちまって、ヤっちまったら───きっとダメになっちまってたかもな」
「ケイで繋がっていた仲なんだ。多分ぐちゃぐちゃになってるよ、それは………」
一斗缶の焚火で乾かす服。火で浴びて浮かぶ肌。
健全な男女が意識しない方がおかしい。
「今でも、ぐっちゃんぐっちゃんだぜ?」
「それはその………そうだけど、意味が違うだろ?」
「へっ、確かに──んっ」
語りながらヒナタの指はユウヤのおちんちんを包み、今は硬さの無いそれをやんわりと悪戯に扱く。
ユウヤはそれに任せながら、会話を優しく唇を塞いで閉じさせた。