※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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133「しゅつげき」

【サクラ寮2F:カオリ私室/急報】

 

トレーニングとシャワーを終えたカオリは、ふわりとしたバスローブ姿で大きなソファに優雅に腰を下ろしていた。

まだ少し湿った髪から湯上がりの甘い香りが漂い、バスローブの合わせ目からは白く巨大な胸の谷間が覗いている。

 

「ふふ、みなさまと一緒に鍛練を行う事で、なんだか距離が縮まってくれたようですわ。やはりこの寮生活というものが、人と人の絆を育み、互いを支え合う仲へと成長させてゆくのですわね。それこそがわたくしの狙いであり願い。日々の生活の積み重ねで触れ合うからこそ、共に戦いに臨めるのですわ。お~っほっほっほっほっ!」

 

寮生活によるピュアとヒーラー達の関係性の強化し、情報の共有を深め、生活健康状態を管理し、肉体のベストの状態を維持し、日々の鍛錬によりその上限を更新してゆく。

じっくりとその場を整え、そして行動を見守り信頼できる仲間を募ることができた。

しかしこれはまだスタートライン。ハラマセーとの戦いはここからと覚悟を再確認しつつ、高笑いを欠かさないのはまさに令嬢である。

 

そのくつろぎのひとときに───

黒服からの緊急連絡が、二つ同時に届き、巨大なモニターを二分割して地下管制室から情報がもたらされる。

 

「スラム南部と北部、両方で……ハラマセーの拠点を発見ですって!?」

「ふむ……距離は離れておりますが、どちらも早急に対処すべき案件ですわね。これは、二手に分かれて出動するしかありませんわ!」

 

カオリの表情が一瞬で引き締まる。

 

 

【釦】

 

カオリはソファーから立ち上がり、執務用の巨大な机へ向かい。

部屋の隅で控えていたコベニは、静かに一礼する。

風呂上がりの世話とお茶を淹れるにはメイドは必要である。

 

机には───

仰々しい金の装飾と宝石で飾られた、過剰に豪華なカバーに覆われた『緊急出動ボタン』 が鎮座している。

 

※カオリが趣味で作らせた特注品

 

「…………ついに、このボタンを押す時が来たのですわね!」

 

カオリはその前に立ち、両手を胸の前で組んで震える。

 

(来てます、押してください)

 

コベニは見守る。

 

「思えば、ピュアとして覚醒し活動をはじめたあの日から、いろいろなことがありましたわ…………」

 

カオリは感極まったように、天井を見上げ呟く。

 

(回想モード入った……長くなるなこれ……)

 

「仲間との出会い、セーフハウスの支援、そして、このサクラ寮の設立……すべては今日のために!」

 

(いや、今日のためじゃないです。ていうか敵が動いてるので、はよ押せ)

 

カオリはカバーを重々しく開き、ボタンに手をかけるが───震えてなかなか押さない。

 

「このボタンを押せば、皆様が出動し戦場へ向かう……責任の重さに、胸が震えましてよ!」

 

(震えてるのは分かるけど、押さないとはじまらないですよ。震えるのはそのぷるぷるしているでかいおっぱいだけにしてください、本当に)

 

コベニの突っ込みも、もやは失礼の領域に入るほど、カオリのまだるっこさがもどかしすぎであった。

 

「皆の未来のために、わたくしは───押しますわ!」

 

(あ~ようやくか~疲れる)

 

カオリは深呼吸し、すっと目を閉じる。

決意を込めてボタンにゆっくりと力を込めるのを、内心の毒づきはともかくコベニは背筋を伸ばし、表面は静かに見守った。

 

 

───ポチッ

 

 

豪華すぎるボタンが、場違いなほど軽い音を立てる。

警報が寮内になり響き、全てのモニターが警戒色に染まり、緊急事態を告げる。

ドミトリーシステムが各人のスマホに、緊急出動を伝え。現場へと発進する車両への乗り込みを促す。

カオリは大きく息を吐き、まるで一仕事終えたかのような脱力感を表している。

 

(いやいや、いまから、いまからですからっ!)

