※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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060「うたげ」

【メイドは目を覚ます】

 

コベニです。

ようやく目が覚めました。

 

片腕を斬り飛ばされる負傷からの帰還。その後腕接続を含むひーりんぐ。

ミナミに処女膜ぶち破られ、腕繋がりましたよこのやろう。

 

いえいえ、そんな恨み言を言ってはいけません、一命をとりとめ、さらに腕が繋がっているのですから。

すごいです、指先をわきわきさせて一本一本の指の動きは繊細に繋がってくれています。

引きつる痛みがまだ残りますね、リハビリはちゃんと行って細やかな感は取り戻さなければですが……

 

それよりも、どれだけ眠っていたか。早くアキラさん達が触手城に挑んだことをお伝えしなければ。

………ほっ、まだそんなに時間がたっていないもよう、早速お嬢様に伝えなければ。

ああ、止めないでください同僚の皆様、コベニは向かわなければならないのです。

 

やっと主様であるカオリお嬢様にお目道り叶い、報告いたしました。

これでなんとか支援なりを、後追いながら送る事が出来………

主殿?

確かに報告が遅れてしまいましたが、まだ慌てる時間では………

 

 

日付がぁっ!! 日付がっ変わってるぅぅぅぅぅぅ!!!!!

 

 

【いざない】

 

セーフハウスのリビングルーム。

誰もがその場に崩れ落ちている。

息をするだけで肺が軋む。血の気の無い顔、震える指先、ようやくの安堵が失意をもたげさせ。

触手城での惨敗が、誇りも希望も容赦なく削り取り蝕んでゆく。

 

壁にもたれ、膝を抱えてうずくまる。目は赤く、涙を堪えているのか、それとももう流す気力もないのか。

何か言おうとして口を開くが、乾いた唇から言葉が出てこない。

目が虚ろにどこか遠くを見ている。惨い戦いの記憶が、まだ脳裏に焼き付いている。

幼く弱弱しい泣き声が漏れ聞こえる。泣きたいのはこっちだ、そう苛立ちがもたげる。

情けない。だが、それが今の彼らの本音だった。

戦場で強がり、命を張って戦い、仲間を守ろうとした。

だが、ここではただの傷ついた若者にすぎない。経験も覚悟も足りない、傷ついたガキだ。

 

体温で肌で粘膜で、心も体も溶かして甘えたい癒されたい慰めたい。

ほんのすぐ

手を伸ばせば

肉があるではないか

近寄って

求めあえば

いい

 

 

【覚醒】

 

ベッドの上で、アヤはゆっくりと瞼を開く。天井がぼんやりと視界に広がる。

 

「知らないわけでもない天井ね」

 

ひーりんぐの後、眺めた天井だ。

 

「痛っ、でも生きてるって事ね」

 

右肩から左脇腹にかけて走る紅い傷痕が、引きつった痛みを呼び起こすが。

痛みを感じられる、命を繋いだ証だ。

 

ひーりんぐの痕跡が残るシーツは、まだ微かに温もりを帯びている。二人がかりで命を繋ぎ止めてくれたことを、アヤは思い出す。

 

「お礼言わなきゃ。気恥ずかしいけど、それはそれよ。あ~~私も色々変わっちゃったかなぁ~ちょっぴりエッチになっちゃってる」

 

二人の男性と同時に性行為をする。

行為だけを思い返せば、肉欲と快楽に塗れている。

それが自分を助ける手段だと理解できても。

 

「恥ずかしいのは恥ずかしいの。気持ちいいのは、うん、まあ、受け入れるしかないわよね」

 

独り言を漏らしつつ、いままでの危機を整理してゆく。

あの地獄のような空間。死にかけた。何度も、何度も。

 

「恐いよね、アキラと一緒に死にそうになったし。だけど、リサを取り戻せた」

 

リサを救い出せた。それだけで、胸の奥に小さな灯がともり、笑顔がこぼれる。

 

 

ゆっくりとベッドから身を起こし、足を床に下ろす。アキラたちに自分の無事を知らせようと、ベッドルームの扉を開ける。

 

