「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【無根拠】
ユウヤた、日頃、無根拠でも投稿されるSNSの情報の中には。
ハラマセーに関するものもあるかと、検索してみる。
大概が適当なことばかりだが。
都市伝説的なハラマセーの情報や、ピュア達の活動の断片が、浮上する事もある。
SNSの情報の海の中。
「廃墟地区で解体のミスなのか、廃ビルの倒壊」
「繁華街の路地裏、ディープな領域での失踪や行方不明」
「強姦等性犯罪の異様な増加」
「ヒーロー? な連中に助けられた。半裸コスプレ集団が無断撮影している」
「ゾンビーや触手生物の目撃。企業が生物兵器を開発しており、その失敗作が野に放たれているのではないか?」
「本当にやらないよりはまし、という感じだね」
「ん? なんだこれは?」
SNSへの書き込みの中で。
違和感を超えての異様な書き込みを、ユウヤは見つけた。
褐色暴力大女の脅威/目を合わせるな殴られるぞ/合わせなくても蹴ってくるなアレ/あれ女じゃねーよな/そうそう男だよアレ/体が女でもちんぽついてるヤツじゃね/ウケル、女とヤルレズ野郎みたいだし/それでデブ女をヤリたくて助けたって話じゃね/巨女もそうじゃね?/やっぱあれだよガイジンのチンポはでけえってやつ/見たのかよ?/こないだ立ち小便してたぜ/フタナリ確定/ヤリまくってるって話だし/色白のショタもいるだろ/頭一つ差あるしな/あれはあれだな入れてもらうじゃなくて掘ってるって/つーことはぶちのめされると掘られる?/ちがいないケツ穴レイプされっど/おーこえ
「これは、ヒナタの事? それにしても酷いな」
知っている人には伝わる、根拠のない罵詈雑言。
それを目にするのは、愉快なものではない。
しかも周辺の人物も巻き込んでの、勝手な言い放ちだ。
「まあ、この手の書き込みなんて、とやかく言ってもだけど。どうにも個人攻撃だよなこれは」
さてどうするかと。
「ふざけんっなってんのっ!!」
ヒナタが怒りをあらわにする。
やはりこうなったかと思うユウヤ。
「あたしだけじゃなくて、ケイやマリア、ユウヤの事まで巻き込んじまってんじゃないかっ、あ~~腹立つっっ!!」
「ヒナタ……おちつこうよ、ねっ……」
「ソレニシテモ、ヒドイデスー嘘バッカジャナイデスカー」
放課後いつものたまり場で、ヒナタ達にこのことを伝えると、予想通りの反応が返ってくる。
「実はさ、SNSでの書き込み以外でも、学校内の噂レベルだけど。僕たち、特にヒナタを中心に、悪印象を持たせた話が、拡散しているみたいだ」
ヒナタは、スマホを見つめながら深いため息を吐く。
SNSに流れる心無いコメント。
顔も名前も隠した連中が、彼女の過去や性格を勝手にねじ曲げては晒し、捏造してゆくのを楽しんでいる。
「チッ、どいつもこいつも、あたしだけじゃなく、ケイ、マリア、ユウヤまで!」
「面白がってんなら、直接言いに来いってのぶっとばしてやるから」
「怒るのは当然だな。しかし、暴れたって、あいつらの思うツボだ」
「むしろ、してやったりと喜ばれる」
荒れるヒナタに対し。机に座りながら、静かに反応を見ていたユウヤが口を開く。
小柄な体に低い声の落ち着いた響きが、たまり場の空気を引き締める。
「じゃあどうしろってんだよ、黙ったまま、このまま笑われてろって?」
「違う。ただ、誰が流してるか、噂の派生から拡散元に、見当がついてきた」
「うん……やっぱりヒナタ、影響力あるもんね。ねたまれてるのと………的を定めた…みたい」
その言葉に、ヒナタの目が鋭くなる。
同時に、別の方向からふんわりとした声が割って入る。
ケイが沈痛な表情でヒナタの横に座り、スマホを操作する。
「裏垢の拡散元、特定できそう……メインで投稿している人だけど『~って感じ』とか……書き言葉の癖とかでよく使うのとか……」
「句読点のつけ方や……こういう文章の書き方する人って絞られてくるの……」