 

コベニの突っ込みも忙しい。

 

「コベニさん発進の補助と、ミナミと一緒に増援が必要な場合の準備を」

「了解しました主殿」

「ああ、それとですが───」

「は、はい? わかり、ました。そのように手配いたします」

 

コベニは深く一礼し、すぐにその姿を消す。

カオリは胸の前で腕組みをし、誇らしげに微笑む。

 

「さあ……サクラ寮の……ピュアとヒーラーの力を見せる時ですわ! お~っほっほっほっほっ!!」

 

高笑いが部屋に響いた。

 

 

【1F:ラウンジ/リサ、アスカ、マリア、出撃】

 

「アキラは女好きを装ってるけど……結構ナイーブで優しすぎるから……」

「そーそーもうちょっとね、おおらかでもいいんじゃねってウチも思ってるけどさ、かんなり気を使ってるってね~」

「ハア、ソウナンデスカ。オオラカト言エバ私タチオタガイニ、エッチナ事シチャッテマシタカラ。集マッテチョット時間潰スノニ触リアッテイタリトカ、吸ッタリシャブッタリトカ」

「過激……」

「そういうのもアリって感じね」

 

湯気の立つ緑茶、紅茶、コーヒー。

三人のくつろぎのぶっちゃけトークの時間は、突然の警報で破られる。

ラウンジの照明が赤く点滅し、壁の大型モニターが自動で切り替わる。

 

《緊急速報:スラム南北地区にてハラマセー拠点を同時発見、ピュアとヒーラーは出撃準備を》

 

「ちょっ同時って!? 南も北もって、ヤバいんじゃないこれ」

「これは……確かに急ぎですね……大変」

「出動……デスネ」

 

マリアはコーヒーのマグを持ちながらモニターを確認し、アスカはティーカップを置き、リサは静かに立ち上がりアスカとマリアの座るソファーへと歩む。

そのソファーはリフトとなって、駐車場へと直接降下できる仕組みだ。

 

《出撃ルート開放:ラウンジ→駐車場直通リフト起動解除》

 

緊急事態にロックの解除されたレバーを降ろす。それで降下するはずだが。

 

《乗員配置エラー:安全のためソファー内に乗員は収まってください》

 

「まって、これ三人乗りでしょ!?」

「デスヨネ」

「………………あ」

 

疑問に思うアスカとマリアに、リサは冷静すぎる視線をマリアに向けてしまう。

どう見ても1.5人分ですよね───と、生ぬるく訴えかける瞳を二人は察する。

 

「いやいや、マリアが悪いのではなくてさ、ソファーの設計が悪いってこれ! マリア、気にしちゃダメよマジで!」

「モ、イイデス、マリア走リマス……」

 

アスカの弁護が余計に自分の巨体が原因と感じ、涙目でへたれこむマリア。

どう組み合わせても、このままでは二人しかソファーで降下できない、一人は階段で地下に行き結構遠回りに通路を通るしかない。

誰が走るにしても、相当に気まずい!

即断即決で考えるよりもダッシュするタイプではない三人であったことも、この場合お見合いの硬直になってしまう。

 

「あ~しゃあない、ここはウチが……」

「イエソンナ、マリアが悪イノデスカラ……」

 

アスカが真っ先に気を使うとマリアが縋りつくので、逆に時間が浪費される。

その間リサは静かに思考し───なんらかの解決を思いつく。

 

「マリアさんが座ると、私とアスカのスペースが無くなる。ならば───マリアさんの上に乗るなら?」

「乗るって……え?」

「マリア、わたしを抱いて……」

「エッエッ!? コウ? デスカ?」

「お、おお~決まってるっしょ……」

 

マリアは軽々とリサを抱き上げ、ソファーに座れるよう調整すると。

その形は、お姫様抱っこ。

マリアの巨体に対し、細身なリサ。

自然に悠々と軽々と抱き上げるさまは、周囲に百合の花が舞い散る幻覚がアスカには見えてしまう。

リサを抱えたマリアがソファーに腰を下ろすと。

 

《乗員配置クリア下降します、安全のため稼働中は移動しないようお願いします、それではよい出撃を》

 

「無駄に精錬されたアナウンスってね、これ……なんだかなぁ~って」

 

アスカはリフトの設計の細かさに呆れつつ、ゆっくりと降下するソファーを感じながら。

マリアに抱きかかえられ誇らしく微笑むリサと、緊張で表情の硬いマリアという対比に、慣れていかなきゃとあらためて思うのと、二回に分けて降りればこんなことしなくても安全じゃね? と、いまさらである。

 

 

【B1F:脱衣所/アヤ、ケイ、ヒナタ、出撃】

 

「ぷはぁ、シャワーからの牛乳は格別だわ」

 

シャワーを終えたアヤ、ケイ、ヒナタの三人は、湯気の残る脱衣所へ戻ってきた。

アヤは水気を残した全裸のまま備え付けのレトロ自販機へ真っ先に向かい、ガコンと瓶牛乳が落ちる音。それを腰に手を当て豪快に一気に飲み干す。

一日一本無料で支給の瓶飲料、まさに銭湯じみたデザインの醍醐味である。

 