リビングに足を踏み入れた瞬間、空気が……変わる。

 

 

負け犬たちが澱み沈殿していた。

誰もが沈黙し、傷ついた心を抱えたまま縋って、慰めと快楽を求めるべく体を重ねようとしている。

呼吸と、時折漏れる嗚咽が空間を満たしている。

 

アヤはその光景に、立ち尽くす。自分も、あの場にいた。戦いの恐ろしさも知っている。

リサを救えたという事実がある。

そして、彼女の中には、確かに助けてくれた命が燃えている。

 

 

アキラと………目が合った。

 

 

【アキラ】

 

生き残り、気の抜けた間隙を襲うネガティブな感情の重圧。

それを紛らわすために、甘えに浸り慰め合い快楽を貪るセックスを求めようと……しはじ………め……

 

相手が誰と構わず、性行為がはじまりそうな瞬間、アキラは………アヤと目が合う。

ほんのわずかな間の見つめ合い。

アヤが向ける心配と……………不屈、両方が視線に宿っている。

 

 

「うぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」

 

アキラは立ち上がり、全裸のままの咆哮が空気を引き裂く!!

 

 

「みんな!! 俺たちは!! 負けた!!!  触手城から逃げたっ!」

 

アキラの声に、肌を重ねようとしていた者たちが、動きを止める。

触れ合いかけた手が宙に浮き、逸らしていた瞳が、アキラに向けられる。

空気が変わる。濁った水面に石が投げ込まれたように、沈殿していた感情が揺らぐ。

 

 

「それでも、俺たちは! 一人も欠けることなく生きてる! 今日はダメだった! 負けた! それを認めよう! 生きてるから生きてるなら! 明日には勝てるようにできる! 再挑戦できるんだ!! でも、敗北から目を逸らして、安易な慰めと快楽に溺れたら、もう戦えなくなる……戦っても勝ちにいけねえ! 怯えと恐さで竦んでしまう! 自分だけ可愛くなっちまって、他の人を助ける戦いなんかできなくなる!! それでいいのか? 違うだろっ!!!! みんな生きてる!! 生きて戻ってきた!!! 顔を上げろ! 泣いて! 悔しがって! 腹立てて! 喚き散らして! 怒って! 情けなくなって! 全部、全~部ぶちまけて!! みんな生きて帰ってこれたのを、笑おうじゃないか!!! そしてっ! 次は! 勝つ!!!!!」

 

 

アキラは、ちんぽをギンギンにおっ立て、全裸のまま立ち上がった彼の姿は、滑稽で、無様で、だが誰よりも真剣だ。

羞恥も体裁も捨てたその叫びは、ピュアとヒーラーの耳に届く。

リビングの重い空気が吹き飛び、澱みが雲散してゆく。

負けて逃げたが、全員生きてる。

 

 

「アキラ………ありがとう……せっかく助けてくれたのに。アヤを傷つけてしまって……もう、駄目になってしまったって……また思った………」

 

リサは、膝を抱えたまま、アキラの言葉に震える。

助けられたはずなのに、また自分を責めていた。アヤの傷、仲間の苦しみ、それらすべてが自分のせいだと思い込む。

アキラの声が、その思い込みを突き崩す。

 

「は~あぁ、まっまた頑張るしかないっしょ。せっかくリサも助けたんだし」

 

アスカは、天井を仰ぎ深く息を吐く。彼女の肩に乗っていた重圧が、少しだけ軽くなった気がした。

リサを救えた事実が、今ようやく胸に届く。

 

「まだ負けただけだ、悔しい思いと後悔ができるのも、生きているからできる」

 

ユウヤは、拳を握りしめる。

悔しさと後悔。

それも、生きている者が持てる感情だ。

死んでいたら、何も感じることはできない。

見捨てて逃げていたら、それはただ生きているだけで、心は屍だ。

だからこそ、今この瞬間が尊い。

 

「わたしたち……もっと強くならなきゃ……なろう」

 

ケイは、震える声で言葉を紡ぐ。

自分の弱さを認めること、助けてもらうだけじゃ駄目な事。

それは強さへの第一歩だと。

 

