「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!? 作:白拍子
【待合中】
翌日、静養を終えたピュアとヒーラーたちは、病院内をあちらにこちらに移動し、検査を受けることになった。内容には生殖器系の検査も含まれており、全員これまで体験したことがない事に、どこか落ち着かない様子を見せていた。一通りの検査が終わった後、会議室にて講義を受けるため待機となった。
ちなみにコベニは。
「拙者は既に講義を受けていますので、これにて失礼」
と、姿を消している。
「なんっていうかさ、いや、検査って言われても。こういうのって、なんか恥ずかしいよな」
「戦い続けた体に異常がないか調べるのは確かに必要ですからね。僕たちは普通の戦いをしているわけじゃないですから……けどこういう検査受けてると妙に普通の人間に戻ったような気がする……」
アキラが腕を組みながら苦笑いを浮かべ、ユウヤがそれを受けて真面目な顔でうなずくが、困惑の影が纏いついている。
「その中でもやっぱ恥ずかしいのはアレだよな………」
「アレですか……確かに………」
「アレって………なに?」
「いやその……あははははは」
「ごめん、必要なら後で説明する」
二人の小声になった会話だがケイの耳にはいり、内容を聞いてきたので。ごまかしつつも脳裏にその体験を振り返ってしまう。
検査での精液採取。精子の状態や感染症の検査が目的であり。専用の部屋で自慰を行う事で採取する。本来ならば数日の禁欲期間を置いて精子数の確保するが『ヒーラーの射精量は常人よりもはるかに多い。問題ないだろう』と、ヒーラーを知る医師の見解で採取となった。
「容器の中に射精するのはなんていうかなぁ~新鮮と言うか恥ずかしいというか」
「それにその……ヒーラーになってからは、オナニーしてませんもの、ね……」
「そう、それ! ムラっときたらピュアに迫っちゃってさあ」
「ピュアの方からも迫ってきますしね」
「まったまにそういうのもあるよな~~」
「うちはたまじゃなくてもです」
「そいつは羨ましいな~~って」
小声での会話とはいえ、漏れ聞こえを拾われる。ピュアたちの白い目がアキラとユウヤに注がれ、二人は話を打ち切る。
「まっ、ちんちんやたまたまも、損傷や出来物とか腫瘍がないかとか調べられたし」
「全身もですが、エコーやCT、MRIによる検査ですものね」
「それなりの時間、じっとしていなきゃいけないしな~あれって」
その小声で交わされる会話を耳にしたピュア達も、検査とはいえ生殖器に関してなど経験があるはずもなく、落ち着いて受けていられるわけではない。
「じっとしているのって辛かったし。なんかこう全身丸裸にされてる気分」
「でも……ちゃんと自分じゃわからない所まで観てくれる……大事なことなんだとわたし思う」
「合理的に理解するしかないの………羞恥心は合理では処理できない……慣れるしかないわね……」
アヤのぼやく声に、ケイは不安げにではありながら理解しようと、リサは必要と理解は理性的に感情は別物と語る。
「まっ、ガキを産むことになったら、嫌でも産婦人科のやっかいになるんだしさ。先に予行できるって思えばってね。こういうのも経験ってやつだろ」
ヒナタは場を和ませるべく豪放に笑いとばす。
「専門ノ用語ムズカシクデスガ、先生モユックリ説明アッテ、不安無クヤッテヤガリマシタ。コノ病院スゴイデスネ」
マリアの少し表現に怪しさがあるものの、感謝の気持ちは十分に伝わらせる。
「それにしてもさあ~ずいぶんとゆっくり検査されちゃったし」
「やっぱりそれは……膣や子宮の損傷の確認。強制的な妊娠による胎内の苗床化等の異常。ハラマセーの粘液や精液に含まれる媚薬成分がどの様に影響があるのか。医学的にも興味は尽きない………ふふふふ」
アヤの検査にかかった膨大な時間に不平が漏れたのを受け。リサが検査目的を羅列してゆくと、アヤだけでなく聞いたピュア達にも不安が走る。触手城での凌辱が、身体の奥に残したぬめりとした不快感が、脳裏に蘇る。
「………検査するって、不安を払拭するためにあると思うの……たとえ異常でも取り返しがつかないことになる前に発見できるのが大事……そこからの対処が早ければ早いほど軽く済むから」
「だけどよう、ひーりんぐすれば大丈夫じゃねえか?」
両親が医師であり医療を間近に感じる家庭で育ったリサに対し、ヒナタは軽く返すが。
「わたしたち……ひーりんぐの何を知っているのかしら?」
「「!!!」」
「だから体を観てもらうのって……確かに大事なのかもしれない………カオリさんのおかげでその……そういう機会がいまあるのだから………ね」
