※この作品はR-18です。

「ピュアっとヒーラー」異世界からの孕ませ侵略者と戦ってエロで治療!?   作:白拍子

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カウンセリングに関しては実際のカウンセリングとは対処は違います、フィクションとして楽しんでください。



087「かうんせりんぐ:そのいち」

【カウンセリング:アキラ】

 

講義をピュアもヒーラーも一緒に行ったのは理由がある。

男女の性別の差異を生々しく知ったほうが理解度が高まり、今後の活動円滑化に必要なのと。

いまさらな羞恥心をちゃんと自覚するのも必要であるとの配慮であろう。

別々に行うのも時間がもったいないという所もある。

 

個人個人へのドクター・キリコのカウンセリングは、それぞれ一人ずつ応対する。肉体と違い心に巣くう不安や悩み。ハラマセーとの戦いやピュアとヒーラーの歪になりかねない関係を考えれば、繊細に聞く耳をもった人物が必用だ。

ドクター・キリコは導きとなるのか?

 

 

「まあ楽におし、医者にと言うよりもこの婆に相談しに来た孫だと思えばよいよ」

 

キリコの勧めにアキラはソファーに腰を下ろし、落ち着かない様子で視線を泳がせるのは致し方ない。親とか親類とか祖父祖母、まして友人、戦友であるピュア、アヤにもリサにもアスカにも内心の不安を全て吐き出しているわけではない。むしろ察してくれて楽にしてもらっているというのが心苦しいくらいだ。

 

「……俺はヒーラーとして、ピュア達を肉体的にも精神的にも守れてるのか……正直、自信がないんだ」

 

沈黙が落ちる。若さゆえの不安が、彼の声に滲んでいた。

キリコは椅子に深く腰を下ろし、腕を組んでアキラをじっと見つめ。

 

「未熟で自信がなくて当たり前だろうが、小童」

 

その言葉は鋭くも、どこか温かさを含んでいる。アキラは顔を上げ、驚いたようにキリコを見る。

 

「人間は経験を積んで、ようやく自信を持てるようになる。最初から完璧に守れる奴なんていない。あたしゃ医者として何十年もやってきたが、今でも迷うことはあるよ。あんたヒーラーをやってどんだけ経つんだい、十年か?二十年かい?」

「あ、いやその、まだ一年もたってません……」

 

大柄な体を小さくしてアキラは恐縮する。

キリコは軽く笑い、毒舌を交えながらも声を柔らかくした。

 

「未熟さを恥じるな。むしろそれを認めてる時点で、あんたは一歩進んでる。自分の弱さを隠して強がる奴より、ずっと健全さ」

 

 

「アヤとリサを……二人とも嫁にしたいって思ってる。本気なんだ。でも、社会的には許されないだろうなって悩んでる」

 

アキラは、半ば冗談めかして口にしてはいたが、その瞳には真剣さが滲む。軽口の裏には確かな悩みが潜んでいる。

キリコは目を細め、軽く笑った。

 

「ほう、二人まとめて嫁にしたいとは大胆だねぇ。社会的にどうこうは確かにあるが、まずは自分の気持ちを正直に認めたのはえらいことだよ。欲望を隠すより、口に出して整理する方がましさ。優劣をつけない事、多少の偏りは一時にあってもじゃよ。二人とも抱えたいんじゃろ? ならそれに応えられる大きな男になりな」

「やっぱそれしかないよなあ~俺、がんばらなきゃ」

 

アキラは照れを含み笑い。キリコは腕を組みながら続ける。

 

「法の重婚は禁じられてるけど、それだけではない関係を築くのも、男の甲斐性じゃよ。ま、悩むこのはハラマセーに勝ってからにしな。先送りみたいに言ってるけど、今悩むこっちゃないとあたしゃ思うね」

「そうだよなあ、先ず勝たなきゃ話なんないよな。もしかして悩む順番間違えてる? 俺?」

 

