「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【050「そうこ」】
ユウヤがフロアを蹴り、着地した瞬間。床が崩れ無くなる。触手にて縫合し支えた偽装床。ぽっかりと空いた奈落に吸い込まれるように、ユウヤは落ちてゆく。視界が暗転し、砂埃が舞う。必死に立ち上がり周囲を確認する。
ねっとりとした、触手の被膜と肉に覆われた部屋。長居したいような場所ではないのと。
「うっ……」
触手肉に埋め込まれ苗床化した女性達、しかも。
「もう死んでいる……」
自我が崩壊しても生物としての反応は残る。生殖のみに使われるとはいえ、これではただ触手と組織が融合しただけの肉体だ。触手が女性たちの体に食い込み、孕ませの痕跡を晒す生々しい光景。
見まわすと……倉庫の出入口は空いて、通路が伸びている。ゾンビーも徘徊していない。
「破棄された、苗床部屋……かな?」
思考が巡る。落ちた位置、通路の伸びる方向、その先の階段等フロアの繋がり、そこからの地上へのルート。
「逃げ……られるな」
選択は残酷に迫る。ひとりなら、この階層を駆け抜けて脱出できる。だが戻れば一人での戦いは絶望的だ。ユウヤの胸を締め付けるのは、ヒーラーとしての責務と、まだ若い未熟な心と生存欲求の葛藤だった。
「僕は死にたくない……」
震える声で自分に言い聞かせ、ユウヤは背を向ける。足音がフロアに響き、彼は触手城地下の暗い回廊を駆け抜ける。出口の光が見えた瞬間、胸に焼き付くのは仲間の絶望の瞳。
外の空気を吸い込んだユウヤは膝をつき、吐き出すように息を荒げる。生き延びたはずなのに、心は冷たく凍てついた。
ピュアを見殺しにして生き残った罪は消えない。
彼は二度と戦えない。
街を襲うハラマセーの脅威が迫るたび、ユウヤはただ震えるしかなかった。救えなかった仲間の影が、彼の背後に付き纏い続ける。
「へいへい、最低なヤリ捨てってやつだなあ~自分だけ生き残ればいいって決断しちまったユウヤはもうただのカス男になっちまったぜ。わが身が可愛い、もう助けられないって諦めちまったら二度と正義なんてできねーよなあ~」
「おやおや、このシーンはバッドエンドも複数分岐しちまうぜ」
轟音とともに床が崩れ、ユウヤは奈落へと落ちた。放棄された苗床部屋から脇目もふらず必死に立ち上がり、氷の階段を作り上げ、彼はその上を駆け上がった。
だが、落とし穴の縁に戻った時、目に映ったのは。触手に、ゾンビーに、チルドレンズに犯され嬲られる、ケイ、ヒナタ、マリアの姿だ。
「……全員は、無理だ……」
胸を裂く選択。ユウヤは必死の襲撃で一人だけをなんとか奪い返し、抱え上げて脱出のため走る。背後に残された二人の絶望と享楽の叫びが彼の耳に焼き付いたまま消えない。
触手城を脱出し外の空気を吸い込んだ瞬間、ユウヤの心は冷たく凍りついた。救えなかった仲間の影が、彼の背後にまとわりつき、ピュアを抱える手を震わせる。救われたピュアもその罪を共に背負いユウヤを抱きしめる。
彼と救い出された一人は、後悔を抱えたまま街へ戻った。
街を襲うハラマセーの脅威は止まらない。幾度も傷を負いながらも二人は必死に戦う。仲間を見殺しにした罪を背負い、戦い続けることが贖罪であるかのように。
そして、戦力を整えたハラマセーが、ついに街へ大攻勢を仕掛けてきた。触手の群れ、ゾンビーの波、上級モンスター達の嘲る声。抗いは次々と崩れ、街の灯は闇に呑まれていく。
「もう、持たない……」
ユウヤの声は震え、隣のピュアも唇を噛みしめる。二人の胸にあるのは、救えなかった仲間への後悔と、迫り来る絶望。
その夜、街は闇に覆われ、二人の戦も飲み込まれていった。
「がんばって一人救い出して脱出! しかしかわいそ~~に二人は見殺しの犯し漬け。生き残った二人はサバイバーズギルトで戦い続けるしか道がなくなちまって逃げ道の無い終わりになっちまったな~」
轟音とともに床が崩れ、ユウヤは奈落へと落ちた。放棄された苗床部屋から脇目もふらず必死に立ち上がり、氷の階段を想像し、彼はその上を駆け上がった。
だが、落とし穴の縁に戻った時、目に映ったのは。触手に、ゾンビーに、チルドレンズに犯され嬲られる、ケイ、ヒナタ、マリアの姿だ。
「ごめん……!」
