※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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今回、口汚い言葉が多いです


024「ねつぞう」

【無根拠】

 

ユウヤた、日頃、無根拠でも投稿されるSNSの情報の中には。

ハラマセーに関するものもあるかと、検索してみる。

 

大概が適当なことばかりだが。

都市伝説的なハラマセーの情報や、ピュア達の活動の断片が、浮上する事もある。

 

SNSの情報の海の中。

 

「廃墟地区で解体のミスなのか、廃ビルの倒壊」

「繁華街の路地裏、ディープな領域での失踪や行方不明」

「強姦等性犯罪の異様な増加」

「ヒーロー? な連中に助けられた。半裸コスプレ集団が無断撮影している」

「ゾンビーや触手生物の目撃。企業が生物兵器を開発しており、その失敗作が野に放たれているのではないか?」

 

「本当にやらないよりはまし、という感じだね」

「ん? なんだこれは?」

 

SNSへの書き込みの中で。

違和感を超えての異様な書き込みを、ユウヤは見つけた。

 

 

褐色暴力大女の脅威/目を合わせるな殴られるぞ/合わせなくても蹴ってくるなアレ/あれ女じゃねーよな/そうそう男だよアレ/体が女でもちんぽついてるヤツじゃね/ウケル、女とヤルレズ野郎みたいだし/それでデブ女をヤリたくて助けたって話じゃね/巨女もそうじゃね?/やっぱあれだよガイジンのチンポはでけえってやつ/見たのかよ?/こないだ立ち小便してたぜ/フタナリ確定/ヤリまくってるって話だし/色白のショタもいるだろ/頭一つ差あるしな/あれはあれだな入れてもらうじゃなくて掘ってるって/つーことはぶちのめされると掘られる?/ちがいないケツ穴レイプされっど/おーこえ

 

「これは、ヒナタの事? それにしても酷いな」

 

知っている人には伝わる、根拠のない罵詈雑言。

それを目にするのは、愉快なものではない。

しかも周辺の人物も巻き込んでの、勝手な言い放ちだ。

 

「まあ、この手の書き込みなんて、とやかく言ってもだけど。どうにも個人攻撃だよなこれは」

 

さてどうするかと。

 

 

「ふざけんっなってんのっ!!」

 

ヒナタが怒りをあらわにする。

やはりこうなったかと思うユウヤ。

 

「あたしだけじゃなくて、ケイやマリア、ユウヤの事まで巻き込んじまってんじゃないかっ、あ~~腹立つっっ!!」

「ヒナタ……おちつこうよ、ねっ……」

「ソレニシテモ、ヒドイデスー嘘バッカジャナイデスカー」

 

放課後いつものたまり場で、ヒナタ達にこのことを伝えると、予想通りの反応が返ってくる。

 

「実はさ、SNSでの書き込み以外でも、学校内の噂レベルだけど。僕たち、特にヒナタを中心に、悪印象を持たせた話が、拡散しているみたいだ」

 

ヒナタは、スマホを見つめながら深いため息を吐く。

SNSに流れる心無いコメント。

顔も名前も隠した連中が、彼女の過去や性格を勝手にねじ曲げては晒し、捏造してゆくのを楽しんでいる。

 

「チッ、どいつもこいつも、あたしだけじゃなく、ケイ、マリア、ユウヤまで!」

「面白がってんなら、直接言いに来いってのぶっとばしてやるから」

「怒るのは当然だな。しかし、暴れたって、あいつらの思うツボだ」

「むしろ、してやったりと喜ばれる」

 

荒れるヒナタに対し。机に座りながら、静かに反応を見ていたユウヤが口を開く。

小柄な体に低い声の落ち着いた響きが、たまり場の空気を引き締める。

 

「じゃあどうしろってんだよ、黙ったまま、このまま笑われてろって?」

「違う。ただ、誰が流してるか、噂の派生から拡散元に、見当がついてきた」

「うん……やっぱりヒナタ、影響力あるもんね。ねたまれてるのと………的を定めた…みたい」

 

その言葉に、ヒナタの目が鋭くなる。

同時に、別の方向からふんわりとした声が割って入る。

ケイが沈痛な表情でヒナタの横に座り、スマホを操作する。

 

「裏垢の拡散元、特定できそう……メインで投稿している人だけど『~って感じ』とか……書き言葉の癖とかでよく使うのとか……」

「句読点のつけ方や……こういう文章の書き方する人って絞られてくるの……」

「その中であきらかに……私達やヒナタに悪意を持っていそうな人は………」

「おっ、おう」

 

