※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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ピュアとヒーラーのみなさん、病院送りです。



083「ほすぴたる」

【謝罪】

 

広々とゆったり座れるよう改造されたマイクロバスの車内。黒服の運転によって全裸のピュアとヒーラー達が病院に移動する。

 

「アキラ殿、よろしいでしょうか?」

「ん? なに? コベニちゃん」

 

メイド制服を纏ったコベニは周囲を見回し、アキラの元に赴くと、いきなり服を脱ぎはじめる。全裸となり、畳まれたメイド服と下着を脇に置き、正座し綺麗に土下座を行う。

 

「この度は拙者の報告が遅れた故に、みなさまを窮地に追い込んでしまいました。この失態、いくら謝罪しても謝罪しきれませぬ。どのような咎でも、どのような責めでも、どのような事でもいたします。申し訳ありませんでした」

 

報告に戻る途中、ハラマセーのリパーシェフに遭遇し腕を斬り落とされる重傷を負いながら帰還したものの、アキラ達が触手城に挑む事をカオリに報告する事が大幅に遅れ、適切な準備や支援を行う事が出来なかったのは自分の落ち度と謝罪する。

 

「いやいやいやっ! ちょっと待った! 触手城に挑んだのは俺達の勝手というか、リサを救い出すために焦りすぎたというか。結局結果としてはみんな無事なんだ。コベニちゃんが悪いわけじゃないって、な、そうだろみんな。それになんで脱ぐの? 嬉しいけどさっ!」

 

アキラが立ち上がり、コベニの全裸土下座に困惑する。謝罪の気持ちは十分理解できるが。自分達の勝手で招いた事で、けっしてコベニに罪があるわけではない。しかも左腕にアヤと同じく生々しい傷痕が見え、触手城の恐怖を思い起こさせる。とてもではないがコベニを責める気にはなれず、周囲に同意を求める。

あと小柄な女の子の全裸土下座の流麗な背肌のラインに、これはこれでなかなかエロいと、自分も全裸ゆえ、おちんちんはひくっと反応してしまうのが丸わかりである。

 

「コベニちゃんだけのせいじゃないんだ。あの状況でしかも、あのリパーシェフ相手にじゃ誰だって遅れる、いや、命がよくあって逃げ伸びてくれた事でこうやってみんなで病院に行く事も出来ている。だから責任を背負い込まなでくれ、俺達はその……仲間だろ?」

 

アキラの温かい言葉に、コベニは土下座の姿勢からゆっくりと顔を上げ、無表情ながらもわずかに瞳を揺らす。

 

「拙者のような一介のメイドに、優しいお言葉をかけてくださるとは。アキラ殿、感謝の念に堪えぬです。忠義を果たす拙者にとって、その温情、痛み入ります」

 

事務的な口調のまま、しかしその言葉には確かな感謝が滲む。見上げる眼前にアキラのイチモツがひくひくしていたが。

 

「で? どのような事ってどこまでどんなこと? あんなこと? こんなこと? それとも~こんなことまでぇ? いやあ~それは過激でしょう~へっへっへぇ~~」

 

アキラのちんぽが、ぴくぷくと徐々に膨らんでゆくのを見上げながら、無表情の瞳にうわぁという困惑が浮かぶコベニ。

次の瞬間アキラの後頭部にアヤの鋭い拳が炸裂する。

 

「バッカじゃないの!? こんな時にふざけてんじゃないわよ! あんたねコベニちゃんを困らせる気なの!? 謝罪は真面目に受け取りなさい!!」

 

アヤは拳を振り抜いた後、まだ土下座の姿勢を崩さないコベニにしゃがみこんで声をかける。

 

「……もういいの。あなたが全部背負う必要なんてないんだから。ケガしてるのに、そんな無茶な謝り方しなくてもいいでしょ。私たちみんなで間違ったんだし、責任は一人のものじゃないわ」

「そうそう気にすんなって、みんな生きて帰った、それで十分だろ」

「は、はい……」

 

アヤの少し照れた確かな優しさに、コベニは頷くが、自分の腕よりも酷く広く長いアヤの傷痕を目にして再び首を垂れる。アヤはその頭をぽふぽふと柔らかく叩き、ゆっくりと首を左右に振る。