「その中であきらかに……私達やヒナタに悪意を持っていそうな人は………」
「おっ、おう」
ケイの意外な分析に、やや引くヒナタ。
「シカシデスネートクテーデキテモ、ドーシマスカ? ヤミウチ?」
「それもいいけど、引っ掛けてみるか」
マリアの物騒な提案に対し、ユウヤは策を仕掛ける事にする。
「そういえば、私さ、中庭でアイス落として大騒ぎした日、ちょっとイラついてたんだよね~それでちょっと荒れちまって、窓ガラス砕いちまったんだな」
放課後の教室。ヒナタがわざとらしい、なぎけなく周囲に聞かせる口調。
「うんうん、その後投稿してた……地べたにアイス溶けてる画像付き。でも、さ……暴れちゃだめだよ……」
「え? へ~~それってさ、ヒナタがその時暴れたって……その話、マジって感じ?」
ケイが受けつつ非難めいた言葉を、ヒナタに投げると。
男子生徒の一人が、軽薄に口走る。
教室に、空気の裂け目が走るような沈黙。
「奇妙だな、その投稿って、陰口の裏垢にだけ存在してましたね」
「ヒナタ本人は、誰にも話していませんし、暴れてもいません」
「あたし投稿なんかしてねーし、アイスも落としてねーガラスも割ってないぜ」
「カタルオチル、デスネー」
「バレてないと思っている……だけどね、もう全部……あなたのネタ……捏造が真実だったら? 実は真実だったなんて、どうして確認するの? 捏造を確信しているのは作者ということに繋がったから……」
本来やっていない捏造の行動が、本当に行われていたという話。
それに釣られ、確認してしまったのだ。
「さてと、つまらない落とし前。どうつけるですか?」
「なーんだよ、冗談もわかんないのかってね、こんなの遊びだろ~~それに誰って特定してるわけじゃないし、そういうのにイキってるのって、ダセ~って感じ」
ユウヤが冷たく凄む。
ネタを投稿していた、男子生徒の肩がピクリと震え、言い返す。
「イイタイコト、ソレダケデスカ?」
「もういいよ。正体がわかった時点で、あんたの言葉に力なんてないってこと」
「一番みっともないのは、後ろから石を投げるしかできないやつさ」
マリアもさすがにゆらりと立ち上がり、一歩前に出ると、ヒナタが手を上げて彼女を制する。
「あたしのこと、勝手に語って貶める。あんたの言葉が、一番ダサさい」
静かに、でも確かな言葉を、投稿者に語る。
捏造ネタ投稿者の男子生徒は、いつヒナタ達に殴られるかと怯えるばかりで。
謝罪の言葉一つなかった。
【回想】
一悶着を終えるが、たまり場で集まっても、疲労感が漂う。
「それにしても、ひさしぶりに胸糞わり~~」
「調べてみたが、ケイをいじめていたグループの大半が、この話に乗っかって騒いでいたようだな」
「サイテーデスネー、他ニ楽シミナイデスカ?」
「とっても…その……幼児的?」
相手するのも疲れたと、みんな達成感よりも疲労感の方が強い。
「まあ、な……体とか、名前とか、肌の色とかさ。第一印象だけで弄ってくるってやつだし」
「本人の目の前で殴られる距離じゃ、ごにょごにょして隠れている卑怯なやりかただよな」
「おつかれさま……はい、どうぞ」
「おっありがて~、へへっ、ぷにぷにだぜ」
ぐてっと、気づかれに、ヒナタは寝転ぶ。
ケイはそれをねぎらうかのように、ヒナタに膝枕をする。
すや~と、気持ち安眠へと入り込む。
「ユウヤ、コッチドウゾー」
「すごい弾力───ありがとう、マリア」
「ドウイタシマシテ」
マリアが手を広げ、自らを椅子に見立てて、爆乳をクッションにさせる。
くつろぎながら、話は続き。
「まあ、な~こういうのひさびさって言うか───もうちょっと前はさ、面と向かってってとこあったけど」
「ケイの時も酷かったし、その……やり方の悪意がさ、遊び気分だからな」
「ソウデスネ、ワタシハ恐レラレテモデスシ、コリツワカリマス。ナゼコンナコトスルデスカネ?」
マリアの問いに、答えは。
「楽しいから………楽しいんだよ…きっと…………」
「歪んでいるよな」