「アヤさん、相変わらず豪快……」

「おう、見てるだけで元気ってやつだ。さぁてあたしも飲んじゃうかな、今日はなににしようか、たまにはフルーツ牛乳もいいかもってね~」

 

ヒナタはガコッっとカラフルな色の瓶を取り出し、回収用のプラケースに空き瓶を淹れるアヤに近寄り、ひそひそと話を振りはじめる。

 

「アヤ、ケイを見なよ。あのバスタオルの拭い方、うらやましいったらありゃしない」

「そうよね~~まったくえっちらおっちら、私たちにはない苦労だけど、なんか見てて腹立ってくるわ」

 

小声でヒソヒソと、陰湿な感じではないが微妙に羨望が色濃く滲み出る。

それはなぜか?

あまり器用とは言えないトロい感じでバスタオルで水気を拭うケイの姿。

その工程として、巨大な乳房の谷間にタオルを滑り込ませる。

深い谷間には、シャワーの水滴がたっぷりと溜まっており、タオルが沈み込むたびに、柔らかな乳肉がぷにゅっと形を変える。

下乳の重い曲線に沿ってタオルを押しつけ、ゆっくりと片手は乳房を支えながら拭いとり、重く垂れた乳房がタオルの動きに合わせてゆさゆさと波打ち、溜まっていた水滴が太ももへ向かって雫となって落ちていく。

巨尻へタオルを這わせると尻の割れ目に深く押し当て、むっちりとした尻肉を左右から包み込むように拭う。

柔らかく弾力のある尻肉がタオルに沈み込み、形を変えながらもすぐに元に戻る。

拭くたびに、白く艶やかな尻肉がぷるんぷるんと震え、腹に腿に溜まっていた水滴が滴り落ちる。

ぽよんとふとましい腹。タオルを腹全体に押し当て、ゆっくりと円を描くように拭う。

柔らかく波打つ腹の肉が形を変え、へそのくぼみに溜まっていた水滴が、拭かれるたびに溢れ太腿の付け根へと滑り落ちていく。

太い太腿。彼女は片足を少し浮かせ不器用にバランスを調整し、タオルを内腿の付け根から膝のほうへゆっくりと滑らせてゆく。

むっちりと肉厚な太腿が圧力で柔らかく凹み、内腿の柔肉がタオルに吸い付くように張り付く。

拭き終わる頃には、太腿の内側がほのかに赤く染まり、汗と残った水気で艶やかに光っていた。

 

「私が男なら襲ってるわ」

「あたしは男じゃないけど襲うね~」

 

無いおっぱいはしょうがない、いや二人とも十分平均なのだが、比較対象が大きすぎる。

そしてむっちりしたケイの裸身に、水気を拭ってゆく姿の艶やかさは、つい剣呑な言葉が出るほどのエロスがあるという事である。

 

「は、はい? なんで……しょうか?」

「なんでもないわ!」

「ん~~なんでもってねえ」

 

視線を感じたのか、ケイの警戒混じりの困惑の声に、二人は空っとぼけて、ヒナタはごまかすようにフルーツ牛乳を飲み干す。

 

 

その湯上りの雰囲気は警報と共に破られる。

脱衣所のレトロテレビが赤く点滅し、メッセージが映し出される。

 

《緊急速報:スラム南北地区にてハラマセー拠点を同時発見、ピュアとヒーラーは出撃準備を》

 

「行くわよっ! みんなっ!!」

「待って……ダメ……」

「おいおい、さすがにそのままじゃ」

「えっ、あっ! そ、そうだったわ!」

「でもよう、正直そのピュアとして色々やってると、裸くらいなんかこう恥ずかしさってやつ薄れてきてるよなぁ~」

「うん……なんだか、慣れって……恐い……」

 

アヤが勢いよく脱衣所のドアを開けのれんをはためかせ飛び出す。

通路で黒服とメイドがそれを見て固まり───見なかったことにして業務に戻る。

全裸で通路に飛び出たからだ。

脱衣所に引き返し、篭から衣服を取り出そうとすると。

 

「あっ! そうだわっ!」

「な……なんです……か?」

 

アヤの鋭い声が上がり、あわあわとブラをつけようともがくケイの怯えた声。

 

「ピュアになればいいじゃない! 服を着るよりも速いわっ!」

「お~~確かに」

「あ…………なるほど」

 

三人は顔を見合わせ───

ピュアとなり脱衣所を出て暖簾が猛々しく舞い上がりめくれる。

通路で通りがかった黒服とメイドが感嘆の声を漏らし一礼と共に駐車場への道を空ける。

 

