「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【モンスター/甲殻裁定:マネージミット登場】
【モンスター/机事管理:カン・リー登場】
【砦化廃ビル前:廃屋/フロストの戦術】
東側の弓兵ゾンビーは大きく数を減らし。西側ではガーネットとローズがガーヨクを討ち取り、包囲を狙った歩兵として進軍するゾンビーを半壊させて退けた。
砦化廃ビル前の空気は、つい先ほどまでの殺気立った喧騒と矢の雨が嘘のように静まり返っていた。
ヒーラーフロスト───ユウヤは廃屋の中、壁に背を預け深く息を吐いた。
ゼロシックスの狙撃も止まり、弓兵ゾンビーの弾幕も消えた。
フロストはその静けさを、敵の補給と再編成の兆候と判断する。
彼の戦術はこうだった。
1.自分、ヒーラーフロストがゼロシックスの狙撃と弓矢の制圧を引きつけ、ピュアとヒーラーが一か所に固まっているように見せかけながら徐々に東側へ移動。ピュアたちの行動を隠蔽する。
2.ハラマセー感知で西側から包囲するゾンビー兵力を察知。ガーネットとローズを敵の視界に入らないよう南側の遮蔽から西側へ移動させ、包囲を阻止・遅滞させるために迎撃。
3.サファイアは黒服25号の改造バンで東側へ大きく迂回させ、弓兵ゾンビーを襲撃。敵戦力を削ぎ、温存戦力を誘い出して分散させる。
4.黒服5号さんに依頼した件で───
戦況イメージ
「どれだけ戦力を温存しているのかはわからないが、表に出した戦力と動きは把握できたのが大きい。ただ……予備兵力が過大だったり、一か所に集中されたりすれば危険だからこそ、無理を感じたら撤退を最優先に、と念を押したけど……さすがに言い方がキツかったかな」
ピュアたちに、特にガーネットを不愉快にさせた。
負ける想定をあまりに全面に出し過ぎた。
しかし予想外の強敵が現れたら想定は瓦解する。相手に誘い込まれ逆包囲を受ければ逃げ場がない。
相手を撃破するために策を弄し、戦力を分散させている。その危険をフロストは痛いほど理解していた。
だからこそ……無理を感じたら逃げてもらう。
たとえ勝利しても一人を失う事になったら、それは大敗だ。
ピュアを一人として欠けさせず、勝利も勝ち取る。
戦いはやり直しのできるゲームではないから。
【砦化廃ビル前:廃屋/ガーネット、ローズクォーツ、合流と……】
「うっ……ぐっ! 思った以上に傷を入れられたな……」
ヒーラーフロストは、肩口には深く刺さったゼロシックスの矢を凍らせて止血し、腕や脇腹には流れ弾のような矢が掠めた傷がいくつも走っている。
氷の障壁を展開しても、降り注ぐ矢を全て避けるのは不可能だった。
自嘲気味に笑うが、敵の矢を惹きつけ続けたのだから当然だし、弓兵ゾンビーの数も多かった。
「この程度で済んだなら上出来か……さてと……」
「なによっ! あなたボロボロじゃないっ!!」
「やっぱりね、頑張りすぎっしょ」
瓦礫の向こうから二つの影が駆け寄ってくる、ピュアガーネットとピュアローズクォーツだ。
フロストと合流するなり傷だらけの様子を見て、ガーネットの怒声が跳ね上がり、ローズクォーツの想定内ではあるが呆れの声が漏れる。
「あれだけ矢を引き受けたんだ、身体を張っているのはピュアだけじゃない。それよりも君たちが無事でよかった」
「まったくもう! ヒーラーって、男って、どうしてそうなのよっ! もうっ!」
ガーネットがまくしたてながらフロストに近寄ろうとして───その一歩が半歩になって、中途半端な踏み出しになって揺らいでいた。
意識はしていない、本当に気付いていない無意識の動作は、当事者であるフロストもガーネットも気付いていない。
