「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【南側倉庫街:廃倉庫ファクトリー/見ていたもの】
倉庫街はまだ戦いの余韻を残していた。
倒壊したクレーンが廃倉庫の一部を突き破り、砕けた瓦礫が散乱している。
その混沌の中、サクラ寮からピュアとヒーラーを追跡していたリョウとルリは、サイドカーを停め身を潜めていた。
「いやあ、物々しかったですぞ。怪しい黒服やメイドがまるでここであんな戦いがはじまるのがわかっているとばかりに。一般人を巻き込まないようにとするとは、これはいかにと小生は思う次第ですな」
「リョウくんのサイドカーで、びゅ~んと車を追跡出来てよかったよね~えらいえらい。それにさドローンでド派手なエロ戦闘シーン撮影してラッキーだよね~けどさあキモいゾンビとか触手とか、なんの特撮なんだろ?」
「うむむむむ、わかりません、わかりませんぞ。しかし小生は興奮しておりますぞ~~これは特撮などではなくリアルな戦い! 血と肉が沸き踊り、殴り合いとファンタジーのエロス! 小生は既に……クレーンが倒れる所業で射精してしまいましたぞっ!」
「わ~~リョウくん早漏~でもなんかわかるぅ~うわあブリーフべったべたのどろどろでくさ~い~ぺろぺろしてあげるね、うふっ」
「ふむぅっむふぅぅっ、兎にも角にもライ殿がこれを見たらどう思うかですな、記録を持って帰って……ふむむむむっっむぉっ」
二人は興奮し面白がって、さらにじゃれついていた。
ハラマセーとピュアとヒーラーの戦いに、恐怖よりも、好奇心とスリルが勝っていた。
その二人を、廃倉庫の屋根から見下ろす影があった。
「はぁ~ん? 面白い絵が撮れると思ったら、人間だったころの昔馴染みに遭遇って感じ~」
インフルヘイター。
かつて人間だった頃、リョウとルリと同じ、弱者を追い詰めのたうち回るのを楽しむいじめグループに属し。
流言や捏造を操り、信用を失墜させ小馬鹿にされるような話を盛り込み、相手を嘲笑される玩具にするのが役目であったが。
ヒナタ達に手痛い反撃を喰らい失墜した所をハラマセーと化し、ピュアとヒーラーに意趣返しを挑んだもののが敗北したのをクロノス社に拾われ。
その傘下で、ピュアとヒーラーのエロAVの撮影と編集。人類とハラマセーの情報を交換する所業を行っている。
この廃倉庫への襲撃も、映像のネタになると踏み込み。
頭部がカメラとなった触手を使役し撮影していると、人間だった時のかつての仲間に遭遇した次第である。
ハラマセーとなり、人間だった頃の倫理も友情も残っていない。
逃げ散っているゾンビーと触手が、淫靡で隙だらけないちゃいちゃを感じ、爆発しろ、犯せ、孕め、脂ぎったでかいブタに、目の前で犯される爆乳ロリを見せつけてやれとばかりに、にじり寄ってゆくのを見守る。
「エロ触手とレイプゾンビーに襲われる、むかつくカップルAとBという配役って感じ。まっ、フレーバーな絵がちょっと撮れればいいつてやつかなってね~~」
かつての仲間も既にエロ被写体でしかなく。いっそリュウが、大豚ハラマセーとかに進化しないかなと思ってしまう。
リョウとルリは、ピュアとヒーラーの戦いの記録を再生しながら、エロくじゃれ合い続ける。
「うっわ~おまんこ丸見えなノーパンで、あ~んなハイキックとかよくやっちゃうよね~うわあ衝撃波でゾンビがミンチなってぶっ飛んでる~~あはは~~キモ~いエロ~いバカっぽ~い」
