「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
設定説明ばかりで、エロくありません
【ファミレスの片隅】
ランチタイムが終われば、従業員たちが一息つく時間帯。
裕福とは程遠い若者たちが、気軽に駄弁るにはちょうどいい空間が、ファミリーレストランに広がっていた。
すでに両端のテーブル席は、それぞれ一人ずつが陣取り、後から仲間が来るからと場所を確保している。
片方のテーブルには、ガタイのいいヒーラーのアキラ。
黒地のTシャツに「癒し」と赤くでかでかと書かれた文字が目立ち、カーゴパンツのラフな姿が彼らしい。
もう一方には、褐色肌の長身のピュア、ヒナタ。
アースカラーのタンクトップにカーディガンを羽織り、ジョガーパンツを軽快に着こなしている。
二人がドリンクバーだけで注文していることから、長居するつもりなのは明らかだった。
「さて、考えをまとめなくちゃな」
アキラが低く呟く。
「落ち着いて腰据えないと、話そのものが割れちゃうしな」
ヒナタが軽く笑いながら独り言を。
そのとき、扉が開き、軽いジャケットにシンプルなシャツとチノパンを合わせたヒーラーのユウヤが入店した。
ヒナタの姿を見つけると、迷わず通路を進み、テーブルに腰を下ろす。
「待たせた」
「それほどでもねーよ」
ユウヤが短く言う。
ヒナタが気軽に応える。
二人が短い挨拶を交わしていると、女性二人が入ってくる。
一人はやや派手な配色のグラフィックTシャツに、シャープなスキニーパンツ姿を決めた。
ピュアであるアヤ。
もう一人は淡いリネンシャツに、ゆったりとしたワイドパンツを合わせた、ピュアのリサだ。
「待たせたな」
「入ってきた方に言うセリフ?」
「まあまあ……席について落ち着きましょ……」
アキラが声を上げる。
アヤが軽く突っ込む。
リサが穏やかに宥める。
最後に、慌てた様子で入ってきたのはピュアのケイ。
ゆったりめのブラウスと丈の長いフレアスカートを選んだものの。
豊満な胸とヒップは隠しきれず、視線を集めてしまう。
「ごめん、道、迷っちゃった…」
「迷うほどの道順だったかな?」
「なんとなく、迷ってくるかな~って思ってたけど、ほんとに迷ったか~」
ケイが少し息を切らして言う。
ユウヤが首を傾げる。
ヒナタがからかうように笑う。
「うん、迷った…逆方向に歩いたし……あ、半熟卵入りドリアください!」
「お昼まだだったのかい?」
ケイがメニューを指差すと、ユウヤは驚く。
「え? ちょっと小腹がすいちゃって」
「食べた分、胸と尻に行っちゃうんだろうな」
ケイが照れ笑いを浮かべると、ヒナタがニヤリと笑い弄る。
「そ、そんなこと……うっ」
「まあとにもかくにも、ヒナタ、こうして腰を据えて話し合うにしても、なぜファミレス?」
ケイが顔を赤らめるのを見て、ユウヤが話を戻す。
「あ~、誰かの家でもいいけど、内容が内容だろ? 変な話が家族に聞かれて、誤解というか、そのまんま受け取られてもまずいだろ?」
「そうよね、ひーりんぐの話も避けられないし」
「確かに、家族には……聞かれたくないかも……」
アキラが肩をすくめ、アヤが頷き、リサが小さく呟く。
「で、何からにする?」
「ドリンクバーだけで済ますか? それとも何か頼むか。そこのメイドさん、とりあえずこのピザ二つ!」
アヤが話を進めようと促せば、アキラが店員を呼ぶ。
「誰が注文しろって言ったのよ! 私はこのパスタ!」
アヤが声を荒げながら、自分の注文を通す。
「メイド?」
リサが首を傾げる。
小柄なメイドが注文を取り、足音もなく視界から消えている。
【ピュアとヒーラーの秘密】