アキラは殴られた頭を押さえつつ気にするなと笑い、コベニの謝罪の場は穏やかな空気へと変わっていった。

 

 

ユウヤはそのやり取りを見つめながら、胸の奥に小さなざわめきを覚える。

 

「アキラもアヤさんも優しさと寛容さで場をあんなにも和らげている。僕にはない………僕は冷静さと判断力で支えることしかできない………もし僕にあの柔らかさがあれば、もっと仲間を安心させられたかな?」

 

彼の瞳には、淡い憧れと自分への苛立ちが交錯し、つい……言葉に漏らしていた。

その隣でケイは心配そうにユウヤを見つめる。童顔の瞳に不安が宿り、彼の肩にそっと寄り添うように身を傾ける。

 

「ユウヤは………ユウヤだよ?」

 

ケイの声は小さかったが確かにユウヤに届く、ユウヤの羨望は彼の頬に朱を刺しながら溶かし和らいでいた。

 

 

エンジンの低い唸りとタイヤの振動が車内を満たす中、黒服の男はハンドルを握りながら車内モニターに視線を走らせる。後方では、ピュアやヒーラーたちが互いに言葉を交わし、時に照れ、時に笑い、時に沈黙する。その空気は重苦しさを残しつつも、どこか瑞々しい。

 

黒服は無表情のまま、小さく呟いた。

 

「青春だな」

 

彼にとっては任務の一環でしかない運転。だが、若者たちの姿は、戦いの傷跡を抱えながらも互いを気遣い、ぶつかり合い、支え合う。自分にはもう遠いものかもしれない。それでも確かに眩しく映る。

ハンドルをわずかに切りながら、黒服は再び前方へ視線を戻す。守るべきものは、こういう瞬間だと。その思いは誰にも聞かれず、ただエンジン音に紛れてゆく。

ただ黒服は思った。

 

『なぜみんな全裸?』

 

 

【病院:重傷者精密検査:アヤ】

 

ピュアとヒーラーは病院に到着し一通りの診察を行われた後、本格的な検査は後ほどという事で疲労から点滴を受け安静に睡眠を行うよう病室に案内される。

しかし大きな重症を受けたアヤとコベニは早急に精密な検査が必要があるため。

財閥において医療の代表者、ドクター・クロオが直接に診察を行う。

 

初老の天才外科医にして内科や生物学研究にも造詣が深く。過去、トキジロウがヒーラーとして活動していた時期、医者として医療関係でサポート、ピュアとヒーラーに関しても理解し協力している男だ。

以後トキジロウの協力者となり、現在では財閥の医療関係の重鎮となり、彼らを助けとなるようカオリを通じてトキジロウ直々の願いとして協力している。

 

静かで清潔な診察室。検査結果に目を通し、ドクター・クロオはアヤの身体を丁寧に診察していた。右肩から胸部を経て脇腹に走る斬撃痕は、すでに塞がっているものの傷痕が皮膚に残り、戦いの記憶を物語っている。

 

「………なるほど。臓器の損傷は修復され、骨も接合されている。造血作用も促進されているようだ。だが、これは医療ではない。ヒーラーのひーりんぐによる不可思議な回復だ」

 

クロオの声には憤りと諦念が混じった言葉に強い感情がこもっているのを、アヤは恐縮しながら聞く。

 

「まったく私は医師として、こうした行為を治療と認めるわけにはいかない。まさに医療の範疇外だ。だが、結果として君は死を免れた。それは事実だ、認めよう」

 

命を拾った。それを認める言葉は優しくアヤに届く。

ドクター・クロオはヒーラーのひーりんぐによる回復は、医療とは認めてはいけないという意見を持っている。

理由としては、性行為による治療と言う行為は安易な誤解を招き。治療する相手との合意が曖昧であり、医療の責任の範疇外であるため、軽々しく行うべきではないとの事。しかしながら、ハラマセーによる苗床化や孕ませの堕胎に関しては、目を瞑るしかないと彼は理解はしている。

苗床化した女性の外科手術による治療も担当し(癒着の剥離や組織浸食の除去、再生医療)以前経験したハラマセーとの戦いがまたはじまり、ピュアとヒーラーの若人が再び矢面に立つ事を憂い。再びそれに協力することにした。