ケイの意外な分析に、やや引くヒナタ。

 

「シカシデスネートクテーデキテモ、ドーシマスカ? ヤミウチ?」

「それもいいけど、引っ掛けてみるか」

 

マリアの物騒な提案に対し、ユウヤは策を仕掛ける事にする。

 

 

「そういえば、私さ、中庭でアイス落として大騒ぎした日、ちょっとイラついてたんだよね~それでちょっと荒れちまって、窓ガラス砕いちまったんだな」

 

放課後の教室。ヒナタがわざとらしい、なぎけなく周囲に聞かせる口調。

 

「うんうん、その後投稿してた……地べたにアイス溶けてる画像付き。でも、さ……暴れちゃだめだよ……」

「え? へ~~それってさ、ヒナタがその時暴れたって……その話、マジって感じ?」

 

ケイが受けつつ非難めいた言葉を、ヒナタに投げると。

男子生徒の一人が、軽薄に口走る。

教室に、空気の裂け目が走るような沈黙。

 

「奇妙だな、その投稿って、陰口の裏垢にだけ存在してましたね」

「ヒナタ本人は、誰にも話していませんし、暴れてもいません」

「あたし投稿なんかしてねーし、アイスも落としてねーガラスも割ってないぜ」

「カタルオチル、デスネー」

「バレてないと思っている……だけどね、もう全部……あなたのネタ……捏造が真実だったら? 実は真実だったなんて、どうして確認するの? 捏造を確信しているのは作者ということに繋がったから……」

 

本来やっていない捏造の行動が、本当に行われていたという話。

それに釣られ、確認してしまったのだ。

 

「さてと、つまらない落とし前。どうつけるですか?」

「なーんだよ、冗談もわかんないのかってね、こんなの遊びだろ~~それに誰って特定してるわけじゃないし、そういうのにイキってるのって、ダセ~って感じ」

 

ユウヤが冷たく凄む。

ネタを投稿していた、男子生徒の肩がピクリと震え、言い返す。

 

「イイタイコト、ソレダケデスカ?」

「もういいよ。正体がわかった時点で、あんたの言葉に力なんてないってこと」

「一番みっともないのは、後ろから石を投げるしかできないやつさ」

 

マリアもさすがにゆらりと立ち上がり、一歩前に出ると、ヒナタが手を上げて彼女を制する。

 

「あたしのこと、勝手に語って貶める。あんたの言葉が、一番ダサさい」

 

静かに、でも確かな言葉を、投稿者に語る。

捏造ネタ投稿者の男子生徒は、いつヒナタ達に殴られるかと怯えるばかりで。

謝罪の言葉一つなかった。

 

 

【回想】

 

一悶着を終えるが、たまり場で集まっても、疲労感が漂う。

 

「それにしても、ひさしぶりに胸糞わり~~」

「調べてみたが、ケイをいじめていたグループの大半が、この話に乗っかって騒いでいたようだな」

「サイテーデスネー、他ニ楽シミナイデスカ?」

「とっても…その……幼児的?」

 

相手するのも疲れたと、みんな達成感よりも疲労感の方が強い。

 

「まあ、な……体とか、名前とか、肌の色とかさ。第一印象だけで弄ってくるってやつだし」

「本人の目の前で殴られる距離じゃ、ごにょごにょして隠れている卑怯なやりかただよな」

「おつかれさま……はい、どうぞ」

「おっありがて~、へへっ、ぷにぷにだぜ」

 

ぐてっと、気づかれに、ヒナタは寝転ぶ。

ケイはそれをねぎらうかのように、ヒナタに膝枕をする。

すや~と、気持ち安眠へと入り込む。

 

「ユウヤ、コッチドウゾー」

「すごい弾力───ありがとう、マリア」

「ドウイタシマシテ」

 

マリアが手を広げ、自らを椅子に見立てて、爆乳をクッションにさせる。

 

 

くつろぎながら、話は続き。

 

「まあ、な~こういうのひさびさって言うか───もうちょっと前はさ、面と向かってってとこあったけど」

「ケイの時も酷かったし、その……やり方の悪意がさ、遊び気分だからな」

「ソウデスネ、ワタシハ恐レラレテモデスシ、コリツワカリマス。ナゼコンナコトスルデスカネ?」

 

マリアの問いに、答えは。

 

「楽しいから………楽しいんだよ…きっと…………」

「歪んでいるよな」

「でもさ、それがいいって、自分が的になんね~からと、周りにあわせなきゃ、自分が的になるってやつだしね~すくわれね」

「ホントウニ、ソンナコトデ、ナンデ、タノシメルンデショ」

 