「もう無理なんじゃねえかって、勝手に思い込んじまった……あたしも馬鹿だな」

 

ヒナタは、唇を噛み、目を伏せる。

自分を責めていた。

逃げたこと、怯えたこと、諦めかけたこと。

だが、アキラの叫びは、這いあがって戦う、その闘志を灯してくれた。

 

「ソーデス、再挑戦スルニハ、立チ上ガルデス」

 

マリアは、確かな意志を込める。

彼女の瞳には忌避はなく、再び立ち上がる者の光が宿っている。

 

 

リビングの空気は、もう先ほどまでのものではない。

敗北の重さは色濃く残っている。だけど、それはもう、沈黙の中で腐るものではない。

叫びと涙と怒りの中で、再起への燃料に変わってゆく。

 

 

 

次は勝つために。

 

 

【とりあえず】

 

アキラの叫びから、一転静まり返った、セーフハウスのリビングに。

 

 

ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

 

 

盛大な音が響く。

 

アキラの腹だ。

 

「……あ~~~すまん。俺の腹が、戦いの続きを要求してる」

「あんったねぇ! もうちょっと決めるところ決めなさいよっ!」

 

アヤが、つかつかとアキラに近寄り、容赦なくぶっ叩く。

 

きゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!

 

アヤの腹も、音を立てる。

 

「なっなんだよ!? アヤだってハラペコじゃないか!」

「それはそれっ! これはこれよっ!!」

 

二人の夫婦漫才に、場の空気が緩む。

 

「言われてみれば、わたしも……お腹、空いてる……」

「ウチも。戦って、逃げて、叫んで……そりゃ腹ペコなるわ〜マジ限界〜」

 

リサがくすりと笑い、アスカが肩をすくめる。

 

「先ずは食べなきゃ……か、今は食って休んで、それからだね」

 

ユウヤが頷く。

 

「食料、まだ残ってるかしら……」

「まっ、食い尽くすかもしれね~けど、確かに腹減ってても、いいことねえし」

「ソーデス、オ腹ペコペコデハ、何モ出来マセン」

 

ケイは冷蔵庫に向かいながら呟き。ヒナタは倉庫から保存食を運び出し。マリアはお湯を沸かしはじめる。

 

 

アキラは立ち上がり、拳を掲げて叫ぶ。

 

「ようし、みんな! 食うぞっ!! 食って活力を取り戻さなきゃなにもできねえ!! そしてまた頑張ろう!」

 

その声に、全員が一斉に「おーっ!!」と応じる。

 

冷蔵庫が倉庫が開かれ、飲料品に保存食である冷凍食品やレトルトパックが、次々と取り出される。

 

「レンジでの解凍は、一つずつ時間を置いて。でないとレンジが放熱できなくなって、オーバーヒートするぞ」

「エナドリだけど、紙コップ注いでテーブルに並べて」

「水じゃやっぱり味気ないっしょ」

「ピザあっためるのに、先、オーブン使うって」

「グラタンの方が先に時間使うから……優先してほしい」

「冷凍焼きおにぎりは、後回しでいいか?」

「オウ、キッシュも凍ラセテアリマスネ」

「茹で上がったレトルト、皿に移すから……テーブルに持って行って」

「箸とかスプーンとか、どこ?」

 

湯気が立ち上り、香ばしい匂いが部屋を満たしていく。

雑然として温かく柔らかな空気が広がっていく。

 

 

「「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」」

 

 

料理を並べたテーブルを囲んで、みんな紙コップを掲げる。

 

パーティーがはじまった。

 

 

 

【宴】

 

陰気に落ち込み、肉欲に耽溺しかけたのを、払拭するかのように、陽気に盛り上がる。

互いに簡単な自己紹介を交わしつつ、飲み食いを通じて生きていることを実感する。

今までのハラマセーとの戦いの話や、なんてことの無い、世間話や馬鹿話に笑い合う。

極端から、極端かもしれないが。酒に酔っぱらったような雰囲気で、気持ちが高揚しているのも確かだ。

 

 

「マリア、踊リマース!!」

 