「でもさ、それがいいって、自分が的になんね~からと、周りにあわせなきゃ、自分が的になるってやつだしね~すくわれね」
「ホントウニ、ソンナコトデ、ナンデ、タノシメルンデショ」
やるせない空気が澱む。
他者を貶め辱めそれをあざ笑う、確かにその優越は楽しいものかもしれないが、被害にあう方はたまったものではない。
「そう………ね、以前からずっと、あるしね、あの時ユウヤとヒナタが、救ってくれなければ、わたし……」
ケイは、回想する。主にマリアに伝えるために。
短いスカートにTバックの下着、ノーブラで胸元をさらし、へそというか腹を出した露出衣装。
いじめを行う者たちに押し付けられた衣装だ。
この恥ずかしい恰好で、人混みの繁華街を歩きまわれとの指令。
おそらくどこからかで撮影しており、その羞恥に塗れる姿を嘲笑おうというのが透けて見えすぎる。
「いうこときかないと…………もっとひどいめに……あうかも………」
断れない弱さ。より酷いいじめに対する恐怖。
従うしかないという絶望が、ケイを覆っていた。
案の定、複数の視線が突き刺さる。
腿が剥き出しで、すこし捲れれば見える尻肉。
ノーブラでサイズの小ささが締め付ける巨乳に、乳首が浮かんでしまう。
これで恥ずかし気に俯き、臆病さを全開にして歩いていなければ、男を誘う痴女だ。
「いょ~~~いかしてるね、俺達とあそばね?」
「きもちよ~~~くしてやるぜぇげっへへへ」
ナンパとしても体目当て全開、下卑たのも隠さない最低なのに絡まれる。
断れないような弱さを、感じ取ったのもあるだろう。
いじめを行ってる者たちの配信は『おおっとここでナンパだぁ~これは処女失って、体中しゃぶりつくされ中出しで、ヤリ捨てられるのかぁぁって感じぃ』と、無責任な盛り上がりを見せている。
「ホテル行くのも、めんどくせ」
「だよなっ、そのへんでいいじゃん」
「やめて………やめてくださぃっ…………」
複雑に入り組んだ路地裏に、ケイは引きずり込まれてゆく。
か細い声で拒否を表すが。
「あぁん、こんな男誘ってる恰好で、ヤメテだぁ、ふざけんなよっ」
「そういうプレイってやつでしょ、ほれ、下着脱げよ。かわいこぶったビッチ豚」
既に露出した勃起ちんぽを見せつけ、にじり寄る恐怖に、へたりこんで怯えるしかないケイ。
『さあ盛り上がってきました、青姦プレイってっ、なに?』
ユウヤはキャップを深く被り、黒いバンダナで口元を隠していた。
色白で中性的な顔立ちは、マスクの代わりに使われた布の奥からもどこか儚さを滲ませる。
大きめのスウェットとルーズなカーゴパンツ姿で、繁華街を独り徘徊する。
「可愛らしい……けど、なんか変だな?」
可愛い童顔に───巨乳巨尻をこれでもかと主張したエロ露出服。
生命力あふれるその肉体に、まず目が行ってしまい、次に怯えや羞恥が垣間見える仕草に違和感を覚える。
強引なナンパに、無理やり連れ去られるのを見ると───ユウヤは路地裏へと追っていった。
「へ~~~よさそうな感じの娘じゃないかってね。まっ無理やり着ているって感じだなありゃ」
ヒナタはレザージャケットに、所々に破れのあるダメージシャツとジーンズ。
ソールの厚いブーツのため、長身がより目立つ感じになり、踏みつけるように歩く姿は、誰も近づけない棘を張っているようだ。
可愛い童顔に───巨乳巨尻をこれでもかと主張したエロ露出服。
保護欲と抱き心地のよさそうな肉体。
同性愛者としては、ぜひお持ち帰りしたい対象だ。
しかしながら、誘ってる外観にしては、仕草がおかしい。
明らかに怯えている。
ガラの悪そうなナンパに、無理やり引き込まれていくのを見ると───ヒナタは路地裏に追っていった。
【第一印象】
「嫌がってるじゃないか、失せろ」
「やめときな、嫌がってるぜ」
下衆ナンパ野郎たちは、ユウヤとヒナタに蹴散らされ退散した。
半裸で泣きじゃくるケイを、どうしたものかと二人は顔を合わせる。
「さてと、お嬢ちゃんもさ、ここは危ないし退散しな。あたしがこの子送ってっから」
ヒナタはユウヤを見下ろし、言葉を落す。