場の空気は少し和らぎ、アキラの陽気さが戻りつつあった。だがその背中には、仲間を守りたいという真剣な思いが確かに刻まれていた。

 

 

「戦いでも……俺はヒーラーだから倒されるわけにはいかない。でも、ピュアと一緒に戦いたい気持ちを抑えられないんだ。女が体張って戦って、下手したらエロく酷い目にも合うのに……男が戦わないのが嫌なんだ」

 

アキラの声は震え、胸の奥に溜め込んでいた葛藤がようやく言葉になった。仲間を思うがゆえの苛立ちと焦燥が、彼の表情に滲む。

 

「なるほどね。守る立場でありながら、戦う仲間と同じ苦しみを背負いたい……それは義理堅いあんたらしい感情じゃよ。けどね、ヒーラーは倒れちゃいけない。あんたが倒れたら、ピュア達は誰に癒されるんだい? 癒しが無い傷が元でハラマセーに負けて犯されて蹂躙されちまうのかい? そいつは男の身勝手ってやつじゃよ」

 

キリコの言葉は鋭く突き刺さる、アキラは唇を噛んで黙り込み顔を伏せる。反論できない現実が彼の胸を貫く。

 

「女が戦うのが嫌だって気持ちはわかる。けど、彼女らはピュアとして戦う力を持っちまった。あたしゃ産婦人科医だから言うけど、女の体は強いんだよ。酷い目に遭う可能性はある、だからこそ支えるのがヒーラーの役割さ。戦場で剣を振るうより、戦場の後で心と体を立て直す方が、あんたにしかできない仕事なんだ」

 

キリコの声は柔らかくなり、アキラの視線が少しずつ上がる。彼の胸にあった迷いは少しずつ形を変えていく。

 

「……俺はやっぱり、仲間を守りたいんだな」

 

その言葉は小さくも確か。

 

「やりたいこととやれること、取り違えるとおかしなことになるのう。守るってのは戦うことだけじゃあない。癒すことも、支えることも、体も心も全部含めて守るってことじゃよ。たとえ傷ついてもアキラに治してもらってさらに気持ちよくしてもらってサイコー! 普段のセックスでも、ものすごく気持ちよくなりたいってメロメロに癒してやんな」

「お、おう」

 

毒舌混じりのユーモアに、アキラは思わず目を丸くしながら心を少し軽くし。人生の経験にはかなわない事を実感する。

 

「二人を嫁にしたいなら、まずは責任を背負う覚悟を見せる。社会が世間がどうこうより、あんたがどう生きるかだ。……ま、あたしゃお節介だから言うけどね」

 

キリコは最後に肩をすくめ、経験を刻んだ大人を滲ませる。

アキラは深く息を吐き静かに頷いた。

 

 

【カウンセリング:アヤ】

 

続いて入室するアヤがソファーに腰を下ろす。

悩むよりも人に聞いてもらう事で整理し自分で再確認するという。リサから聞いた、どういうことをするかについての事前情報であるが。緊張が入ってしまうのは致し方ない。

お茶を一杯、こぽ~と飲み干し、ためらいながら口を開きはじめる。

 

「アキラとは幼馴染で……昔は私がガキ大将みたいに引っ張ってたの。あいつ、メンタル弱かったからね。でも年月が経って、体格も変わって、明るくてエロいアキラになって……ツンケンしながらも好意はあった。でも、友達以上に踏み出せないまま……ピュアとヒーラーになってセックスしちゃって。恋愛をすっ飛ばした関係に、ずっと悩んでた」

 

アヤは一息入れて言葉を続ける。幼馴染としての距離感と、戦いの中で急速に変わってしまった関係。その矛盾が胸の奥でずっと燻っていた。

 

