「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
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【022「あしたてんきに」】
「となると、殴り合いたくねーなあー。それにしてもよ、なんでおまえ戦うんだよ」
「おまえらみたいなハラマセーから、人々を守るためだ」
アキラはレイニーに対し、何を当然と言い返えすが。そう『なぜ俺なんだ?』と、濁った疑問が湧き上がってくる。
「そうよそれ、まったくもったいねーとおもわねえか?ヒーラーならよ、黙っていても女と犯りほうだい。ピュア達が怪我するの待っていればいいじゃないかあ。それにまあ俺達が孕ませた女も、堕ろすために犯れるし。よければさ~組まねえか?」
レイニーは、なれなれしく誘いはじめる。アキラは拳を下ろし……レイニーの声に耳を傾ける。
「正義の味方ってだけじゃ、確かにやっていけねえよな」
「おっ、話がわかるねえ~じゃ細かい話、詰めようか」
見知った人も守れなかった自分に、正義の味方なんてやってる価値があるのか?
適当に戦って、適当に女と遊んで、気楽に楽しめばいいんじゃないか、そういうのにヒーラーの力を利用してもいいじゃないか。
そして
「ああんっもう! またハラマセーに逃げられちゃった! はぁ~ゾンビーとかはぶっ飛ばしたけど、また傷だらけって……たっぷりひーりんぐしなさいよね!」
「わかってるよ、いっぱいかわいがるからさあ、機嫌直せよ、な」
「……………………………」
堕落したヒーラーと、それにまだ気づかないピュア、破滅がどの時点であるのか、まだ誰にもわからない。
「正義するのに疑問もっちゃったってやつだよね~『こんな辛いことしているのに』正義のヒーローは無償の奉仕というのにさ、助けられる方は甘えてるんじゃないかってねえ~。ん? 気持ちいいことできるからいいだろって? それが義務になると楽しめなくなるってヤツだぜ」
【026「ばりぞうごん」】
「これは……!?」
ユウヤが異変に気付くが遅い。インフルヘイターを吹き飛ばし、ヒナタを救って一安心の直後。倉庫そのものが振動し崩壊しはじめた。
降り注ぐ瓦礫。大量の質量相手にどう対抗しようというのか?
もう少し早く気付いていれば事なきを得たかもしれない。ほんの些細な見逃しが、明暗を分けることもありうる。
「はい、倉庫の崩落に巻き込まれ生き埋めになるみなさんです。クロノス社の工作員がハラマセーの逃亡を助ける仕掛けで、ピュア達が壊滅ってまぬけな結末だけどさあ。ちょっと信じられない駄目な事例って、こういう気が付いたのを見逃したりが重なると結構大きな事故につながるってヤツだぜ」
【027「せんたく」】
「俺が様子を見てくる、周りの確保を頼む」
アキラはプリズンの設置した苗床部屋へと踏み込んでゆく。四人でパトロールを行い、ハラマセーの気配を感じたら、そちらに向かい対処する。ゾンビーや触手の集団である事が大概だが。モンスター級が引っかかる事も時折あり。今回はプリズンが設置した、苗床部屋を感知する事が出来た。まだそれほど熟成していなかったのか、苗床になった女性も少なく。その浸食も浅い人もいたのだが。
「あ゛~~~へぁ~~ちんぽ~~おちんぽ、いれてぇぇぇきもちよくさせてぇ~~」
「なんでもしますなんでもします、産みますから、ちんぽいれて、おねがいしますおねがいっ」
アキラという雄が入室したとたん、裸の女性たちが生殖を求め詰め寄る。ハラマセーの媚薬で快楽に漬け込まれ。肉欲に支配されて生殖を求める迫りにアキラはたじろぐ。部屋の奥には、既に苗床として自我の無くなった女性もいる。