「あ~~ゴメンね。ウチ、おっぱいに矢もらっちゃってさ、これけっこ痛いんよ。そっちの傷もだいぶキツいって感じだし、今のうちにひーりんぐ一発決めとこ、ね」
ローズクォーツがわざと空気を読まないかのように二人に割って入り、ひーりんぐを求める。
時間はかけられないが、確かに今の内ではある。
それはもちろん、ガーネットもそのつもりであったはずなのに……ローズはガーネットの無意識な躊躇を見逃さなかった。
ガーネットの傷よりも少しだけひどい傷を、丁度ローズは負っている。
「お互いケガ抱えたままじゃさ、みんなやっていけないしね~ここでちゃんと、整えるって大事っしょ」
それを理由にしていい、最初の一歩を踏み込むのは、垣根を払うのは───ウチだ、アスカだと。
夜の闇に埃っぽい空気の廃屋の中で、ローズは軽い口調のままフロストの体を抑え込むように押し倒し、胸に両手をつき、跨るようにして上から見下ろした。
彼女の短いスカートが捲れ上がり、日に焼けた生の太腿がフロストの腰に密着する。
「ローズ……」
「今はさ……なにも考えなくていいって……」
フロストも納得している、拒否をする気はない。
それでも……彼の瞳の奥に残る翳りを、ローズは敏感に感じ取っていた。
だからあえて思考停止を促すと、それはどうかとな視線を返されて、めんどくさいな~とアスカは苦笑する。
ローズはフロストのあちらこちらに見える細かい傷を避け、手のひらを胸板に広げて探った乳首を指先で転がす。
小さな呻きを耳にしながら顔を近づけ、吐息を重ねて唇を塞ぐ。
唇を吸い、舌が触れ合い、唾液が絡む。
体温の温かさとエナジーの交感が、フロストの体のこわばりを溶かしてゆき、お互いの受けた傷の痛みがじわりと晴れてゆく。
腰より下では、ローズの裸の陰唇がブーメランパンツのぴっちりした布地越しに猛々しい勃起に擦れ、ぬるぬると蜜を塗りつけていた。
ガーネットは少し離れた壁に寄りかかり、二人のひーりんぐをじっと見つめていた。
いつもの強気な表情のまま、しかし、唇の端がわずかに歪み、視線が動揺で揺れてもいる。
(先を越された……でも、よかったの? これで……ううん、よくはないけど、私……私は…………)
アヤは自分の躊躇を認めた。
ヒーラーとピュア、傷を癒し合うにひーりんぐを行う性行為。
いままでも、散々やってきた事ではないか。
フロストの……ユウヤの傷を見て、ひーりんぐすべきと前に出たつもりだった。
でもそれを……裏切った。
頭ではわかっているはずなのに、身体が踏み込むのを勝手に拒んでいた。
最終的にはねじ伏せて進めたであろうけど、その一瞬の拒みにアスカが前に出た。
確かに彼女の方が傷は少しだけだが深い。それを理由にする事ができて、足を止めてしまった自分に腹を立てている。
(勝手だな……こんなの、アキラに笑われちゃう。ううん、そうじゃないそうじゃない、ごまかすな、私。逃げちゃだめじゃないのっ!)
いまは邪魔せず……見届ける。
「早速だけど……いれるっしょ……んふぅっっ! くっんっおっおふっ! おんっ! 亀頭くにぐにって子宮擦れて突かれるのっよすぎっ! らめっらめぇぇぇ腰とまんないってぇ! ちんぽいいっっ! おんっ!!」
「うっあぁぁぁぁっ! 中っ! 当たって包まれるっ! 体中がっ熱いっ!! あっうう、無理っ出るっ出ちゃうっ我慢なんかできないっっ!!」
(やっばぁいっ! 変な声でちゃった……うっ……比べちゃいけないけどさあ~アキラのハイパースペシャルキャノンサイクロン20センチ砲とは違う抉り方してくるぅ~~~あ、だめ、ヤッていい相手だしってだけど、こんなにあっさりキモチイイの登ってくるなんて~やだぁ腰勝手に動くぅぅぅ~も、だめぇ! 声抑えらんないっ!! 精液っ噴き出させて子宮ぶっかけられたぃ!)