ユウヤは震える声でそう呟き、ユウヤは必死の襲撃で一人だけをなんとか奪い返し、抱え上げて脱出のため走る。残りの二人が上げる絶望と享楽の悲鳴は闇に吸い込まれ、二人の耳に焼き付いたまま消えない。罪を背負ったまま出口へと急ぐ。
しかし、触手城の荷捌き場に差し掛かった瞬間、空気が変わった。
蠢く無数の触手の群れ、整然と並ぶゾンビー達。その先頭で幼さを残した顔に不敵な笑みを浮かべるモンスターチルドレン、ゼロファイブ。
「待っていたよ、ピュアたち。いやあご苦労さんだねえ~あ~~~~~~はっはっはっ、どうだいどうだい、このぼくが集めた陣容はっ!!」
ゼロファイブの嘲笑が高らかに響き渡り、指先がひと振りされるとゾンビーの陣形が一斉に前進する。
ユウヤは氷を撒き散らし、ピュアも消耗を引きずりながら、二人は抗う。しかし数の暴力は波のように押し寄せ飲み込む。傷を増やしてゆくピュアの悲鳴が突き刺さる。必死に抗うも群れの渦に呑まれるのは時間の問題だった。
「やめろ!! やめろっ!」
叫びは届かない。ゾンビーたちが二人の身体を闇の群れに引きずり込んでゆく。荷捌き場は絶望の咆哮に満たされた。
「いいねいいね! その絶望顔!! その顔が見たかったんだよ!」
もはや対抗できないほどに痛めつけられたピュア。彼女を犯すのを見せつけ、ゼロファイブの勝ち誇った声がユウヤに浴びせかけられる。
落とし穴から這い上がった先に待っていたのは、救済ではなくさらなる地獄だった。
ユウヤの選択は、結局すべてを失う結果へと繋がってしまったのだ。
「なんとか一人を救出して脱出しようとしたけど、ゼロファイブくんの待ち伏せがまにあって。さらに酷いことになっちまった悲劇! うんうんいいよねえこういうさらなる絶望!」
【051「りさ」】
鮮血が噴き出す。アヤの右肩から左脇腹にかけて、鋭い刃が深々と切り裂いた。赤い雫が床を染め、彼女の身体が力なく崩れ落ちる。意識を蝕む激痛が、視界をぼやけさせ、彼女の膝が折れ倒れる。
「アヤ!!!」
ステンドグラスの光が血に染まり、チャペルは静かな地獄と化していた。アヤの身体は斬り裂かれ、床に崩れ落ち血だまりが広がる。アキラの瞳は怒りに燃え上がった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
叫びとともに炎を纏った拳を振りかざし、打撃の奔流を叩きつける。だが、ハラマセーのモンスター・リパーシェフは冷笑を浮かべ、刃が腕を斬り飛ばす。
激高したアキラの猛攻は、力量差の前に無力だった。数合の交錯の後、彼は血煙を上げ床に沈む。怒りも悲しみも、すべては敗北の影に呑まれてゆく。
処置の終わったリパーシェフはゆっくりとリサに歩み寄り、銀の大皿を掲げる。
その上には、アキラとアヤの生首。
冷たい光を浴びて並ぶ二人の顔は、かつての仲間の面影を残したまま、無惨な供物へと変わっていた。
その大皿は、囚われのリサの前に差し出される。リサは一瞬だけ瞼を伏せ、次に顔を上げると、微笑を浮かべた。艶やかで、どこか妖しく。彼女はゆっくりと身を屈め、二人の唇へと口づけを落とす。
「……愛しい人たち。あなたたちの想いは……私の中で生き続ける……………ふふ、ふふふ、うふふふふふふ」
その姿は、悲嘆ではなく、危うい魅惑に満ちていた。ファム・ファタールの微笑みは、血と死をも甘美な儀式へと変える。リパーシェフは満足げに一礼し、チャペルの空気はさらに濃い闇に染まっていった。
「アヤちゃん即死でアキラも敗北。いやあこわいよねえリサちゃん、親友で推しカップルを自分の永遠にするために、ファム・ファタールな喜びに耽溺しちまうのも、彼女ならではってやつだよなあ」
【052「せつぞく」】
「おほっおぉおごぅっ!! もっとちんぽぉぉ! いっぐぅっ! もっとおまんこかきまわしでぇぇぇっいくいくっいぐぅぅぅ!」
「ヤバイヤバイっっ! またいっちゃうっ!! もっときてぇぇぇ! メス穴も尻穴にもずっぽしちょうだぃぃぃっ!!」
「アヘヘ、ラメェ~~脳ガフワンフワンスルデフ~~モット体ジュウヌメヌメ犯シテクダサイ~~モット~~エヘヘヘヘヘ」
触手城の倉庫、囚われ嬲られるケイ、ヒナタ、マリア。彼女たちの身体には、触手の、ゾンビーの、チルドレンズの凌辱の痕が深く刻まれ、孕ませと出産、強制的な快楽に塗れ悦楽の声を上げ続ける。
