「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【毒白】
サクラ寮裏庭。
ミナミはベンチに腰を下ろし、膝の上で両手を強く握りしめていた。
学校には通っていない。
進学のための試験資格は既に取得済みだ。
カオリのために時間を作るために、自分で選んだ手段に後悔はしていない。
だが───
普通の学園生活というものが、ミナミの手から離れていったのも紛れもない事実だった。
内気というよりも、カオリに対する依存。
人と接するのも、カオリを中心としての必要と理由をつけてばかりだった。
普通の人付き合いを疎かにし続けた結果、まともに人と相談できない人格が形成されてしまったのかもしれない。
もっとも身近な人と言える両親を物心つく前に亡くし、慕い、支配される事で安堵していた日常は壊れた。
戸惑いの中の頑張りが暴走している。
その自覚はある。
だが、どうしていいのかがわからない。
だから───
独りで燻り、答えの出ない闇に沈む。
胸の奥が重い。
コベニの一方的な敵意。
挑発。
襲撃。
そして──
自分が返したやり返し。
あれは、ただの反撃じゃない、強姦だ。
「僕は……あんなふうに……誰かをねじ伏せ犯すことに、満足している?」
思い出すだけで、胃の奥が冷たくなる。
犯し抜き、精液を注ぎ込み、支配した勝ち誇った快楽と実感。
そしてその瞬間に湧き上がった、得体の知れない熱と喜び。
「怖い……ボク……こんな自分、知らない」
自分の中に、そんな猛々しく暴力的で身勝手な、雄の衝動があるなんて思いもしなかった。
コベニを感情的に犯したことへの悔悟。
それと同時に、自分の中に潜んでいた暴力性と征服感、そして性欲を満たす喜びヘの恐怖。
「ボクは……姉様のそばに立つ資格なんて……ボクは汚れている」
声が震える。
守るために強くなりたかっただけなのに。
その強さが別の形で顔を出し、その力が───心地よく感じてしまっている。
「どうすればいいんだ……ボク……どうなってしまうの?」
裏庭に吹く風は何も語らず、ミナミの落ち込んだ横顔をひっぱたくように吹きつけていた。
【毒囁】
ミナミは膝を抱え、自分の影を見つめていた。
胸の奥に沈んだ罪悪感と、そこに混じる得体の知れない喜び。
その二つが混ざり合い、自分がどこへ向かってしまうのか分からなくなる。
そんなミナミの前に、ふっと影が落ちた。
「どうしたんだい? ひとりで抱え込むには、ちょっと重そうってやつぽいしね」
「28号さん……」
黒服28号───
いや、今はハラマセー・ハイドブラックとなった男が、柔らかい笑みを浮かべて立っていた。
ミナミは驚きつつも、どこか救われたように顔を上げる。
彼はベンチに腰を下ろし、ミナミの隣に座った。
「コベニの件だろ?」
「ボク……あんなふうに……コベニさんを押し倒して……その時、ものすごく変な気持ちになって……怖くて……なんでボクなんかを襲ってくるのか……」
ミナミは肩を震わせる、触れられたくない事実の腫物を直接突かれたのだ。
胸の奥がざわついた。隠したいのに、どこかで誰かに拾ってほしい思いが、情けなく言葉に滲み出し零れてしまう。
「コベニは、カオリ様の近くに仕えるメイドだからな。君と立場が近い分、敵愾心を持つのは自然なことだよ。あの子は……そういう性質なんだ」
ハイドブラックは、まるで全てを理解しているかのように頷いた。
ミナミは目を伏せながら言葉を繋げる。
彼になら話せる、いままでにない奇妙な安心感を持ってしまう。
「でも……僕は……あの時の自分が……嫌で……」
「嫌悪もあるけど、同時に、力を示し犯し抜き、男を十分にわからせてやった実感と充実を感じたんだろ? それは間違いじゃない、君は男としての衝動を知っただけだ、誰だって通る道さ」
ミナミは息を呑んだ。
図星だった、そしてその行動を肯定された驚きを受け止めきれない。
ハイドブラックは、優しく、しかしどこか甘い声で続ける。
「それにコベニは……君に押し倒され犯されることを、どこかで望んでいたのかもしれないな」
「望んで……?」
ハイドブラックは、ミナミの肩に軽く手を着やすく置く。
ミナミは顔を上げる。泣き腫らした美少女としか見えない顔は罪でしかない。