「まずはピュアの特徴ね。生命のエネルギー、エナジー。それは生命を形作るためにあるわ」
「そのエナジーは、本来生殖に使われるもの。生命のエネルギー同士が重なり、新たな命を生み出す」
アヤが切り出し、リサが続ける。
「つまり、エナジーの受け渡しがセックスってわけだ」
「もうっ、そうよね! ピュアはそれを戦うために使ってるってやつ!」
アキラがストレートに言うと、アヤが顔を赤らめ声を荒げる。
「エナジーで身体能力を増強。耐久力や頑健さも上がり、格闘に適した能力が高まるわね」
リサが静かに補足する。
「ヒーラーはピュアほどじゃないけど、身体能力は上がる。魔法みたいにエナジーを放つ攻撃もできる。おそらく個人のイマジネーションや適性によるんじゃないか」
「それで、ユウヤは氷なんだ……もぐもぐ」
ユウヤが冷静に分析を語ると、ケイがドリアを頬張りながら属性を示す。
「一番大事なのはアレだろ。ひーりんぐ。傷も痛みも急速に癒す、まさに魔法な回復手段ってやつだぜ」
「けど、その……あの……それはその……」
ヒナタが力強い主張にケイが言葉を濁しながら、恥じらいで言葉があやふやになる。
「言いにくいよね。セックスして、直接胎内に精液を注ぎ込むってことだ」
ユウヤが静かに、必要なな行為として性行為を表すと。
二人の女の子は、気まずい表情になってしまう。
「まあ、精液って本来、孕ませるためのエナジーの象徴だから、効果も高いってことか」
「錬金術のホムンクルス……人工生命体の材料でもあるわ……」
「詳しい話、聞きたくないわねそれ。まあ、エナジーの劇的な受け渡しが傷を癒すってこと」
アキラが納得に頷きに、リサが知識を披露すれば。
アヤが脱線しかけた話をまとめる。
「そして超人的な能力を引き出すってわけだ、不思議だな」
「エナジー自体は希薄に存在してて、人が触れて吸収してる……」
「今まで、知らなくても生きていたってことだけど。知ってしまっても、どうしようもないわね」
アキラの疑問に、リサが続き。
アヤが、すっぱりとした感想をのべる。
「お肌を晒してた方が吸収しやすいって、頭では分かるけど、やっぱり恥ずかしいな」
「あたしなんか、おっぱいの片方やマンコも丸出しだぜ。吸収しやすい所をさらけ出すのは納得だけどさ」
ケイが変身後の露出度の意味に顔を赤らめ。ヒナタが豪快に、自分のエロさを豪快に笑っていると。
「ヒナタ、声、控えめに」
「わりいっ」
ユウヤが窘める。ヒナタが肩をすくめる。
小柄なメイドが何事もないようにテーブルのそばを通り過ぎる。
【コスチュームと秘密の認識】
「だから、変身時のコスチュームも露出度が高い。ミニスカでノーパン、眼福眼福」
「見てて恥ずかしいぐらい、股間もっこりさせてるスケベに言われたくないわよ!」
「アヤ、声、控えて……それに、ひーりんぐしやすい恰好とも言えるわ」
アキラはにやにやとにやけまくるのに、アヤが声を荒げテいまにもひっぱたく寸前、リサが宥める。
「これじゃ痴女そのものね、わたしたち」
アヤがため息をつく。
「コスチュームって、変身で体の能力が切り替わる区切りになると思うの」
「だよな! パンってリミッターが弾ける感じ!」
ケイの感想に、ヒナタが乗って同意する。
「それだけじゃない。実は重要な部分がある。これを見てくれ」
「ん? この前……ピュアの姿で撮ったわたしたちの画像……」
「変身すると髪の色も変わるしな。ケイが銀髪、ユウヤが水色、あたしが黄色」
ユウヤがスマホを取り出し、ヒーラーとピュアの姿で撮影した画像を見せる。
「それだけじゃない」
「赤い髪の男、赤い髪の女、蒼い髪の女……」
「これってよう」