 

「しばらくは安静に経過観察が必要だ。無理をすれば再出血や癒着の悪化を招く。ひーりんぐも万能ではない。戦線復帰は急ぐな。命を守ることが最優先だ、わかったな」

「……分かりました。しばらくはちゃんと休みます。アキラにみんなに迷惑をかけっぱなしで心配もいっぱいさせて、命を繋いでもらった以上、軽んじるわけにはいきません。ありがとうございました!」

 

ドクター・クロオはカルテに記録を残し、アヤに視線を向ける。いつもの元気で溌剌とした強がりに、照れと感謝が入り混じった若い言葉。

昔……診察したピュアを思い出しつつカルテを閉じ、短く言葉を添える。

 

「人の命を救うことに関しては、方法がどうあれ誠実でなければならない。ハラマセーとの戦いも、ピュアが傷ついてのひーりんぐもだ。だが、君達はまだ若い。安静を守り、次の戦いに備えなさい」

 

医療と奇跡の境界は難しい。

老境を迎えようとするこの時に、若者の戦いを見守るしかない歯痒さをクロオは感じていた。

 

 

【病院:重傷者精密検査:コベニ】

 

次にドクター・クロオは、コベニのカルテを確認し静かな声で説明を始める。

 

「左腕の切断部は、骨・筋肉・神経組織ともに再接続が確認できた。壊死した部分は排除され、再生が進んでいる。皮膚も縫合されており、動作に異常は認められない。ただし、痺れと感覚の不良が残っているため、しばらくはリハビリが必要だ」

 

彼は淡々としながらも、誠実な眼差しでコベニを見据える。

 

「接続部分には傷痕が残る。これは避けられない。だが、腕と手指の動作は問題ないが。まったくメイドとして仕えていても、ピュアとして戦っていても、二人とも女の子なんだ傷物になってどうする!」

 

価値観としては古臭くはあるが、女性が戦いで傷つく姿に対する苦言が飛び、場に重く沈黙が落ちる。

コベニは静かに反応せず。アヤは視線をそらし反論してしまう。

 

「……そんなこと、分かってます。でも………戦わなきゃいけないんです。私より酷い目に合う人を減らすために」

 

声は強がりを含みつつも、どこか恐縮した響きが混じる。自分の傷痕を意識してしまい、指先が無意識に裾を握りしめている。

 

コベニは姿勢を崩さず、無表情のまま深く頭を垂れる。

 

「拙者、主様に仕える身。傷物と呼ばれようとも、任務を果たすことが第一ですから……」

 

静かに答えながらも、メイドとしての仕える価値観に対し。心配をしてくれる医者の言葉に感謝の気持ちを秘めている。

 

「まったく、今後は筋力の回復と神経の再教育を目的としたリハビリを行う。無理をせず、段階的に進めることだな。忠誠心は立派だが、身体を壊しては意味がない。まずは回復を優先しろ。護衛として立つのは、その後でも遅くはない」

 

クロオの冷静な誠実さに、二人の少女には医師の言葉は重くのしかかる。だがその沈黙の中には、戦う者としての覚悟と、女性として傷を意識せざるを得ない複雑な感情が交錯していた。

 

 

【傷痕】

 

右肩から乳房を横切って脇腹まで続く赤い傷痕。意識するたび胸が締め付けられる。

戦い抜き生き残った証だと分かっていても、女の子としてはどうしても気になってしまう。

アキラはどう思うんだろう。 強がって「気にするな」って笑ってくれるだろう。でも、本当は嫌じゃないのか、責任を感じているのではないか。綺麗な女の子でいたいのに、こんな傷痕が残ってしまった。彼の隣に立つ正妻として、胸を張りたいのに。

 

「…………もし、アキラがこの傷を見て、前みたいに笑ってくれなかったら……」

 

そんな不安が頭をよぎる。戦う覚悟を持っているはずなのに、心の奥では一人の女の子として、ただ彼に負担になりたくないと願っている。

傷痕は消えない。だからこそ、彼の目にどう映るのかが怖い。

それでも、アキラの優しさを信じたい甘えたい。そう思う自分がいた。

 




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挿絵はコベニちゃん土下座直前メイドイメージです

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