パーティーの熱気が悶々と立ち込める中。マリアがふと立ち上がり。テーブルの脇に移動すると、ゆっくりと膝を折りはじめる。

マリアは、まるで儀式のように慎重に腰を落とし、両膝を深く曲げ地面すれすれに構える大きく足を開く。

腕は頭の後ろで組み、背筋はまっすぐ、まるで巨大な彫刻のような構え。

 

そして、踊りはじめる。

 

リズミカルに前後左右に腰を、くいっくいっと揺らし、それに連動し爆乳が跳ねる。

その動きは驚くほど滑らかで、巨体のダイナミズムな柔軟性を見せている。

さらに、股間を広く覆った陰毛から、巨大クリトリスが淫猥に突き出て跳ね。

全裸エロ蹲踞ダンスに彩を添える。

 

「ウチも負けてられないっしょ~見てて~~ガチでキメてくっから〜〜!」

「なめんなよ、あたしも本気で踊らせてもらうぜっ!」

 

ギャルの血と、南米の血が騒いだのか。アスカとヒナタもマリアの横に並び、全裸エロ蹲踞で腰を振りはじめる。

アスカの動きは、マリアの重厚さとは対照的に、しなやかで躍動感に満ち、小麦色の肌に汗が光る。

マリアの爆乳には負けるが、巨乳が動きの激しさではマリアに負けないのを見せ。腰の揺らしに、花弁のようにはみ出た陰唇が、淫靡にくぱくぱぁっと広がり閉じる。

ヒナタには、マリアやアスカのような豊満な乳房はない。しかしその動きは、速く、大きく、鋭い。蹲踞の姿勢を保ったまま、褐色の肌が照明を受け、張り付いた汗が艶やかに光る。

密集して濃く生えた陰毛が、動きのアクセントとなり、見え隠れする割れ目のチラリズムが、淫気を誘う。

 

 

三人のエロ蹲踞ダンスは、徐々に腰を振る動きがシンクロしてゆき。

なにこの最高のショーと、アキラとユウヤの二人は、ソファーに並び座りながら鑑賞する。

 

「なあ、ユウヤ……」

「なんですか、アキラさん」

 

お互いに正面を向いたまま、声を掛け合う。

 

「俺達、男に生まれてよかったな!」

「同感です!」

 

「ふふふふふ……今のわたしは、アキラの奴隷女。くちゅっくちゅっちゅぺろっんちゅゅゅ~~」

「ユウヤ、おちんちん、おいしい……精液ぴゅぴゅして~んくっくっんふっっぷちゅっきゅっじゅっぼぼっっ」

 

リサとケイは床に直接座り。

ソファーにくつろぐアキラとユウヤ、二人の股間に顔を埋め、熱烈なフェラチオに没頭する。

ダンスには参加せず、ただ鑑賞しているのもと思っていると。

二人の勃起具合を見つけ、自然に傅き、それをしたいからと、おちんぽにしゃぶりつきはじめていた。

 

「「うぉっっっっ!!」」

 

どぴゅっ! どくっ! びゅくるっびゅっ!! ぶちゅっっぶっ!!

 

同時に射精し、精液が口腔を満たす。

 

「いっぱい……出たね………うふふ」

 

リサは、だらりと舌を出し、口から零れる粘る精液を見せつけ。

 

「こくっんくっっっん……ふぁ、おいひい」

 

ケイは精液を飲み下し、蕩け惚けた顔を見せる。

 

リサとケイは目が合うと、健闘を讃えるかのような笑みを交わすと。

精液で濡れた唇を重ね、舌と精液を絡めあい味覚を混ぜ合わせる。

 

 

「おっし、俺達もやるかっ!」

「受けて立ちますっ!」

 

アキラとユウヤはソファーから立ち上がると、試合をはじめるかのように向き合う。

いや、確かに何かを試しあおうとしている。

 

「準備はいいですか? アキラさん」

「アキラでいいぜ、ユウヤ」

「わかりました……いくぜ! アキラ!」

「こいっ! ユウヤ!!」

 

射精したばかりなのに、ギギンッ! と勃起する二振りのペニス。

唾液と精液で、ぬらっと照り返しを受けながら光り、じりじりと間合いを詰め……

 

ぱしぃっ!!