「ふむむむむ、あの棒術使いとの攻防、いったいこの力はどうやって……まさに超人、まさにヒーローふっむむむむむっっっ」
「これさ~ライに見せたら、ぜっ~~たい喜ぶよ~~きゃは」
「おおおおぅ、小生もそう感じますぞぞぞぞぞぞ」
脂ぎったキモ大男のちんぽを、手で扱き、亀頭を舐め、舌先で尿道口をほじくる爆乳ロリ。
ゾンビーの影がゆっくりと伸び。触手が瓦礫を乗り越え、二人の足元へ迫る。
戦場の興奮に呑まれた二人は、まだ気づかない。
だが───脅威は、もう背後に迫っていた。
【北側廃墟街:砦化廃ビルファクトリー/見ていたもの】
「つまりだ、屋上で消えたアキラとユウヤの二人。そして現れた見知らぬ二人のヒーロー。2-2X=2であれば、Xはゼロ。彼らが姿は違えど同一人物であろうと推測されるし。戦っている女の超人たちも、一緒に入寮している女ではないかと考えられるな」
「なるほどっすね~おちついて考えたら、変身ヒーローの正体ってのも暗黙の了解ってやつですものね。まっ本気で正体探る糸口の根っこを押さえてなきゃ、さすがにわかんないですけど」
「それにしても恥ずかしくないのでしょうかしら? あのような肌を晒した装束」
「いや~~お子様むけって感じじゃないっすけど、ありっちゃありですよね~~うんうん」
廃墟の中で繰り広げられた攻城戦、それを見届けていた者がいた。
いじめグループのリーダーであるライと、その取り巻きであるホノカとレン。
ライの洞察力は、ピュアとヒーラーの認識阻害を突き抜け、その正体に辿り着く推測を構築させる。
寮からの監視していたのもあるが、彼の洞察力と知力の高さが窺い知れるものであった。
瓦礫の中を疾走する二人乗りの大型バイク、瓦礫の地系を荒波のように乗りこなす電動スケートボードが、北側に向かった改造バンを密かに追い、巧みに場所を変えながら、各所でピュアとヒーラーがハラマセーと戦いひーりんぐする姿を目の当たりにする。
砦の正面で繰り広げられる戦闘。
矢が降り注ぎ氷の矢が飛び、常軌を逸した身体能力での殴り合い、彼らの常識を軽々と踏み越えたファンタジーであった。
「なるほどですわ……こんなことって。あんなバケモノたちが戦い合うとはなんという真実でしょうか。しかもあんな破廉恥な格好で……その上、戦いの合間にまぐわうなんて恥知らずな……」
「いやぁ~楽しそうっすね。なんかのエロ撮影かと思ったら、マジ、真剣、ガチのバトルじゃないっすかこれ? こういうの好きっすよ。エロヒーローも興奮収まらずって感じでセックスしてんじゃないっすかね~」
ホノカとレンは温度差がありながら、現実と把握して戦いを捉えてゆく。
観客として捕らえつつも、まだ理解が追いつけない困惑の表しと、軽薄な表面の意見しか出せない戸惑い。
「ふっ……はは……はははっ! はぁ~~はっはっはっはっはっっ!! そうか、そうだったのか! 俺様が求めていたものはっ!!」
だが、ライは違った。
彼は震えていた。
それは恐怖ではなく、興奮だった。
人知れず、人類のヒーローが化け物と戦っている世界の真実。
彼の胸に、強烈な渇望が生まれていた。
体を鍛え、知性を磨き、学問を収め、教養を作法を政治を組織を学んだが。弱者を嬲り暇つぶしのように生きてきた時間。その退屈な日々が、いま崩れ落ちた。
あの超人へとなりたい……いやなるべきだ!