「誰がお嬢ちゃんだよ、でかい黒女。おまえのような奴に送らせるのも不安だな」
ユウヤはキャップを取り、マスク替わりに口元を覆ったバンダナを外す。
色白で中性的な顔立ちは、顔パーツの境界や存在を曖昧にすれば、確かに女の子に見えてしまう。
今まで何度も誤解され、そのたびにからかいの対象になり、不愉快を鬱積させ続けてきた。
ともかくも女の子扱いに、苛立ちと不愉快を隠さず言葉をぶつけ返す。
ヒナタもその長身と褐色の肌を嘲った者は、暴力で土を舐めさせ、舌を踏みつぶし続けていた。
不愉快で不愉快で不愉快な、自分の混じった血を呪い、それを笑う者を蹂躙し続けてきた。
一瞬で空気の変わる険悪な雰囲気。
一種即発は既に超えている。
互いに言われたくない、第一印象の地雷を起爆させていた。
「てめえのさっ、その真っ白な顔で何考えてんだか分かんねぇの、マジでムカつくんだけど」
「あいにく感情を顔に出す趣味はない。言葉が強いな。自分の身長に劣等感でもあるのかと思ったよ」
既に怒りの方向がユウヤに向かい、その容姿を貶すヒナタ。
その上背を羨ましく思いつつ、逆手にとって挑発する。
「はあ!? アンタのそのチビっこさでよく言えるぜ。あたしの前に立つと、ガキじゃね?」
「大きさだけで威圧できるなら、犬の吠え声も戦法になるな」
ヒクっと表情を引きつらせ、互いに挑発を売り出しそれを購入する。
「いいやがったなっ、オラッッ!」
ヒナタの長い脚が一閃、空気を裂く音と共に横薙ぎに振られる。
ユウヤはすかさず上体を低く沈め、そのまま地面すれすれに身をかわす。
「速いな。でも、間合いが雑だ」
「黙んなってぇのっ!!」
冷静に見切りつつユウヤは踏み込み、体格の差を殺しにかかる。
さらにヒナタは、蹴りの勢いをそのままにの回し蹴り。
褐色の伸びる脚がアーチを描くように振るわれる。
ユウヤはその軌道を読み、片腕が足首を受け止め───衝撃を踏ん張って堪える。
「長い脚はリーチが利くけど、重心がブレやすいよね」
受けたユウヤの腕にもダメージはあるが、動きを止めての軸足を払ってのローキックがヒナタを地面に転がす。
しかし、ヒナタの長い手足に張り巡っている神経と、それを制御できる肉体の反応が鋭く速い。
転倒からの受け身と、手で地面を叩く勢いで体幹をねじり、普通なら空間を泳ぐ脚を振り抜き、ユウヤを蹴り飛ばそうと叩きつける。
「ちっ避けられないねっこれは! 痛いな……ただでかいだけじゃないってか」
両腕でガードする、弾かれ自ら後方にも飛んで、衝撃を減殺するが。
痺れる腕を振って、体制を低く構える。
「すこーし面白くなってきたぜっ!」
ヒナタのわざと間合いの外での長い脚での蹴り下ろし。
これにはユウヤも一度引いてかわす。
その隙をついて、幅のある踏み込みで距離を縮め、長身から繰り出す打ち下ろしの右拳。
「容赦ないな」
「そっちこそっ! 打点エグいじゃねーか」
ユウヤはサイドステップで拳が掠めながら、体を小さくたたみ捻る。
次の踏み込みで懐に入ると、肘をかちあげヒナタの顎を狙う。
振り下ろした右拳の勢いそのままに、地面を蹴って飛び。
顔を逸らして肘をかわすと、肘先が胸にかすめるに留まる。
「………胸、硬いな」
「よくいった、死ね!!」
互いに崩れた体制から振り向き───再度向かい合い構える。
「やっやべでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 喧嘩ば、いげないんでずっやめで、やめてくだ、さぃっ!!うっえっうぇぇぇぇんっっ!!」
泣きわめき響き渡る声。
半裸で泣きじゃくりながら、二人の攻防を見せつけられていたケイが泣き叫ぶ。
そして号泣。
二人は争っている場合ではないと、ケイの衣服を整え。
彼女の家へと送っていった。
「「かわいい……」」
二人は、二人ともケイに惚れた。
励みになりますので、感想評価お願いいたします。
まず目指す目標:お気に入り100越え 感想と評価を受けられるよう、頑張ります