ユウヤが続けて、別の画像を見せる。
自分達ではない、ピュアやヒーラーと思われるコスチュームで触手やゾンビーと戦っている画像に、ヒナタもケイも目を丸くする。
「そうだ。僕たち以外にもピュアとヒーラーがいる。それだけでなく」
「顔が見えるのに……誰だろ?」
「そう、どこの誰かって分からないんだ」
ユウヤの指摘に、ケイが首を傾げ、ヒナタが首を振る。
「要するに、変身してると、元の人間が誰だったかって認識がごまかされるってやつさ」
「それは……大事なこと……」
「顔バレしてないってこと!?」
アキラが説明に、アヤもリサも驚くしかない。
「今の世の中、監視カメラだらけだし、個人でもスマホで撮り放題だからよ、気になって調べたんだ。知り合いから与太話ってことで、俺たちみたいな暴れてるやつらの監視カメラの記録を見せてもらった」
「さすがわ、わたしたちのアキラ……ふふ……ごくろうさまです」
アキラの意外に細かい行動力に、リサが感心する。
「この画像は同じ学校の生徒が撮ったものだ。偶然、彼らの戦いに出くわしたけど、特撮の撮影だと思ってたらしい」
「でも……そんなごまかし……ずっと続けられないよね……」
「僕から見ても、この画像じゃ彼らを特定できない」
「ちょっと待ちなよ、あたしたちははっきりお互いだって分かるぞ!」
ユウヤが説明に、ケイが不安を表すとヒナタが声を上げた。
「直接会えば分かる、ってことだろうな。検証は必要だけど」
「でも、背格好とかで判断できることも、あるんじゃない?」
アキラの推測にはアヤが指摘するが。
「それに関しては大丈夫っぽい。ほら、この二人のピュア」
「胸、大きいね。肌も……綺麗な褐色……やめて……そういうところ、つつくの……ムカつく」
「そうね、こんな特徴的なのに、顔つきとか見ても、誰だか思い当たらないわ、不思議」
アキラが画像を指す。
指先がふくよかで巨乳のピュアの、豊かなおっぱいを指先がつんつんすると、リサの声が鋭く突き。
アヤがピュアたちの顔を覗き込むようにしてみるが、個人の特定ができないでいる。
「言いにくいけど」
ユウヤが口を開く。
「伝えなきゃ後でどつかれるしな」
アキラがにやっとエロく笑う。
「赤いミニスカの人……ハイキックで……エッチ」
「こっちの青ミニスカも、バック転で尻丸出しだぜ。二人ともノーパン!?」
ケイが顔を赤らめ、ヒナタが豪快に笑う。
自分達もほぼ同じくとはいえ、ノーパンの股間が丸見えだ。
「この……マイクロビキニ、ずれて乳首も陰毛も剥き出し……胸、憎らしい……」
「この褐色の背高い人、カポエラみたいに開脚して蹴って、くぱってしてるじゃない!」
リサがゴゴゴと不穏なオーラを放ち、アヤが破廉恥な格好に声を荒げる。
「「そういうコスチュームなんだろ」」
別々のテーブルで、アキラとユウヤの声が揃っていた。
「あとは元々服のポケットに入れていたものを、取り出せる便利機能だな」
アキラが笑いながら、変身したままスマホを取り出したことを思い出す。
「いちいち変身解除しなくても、こういう便利さって、気が利いてるってね」
ヒナタが肩をすくませ笑う。
「ご都合って感じもしちゃうけど、スムーズなのって必要」
アヤが肩をすくめ。
「手に持っていた物は駄目で……という制限は、微妙なところ……」
ケイが呟きを添える。
【ハラマセーの感知と組織による支援】
「それと、ハラマセーを察知できる能力」
「でも、そんな便利ってわけじゃないわね」
「うん……触手が大量発生してたり……」
アキラが話題を変えて、ハラマセーを見つけ出す力に話題を振る。
「ゾンビが暴れて……女の人を襲ってたり……」