やるせない空気が澱む。

他者を貶め辱めそれをあざ笑う、確かにその優越は楽しいものかもしれないが、被害にあう方はたまったものではない。

 

「そう………ね、以前からずっと、あるしね、あの時ユウヤとヒナタが、救ってくれなければ、わたし……」

 

ケイは、回想する。主にマリアに伝えるために。

 

 

短いスカートにTバックの下着、ノーブラで胸元をさらし、へそというか腹を出した露出衣装。

いじめを行う者たちに押し付けられた衣装だ。

この恥ずかしい恰好で、人混みの繁華街を歩きまわれとの指令。

おそらくどこからかで撮影しており、その羞恥に塗れる姿を嘲笑おうというのが透けて見えすぎる。

 

「いうこときかないと…………もっとひどいめに……あうかも………」

 

断れない弱さ。より酷いいじめに対する恐怖。

従うしかないという絶望が、ケイを覆っていた。

 

案の定、複数の視線が突き刺さる。

腿が剥き出しで、すこし捲れれば見える尻肉。

ノーブラでサイズの小ささが締め付ける巨乳に、乳首が浮かんでしまう。

これで恥ずかし気に俯き、臆病さを全開にして歩いていなければ、男を誘う痴女だ。

 

「いょ~~~いかしてるね、俺達とあそばね?」

「きもちよ~~~くしてやるぜぇげっへへへ」

 

ナンパとしても体目当て全開、下卑たのも隠さない最低なのに絡まれる。

断れないような弱さを、感じ取ったのもあるだろう。

いじめを行ってる者たちの配信は『おおっとここでナンパだぁ~これは処女失って、体中しゃぶりつくされ中出しで、ヤリ捨てられるのかぁぁって感じぃ』と、無責任な盛り上がりを見せている。

 

「ホテル行くのも、めんどくせ」

「だよなっ、そのへんでいいじゃん」

「やめて………やめてくださぃっ…………」

 

複雑に入り組んだ路地裏に、ケイは引きずり込まれてゆく。

か細い声で拒否を表すが。

 

「あぁん、こんな男誘ってる恰好で、ヤメテだぁ、ふざけんなよっ」

「そういうプレイってやつでしょ、ほれ、下着脱げよ。かわいこぶったビッチ豚」

 

既に露出した勃起ちんぽを見せつけ、にじり寄る恐怖に、へたりこんで怯えるしかないケイ。

 

『さあ盛り上がってきました、青姦プレイってっ、なに?』

 

 

ユウヤはキャップを深く被り、黒いバンダナで口元を隠していた。

色白で中性的な顔立ちは、マスクの代わりに使われた布の奥からもどこか儚さを滲ませる。

大きめのスウェットとルーズなカーゴパンツ姿で、繁華街を独り徘徊する。

 

「可愛らしい……けど、なんか変だな?」

 

可愛い童顔に───巨乳巨尻をこれでもかと主張したエロ露出服。

生命力あふれるその肉体に、まず目が行ってしまい、次に怯えや羞恥が垣間見える仕草に違和感を覚える。

強引なナンパに、無理やり連れ去られるのを見ると───ユウヤは路地裏へと追っていった。

 

「へ~~~よさそうな感じの娘じゃないかってね。まっ無理やり着ているって感じだなありゃ」

 

ヒナタはレザージャケットに、所々に破れのあるダメージシャツとジーンズ。

ソールの厚いブーツのため、長身がより目立つ感じになり、踏みつけるように歩く姿は、誰も近づけない棘を張っているようだ。

 

可愛い童顔に───巨乳巨尻をこれでもかと主張したエロ露出服。

保護欲と抱き心地のよさそうな肉体。

同性愛者としては、ぜひお持ち帰りしたい対象だ。

 

しかしながら、誘ってる外観にしては、仕草がおかしい。

明らかに怯えている。

ガラの悪そうなナンパに、無理やり引き込まれていくのを見ると───ヒナタは路地裏に追っていった。

 

 

【第一印象】

 

「嫌がってるじゃないか、失せろ」

「やめときな、嫌がってるぜ」

 

下衆ナンパ野郎たちは、ユウヤとヒナタに蹴散らされ退散した。

半裸で泣きじゃくるケイを、どうしたものかと二人は顔を合わせる。

 

「さてと、お嬢ちゃんもさ、ここは危ないし退散しな。あたしがこの子送ってっから」

 