ローズは、ブーメランパンツが解除された生勃起ちんぽに手を添え膣口に導き、一気に腰を落とし根元まで飲み込むと、突き上がる快楽に艶声を上げてしまい。
フロストもピュアよりも効果は薄いとはいえ、傷の痛みが快楽に変化し塞がって癒されてゆく感覚に悶え。膣奥の襞と子宮口が、膣内の唇のように亀頭をしゃぶりつくす吸い付きに襲われ、硬く張り詰めた亀頭にぶつかるようなゴリゴリとした刺激に、一気に射精感が駆け上ってゆく。
膣内を擦れ子宮を押し込み上げさせる肉棒に、腰を上下に振る動作が大きく強く打ち込み、粘りつく愛液が泡立った水音を立て続ける。
快楽を貪る動きが制御できずに、精液を搾り取ろうとする膣奥の吸い付きで、フロストの体中の傷がじわりと塞がり、癒える痛みが快楽になっていく変換に慄き。
ローズの乳房の傷が急速に塞がり、細かい傷も消えてゆき。
それは射精のクライマックスと共に、一気に癒し達してゆく。
どぴゅゅどぴゅっぶぴぴぴゅゅゅっっぶちゃぶじぅぅぅぅぅ!!
「ああんっ! 出てるっ! 出でるぅぅぅ! いっぱいっっ!! 精液きてるぅっっ!! いくっいくっっいくいくっいっちゃうっ!!」
フロストの射精を受け、張りのある大きな尻肉をびくんびくんと震わせ、白濁に泡立った膣口がおちんちんを搾り上げるひくつきを何度も何度も繰り返す。
ぬぶりと混ざり合った体液塗れのちんぽが膣から抜けると、膣口から粘りつく濃い白濁汁が糸を引いて零れ落ちる。
(や、やだ……やだやだ、私濡れてる、欲しがってる。そりゃこんな激しいの目の前でなんてったら、変な気分にならなきゃおかしい! う~~自分で触っちゃうのなんか嫌だし、けど大した傷もないのにってなに言ってるの、もうっ!)
ガーネットはフロストとローズクォーツのひーりんぐを、激しく上下する尻肉を、膣口に出入りするちんぽを、理性の飛んだ艶声を一部始終、律儀に見届けた。
その刺激に股間の疼きが触発されるのは、若く健康な肉体の証拠ではあるが、淫らに素直に肉欲を求めるには───
(ちがう、おちんちんだし……)
覚悟もなにも決めていたはずなのに、そしてアスカが率先して先にひーりんぐを受けたのも……理解している。
「はぁ~~うん、傷、綺麗にふさがったっしょ。さすがヒーラー、それにとてもイキもすごくキタって感じて気持ちよかったし、、ありがとっ」
「僕も……気持ちよかった。お互いその……傷が癒えるのはやっぱりすごいよ……」
息が少し整ったローズはフロストの頬にキスし、ひーりんぐのねぎらいを言葉にして伝え、ゆっくりと体を離し身を起こす。
フロストは射精後のひくつきと、傷の痛みがじわりと染み込むような温かさと快楽にまどろんでしまいそうで、まだ起き上がれずにいる。
「ふ~~ん、じゃ、私、結構矢傷受けちゃったし。痛み止めでももらおうかな」
ガーネットは声も表情も硬いままフロストの股間に歩み寄り、ローズクォーツが体を離した直後の、精液と愛液で濡れた半勃起の肉棒が、だらしなく彼女の視界に入る。
(まだ、こんなに出てる)
彼女は一瞬だけ視線を逸らしかけたが、すぐに我に返って指を伸ばした。
粘つく白濁と透明な蜜が混じり合った肉棒を、ためらいながらも指先で包み込む。
「まだ無事なら、無理には─────────!?」
フロストが気遣うように声を上げかけた瞬間、背後からローズクォーツの視線がガーネットの背中越しに突き刺さった。
『お前それはマチガイだ、黙れ!!』
ローズクォーツのアスカの強い眼差しが、ガーネットの背中越しにフロストにユウヤに叩きつける。
ユウヤもその意味が理解できないほど馬鹿ではない。