リサのひーりんぐに対する疑問。仕組みもよくわかっていない事に体を委ねている。生命の根源であるエナジーという要素をだれも理解しているわけではない。ピュア達に動揺が走り、ケイはだからこそゃんと体を調べ知る事が必用ではないかとの意見。特に今回のような怪我だけで済まない孕ませや出産を経験したからこそだ。
「コベニちゃんも言ってたわね、ここではピュアやヒーラーである事を先生に隠す必要ないって。そういうのをわかってる人が担当してくれてるって」
ピュア達は問診や診察してくれた初老の女医を思い出す。
「それだけ安心できるってことじゃない。任せるとこは任せよ」
アヤの言葉にピュア達は落ち着きを取り戻す。
「確かに徹底的だった………膣鏡での膣内や子宮頚部の観察。分泌物や粘膜の採取。経膣エコーやMRIでの子宮内の確認。子宮内に内視鏡までしてくれたわ。自分の子宮内を観察できるなんて………すてき……うふふ」
「自分ノナカミ観ルナンテ、経験ナイデスモノネ」
「あたしは腸内も内視鏡されちまったぜ………」
「それ……自業自得と思うの……」
「わ~ってるよもう! しっかしケツにあんなのぶちこまれるなんて聞いてなかったし」
「問診の結果ね………そういう行為に頻度があるならば検査部位に入るわ……」
「は~でもこういう所の検査って、色々なもの入れられちゃうのね、検査の種類ごとに異なるのは確かにそうだけど」
ピュアたちは、まだ身体の奥に残る検査の感覚を言葉に変えながら、互いの体験を確かめ合うように語り合う。
徹底的な検査の記憶は羞恥と驚きの入り混じったものだが、同じ境遇を共有する仲間の前では、それも半ば冗談を交えて語れる。膣鏡の金属が膣壁を押し広げ、内視鏡の異物感が子宮を覗き込む不快感。エコーやMRIの無機質な機械音。未知の経験は確かに強烈だった。自分を覗き込んだ不安と興味、検査を乗り越えた安堵が滲む。
ヒナタの腸内検査の話題に場がざわめき、思わず笑いがこぼれる。羞恥を伴う体験も、仲間内では軽口に変わり、互いの不安を和らげてゆく。
その会話は、医学的な現実と少女たちの感情が交差する場であり、彼女たちが自分の身体と向き合う記録でもあった。
ただヒーラー達男子にとって、ピュア達女子の検査内容はまさに女体の神秘。勃起してしまうのが抑えきれないものである。しかも全員患者衣の下は全裸のため隠しようがない。検査を担当した医者曰く『どうせ検査で脱ぐんだ、いちいち面倒だろう』との暴言である。全員は思った『せめてパンツ履かせろ』と。
「なんか聞いてるとアレだな、うん」
「男としては刺激的すぎますね……」
「ふっ、考えてみろ俺達は自分自身のちんちんで内部を触診しまくってるんだぜ」
「その発想、アキラは天才ですね」
「おまえら黙れ!」
そしてアヤに一括される。
ヒーラーはハーレム感覚とはいえ、男同士の下世話な話ができるのはやはり気楽さである。
【化粧】
「どうやら私が最後のようね、おまたせ」
ややふわっとした黒髪にほんの軽いクセがあり、小麦色の焼けた肌を持つ落ち着いた感じの美人が会議室に入って来る。
『誰だろう?』
と、全員が一瞬困惑するのを感じたのか、その女性は患者衣をはだけ巨乳を突き出し、髪を手でつかみ持ち上げツインテールを作る。
「むっそのおっぱいは、アスカ!」
「胸で見分けるな! それにしても嘘……大人っぽいし、ギャルメイク落としたらこんなしっとりとした美人になるの?」
「印象の変化の大きさ………社会的な仮面を被ることでの認識の変化ね……」
巨乳に反応するアキラにアヤが突っ込みつつ、アスカに驚きを素直感じ。リサは冷静に観察しながら見た目や雰囲気の重要さを感じる。
「まっわかんなくてもいつもがいつもメイクだし、しょうがないもの、検査のために全部落とされたし。なんだか自分でも不思議な気分。普段の私には必要な仮面だしねあれって、常に戦化粧してるような覚悟って感じだし」
アスカは胸元を閉じつつ、いつものギャルさを滲ませつつも一人称が『私』となった落ち着いた口調にもなっているのは。今の姿に喋り方も引っ張られてしまうのであろう。
「マウンテン相手に孕ませられたままボコられだから、その分もっと精密にって感じで調べてくれたから、時間かかったって感じ。まっしょうがないけどね」
「まったくハラマセーって最低なやつばっかよね!」
結構深刻な部分をさらりと言いつつ席に着くのは確かにアスカらしいが、アヤがストレートな怒りを表してくれるのを、アスカは大人っぽさが加味して落ち着いた感謝の笑みを浮かべる。
そろそろ先生が到着する時間なので、話の続きはまた後程と会話を閉じる。
そして会議室に、二人の初老の男女の医師。
ドクター・クロオとドクターキリコが入場する。