その惨状を目にしたユウヤの心は強烈な激痛に締め付けられる。ヒーラーとして守るべき仲間を救えなかった自責。愛するピュア達をバケモノに寝取られ続け享楽に浸りきっている絶望の重みは、彼の理性を削り取っていった。
「まだあきらめないで、あなたなら……」
先輩ピュアの声がユウヤに。だが、その言葉は彼の耳に届かない。心の奥で響くのは、罪と屈辱と後悔の絶叫だ。
やがて、ユウヤの瞳は氷のように濁り、先輩ピュアを抱く手から冷気が溢れ出す。
「もう僕は……人ではいられない……」
「気をしっかり持ちなさ! あっあうぅっんああっいぃ!!!」
その呟きとともに、彼の身体は触手の融合にに呑まれ、ハラマセーの力が血肉へと染み込んでゆき、苗床化している先輩ピュアのエナジーを食らい尽くす。導き手となるはずの先人は最後の快楽を受け、やがて沈黙する。
ユウヤはハラマセーと化した。
氷結魔軍師ブリザリア。 それが、今の彼の名だ。
触手城の住人となったブリザリアは、冷たい微笑を浮かべながら囚われのピュアたちの前に姿を現す。
「迎えに来たよ……僕の愛しい雌たち」
その声は救済ではなく、さらなる絶望の宣告だ。周囲の空気を凍らせ、彼女たちの瞳に映るのは、かつて愛した男ではなく、ハラマセーの軍師として立つユウヤの姿。
ケイは涙を流し、ヒナタは唇を噛みしめ、マリアは震える。
彼女たちを救うはずだったヒーラーは、絶望の象徴へと堕ちてしまった。
「ピュア達を見つけたのはいいけど、その惨状とNTR具合に絶望しちまったなあ~ヒーラーが闇堕ちしてこれで俺達の仲間だぜユウヤ、いやブリザリア」
「おっと、もう少し続きがあるみたいだぜ」
「もう……いい……どんなふうになっても……わたしは……受け入れるから………」
ケイは泣きながら笑う。歪みきった彼を肯定し、戻れない闇に添い遂げる。
「てっめぇぇぇ!」
ヒナタは殴りかかるが、薄い氷に阻まれ、さらに容易く倒され床に沈む。
「はっはは、こんなにも強くなっちまったのかよ。それだけあたしたちを守れなかったのが悔しかったのかよ」
ヒナタは彼に屈服し、武器となることを誓う。
「モウ……ダメデスネ………ナニモカモ、マリアハ………シタガイマス……」
マリアは抗う事を諦め、従うことを選ぶ。
ハラマセーに抗う新たなピュアとヒーラーの間で囁かれる。
モンスター氷結魔軍師ブリザリア。三人の愛妾を引き連れた、広い戦場を戦術で支配する強力なハラマセーだと。
「ピュアたちも堕ちきってしまいましたよね~~こいつらと戦うことになる、後に続く連中がかわいそうだぜ~~」
【053「あや」】
チャペルの中では、アキラとアヤがリパーシェフの刃に斃れ、リサもプリズンに取り押さえられて、血と絶望に染まる。
その外、庭園にてアスカは砂の巨躯、マウンテンを打ち倒していた。泥と化した砂を渾身で最後の一撃で巨体は崩れ落ちる。だが、勝利の余韻は一瞬で消える。チャペルの中から響く悲鳴と沈黙が、すべてを物語っていた。
「もう、助けるの無理っしょ……」
アスカは唇を噛み、涙をこらえながら背を向ける。仲間を救うことは叶わない。生き延びるために、ただ走るしかなかった。
しかし館内へ逃げ込んだその先で、蔓延る触手が待っていた。
モンスター・フォールン。堕ちたヒーラーが、無数のゾンビーを従えて立ち塞がる。精液臭と呻き声がフロアを満たし、アスカはすでに囲まれていた。
アスカは震え、背後からも前方からもゾンビーの群れが迫る。壁際に追い詰められ、息が詰まる。戦う意思は残っていても、疲弊と数の暴力は抗えない。
フォールンは冷ややかに、手をひと振りする。
ゾンビー達が一斉に襲いかかり、アスカの視界は絶望の影に覆われた。
仲間を救えず、逃げ場もなく。アスカの戦いは、孤独な抵抗の果てに呑まれていく。
「マウンテンには勝ったけど、チャペル内では敗北。それを察して逃げるアスカちゃんだけど、フォールンの包囲に囲まれ圧殺されちまう。まあ四階の庭園から飛び降りるのが無茶苦茶なんだけどさあ。ちゃんと逃げ道塞ぎにいってるフォールンの用意もちゃんと評価ってね」
「触手城中盤戦、分岐やエンド後を少し追加もありありで。アヤちゃんがあっさり斬殺ってことになったら、バッドエンドだよなあ。それだけ触手城は危険でいっぱいってことさ。次のでバッドエンド集もラストの予定、楽しみにしてくれよな」