 

肉が弾ける音を立て、肉茎が打ち合う!!!

硬く勃起した陰茎を打ち付けあう、男の戦いが繰り広げられた。

 

「ヤーン、ミテラレナイデスゥ」

 

そう言いつつ、マリアは顔を手で覆うが、指の合間からしっかりと見ている。

 

「むっ、あれは『ちんこチャンバラ』」

「知っているのですか? らいで……ヒナタ」

 

ダンスを止め、間近で見ようと詰め寄った三人。

勃起ちんぽでの叩き合いを見て、ヒナタが伝承を知っているかのように腕組し。アスカがそれを受け質問する。

 

 

説明しよう

古代南蛮の秘祭にて、男たちが己の肉の剣をもって技を競い合ったとされる幻の祭事。

その起源は紀元前300年、雲南地方の山岳部族にまで遡り。彼らは戦の前夜、神に捧げる儀式として、互いの陰茎を打ち合わせ、勝者に戦運を託したという。

剛力だけではなく、精神統一と血流制御によって剣勢を高めるのが極意とされた。

現代では、さまざまな理由から公的な演武は禁止されているが。一部では秘密の祭りとして、密かに継承されているという。

 

民明書房刊『陰茎余興大全』より抜粋

 

 

「勝った方を……讃えなきゃ………えへへ……」

「そうね……どっちもがんばれ……」

 

リサとケイは、抱き合いながら、間近で闘いを見上げ。

火照った頬を寄せ合っている。

 

「やるな……」

「あなたもですね……」

 

闘いはまだまだ続く。

 

 

【素面】

 

乾杯の声に合わせて、アヤは勢いよく腕を上げる。その瞬間、肩から脇腹にかけて、ズキンと痛みが走る。

 

「痛っ……私、まだ傷物だったわ………」

 

あらためて飲み物を口にし、周囲を見る、盛り上がってる。みんな腹も空いていたから、食べて飲む勢いも激しい。

アヤも食べ物を口にし……周囲の盛り上がりを見まわし。

 

(……なんであたしだけ、こんなに冷静なのよ)

 

目の前で、品のない話題で盛り上がっている。誰が一番触手に巻かれてたとか、誰の悲鳴が一番エロかったとか、もう完全に宴会のテンション。

 

(いやいやいや、あんたらさっきまで死にそうな目にあってたよね!? あたしもだけどさ!?)

 

紙コップを見つめながら、ため息をつく。

 

(……あたしが乗れないのが悪いの? いや、違うでしょ。傷痛いし。素面だし。てか、これお酒じゃないしっ! なんでみんな酔っ払い状態なのよ!?)

 

エロ蹲踞ダンスがはじまると、ソファーの影に座り込む。飲み物の味も、なんだか薄く感じてしまう。

 

(……でも、誰かが冷静でいなきゃ、って思うのも、ちょっとカッコつけすぎ? いや、でも、あたしがしっかりしなきゃ……いやいや、でも、でも……)

 

「なんでみんな、裸なのよ~~~~~~~~~~っ!!!」

 

 

笑い声の中、素面の少女は、ひとりだけ現実を抱えていた。

 

 

【心配驚愕】

 

カオリの部屋は、冷たい空気に覆い尽くされていた。

コベニは、まだ顔色が戻りきらないまま、報告を続ける。

腕を切断される重症からひーりんぐで回復したとはいえ、身体に無理をさせているのは明らかだったが。その後の昏倒から、相当な時間が費やされていた。

情報は鮮度が命。彼女は静かに報告する。

 

「敵の本拠、触手城に。アキラ達はリサの奪還に向かいました。用意も足りなくと思い、支援を待つよう願いましたが……しかも、情報を持ち帰る前に不覚を取り。伝えるのが………遅れてしまい申し訳ありません、主殿」

 

コベニの平伏しながらの報告が痛々しい。

なにか言い添えようにも、言葉にできないでミナミがやきもきするのを、伏せた目で見て『このやろう、おまえのせいだ』と、コベニは腹の中で八つ当たる。

 