それは単純な正義ではない。
彼が求めたのは、支配者としての超越。
人類を守るためなら───人類を掌握する上位者となって何が悪い。
その決意が彼の瞳に宿り弾けていた。
「ライさんが超人になったら、俺、絶対ついていきますよ? マジで。ライさんならできますって!」
傍らにいるレンはライの心の震えを感じ取り、軽薄だが本気が伝わる声をかける。
ホノカはライの背を、少し遠ざかって見えるように感じる。
彼が自分の知らない……理解ではない世界に踏み込んだのは確かだ。
それでも、彼を支えたいついてゆきたい。考えるよりも感情が上回って───
「ライ様!!」
ライもレンも目の前で繰り広げられる戦いに夢中になっていた。
確かにこのような非現実が現実としてある戦いに、目を奪われ続けるのは致し方ない。
周囲への警戒が疎かになってしまうほどに。
瓦礫の影から、ガーヨクが率いていたゾンビーの残存兵。
砦に戻るにもあぶれた、要領の悪い個体。
そして襲う事の出来る人間を見つけると、その爪を男達を引き裂くべく襲い掛かった、女を犯すには邪魔だと。
血飛沫が舞う。
ライに割って入ったホノカの体に爪が食い込み、鮮血をまき散らす。
それでもホノカは笑っていた、ライを救う事ができた満足で。
「我はガイア、地球の意思。選べし者よ、覚醒せよ。ハラマセーの脅威からこの星を守───」
「護るぜ、俺様は」
【朝:南側セーフハウス/めざめ】
アキラは暖かく包まれたまま眠りから覚める。
自分よりも大きな体に抱きつき、顔を巨大な乳房に埋め、体温をじんわりと感じながらの目覚め。
いままでは、自分の両腕で腕枕し、厚い胸板に乗せて、抱きつかれながらの目覚めはあったが。
「俺がその……女の子を抱き枕ににするのは、初めてだ……」
気恥ずかしさもあるが、素直に安心感を腕に抱えこむ。
精神的にはともかく肉体的に頼る経験はさすがに無かったため、ほんわかとした安心感が甘えて爆乳に顔を再度埋める。
「オハヨウゴザイマス、今朝ハスコシバカリハ寝坊モイイデスヨネ」
アキラの後頭部をそっと手のひらが包んで、マリアの朝の挨拶が耳に届くと。アキラは顔を真っ赤にして恥ずかしさを隠せないでいる。
アキラは寝ている間に無意識なのか、マリアの巨体に抱きついて寝入っていた。
「ああ、あの、おはよう……」
「フフ、ヨイデスヨー抱キツイテキタノ、マリア、嬉シイデスヨ。モットおっぱいむにゅ~シテモヨイデスヨ」
「お、おう。遠慮なく」
そのままやんわりとろとろと、目が覚めてベッドの上で、何も考えないダラダラとした時間を刻む。
半勃起したおちんちんを、マリアの肌に擦りつける戯れに、小さな笑む声がこぼれる。
「オース! 寝坊助ども、そろそろ朝食出来るぜ」
「みなさん……リビングにどうぞ……」
「うっす、じゃそろそろ……てっなんでそんな恰好!?」
「オウ、ネイキッドエプロン。朝、お出迎エノ正装の一ツト聞キマス」
ヒナタとケイがベッドルームに迎えに来たが、アキラは二人の裸エプロン姿に驚く。
「あの……これはその……」
「実は出撃の時さ、シャワーから出たところってやつで。着替える時間を惜しんで先に変身して車に飛び乗ったってヤツ」
「それでその着替え無いので……迎えが来たらバスローブでだけど、料理するのにはちょっと……」
「あれだと、火使う時あぶねえしなって、おいおい」
裸エプロンの理由を語られつつ。
ケイの豊満な肉体に少し小さなサイズになってしまうエプロンが、むっちりと布地が張り付き体の線を浮き上がらせ、乳房がくっきりと持ち上がる。
ヒナタの方はスラリと伸びた濃い褐色の手足が、野性的な色香を滲ませる二人の異なる視覚的刺激に。
アキラの股間がビンっと勃起するのを、ヒナタはやれやれしょうがないなと笑う。
「んじゃ用意しとくっから。マリア頼んだぜ」
「それじゃ待ってるから……」
「ハイ、タノマレマシタ」
ヒナタは背を向けると、形良い引き締まった褐色の尻をキュっと見せつけながら、一緒に振り向くケイも、たぷんとした尻肉を見られつつリビングに消えてゆく。