黙って───ガーネットのアヤのされるがままに、身をゆだねることにした。
「ちゅぺろっんく、まだ茎に精液残ってるし、もったいないでしょ。それに……こんなの普通よ普通、ふう……痛み消えてく……」
アヤは自分に言い聞かせるように。たとえ戦友同士であっても、自分のではないセックス直後のペニスをお掃除フェラで精液と愛液を舐め貪るという、普通ではない行為を行う。
尿道に残った精液を吸い、肉茎に塗れた愛液と混ざった粘りつきを舐めとる。
彼女としての不器用すぎる向かい合い方表し方。
アスカは体の余韻を感じながら、立場を変えて黙ってそれを見届ける側となる。
「うわ、またおっきく硬くなってきた、うん……さすがヒーラーね、このくらい元気でなきゃ、このエロちんぽ。んぐっんっくちゅじゅっぺろっぐちゅちゅっんっんっんっんっんぅぅぅ!」
かすり傷を癒すという目的では、残った精液を啜るでほぼ達成しているが。
舌が肉茎の裏筋や亀頭の裏を重点的に舐め回すようになる。
手で根元を軽く握り、ゆっくりと上下に扱きながら、唇で亀頭を包み込んで咥え込む。
精液の清掃から刺激へと。硬さを増していく感触に、指の動きが少しだけ強くなる。
舌で亀頭の先端を丁寧に転がし、口内に唾液を溜めながら、じっくりと咥え直した。
喉の奥までおちんちんを咥え込もうとする自分の行為に、わずかな動揺を覚えつつも、舌を絡める動作はますます熱を帯び、最初とは明らかに違う、貪るようなリズムに変わっていく。
本格的なフェラチオを止めずに続け、口内に射精直前の脈動を感じると、一気にもっと激しく精液を吐き出させる口奉仕を責めつけ。
ユウヤは……いらぬ言葉を発さず、細かい呻き声を漏らしアヤのフェラチオを受け続けて。
「ほらあ、いっぱい精液、どぴゅどぴゅしなさい! 私全部飲んじゃうんだからっ!!」
びゅっびくゅっとぴゅぴゅっ! びゅっぅっ!!
「んっっうぅぅぅぅっ!! んぐっんくっっんん……ふうっ……ぺろ、ちゅ」
ユウヤはアヤの無慈悲な搾精宣言に耐える事ができず、アヤの口内に大量に射精し、アヤはそれを喉を鳴らして飲み干していった───
【集結と次の一手】
「おまたせ……あらあら……うんうん……」
サファイアは黒服25号の改造バンに送られ、ようやく三人と合流を果たす。
埃っぽい廃屋の中、微かに残る淫靡な香りと床に零れた汗と粘液の染みを認めると。察して薄く笑うが言及はしない。
「さ~て、これからどうするのよ? せっかく傷も癒したのに、ここで終わりってわけじゃないでしょ?」
「有利になったからこそ……慎重は大事……」
「ま、ウチとしてはここで終わりでも全然アリだし。次戦う布石になったってとこだし。向こうのアキラたちからも駄目な連絡は無いって事はさ、順調ってやつだから。強引しちゃうか、向かい合って対峙するのか、一度引いて様子見とくのか。選べるのはウチらの方なんよね」
「もちろん次の段階だけど……少し失礼」
次の行動をどう行うのか、その話し合いをはじめた時、フロストのスマホに着信が入る。
「はい……はい。では、しっかり護衛させてもらいますので、よろしくお願いします」
「ん? だれ?」
「ふふふ……なにを用意したのかしら……」
「ま、楽しみにするしかって…………え、えええっっ!?」
フロストの通話先に頭をかしげるガーネット。
期待するサファイアに同意するローズクォーツが、驚きの声を上げる。
「けぇ~~けっけっけっ! 待たせたな!」
「本当に持ってきてくれて、ありがとうございます」
フロストは、到着した黒服5号に感謝の言葉を送った。
【砦化廃ビル中央:執務室/驚愕】