「なんか、強い悪さをしてるってイヤな感じが、ピキーンって届くんだよな」
「それも、精度や距離に個人差がある。感覚的なものかもしれない」
ケイがハラマセーの暴虐に震え、ヒナタが受ける感覚を説明する。
ユウヤは、個人の振れ幅が大きそうだと分析する。
「こっちから感じたい……という風に集中すれば、探すのもできるみたい……だけど……」
リサが目を閉じ、意識を集中させる。
幸いにもファミレス近辺で、活動しているハラマセーは感知できない。
「これも、距離とか範囲とか精度が、バラバラだな……感じる相手がいなければ、測りようがないし、無防備にもなってしまう」
ユウヤは、検討がさらに必要な能力と説明する。
「仮面ライダーや戦隊ものは組織や支援者がいるけど」
「わたしたちは、ただの学生……」
「その辺、世知辛いわよね」
アキラの言う通り、一介の学生が個人的に正義の活動をしているに過ぎない。
「メタルヒーローや宇宙刑事は公務員みたいなものだし」
「近いものだと……魔法少女やプリキュア?」
「でも、あれも異世界の依頼とかさあ、別世界の争いってやつががこっちの世界に影響ってやつだし」
ユウヤの言う公僕であるヒーローに、ケイの力を与えられた女の子の物語。
ヒナタはそれに対し、巻き込まれて力を得る状態を示す。
「普通、男が前に出て女を守って癒す、恰好いいだろ。だけどようだけどよう~」
アキラが嘆く、ヒーラーは守ってもらう回復役。
「ちょっと思っちゃうことがあるの。役割の男女同権ってだけじゃなくて」
「ヒーラーが重症のピュアに、治療を盾に服従を迫ったら最低だと思う……」
「俺はそんなことしないぞ」
アヤとリサの回復の源と、その役割による権限の強さに対する懸念。
アキラは即答するが。
「だからこそそういうことする、最低なやつっているかもって」
「別のピュアやヒーラーが真っ当な人間だという保証はないもの」
そういう、下衆なヒーラーもいてしまうかもしれない。
超人的な身体能力を、悪事に振るうピュアがいるかもしれない。
【ハラマセーの脅威】
「なぜハラマセーは増殖するのか」
ユウヤが核心に触れる。
「ウィルスを例に簡略に言うけど、感染元が死んじゃうのに、なぜウィルスは細胞を変質させ増殖するのか」
リサが説明する。
「大量に増殖して、種としての生存力を高める」
ユウヤが続け。
「感染させて、さらに増大する」
リサが補足する。
「それって」
アヤが息を呑む。
「ハラマセーは……生命のエネルギーを食らい尽くして増えるのが……目的?」
ケイが震える声で言う。
「増えるための母体に人間を使うってわけか。胸糞悪い」
ヒナタは吐き捨てる。
「女性を孕ませて触手やゾンビーを産ませ、男を浸食して同化し、その精液を繁殖に使うってことか」
アキラが重々しく言う。
「ガイアに流し込まれた知識を整理すると、そういう結論になるかな」
ユウヤが冷静に言う。
「どうすればいいのよ、わたしたち」
アヤが不安げに呟く。
「いまは……目の前のことしか、できない……ん」
リサは静かに言う。
「大元をぶっ潰すにしても、まだ何も分かってないし」
ヒナタが拳を握る。
「私たち……まだ弱い、と思う……」
リサが静かに言う。
「だからよ、今は」
アキラが力強く。
「できることをしよう」
ユウヤが締める。
【夕暮れの提案】
日が傾き、夕食にはまだ早い時間。
離れたテーブルでの会話は、一段落ついていた。
「それと、二人ともいいかな?」
アキラが改めて声を上げる。
「もう少し、付き合ってくれない?」
ヒナタが笑顔で続ける。
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