アヤ、改めピュアガーネット。真紅のタンクトップとミニスカート。

ケイ、改めピュアパール。白地に銀の意匠のマイクロビキニと薄絹を纏った踊り子姿。

ヒナタ、改めピュアアンバー。鮮やかな黄色の片胸を覆うレザーに腰布のアマゾネススタイル。

 

三人は駆ける。

同じ階層の駐車場へ向かって。

脱衣所の扉がゆっくりと閉まり、湯気だけが取り残された。

 

 

【屋上/アキラ、ユウヤ、出撃】

 

心地よく吹き抜ける屋上。

アキラとユウヤは、トレーニング後のクールダウンとして他愛もない話をしていた。

 

「女の子の場合、一人で三人の男を相手にというのは、まだなんとかなるかもしれないが。男の場合、同時に三人の女の子を相手というのは……なかなか現実的に難しいよな」

「ええ、それに体力の配分だけでなく、誰を先にとか気を遣う部分はなかなか問題ですよね」

 

馬鹿話は続いていた。

 

警報が寮全体に鳴り響き、二人のスマートフォンのドミトリーシステムが同時に着信する。

 

《緊急速報:スラム南北地区にてハラマセー拠点を同時発見、ピュアとヒーラーは出撃準備を》

 

「二カ所同時か……まずは集合しよう」

「だな! 行くぜ、ユウヤ!」

「駐車場の地上出口はこちらか。非常階段で降りれば───」

「せーのっと!」

「はい?」

 

アキラはヒーラーとなり走り出す、その唐突な行動がユウヤには理解を超えてしまう。

ヒーラーフレイムは、屋上から迷いなく飛び降りる。

落下の中、壁に足を当てて角度を変え、バルコニーを蹴り速度を調整。

壁を走り、滑り。手すりを利用した方向転換。

最後は、掌からの火炎噴射で落下速度を殺し───接地を転がりすくっと立ち上がり着地を完了する。

 

ユウヤも一歩遅れ、ヒーラーフロストとなって飛び降りる。

落下中、足元に小さな氷の足場を次々と生成し、踏んでは砕き、踏んでは砕き───衝撃を分散させながらの降下。

最後の一歩で大きめの氷板を作り、それを滑るようにして地上へ着地。

 

「氷の足場とは、やるな」

「いきなり飛び降りたのは、触手城脱出からの経験ですか?」

「まあな、いざという時にはこのくらいできなくちゃってな。場合によっては人を抱えながらとか、体をもう少し作ってからこういう応用をってとこだけどよ」

「僕も話を聞いて、自分ならばと考えはしましたからね。実際に試すのは初めてだけど」

 

二人は互いの降下方法を軽く評価し合って、すぐに駐車場の地上出入口へ走り出す。

 

「いくぞ! こんどはこっちが攻め潰す番だ!」

「わかってますよ、だけど無理は禁物ですよ」

 

二人の足音がサクラ寮の敷地に響く。

 

 

【ピュアとヒーラー南へ北へ】

 

「おっと連絡だ」

「それにしても着衣のポケットに入れてた物は、変身した後も取り出せるのは、理屈はどうあれ便利ですね」

「うむ、まさに四次元……」

「それ以上はいけません」

 

ポケットから取り出す仕草をすれば、変身前に着衣していたポケットの中身を取り出せる。

スマートフォン等を扱うにはまさにご都合な便利さは、時代の流れなのであろうか?

 

「コベニです、カオリ様からの指示ですが。ヒーラーフレイムは南側に、ヒーラーフロストは北側に。それぞれ向かう車両に乗り込みを願います。車両は既にピュアのみなさんを乗せ、地下駐車場より発進済です。状況の詳細は車両にて説明いたします、御武運を」

「了解! 南側な!」

「北側、任された」

 

二人は駐車場の地上出口へ走り込み、アキラは南側行きの車両へ、ユウヤは北側行きの車両へ飛び乗る。

 

「悪い! 屋上にいたから最後に───」

「遅れてすまない、屋上なので距離が───」

 

ヒーラーの二人は車内を見て……固まってしまう。

それはピュアたちの方も硬直している。

アキラの乗った南側方面には、ケイ、ヒナタ、マリア。

ユウヤの乗った北側方面には、アヤ、リサ、アスカ。

 

「「「「えぇえぇぇぇえぇぇぇぇっっっっっ???」」」」

 

 

困惑の声を車内に轟かせ、車は現場へと爆走してゆく。

 




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