砦化廃ビルの中央部。
間隙な時間はあわただしく消費されてゆく。
ピュアとヒーラーたちに減らされ、残った戦力の再配置。
そして、今後の方針である。
「残存した弓兵ゾンビーは、このまま配置しますが弾幕というにはもう薄くなってしまいますね。西側から引き揚げた歩兵ゾンビーは正面に展開し、防御地形を利用して迎撃態勢を整えましょう。見せつける戦力も今は必要です」
「正面の防御は、しっかり厚くしとかないとだよな! ここ抜かれたらみんな困るし、まずはガッチリ守っていこうぜ!」
「まさにその通り、一部のゾンビーは周囲に分散して警戒に当たらせ。ピュア達が東西側に移動、もしくは大きく回り込んで北側の裏口を狙ってくるならば、その移動中にいまある戦力全て叩きつける」
「そんときゃ、弓も全部持っていくってやつだな!」
堅守と索敵からの迎撃。
現状の戦力での手堅い策である。
「ですが……これは時間稼ぎにすぎません。この拠点はもう位置を知られましたし、触手生産拠点としての価値は……低くなってしまいました、苗床の耐久性もほぼ限界に達しています」
「……分かっている」
カン・リー、元は30代男性の大陸系外国人であり、企業に勤めるビジネスマンであったが、開発調査のためスラム地区に深入りしたさい、不幸にも触手に襲われゾンビーと化したが、マネージミットの元で自我に覚醒しモンスターへと進化した。
戦闘力はさほど発達しなかったが、人間の時に培った管理能力を買われ、触手繁殖の管理を手掛けていた。
しかし生産力の枯渇と今後の補充の見込みの薄さ。ピュアとヒーラーたちに拠点を発見された状態を考えても、生産拠点としては限界に達したのではなかろうかと意見し、マネージミットもそれを理解している。
「この砦を……これからも触手生産拠点として維持するべく模索すべきか。それとも、ピュアとヒーラーを迎撃する要害として使うべきか。デンレーには既に触手城へ意見書を持たせ走らせた。援軍が来るかどうか返答を待つしかない」
「どっちにしてもさ、援軍がないと厳しいってやつだぜ───それと頼む、ナインの捜索に少しでいい、ゾンビーを出してくれ、あいつが……生きているのはわかってるんだ」
砦化した廃ビルをどのように活用するか、そのために少なくともピュアとヒーラーを退けるさらなる戦力は必要なため、援軍の必要性を触手城へと求め。
ゼロシックスはそれに同意し、ゼロナインの捜索もすべきだと主張するが。
「それは困ります、脱出……いざというときの納品のために、必要な労働力が足りなくなります」
「おい……仲間が助けを求めてるかもしれないんだぞ!」
カン・リーの控え目でありながらの否定に、快活なゼロシックスもさすがに怒気を隠せないでいる。
「二人とも……落ち着きなさい。ゼロナイン殿の捜索は確かに必要だが、カン・リーの言い分も正しい。東側の警戒に出すゾンビーの一部にゼロナインの探索も行わせましょう。おたがいに譲歩を」
「わかった……」
「了解です……」
小さな軋轢はマネージミットの調停で収まったが、マネージミットはため息を大きく漏らした。
その時だった。
外から、地鳴りのような音が響く。
弓を鳴らし矢を放つ音が、まばらに響く。
「きやがったか!」
「正面から……ですと?」
ゼロシックスが弓を生成し立ち上がり、カン・リーが正面からの攻勢を疑問に思う。
だが───
次の瞬間、ハラマセーたちは驚愕する。
「おい……なんだありゃ?」
「信じられません、あのような手段で正面突破を!?」
「…………想定外だあれは」
その光景は、ハラマセーたちの戦術観を根底から揺さぶるものであった。