ヒナタはユウヤを見下ろし、言葉を落す。

 

「誰がお嬢ちゃんだよ、でかい黒女。おまえのような奴に送らせるのも不安だな」

 

ユウヤはキャップを取り、マスク替わりに口元を覆ったバンダナを外す。

色白で中性的な顔立ちは、顔パーツの境界や存在を曖昧にすれば、確かに女の子に見えてしまう。

今まで何度も誤解され、そのたびにからかいの対象になり、不愉快を鬱積させ続けてきた。

ともかくも女の子扱いに、苛立ちと不愉快を隠さず言葉をぶつけ返す。

 

ヒナタもその長身と褐色の肌を嘲った者は、暴力で土を舐めさせ、舌を踏みつぶし続けていた。

不愉快で不愉快で不愉快な、自分の混じった血を呪い、それを笑う者を蹂躙し続けてきた。

 

一瞬で空気の変わる険悪な雰囲気。

一種即発は既に超えている。

互いに言われたくない、第一印象の地雷を起爆させていた。

 

「てめえのさっ、その真っ白な顔で何考えてんだか分かんねぇの、マジでムカつくんだけど」

「あいにく感情を顔に出す趣味はない。言葉が強いな。自分の身長に劣等感でもあるのかと思ったよ」

 

既に怒りの方向がユウヤに向かい、その容姿を貶すヒナタ。

その上背を羨ましく思いつつ、逆手にとって挑発する。

 

「はあ!? アンタのそのチビっこさでよく言えるぜ。あたしの前に立つと、ガキじゃね?」

「大きさだけで威圧できるなら、犬の吠え声も戦法になるな」

 

ヒクっと表情を引きつらせ、互いに挑発を売り出しそれを購入する。

 

 

「いいやがったなっ、オラッッ!」

 

ヒナタの長い脚が一閃、空気を裂く音と共に横薙ぎに振られる。

ユウヤはすかさず上体を低く沈め、そのまま地面すれすれに身をかわす。

 

「速いな。でも、間合いが雑だ」

「黙んなってぇのっ!!」

 

冷静に見切りつつユウヤは踏み込み、体格の差を殺しにかかる。

さらにヒナタは、蹴りの勢いをそのままにの回し蹴り。

褐色の伸びる脚がアーチを描くように振るわれる。

 

ユウヤはその軌道を読み、片腕が足首を受け止め───衝撃を踏ん張って堪える。

 

「長い脚はリーチが利くけど、重心がブレやすいよね」

 

受けたユウヤの腕にもダメージはあるが、動きを止めての軸足を払ってのローキックがヒナタを地面に転がす。

 

しかし、ヒナタの長い手足に張り巡っている神経と、それを制御できる肉体の反応が鋭く速い。

転倒からの受け身と、手で地面を叩く勢いで体幹をねじり、普通なら空間を泳ぐ脚を振り抜き、ユウヤを蹴り飛ばそうと叩きつける。

 

「ちっ避けられないねっこれは! 痛いな……ただでかいだけじゃないってか」

 

両腕でガードする、弾かれ自ら後方にも飛んで、衝撃を減殺するが。

痺れる腕を振って、体制を低く構える。

 

「すこーし面白くなってきたぜっ!」

 

ヒナタのわざと間合いの外での長い脚での蹴り下ろし。

これにはユウヤも一度引いてかわす。

その隙をついて、幅のある踏み込みで距離を縮め、長身から繰り出す打ち下ろしの右拳。

 

「容赦ないな」

「そっちこそっ! 打点エグいじゃねーか」

 

ユウヤはサイドステップで拳が掠めながら、体を小さくたたみ捻る。

次の踏み込みで懐に入ると、肘をかちあげヒナタの顎を狙う。

 

振り下ろした右拳の勢いそのままに、地面を蹴って飛び。

顔を逸らして肘をかわすと、肘先が胸にかすめるに留まる。

 

「………胸、硬いな」

「よくいった、死ね!!」

 

互いに崩れた体制から振り向き───再度向かい合い構える。

 

「やっやべでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 喧嘩ば、いげないんでずっやめで、やめてくだ、さぃっ!!うっえっうぇぇぇぇんっっ!!」

 

泣きわめき響き渡る声。

半裸で泣きじゃくりながら、二人の攻防を見せつけられていたケイが泣き叫ぶ。

 

そして号泣。

 

 

二人は争っている場合ではないと、ケイの衣服を整え。

彼女の家へと送っていった。

 

「「かわいい……」」

 

二人は、二人ともケイに惚れた。




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