「まだ、間に合うんだよ、な。くっ覚悟しろよ俺。そのために来たんだろう」
ひーりんぐすればハラマセーの浸食を阻める。ヒーラーとしてできる行為だ。アキラの脳裏に、不気味に胎を膨らませたアヤやハナの姿を思い出される。
苗床になりかけの女性へのひーりんぐが、快楽と共に浸食を緩和する。膣内に射精する刺激と快楽はあるが……心が満たされるわけではない。
「……正義の味方って、なんなんだろうな。誰かを守るって、そんなに立派なことなのか。俺がやってることって、ただの自己満足なんじゃないかって、ふと思っちまう」
「ピュアたちも、危ない目にあってる。あの時、俺が止めていれば、あんな傷を負わずにすんだかもしれない」
「俺はただ、後ろで見てるの嫌だ。癒す力があるからって、前に出ない理由にしちゃいけない……だけどどんなに頑張っても癒し手は俺だけ、俺が倒れるわけにはいかないんだ。その事を盾にしちゃいないか? ほんとは怖いんじゃないか? 傷つくのが、壊れるのが、怖いんだよ」
「でも、こんな気持ち、誰にも言えない。みんなの前では明るくしてなきゃって、笑ってなきゃって。でも、もう……かなりしんどい………」
「俺は、ちゃんと進めているのかな。どこかで、止まってしまってる気がしちまう…………」
「アキラ~~ひーりんぐ、後でお願いね」
「あ、ああ」
そういえば最近、勃起が弱いな? と感じる。
アキラを蝕む倦怠はひーりんぐ力の低下に繋がっていった。蓄積する鬱積が澱んでゆく。
「ほんっと、正義のヒーローすることに悩みや疑問って永遠のテーマだよなあ~悩みを内側に溜め込んじまって徐々に腐ってゆく。ピュアたちはいつもの当然の中、気付かずに過ごし。ある日突然それが爆発しちまう。体の傷は目に見えるけど、心の傷や腐り具合は暴かないと見えないってヤツさ。そのうちインポ野郎になっちまうかもだぜ」
【033「ゆうかい」】
錆びついた鉄骨が並ぶ工業地帯。幼いリサは探検心に駆られ、誰も寄りつかない倉庫へと足を踏み入れた。埃にまみれた空気の中、背後から伸びる影が彼女を捕らえ、声を上げる間もなく闇へと引きずり込んだ。
「ふぇっ~~~へっへっへっ! いけないねぇおじょうちゃん。こ~んな大人が読んじゃうものに夢中なんて、なぁ~んてエッチな娘なんだ。おしおきがひつよ~うだよねぇ~~~」
翌朝。教室の窓から差し込む光の中、アキラとアヤはリサの席を見つめていた。空白の机に違和感を覚えながらも、互いに言葉を交わす。
「……風邪かもしれない」
「そうだね、きっとすぐ戻ってくる」
そう言いながらも、胸の奥に小さな不安が芽生えていた。
その頃リサは冷たいコンクリートの床に座り込んでいた。錆びた扉の向こうからは誰の気配もなく、時間の感覚さえ失われていく。彼女の瞳には、帰るべき場所、日常の風景が浮かんでは消える。 いつになれば、あの光の中へ戻れるのだろう。
ああそうか、今更になってあの温かい普通の時間がどれだけ大事なものか、思い知ることができるのか。
幼き冒険心は、残酷な現実に呑み込まれていた。
数日が過ぎても、リサの席は空いたままだった。教室のざわめきの中で、アキラとアヤは互いに視線を交わす。最初は「風邪だろう」と軽く受け止めていた二人も、日を追うごとに不安を隠せなくなっていた。先生からは登下校の注意が喚起されている。
「もう三日だぜ、アヤ」
「うん……おかしいよね。リサなら、連絡くらいはあるはずなのに」
二人の声は小さく、しかし確かな焦燥を帯びていた。笑顔で過ごしていた日常が、ぽっかりと穴を開けたように感じられる。
その頃、リサは冷たい倉庫の闇に閉じ込められていた。 食事は乏しく、眠りも浅い。時間の感覚は曖昧になり、身体は精液に塗れ処女も失った、瞳の輝きも失われていく。歪んだ好奇心と心の熱量は影を潜め、代わりに押し寄せるは恐怖と孤独が蝕んでゆく。