「人にはいろんな性質と性癖がある。強く当たってくる者ほど、自分を征服してくれる存在を求めることもある。そして君が応え感じたことは、決して異常じゃない。確かに暴力を弱いものに振るうというのは恥ずべきことだし、世の中にはそれを喜びとするような人間もいる。暴力もただ殴る蹴るだけじゃない、立場や関係で相手を押さえつけ、自分の意のままに扱える人形として支配したり。金銭や物で相手の生活や欲望を満たさせ、自分に依存させどんな無茶や理不尽も逆らえないようにする。暴虐も単純でなく色々な形があるわけだ」
「しかしそれを受け入れることが、喜びや愛情と感じてしまい。場合によってはその暴力を相手に誘発させる誘いを仕掛けるというのもある。まあ同意があればそういうプレイというわけだが、一方的ではね───それも暴力と言っていいのかもしれないかもな」
その言葉は、ミナミの罪悪感を溶かすように響き。だが同時に、どこか甘く、危険な香りがした。
そして言葉の端々に、自分とカオリの、血のつながらない姉弟を模した家族を行っている異様な関係。
ピュアとヒーラーとなってから、カオリが箍が外れたように、ミナミとのセックスを求め、ミナミはそれに従って……いや、応えている。
「ミナミ、君は優しい。だからこそ、自分の中の強さに怯えるんだ」
「ボクは強くなんか……」
「強いよ。認めた方がいい、確かに臨んだ強さではないかもしれないけど、強さは強さだ」
「うっ……」
「強さに感じた強い衝動も、使いこなせばもっと強くなれる。それをミナミ自身が求めているという所もあるんだ。癒したい満足させたい褒められたい。使い方によってきっと君の力になってくれる」
「で、でもボクは……あんなに、その…………気持ちよくなって……いいのかな…………て……」
ミナミはいまだにヒーラーとしての力に戸惑いを引きずり続けている。
狭い交遊が異常になり、自分も狂いはじめていることへの恐怖と、力への恐れ。
「いいんだよそれで、コベニだってミナミだから襲ってきてるんだし、それで撃退され犯されるのも考えの内だよきっと。君そのものを憎んでいるなら、もっと陰湿なひどいやり方をするはずだし、そうでなくてセックスで勝ちたいっていうのがまあ普通じゃないけどさ。それもコベニちゃんのミナミくんに対する表現の仕方って事さ。ただ不器用すぎて、お互いに高め合いたいって気持ちが伝えたくなくて、ああいう……うんそうだよね、奇妙な襲い方になってしまっているけど。それはそれで、彼女にとっては真面目にミナミくんに勝ちたいという現れなんだろうね。それに対しミナミくんは応じた。それに対して罪悪感を持つのは、人が良すぎるよ突っかかってきたのは向こうなんだし。逆にミナミくんの方から犯してあげれば、案外喜ぶかもだよ」
黒服28号は立ち上がり、ミナミの頭を軽く撫でる。
そして、ハイドブラックは明るく笑いを見せる。
冗談めいた言葉も散りばめ、気軽な話となるように。迷い戸惑う少年を導き誘導する。
「ボク、間違ってないんでしょうか? 悩むのがおかしいのでしょうか?」
「間違ってなんかいないさ、おかしくもない。ただ、焦るなよ。慌てて纏まらない考えなんて、いくらでもおかしくなれる」
(───この少年は、いずれこちら側に染まる。だが急ぐ必要はない。今は、信頼を積み重ねる時だ。そして踏み外す時、背中を押してやればいい)
(───それに弟みたいで、放っておけないんだよな)
ハイドブラックの瞳の奥には、ハラマセーとしての冷たい光と、元人間としての温さが同居していた。
二つの意見が、彼の中で静かに混ざり合い、混沌な気持ちでミナミを甘やかし堕してゆくが、忠告めいた部分も見え隠れしている。
その入り混じった気持ちを、ハイドブラックも整理できているわけではなく、さて次の言葉でどう堕するよう方向を向けさせるかを考えていると、胸のスマホが震えた。
どうやら仕事が入ったようだ。
黒服28号が仕事に向かうのをミナミは見送る。
胸に手を当て思う。
罪悪感は消えていない。だが、その奥にあった恐怖は、少しだけ和らいでいた。
代わりに───
言葉にできない甘い熱が燻り残っている。どうすれば……と。
風が吹き、裏庭の木々が揺れた。
自分の中の強さと衝動。そのどちらも否定できず、どちらにも寄りかかれない。
ミナミの心もまた、揺らいでいた。