マリアは広い手でアキラの勃起したおちんちんを包むと、大きくリズムをつけ、やや早いペースで扱きはじめる。
「あ、あの、マリアさん?」
「ン? 朝ノ一発抜イテすっきり朝ごはんデス。モヤットシタママヨリ、健康デスネ」
「あ~~~えっとその~~おねがいします」
「ハイ、おっぱいモちゅうちゅうシテクダサイネ~」
確かに収まりの悪い勃起になってしまったおちんちんに嬉しいが、ちょっと性的に親密の距離が踏み込まれている気持ちに戸惑いつつも。爆乳の乳首を吸いながらの手コキを抵抗せず受け入れ。
「出るっでるぅぅぅ」
「ぴゅぴゅ、シテクダサイ~ウフ」
登ってくる精液を素直に吐き出し、軽くシャワーを浴びて食卓を囲む。
和やかに戦いの反省を語っていると。
「迎え……来ました……病院で検査受けて寮にですね……」
「ひーりんぐだけ過信しないようにってやつだな、きっちり身体、調べてもらおうぜみんな」
南側組はセーフハウスを後にした。
【朝:北側セーフハウス/めざめ】
ユウヤは五感の一つ、嗅覚の刺激から眠りの深度が浅くなってゆくのを感じる。
夢現の中、ある英雄の逸話を思い出す。
疲れ果てたその英雄はベッドで眠っていると、英雄の妻が下着を脱いで顔にまたがりおまんこを押し付けた。
英雄は寝ぼけながら言った。「ラクレットは後でいただくよ」
目が徐々に覚める、薄く開けた視界いっぱいに至近距離の女性生殖器。体臭というには少々生臭い独特の香りが、性行為の残滓を纏っている。
69の形で身体に覆いかぶさっている女の子は。別段、寝起きのおはようフェラを行うでもなく、ぐごーと大きな寝息がユウヤの股間の方から響き、乗っかかれながら熟睡されている。
そういえば、お互い風呂に入らず寝てしまったなと。ひーりんぐの後、体力の限界を迎えたのを思い出す。
寝息の声質や肌の様子からすると、アヤである事は確かで。無碍に押し退ける事も出来ず……なぜにこんな体制になっているのかを疑問に思うしかない。
「あ……おはよう……お風呂先にいただいたから。アスカが朝食……用意している」
「わかった……これ、なんとかしてくれないかな?」
「あらあらまあ……今朝はかなりひっくり返っているのね……ふふ」
「冗談じゃない、いつもこうなのか?」
「そうね……ああ、なるほど。アキラの腕枕や抱き枕が効果的だったということね」
リサがバスタオルで髪を拭きながらベッドルームに入ってきたので、アヤの寝相の悪さについて説明を求める。
どうにもいままではアキラの逞しい体である程度は抑えられていたようだが。小柄なユウヤでは無理という事に憤慨するしかない。
「このままじゃ起きれないし……なにを?」
ユウヤは、さてどうしたものかと思案していると。リサは二人の体の間に手を突っこみ、アヤの体をごろんと無造作にひっくりかえす。
広いベッドで正面向けて寝転び、アヤはまだ寝息を立てたまま熟睡を続けている。
「遠慮しないでいいから……とはいえ、躊躇うわね……確かに……」
「遠慮するよ、まったく……ん?」
ユウヤはようやく身を起こし、バスルームに向かおうとすると。
リサの瞳が逡巡の迷いを浮かばせているのが。
彼女らしくなさを、まだ短い付き合いの中で違和感を感じた。
「なにか……聞きたいことがある。という事かな?」
「そう……ね……また落ち着いてからで……」
「了解した。おたがいに時間を作ろう」
ユウヤの問いかけに、確かに迷いを乗せながらリサは答え。
後日の話し合う機会を取りつけ合った。
「お~~い。パン焼けるよ~~二人とも起こした~?」
アスカのリビングから朝食を促す声に二人は頷いた。
アヤはその後で、冷めたトーストを齧る事になる。
【朝:北側廃墟街】
「おはよう」
「おはようっす」
「おはようございます、ライ様」
ライ、レン、ホノカ。
朝日を浴びる廃墟の瓦礫の中で三人は、周囲のゾンビーと触手たちが消滅してゆくのを見下ろしていた。
「やあ、おはよう。いい朝だね」
三人の目の前に現れながら、リオンは小さく拍手し笑顔で挨拶を送った。