 

メイドが飛び込み、追加の速報が入る。

 

「触手城から、アキラチームとユウヤチーム、両方共に敗走しました。黒服の監視班が、城の外縁で確認しています。……かなり、ボロボロの状態だったと」

「ユウヤ達……まで?」

 

その言葉に、カオリは息を呑み。手元の資料を握り潰す。

ミナミは、カオリに土下座する。参謀として、何も言えなかった自分を悔いている。

 

「ボクが、もっと、もっと強く進言していれば、その……準備が整っていないとはいえ、接触を先延ばしにしたのは、判断ミスです。それに人なりもそんなに問題なさそうって。もうちょっと慎重にコベニさんを通じて、なんて悠長せずに、その、直接説明する機会を先によういしたほうが、その」

 

ミナミの垂れ流す言葉を置いておき。カオリは立ち上がり、窓の外を見る。彼女の瞳にはもう迷いはない。

 

「今すぐ、セーフハウスへ向かいますわ。避難している全員が乗れる車両を用意。ミナミ、コベニ、同行を」

 

コベニは即座に頷き、ミナミもゆっくりと立ち上がり。細やかな指示をメイドに行う。

 

「彼らは、生きて帰ってきたのですわ。ならば、今度は私たちが、支える番です」

 

カオリの声は静かだったが、時遅しの震えが混じる。

その胸には、悔しさと責任。そして、遅れてしまった分を取り戻す覚悟を秘めていた。

 

セーフハウスへ、敗北の痛みを抱えた、仲間となるピュアたちのもとへ。

 

 

 

セーフハウスの扉を開く。

先頭に立つカオリの足取りは、重たく、速い。ミナミとコベニが後に続き、緊張した空気が三人の背中にまとわりつく。

 

(ひどい怪我をした者がいるかもしれない。犯され心身を蹂躙され、壊されたピュアがいてしまうかもしれない)

 

カオリの胸は、後悔で満ちあふれる。自分の慎重すぎる判断が、彼らを孤立させていた。

支援の手をもっと早く差し伸べるべきだった。もっと早く、もっと強く。準備不足もあったが、観測というまどろっこしい事をせず、直接会って人物を見定めるべきだった。

 

リビングの扉を開けた瞬間………その思考は、音を立てて崩壊する。

 

「……へっ?」

 

目の前に広がっていたのは、宴だった。

 

テーブルには、食べ物飲み物が山盛り。

笑い声、手拍子、奇声。誰もが全力で騒いでいた。

その最たるや、勃起したおちんちんを、真剣に叩きつけ合っている。

 

カオリは、しばらく言葉を失い。

そして、怒号が響き渡る。

 

 

「これは……これはいったい、どういうことですのっ!!!!!!!」

 

「ち、ちがうの、ちがうんですっこれって、いや、違わないわね………あはははは」

アヤがソファの陰から顔を出し。乾いた笑いを上げる。顔は引きつり、視線は泳ぎ、紙コップを持つ手が震えている。

 

 

 

第一章 完




挿絵は、驚愕と呆れと怒りのカオリお嬢様のイメージです

【挿絵表示】

そして、マリア、ヒナタ、アスカの、エロ蹲踞ダンスイメージです

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


ここまでは書く。
と、決めた所まで書けました。
区切りとして、第一章とさせてもらいます。
触手城戦は、敗走する事は最初から決めていましたが。やはりそこまでたどり着くまで。各キャラに担当話を考えたり。性癖爆裂させる展開を表現頑張ったり。
稚拙な文章を、何度も何度も書き直したり。
誤字報告もありがとうございます。
お気に入り、感想、評価は、支えです。

ありがとうございます

エロいヒーロー物を書きたい。その一心だけで書いてきました。
ピュアのプリキュアな格闘魔法少女。ヒーラーのサポートと治療のエロ。
頑張って表現してきました。
ネタを溜めて再開したいですので。
ぜひ、モチベーションのため、感想評価お願いいたします。

【人気投票アンケート設置しました】
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