【サクラ寮2Fミナミ個室の清掃】
黒服28号は、ミナミの部屋のドアを静かに開けた。室内は、昨夜の激しい性行の痕跡がそのまま残っていた。
床や壁やドアに至るまで、粘つく白濁の精液と愛液と潮が飛び散り、乾いた跡とまだ生々しい生温かい液体が混在している。
「こいつはまあ、派手に犯したな。ハラマセーとなれば。将来有望だな」
空気は濃厚な性臭で充満し、甘くねっとりとした精液の匂いが鼻腔を刺激した。
黒服28号は一瞬呆れたように目を細め、すぐに口角を歪めて暗い笑みを浮かべた。
部屋の清掃の応援であり、既にコベニは運び出され、一階の医務室に収納されている。
どれだけ激しくコベニをミナミが犯したか、この惨状をみれば目に浮かぶ。
本人の気弱さや優しさと相反するような凶悪で女を狂わせる性行為能力。
誤った自己肯定に染まり、人を信じる事に疑いを持たせ、後戻りできない踏み外しをすれば、立派なハラマセーにミナミはなれる。
そう確信できるほどの強姦の跡だった。
洗面所の方から水音が聞こえる。
すでに清掃に入っている誰かの存在に気づき、28号は静かに近づくと、不用心にも洗面所のドアは半開きだった。
ハイドブラックとしての隠密力は、部屋に入る時にも発揮し。侵入を気取らせなかったようだ。
「ミナミ様の依頼の清掃と……消毒って。その、確かにコベニさんは消毒必要ですし、運び出さなきゃお掃除できませんし、だけどだけど、あんなのって……衝撃的すぎます……」
洗面では、新人のメイド73号が、震える手で自分の下着を洗っていた。
彼女は白いメイド服のスカートを捲り上げ、太ももにはまだ生々しい失禁の跡が光り、ノーパンの状態で洗面台に寄りかかりながら、独り言をつぶやいている。
メイド73号は、医務室へ運ばれたコベニを見送った後、この部屋に戻ってきた。
精液まみれで失神しているコベニの姿を見て、恐怖と衝撃で失禁してしまい。動転しつつも、まずコベニを運び出す連絡を取りつけたのだ。
今は必死に下着を洗いながらも、動揺を抑えきれずにいる。
黒服28号は、彼女の背後に静かに立った。
「お掃除よりも洗濯かな?」
低く通る声に、メイド73号の肩がビクッと跳ねる。彼女は振り返り、黒服28号の姿を見て顔を青ざめさせた。
同時に、ハイドブラックの能力で、メイド73号の乱れを読み取ると───決壊しそうなほど、性的興奮に満ち溢れている。
メイド73号の瞳は、恐怖と羞恥に揺れながらも、28号の股間に釘付けになってしまう。
そこには、禍々しく勃起し膨らんでいる肉に太く血管が浮き、先端はすでに先走りで濡れ、光沢を帯びている巨根が、はっきりと突き出されていた。
「ひっ……!? そ、そんな……あっなっなに!?」
メイド73号は、洗面台に背中を預けたまま後ずさった。
しかしまだ処女なのに、目が巨根から離せない。
「驚いているな、73号。だけど、君の体は正直だ」
詰め寄ると、スカートの布地が跳ね上がった亀頭で捲り上げられ、陰毛に覆われた裸の股間を露わにされる。
肉棒が脈打ち、先端から透明な液を垂らしスカートの布地を汚し、アンモニア臭と粘つく雌の臭いが、洗面所に充満してゆく。
「ほ~ら見てみろ。君のエロい体とぶちまけたおしっこに、ビキビキに勃起させられてるぜ、もうマンコもヌルヌルさせてるじゃないか。こんなにちんぽを興奮させるために、パンツ脱いでるってやつだな」
「ちっ違いますっ、わ、わたしは、漏らしてしまって……その…………きゃっ!! えっこれって!?」
スカートを持ち上げる亀頭がいきなり射精する。
さらに汚れる布地と、下腹部から陰毛の生える丘に、ハイドブラックのハラマセーの精液がぶちまけられる。
「や……やめて……私は……まだ……処女なのに……なんで……あんっ」
「処女のわりには、既に欲しがってヒクヒクさせてるぞ、最近の新人はこんなエロメイドなのかな?」
膣内や口腔よりは弱いが、皮膚にべったりと塗りつけられた精液にも催淫の効果はある。
この部屋の精液の匂い、失禁した自分の恥ずかしさ……黒服28号の貶める言葉も、媚薬のようにメイド73号の脳に染み込んでいった。
彼女は必死に首を振ったが、視線は射精した巨根に釘付けのままだ。
そうだ───
綺麗にしなきゃ───
おかしい? 間違ってる? なぜこんなこと?