「今は……セックスの関係も許容してる。ヒーラー二人がかりで命を救ってくれたことに感謝してる。でも……他の男に抱かれた事実は、やっぱり問題だし恥ずかしい。これでアキラとの仲が拗れるとは思わないけど……ゆくゆくは他のヒーラーとのひーりんぐも考えなきゃいけない。でも、どうしていいかわからない」

 

その声には、恥じらいと感謝が入り混じり、複雑な感情が滲み込む。

キリコは少し目を細め、毒舌を交えながらも柔らかく言葉を返す。

 

「なるほどね。恥ずかしさと感謝が入り混じってるわけじゃ。人間らしい反応さ。複数のヒーラーとの関わりに迷うのも当然じゃよ。欲望と責任の両方を背負うのは簡単じゃない。ところでアキラは遊びで他の女を抱いたことがあるかい?」

 

問いかけにアヤは瞬間湯沸かしに声を荒げる。

 

「それは! ………無いと思う、いやないわ! あいつにそんな度胸あるわけないもん、いくらスケベでエロを表に出して、みんなを和ませ馬鹿やってても………誠実、なんだろう、ね」

 

その言葉を口にした瞬間、アヤの表情は柔らかくなった。彼女自身がアキラの誠実さを信じていることに気づいたからだ。

そしていつもアキラのエロボケにアヤが突っ込みを入れる。お互いを信じているからこその関係ではないか。

 

「それが答えなんじゃないかい? お友達のリサも、一緒に戦っているアスカも。ただひーりんぐだけで抱いている仲じゃないじゃろ? それにお仲間以外のピュアとアキラがセックスするのは嫌なのかね?」

 

キリコの意地悪な問いに、アヤは頬を真っ赤にしながら答える。

 

「う、抵抗がないって言えば嘘になるけど。戦うために必要で……私たちも最初はそうで、うん、そうなのよねえ。アキラがんばってるから……正妻って言われる私が腹決めてあげなきゃね!」

 

迷いを抱えながらも前向きに受け止めようとする、それはアヤの強さがあった。

 

「おやおや、婆はいらなかったかのう」

 

キリコは肩を大きくすくめ、苦笑する。

 

「そんなことないわ、やっぱりこうして話に出しあってゆく事で、気持ち決まるってあるもの。体の関係が先に来ちゃったけど、ハラマセーに勝ってからリサと一緒にアキラと恋愛楽しまなきゃ!」

 

アヤの声は明るく、未来を見据える力強さを帯びていた。悩みを吐き出し相談したことで、彼女の中にあった迷いは少しずつ晴れ、仲間と共に歩む決意へと変わっていく。

 

 

アヤは小さく頷く、そして表情が悲痛の影を差しながら吐露する。

 

「リサとはこれから十分話し合って、共にアキラの正妻として支えていきたいと思ってる。けど……最後に、大きく残った傷痕をアキラがどう思うか……負担に感じないでいてくれるかが、不安で……」

 

キリコは腕を組み、しばし黙ってから口を開く。

 

「傷痕を負担に感じるかどうかは、アキラ次第じゃ。けどね、あたしゃ産婦人科医として言うけど、女の体は戦いの証を刻むもの、ピュアとしての戦いじゃないよ。妊娠・出産・育児。どれだけ酷い戦いが控えているのか、まだ考えつきもしない事じゃよ。傷は弱さじゃなく、強さの証だよ。男がそれを負担に思うなら、そいつが未熟ってことさ。むしろ、あんたが生きてここにいる証を誇りとして、尻を蹴とばしてやんな」

 

アヤは目を潤ませ、泣きそうになるのを堪え笑みを浮かべる。キリコは最後にお節介な助言を添える。

 

「恋愛をすっ飛ばしたことを悩むのもいい。けど、今は生き残ったこと、支え合える仲間がいることを大事にしな。アキラとリサと、あんた自身がどう生きるかで未来は決まる。傷痕も、恥ずかしさも、全部含めて愛される女になりな」

「はい!」

 

アヤの元気な声が響き渡った。

 




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