彼女の耳には、遠くで響く金属音や風の唸りが絶えず忍び寄り心を削る。
「……帰りたい…………そうか、私、帰りたいんだ……………」
その呟きは誰にも届かず、ただ冷たい壁に吸い込まれていく。
「助けが来ず、誘拐されたまま行方不明となるリサちゃんエンド! アキラとアヤが忘れ物の手帳を拾わなかったため、翌日探しに行くというアクションを起こさなかった。まあ普通いきなり休んでも体調不良? て、なるよなあ~そしてノーヒントで手掛かりもなければ探しにもいけない。リサちゃんの冒険はここまでです、助けは来ませんでした~てね。もしこの後帰る事が出来ても、アキラやアヤとの友達関係が育まれないだろうしな~未来がかわっちまうぜ」
【034「のぶれす・おぶりーじゅ」】
煌びやかなシャンデリアの下、財界人たちの笑い声が響いていた宴は、一瞬にして地獄へと変貌した。腐臭を放つゾンビーと触手の群れが肥えた紳士や脂の乗った淑女を襲い浸食し犯し新たなゾンビーを触手を産み出している。精液と悲鳴が会場を満たす。
パーティー会場に戻ったカオリはその様子を俯瞰し、逃げ惑う人々を見て決意する。
まだ助けられる命がある。戦えるのは自分しかいない。 彼女は躊躇なく群れへ飛び込み、鋭い一撃で触手を切断し、ゾンビーを粉砕していった。
だが、数は尽きることなく押し寄せ、疲労と傷が確実に彼女の身体を蝕んでいく。
本来なら仲間がいて、背を預け合い、ほんの小さな綻びを補い合うこともできたであろう。だが今は孤独そしてこの程度は独りで戦えるとの慢心。
ほんの一瞬の躓きが、致命的な隙となる。
ゾンビーの腕が彼女の足を絡め取り、次の瞬間には四方から押し寄せる触手に埋め尽くされる。
「まだ……戦え……!」
その声はゾンビーが群がる咆哮に呑み込まれ、カオリの姿は闇の中へと消えていった。
その場から離れた廊下の奥。ミナミ少年は幼い子供たちを必死に安全な場所へと導き。護衛メイドのコベニは振り返り、戦場に立つカオリを心配する。
「……姉様、あれでは……」
ミナミの声は震えていた。カオリの強さを信じたい。しかし、見定めの甘さ、撤退の判断を誤ったその戦い、敗北を呼び込む未来を予感してしまう。
待つ時間が長く感じるのではない、本当に長い時間が経っている。コベニが迎えに行くためその姿が消える。それもまた遅きに失している。
ゾンビーの群れが波のように押し寄せ、カオリの姿を覆い隠し、無惨な輪姦が彼女を嬲る。
「主様!」
コベニが助けに飛び込むが、それは無謀だ。
ミナミは唇を噛みしめ、拳を握る。まだ幼い彼の瞳には恐怖しか無い。
「どうしよう、ボクひとりじゃなにもできない」
それは、無惨な結末を予想ではなく、確信に近いものだ。
地獄の宴は、ピュア達をも呑み込んで幕を閉じる。
「強い力を持っても、戦いも初めてなのに頑張りすぎってやつだよなあ。確かに逃がすべき子供たちのために戦力を割く必要ってわかるけど、一人で戦いに行くってかんなりリスキーだぜ、ちょっと足滑らしたり、一発ラッキーヒットをもらうだけで、一気に負けに雪崩れ込んじまう。そういうのがわかってないのが、慢心なお嬢様ってヤツだよなあ。本編では勝ったからいいようなもののズタボロに傷だらけだし。下級でもモンスターが一人いて、ゾンビーと触手を指揮していたらまずお持ち帰りになってたろうよ」
「あっさり終わりが来ることもある。悩んで立ち止まってそのまんま歩めなくなることもある。なんなく勝ってるようでも実は幸運が結構味方してた、それに気づいてないだけって事もある。そんなもしかしたら? を楽しんでくれれば幸いだぜ、けけけ」