ぐるぐるとした考えが走り回るが、身を屈め、勃起ちんぽを顔の高さに合わせてゆく。
いけないだめ、なにをしているの? 僅かな理性が叫ぶが、体に這いまわる疼きが収まらない、これをすればそれは収まるはず……だと。
亀頭を咥えこみ、舌が精液を舐める。
瞬間、脳が真っ白になるほどの味覚が爆発した。
「は……あぁっ……!? な、何これ……熱い……体……おかしい……」
処女の彼女は、はしたなく腰をくねらせ、震える手で巨根に手を伸ばし扱きはじめる。もっともっと、精液を吐かせたいために、フェラチオしながらの手コキ。
メイドとして一通りは性的な技巧は習ったとはいえ、実践は初めてなのに。ぎこちないながらも、熱心に亀頭を舐め、巨根を必死に咥え込む。
黒服28号は満足げに笑い、彼女の頭を優しく撫でた。
「いい子だ、もっと深く咥えてごらん」
「い、いや……私……何を……は、はひ、いっぱいくわえまふ」
メイド73号は涙目になりながらも、巨根を喉の奥まで飲み込み、必死に奉仕しはじめる。
はやくおまんこにおちんちんが欲しい、上手にフェラチオすればそれを叶えてくれると思い込む、必死の奉仕姿を。
ハイドブラックは下卑た笑いで見下ろしている。
やがて、メイド73号は床に押し倒され、大きく足を抱え込まれる、種付けプレスの体位で巨根を押し当てた。
「ダ、ダメッ!! だめですっ!わたしまだっ初めてっ! あぁぁぁっとめないでっっ! はいっでるぅぅぅぅっしゅっごっうぃっ!! なにぃっこれぇえぇぇっ! おなにーなんかとぜんぜんちがうぅっ!!!」
破瓜の瞬間、痛みは一瞬で快楽に塗り替えられ、人外の快楽に飲み込まれ、激しいアヘ声を上げながら腰を振りはじめる。
「あべぇぇぇっ! もっとっもっと奥までぇぇ! こわしでくだざいぃぃっあたしの子宮っっっっっ!! 中にっ中にぃっだしでぇくだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
激しく腰を打ちつけ、膣内射精を目前にしながら、わざと引き抜かれる。
大量の精液が、メイド73号の腹と胸に降り注ぐ。
「え……? 中……出して……くれなかったです……か?」
メイド73号は、絶頂の余韻に震えながら、困惑した表情で自分の腹に広がる白濁を見つめた。
処女を失ったばかりなのに、中出しされなかったことに、なぜか強い不満と寂しさが込み上げてくるのを、ぽっかりと空いた膣口をひくひく震わせつつ、はしたない自分の欲求に驚きながら黒服28号を見上げた。
射精直後の巨根を見上げ、唇を震わせる。
使用人同士の突発的な性行為のはずが、そこには、すでに人外の快楽が深く入り込んでいた。